創造した物はこの世に無い物だった

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第1章 光の導き手

第24話 男の意地

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「さてと、それじゃあ始めようか」

 そう言うとレンは、右手に携えた刀を構えた。

「ちょっと——」

「ちょっと待った~です!」

 手合わせを始めようとするレンに対して声を掛けようとしたユキの声を遮る様に、修練場の扉を開き野菜姫が入ってきた。

 鍛錬をしていた他の隊員達はヒナの声を聞くとピタリと動きを止め、声の主に視線を向けていた。

「ヒナ?……どうかしたのかい?」

 レンと同時にヒナを見つめたユキの景色が、心の中にも映し出されていた。

 (ヒナの怪我はもう完治していたのか)

 (そうみたいだね)

 心の中から見ていた外の景色を見ていた二人は、元気そうなヒナを見て安堵していた。

「救護班、到着しました!」

 ヒナはそう言い、ビシッと敬礼した。

 頭上に、野菜盛りの皿を載せて。

「は?何なのあんた?」

「あれ?ユウトじゃない……どちら様ですか?」

「はぁ……またこの流れ?もう飽きたんだけど?」

「?」

 ヒナは野菜を載せたまま、頭上からハテナを浮かべていた。

「初対面なんだから挨拶しないと」

 レンに促されたユキは、小さく溜息を吐いて渋々自己紹介を始めた。

「……はぁ、しょうがないわね……私はユウト?ヨロシク」

 二人に歩み寄って来たヒナに視線を合わせる事なく、そっぽを向いたまま自己紹介をした。

「何で疑問形なんです?」

「この子はユキ。ユウトだけど、ユウトじゃないらしいよ」

 レンは、頭の上にハテナを浮かべたままのヒナに対して、ユキの挨拶に言葉を付け足すように説明をした。

「何勝手に私の名前決めてんのよ!」

 そんなレンに対して、ユキは怒りの視線を向けた。

「良いじゃないか、似合ってるし」

「はぁっ?」

 苛立ったユキがレンに向かって歩み寄った瞬間、ヒナが二人の間に立って笑顔でユキを見つめた。

「ユウトだけどユウトじゃないの意味は解りませんでしたが、よろしくお願いしますね!ユキ!」

「っ!…………はぁ、もう良いわよユキで」

 観念したユキは、ふいっと目を逸らしたままレンとの距離を離すように歩き始めた。

「手合わせ、始める前にやる事あるでしょ」

「何かやる事あったかい?」

 首を傾げるレンに対して小さく溜息を吐いたユキは、レンの携えた日本刀を指差した。

「手合わせを真剣でやれる訳ないでしょ?馬鹿じゃないの」

 ユキの言葉を聞いたレンは、自身の持つ刀を見つめた。

「確かに言われてみれば……ユカリとの手合わせの時は、竹刀を創って貰っていたから忘れてたよ」

 頭を掻きながら微笑んでいたレンを横目に、ユキはレンの持つ日本刀に目を向けた。

「ふーん……ならこうすれば良いじゃない」

 そう言うとユキは、レンと自身の刀身を薄い結晶の膜で覆った。

「これなら竹刀なんて使わなくても、実際の戦闘と同じ様に手合わせが出来るわ」

 「へぇ、ありがとうユキ!これで今まで以上に実践を意識した手合わせが出来るよ!」

 レンの感謝の言葉と屈託のない笑顔を見たユキは、赤面しながら目を逸らした。

「……さ、さぁて始めましょうか!」

「うん、よろしく頼むよユキ!」

 その瞬間、ユキ達の周りを結晶の壁が覆った。

「へっ!な、何よこれ?」

「これは周りの人に被害を与えない為にユカリが創造した、自然発生する一対一用の障壁だよ」

 (ユウトとした手合わせの時は、周りに人がいなかったから創られる事は無かったけどね)

 障壁に仕切られる前は、そこまで広くなかった空間が一気に広がりルクス一階層程の広さになった。

 (どんな創造したのよこれ!)

