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しおりを挟む「は!?」
「!?」
ロキもその声にビックリし動きが止まる。
「ソード君いるんだろ?」
「帰れ!!」
ドア越し話しかけてきたのは紛れもなくレイの父親だった。すぐに怒鳴りつけたがルーベンも引かない。どうやら1人で来たらしい。わざわざウェザーから来るなんて何かあると警戒したが内容は全然違った。
「結婚祝いを届けにきた。直接渡したくて」
真っ当な理由に開けない理由が言えず仕方なく着替えをして玄関のドアを開けた。
レイは「すぐ帰らせる」といい急いで寝室の引き戸を閉め二人を隠した。寝室のロキは息を潜める。
レイは上半身裸でルーベンをリビングに通した。
「ソード君は?」
「寝てる」
「ロキ君は?」
「ロキも!」
ロキは抜くか迷ったが抜いたらソードが声をあげてしまうと思い入れたままで動かないよう耐えていた。ソードはというと、いきっぱなしが止まらない状態で声が抑えれなくなっていた。隣に漏れそうになり慌ててロキが口を手で塞いだ。
「ん…ん…」
急に動きを止められたソードは気持ち良さを求め勝手に腰をふる。そんなソードを前に理性と戦うロキ。
ソード…可愛い過ぎる。
けど今はやめて…
動かれると…ヤバい…クソ…可愛い。
「何だよ、今忙しい!」
「二人寝てるなら暇じゃないのか?」
「う…忙しいんだよ!」
「ソード君が家名に入ったからお祝いを渡しにきた」
大きなお菓子の箱をもってきた。
「あーそ、後で渡しとく。じゃあな」
「待て、折角来たんだ。起きるまで待っているよ」
「はぁ!?ふざけんな!!帰れ!」
レイが言い争う中、ソードはまだ腰を動かしていた。もっともっとと急かすように一生懸命に動く。
あぁ…駄目だってそれ。
うっ…ヤバい、そんな煽られたら持ちこたえれない。レイさん早くお父さん帰して。
ぁっぁっと声がでだす。ロキは思わずキスでふさいだが、これが大誤算。ソードがきゅうきゅう締め付けながら腰をふる。キスをしているのに、口の中で「ロキもっと」といっているのがわかりロキは爆発した。
あ…レイさんゴメン。
レイは全然帰らない父親にお茶をわかした。
「これ、飲んだら帰れ」
「ソード君に会うまでは無理だ」
相変わらずレイは会わせないつもりか。我が息子ながら執着心がえげつないな。誰に似たんだか。
「帰れよ!!いつ起きるかわかんないし!」
幸いお湯を沸かす音でバレてはいないが、激しくロキはソードに打ち付けていた。根元まで叩き突けると音がなってしまうので、もどかしいが半分ぐらい迄で止めていた。
腰を動かしながら後ろからキスをすると声が漏れてしまう、考えた末に自分の腕を押し付け噛ませた。
あぁ…気持ちいい…ヤバい。
さっきの煽りもあって激しさが増す。
くっ…腰がとまんない。
ごめん、レイさん!
ロキが激しくしたせいでソードがイク。
「んんー!!」
腕を噛ませていたが口が外れてしまい声がでる。すぐに抑えたがしっかり聞かれた。
その声に流石のレイもルーベンも気づいた。
「ソード君が起きたんじゃないのか!」
「ロキかソードが起きたかも…見てくる…ついでに着替える」
「あぁ!ソード君なら教えくれ」
ヤバいと思いレイは素早くだがゆっくり寝室を開けた。ルーベンに見られないように隙間を最小限にして中に入った。
ソードはロキにいかされながらもガクガク腰がゆれ、ロキはまだイケなくて腰をゆっくり振り耐えていた。
レイと目が合うと首を横に振りながら
(レイさん…もぅ無理…)と目で訴えた。
二人のあられもない姿に自分が参加できない悔しさを隠しながらソードにキスをした。
キスしてる間にロキがイケるように口を密着させ塞いだ。ロキは耐えに耐えた自分をソードにぶちまけた。しかし、おさまらないためガンガンとひたすら打ち続けた。
「レイ、まだか?」
「っん、まだ!」
レイはソードの口を貪りながらイクのを見ていた。
クソ…可愛いな。
俺もしたいのに!