 心の中と同じ様に真っ白な光景が視界に広がったユキは、頭の中でそう叫んでいた。

―*―*―*―*―

 その頃、修練場内には外から見ると剣道の試合場程の空間に直方体の結晶が形成されていた。

「これの中なら幾ら暴れても問題なさそうだな!」

「まぁ、耐久度の限界はあるがな」

「……ムニャムニャ」

 外から障壁を見ていたカイ達三人(一人熟睡中)は、障壁を叩きながら談話をしていた。

「怪我しないと良いんですけど……」

 ヒナは、二人の心配をしながら以前と同様に野菜を洗って待つ事にした。

―*―*―*―*―

「さあ!始めようか!」

 レンはそう言うと、結晶の膜に包まれた日本刀をユキに向けて振り翳した。

「あんた……本当に私と〝本気〟で手合わせする気?」

「え?勿論だよ!僕は、今以上に成長する必要があるからね!」

 レンの言葉を聞いたユキは、ゆっくりと瞳を閉じた。

「そう……私と本気で手合わせした事、後悔しない事ね」

 その瞬間、ユキの周囲に目に見える程の大きな雪の結晶が幾つも舞い散った。

 (さて、どう来るかな?)

 大きな結晶によって隠されたユキの姿が、再度視認出来る瞬間を待っていたレンの背後から、突然聞き覚えのある声が聞こえた。

「いつまで棒立ちでいる気?」

 背後から突然ユキの声が聞こえたレンが振り返ろうとした直後、背中に激痛が走ったレンは前方へと吹き飛ばされた。

「っ!……がはっ!」

 レンは吹き飛ばされながらも受け身を取り、地面を数回転がって停止した。

「くっ!……はぁ……はぁ」

「……これで終わり?ユウトから私の事は聞いていた癖に……相手の実力も把握出来ずに本気の手合わせをしようとするなんて……笑えないわよ?」

 ユキは冷たい瞳を、倒れ込んだレンに向けながら声を発した。

 (くっ!反応出来なかった……だけど)

「ま、まだ終わりじゃないよ……これからじゃないか手合わせは」

 立ち上がろうとしたレンの、震えた腕を見ていたユキは小さく溜息を吐いた。

「……はぁ、私がそんなに優しい人に見えるの?」

 そう言い残して再び姿を消したユキは、正面からレンに斬りかかった。

「くっ!」

「遅い!」

 レンは咄嗟に防御の構えを取ったが、それを見たユキは刀を手放し、レンの腹部に掌底を放った。

「ぐはっ!」

 掌底を受けたレンは、後方に吹き飛ばされ結晶の障壁に激突した。

 衝撃によって意識が朦朧としたレンは、そのまま地面に倒れ込んだ。

「あんたの行動は遅過ぎなのよ。ねぇ、ユウトの提案とはいえ本気で手合わせをしたいって言ったのはあんたでしょ?今のままだと手合わせじゃなくてただの〝弱い者いじめ〟なんだけど?」

 その言葉を聞いたレンは、ゆっくりと起き上がりユキを睨み付けた。

「まだまだ終わらないよ……僕は」

 剣先をユキに向けたレンの瞳には、強い意志が篭っていた。

「……なんでそこまで強くなろうとするのよ。あんた程度の実力なら、今のユウトと剣術勝負をしても勝てないわよ?それなのに、私と本気で手合わせしたいとか……高望みし過ぎなんじゃないの?」

「……君の事を、ユウトは師匠だと言っていた。君の実力を理解した上で、僕は君との手合わせを望んだんだ。僕は、このままじゃ駄目なのさ……不意打ちとは言え闇の人間に無様に負けて、ユウトにも負けて……主力と呼ばれながら、何の役にも立てない今の僕じゃ」