ロキが打ち続け何度か出し終わり、まだいけそうだったが隙をみてすぐにソードから抜いた。これ以上入れていたら流石にヤバいと思いソードを抱え急いでシャワーに向かった。そんな二人を見送り寝室から出るとルーベンが待っていた。
「あーロキもソードも起きたっぽい」
「そうか!」
「今、シャワー浴びにいった」
「で、お前着替えに行ったんじゃないのか?」
「あ」
レイはすっかり忘れてもう一度寝室へいき着替えた。
これで安心したのもつかの間。シャワーから出てきたロキがレイを焦り気味に呼ぶ。
「レイさん!」
「何だロキ?」
「ちょっといってくる」
「ゆっくりでいい」
ルーベンはソードが来るまで優雅に外の景色を眺めていた。
にしてもいい場所を選んでるな、私もここに住みたいな。周りは罠とレイの術がかけてあるか。罠はきっとソード君だな、可愛い事するじゃないか。
寝室に行くとソードの意識はかろうじてあるが焔目が治まらないままだった。
「レイさん、どうしよ」
「しまった、焔目おさまってないのか」
「お父さん待ってますよね」
「うーん、ヤバいな」
「ソード、ソード。意識あるか?」
「んっ…れ…ぃ…」
「こんな顔、絶対見せたくない。クソ親父が!」
「とりあえず、水飲ませて少し寝ぼけてる事にしましょう」
「だな」
「ソード飲めるか?」
「ぅ…」
「駄目だ。ロキ、口移しで飲ませろ。俺はソード隠す為に何か探す」
「はい」
レイは寝室を探したがあまり見つからなかった。とにかく目が見られなければと思い近くにあるもので目を隠した。
「水飲んでくれたので大丈夫だと思います」
「ロキ、これぐらいしかなかった」
「仕方ないですよ、無いよりいいです!」
二人はソードを準備させリビングに向かった。フードのある服を着させ、できるだけルーベンに見えないようにロキが抱っこし運んだ。
「お待たせ。ソードまだ寝ぼけてて全然しゃべれないから見たらすぐ帰れ」
「ああ、また改めてく…」
ルーベンは驚いた。ロキに抱えられたソードは包帯で目隠しをしていた。
「レイ、これは?」
「…昨日から目が腫れて冷してる」
くっ苦しい…この言い訳。
「なら、私が見て…」
「いい!すぐなおるから、さわんな!」
「そ、そうか」
ロキの膝の上にソードを座らせ、ルーベンがすぐ隣に座る。
「寝ていたところすまない」
「ん…ん」
ソードが話しそうになり慌ててロキが言った。
「あ、こちらこそすみません。なかなか起きなくて。お待たせしてしまったみたいで」
「いやいや、急に来たからこちらこそすまない。ロキ君も久しぶりだね」
「あ?ほんの数週間しかたってないだろ!何が久しぶりだ!ソードに会いに来ただけだろ!すまないと思うなら帰れ!」
「全くお前は。家名に入ったお祝いを渡しに来たんだ」
「いらねーよ!」
もはや二人はルーベンが教えてもない家に来て、しかも名前が変わった事もすぐに知られた事など突っ込みさえ入れなかった。
「こちらこそレイさんの家名に入れてもらってありがとうございます」
「いやいや、私は大歓迎だよ。そうだ、ソード君にお菓子を」
ルーベンは幾つかある持ってきたお菓子を取り出した。そして、一つ袋を開けた。
「ソード君、お菓子あるけど食べる?」
「たべ…るぅ」
お菓子に反応して答えた。ルーベンは中身をすぐに食べれるようにして手に持たせようとした。
すると、お菓子の甘い匂いがソードの目の前でした。
ソードはお菓子が目の前にあると思い、あーんと口を開けた。
「「「……。」」」
それはまるで何かを連想させる仕草だった。
ロキはすぐに口を押さえ、レイはお菓子を奪いとった!
「何してんだよ!!」
すべてのソードの表情までは伺えなかったが、かえって目隠しをされているのが余計に色がついた。いつもの100倍可愛いソードのお菓子を食べる仕草にルーベンため息をついた。
ロキはレイに目で訴えた。
(駄目ですレイさん!これは、やばい!)
レイも目で答える。
(わかってる!!何とかする!!)
「おかし…」
「あ、うん。ソード悪い。今あげるから待ってろ」
レイが奪いとったお菓子をソードに食べさせたのだがまた、あーんと口を開けたのでレイもぐっとなった。
可愛いい…
はっ!と、気がついた。この姿もルーベンには見せてはいけなかったと。レイはお菓子を手に持たせ自分で食べさせたが遅かった。
ルーベンは釘付けでその様子を高揚した顔で見ている。
「おい!もう帰れ!」
「いいじゃないかレイ~ソード君も食べてるし」
急に来て途中でお楽しみを邪魔をされた上、ソードの可愛い仕草を見せたくない父親にまで見せとっくに怒りの限界だった。部屋に冷気が漂う。
「あーそ。ならもうソードに会わせない。一生見せない。何ならソードと別れて遠ざけてもいい」
そう言われるとルーベンも引き下がるしかない。
「わかったよ、仕方ない。はぁ~じゃあまた会おうねソード君。ロキ君もまたお邪魔するからよろしくね」
「はい」
「二度と来るな!」
こうしてルーベンはしぶしぶ去っていった。静まる部屋に大きなため息が二つ。
「「はぁ~」」
「いろいろヤバかったですね」
「ヤバすぎた」
「おかし…」
「「はぁ~」」
目隠しをほどくがまだ焔目は残っていた。
「あ~好きなだけいいよ」
レイは頭を撫でソファーにドサッと座った。ロキはお菓子をとってあげ、三人はしばしぼーっとした。
いつの間にかソードは寝てしまい。ベッドへゆっくりいざなわれた。
「ロキぃ~」
「何ですか~」
「これでほぼ確定かな」
「ですね」
「「はぁ~」」
「寝るか」
「ですね」
無心になる時間が焔目の持続となり、心の解放が焔目の引き金になると二人は確信した。
しかしそんな事よりもどっと疲れた二人はソードの隣へ行き早々に深い眠りについたのだった。
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