 レンは自身の無力さを嘆き、左手を強く握り締めた。

「それで……私にも負ける事が、そんなに必要な事なの?」

 そんなレンに対して、依然として冷たい瞳を向けたままのユキに対してレンは、ゆっくりと切先を振り翳した。

「負けないさ。僕は、君を超える為に……ここにいる!」

 そう叫んだレンの周囲を、紅蓮の炎が包み込んだ。

「そんな口先だけの言葉を、私の前で軽々しく口にしないで」

 ユキの周囲には、再び結晶が舞い散った。

「口先なんかじゃない!男の意地だよ……ユキ!」

 レンの周囲に展開された炎が刀身に集まり爆発すると、レンの身体に纏わり付く様に広がり始めた。

「僕の真価を見定めてくれ……ユキ!」

 レンの決意に満ちた瞳を見たユキは、ゆっくりと瞳を閉じた。

「なら、私に勝って見せて……レン!」

 そう告げたユキは、レンの正面三十メートル程離れた所に現れた。

寂寞の雪せきばくのゆき

 雪月花を下段に構え、右脚を前に出すと目の前にいた筈のユキは結晶化し姿を消えた。

 (姿は消えたけど、正面から確実に向かって来ている感覚がビリビリ伝わってくる!)

「これで、終わらせる!」

 刀に纏った炎が爆発を繰り返し、今まで以上に紅蓮に染まった刀身を正面に向け全力で振るった。

真価の灯ヴァーガズ・リヒト

 紅の斬撃は、地面を斬り裂きながらユキに向かって広がって行った。

 (私の位置が解るなんて……上出来じゃない)

 ユキは雪月花を振り上げ、斬撃を受け止めた。

「っ!この力!」

 (嘘でしょ……押し負ける?……いや、全力で押し勝つ!)

 強烈な冷気と熱気のぶつかり合いは、障壁内に衝撃波と轟音を発していた。

「僕は……負ける訳にはいかないんだよ!」

 両者の技は競り合いの末、大きな衝撃と共に相殺された。

 二人のぶつかり合いが起こした衝撃波によって、二人を覆っていた障壁は耐久度の限界を迎え砕け散った。

 (成る程ね……これが、レンの真価……か)

 ユキは立ったまま、砕けて煌めいている障壁を仰ぎ、レンの意志の強さを感じ取っていた。

「ユキ。僕の力……見届けてくれ……た?」

 砕けた結晶の降る中、レンの意識は雪の様に消えていった。

―*―*―*―*―

 ※心の中では「」と()の意味が逆転しています。
 「」 心の声  () 会話

 心の中

 (さて、俺もそろそろ行こうかね)

 外の景色を見ていたユウトは、ゆっくりと立ち上がった。

 (今ユキと入れ替わるのは、空気読めなさ過ぎじゃないの?)

 (違う!あれの相手しろって言ったのお前だろ?)

 ユウトの指差した先には、不気味な存在感を放った黒いドームが白い空間内にポツンと存在していた。

 (えっ!あれとやるの?さっきまで嫌だとか言ってたのに……レンに影響された?)

 (それもあるけど……あのドームを放っておく訳にもいかないと思ってさ)

 (ん~まあそうなんだけどね……気をつけていってらっしゃい!)

 ユウト(女)は、笑顔でユウトを見つめると左手をヒラヒラと揺らしながら声を上げた。

 (え?……一緒に行くんだろ?)

 (あの場所には、君一人で行くべきだと思うよ?)

 (何で?)

 その言葉が疑問だったユウトは、ユウト(女)に問いかけた。

 (それは僕にも解んな~い)

 ユウト(女)は、ぷいっと目を逸らし銃の手入れを始めた。

 (うーん……仕方ない……一人で行ってみるか)

 ユウトはドーム内に歩みを進め、闇の中へと消えていった。

 (そこは君にしか入れないんだよ……気をつけてね……ユウト)

 ユウト(女)は、消えていったユウトを見届けながら静かに無事を願っていた。
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