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第二部
16 ソード ⑤
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□□□〈ソード〉
カウロックの呼び出しは薬の内容を聞き出したかったのか。ルーベンから直接情報を聞きかなければならない程焦っていたともとれる。
彼の言う通りウェザー城の中に手に入れたやつがいる…そこまでは俺には探せない。後はヒューズの誰が起こしたかだが。俺なら一番にあいつを疑うが…できる事は結局カウロックで討伐依頼を多く受けて魔獣を根こそぎ止めるぐらいか。
まだ、街まで降りてきた魔獣はない。仮に5本流出したとして薄めて25体。1本で5体だとして俺とセドリックが出会ったやつを抜くと残り2体。他に冒険者が魔獣を倒したなら1本目は終了だ。2本目以降はこれからだとすると恐らく奴が死んだ冒険者から回収したに違いない。それが1体分。
「討伐依頼を受けに行く」
カウロックの宿に宿泊していた三人は依頼所へ行き国の出す上級者の依頼を全てとった。
この中に薬を打たれた奴がいるかもしれないなら討伐する以外方法はない。
「情報集めの限界だ、行動にうつる。俺らはできるだけ単体で行動する。目立つが今回はそれも目的の1つだから仕方ない」
「「わかった」」
1ヶ月ほど滞在したが強い魔獣に出会う事は無かったが別の所から情報がはいった。
目立った甲斐があり依頼所の責任者からお声がかかった。前回とは違う依頼所だったがやはり上級者を探していた。しかし、それも効果は無かった。
「なかなか受けた依頼にはいませんね」
「だな、何体か他の奴がやったのかもな」
「また必ずでてくる。一気にくるかもしれないしいつ出るかわからないから依頼をしばらく受ける」
「「了解」」
2ヶ月目に入りいつものようにカウロックとグリーンセル国境近くの依頼所を見て回っていた。
「やあ、久しぶり」
その声にレイとロキは反応しすぐに剣を向けた。
「依頼所での暴力は禁止だよ」
「レイ、ロキ」
ソードに名前を呼ばれたが二人は下ろぜずにいた。今にも首に入りそうな二人の剣に触れ下ろさせた。下げられるのを見て何事もなかったように話の続きをする。
「依頼受けるの?」
「そうですね」
「受ける依頼ないんじゃない?」
「今日は何か?」
「偶然だよ、君達を見かけたから。国からの依頼を沢山受けている冒険者がいるって噂になって…なーんてね」
「そうですか」
「ソード君は相変わらずやることが早いね、うちにこない?」
「お前が居ると話が進まない」
伝術士の後ろから話しかけたのは同じ伝術士仲間でレイのよく知る人物だった。
「ベル…」
「レイ様、お久しぶりです」
「なんだ、もう来たの?折角ソード君と話てたのに」
「今回は俺の予定だ」
「わかってるよ、前回感動の再開をぶち壊したから借りができてしまって。今日は大人しくその借りを返しにきたんだよね」
「お前があんな事しなかったらもっとちゃんとしてた」
「ごめん、ごめん」
ベルは男の肩を後ろから掴みおいやるとソードの顔を見て話した。
「すみません。レイ様と話をしてもいいですか?」
「はい。レイ、ベルさんと話を。俺はロキとここにいる」
「けど…」
伝術士に目を向ける。
「大丈夫、なにもしないよ」
ベルも大丈夫と答えたため後ろ髪引かれながらもついていった。男はにこにこと手を振りながら二人を送りだした。
「てことで三人でお茶でもしよ。すぐそこでいいからさ、待ってる間暇だしね」
二人を引っ張るように店に率いれた。戸惑いながらもそれに合わせた。1人嬉しそうにしながらお茶を飲む横でソードは無表情、ロキは警戒をとけなかった。
「そーいや、ロキ君1回会ってるよね。まだ冒険者じゃない時に」
「はい」
「あれから強くなってるね~ソード君といるからかな?」
「…自分ではよくわからないです」
「君の好きな冒険者はソード君だったんだね」
「冒険者だと思ってました」
「冒険者だよ~。一応、プレートあるし」
腕輪を振って見せた。
確かに誰もが付ける冒険者のプレートだった。
「名前…もう一度聞いていいですか?」
「あ、いいよ。インセットだよ。よろしくね。ソード君なんて名前すら聞いてくれないんだよ」
「聞いても意味はありませんから」
「ふふ」
「でも、ベルさんは?」
「あれも通称名だ、プレートにある冒険者の名前も全て仮だ。本名なんて自分以外知らなくていいからお互いも呼びあわない」
「そうだったんだ」
ソードがお茶を飲む。
そんなソードの姿を嬉しそうに眺めながら話す。
「ソード君はもう目星がついてるの?」
「いえ」
「ふーん。じゃあ、レイ君とロキ君にこの間のお詫びとして1つ情報を。ウェザー城はこちらで探すから流出したもの以外は後少ししたら出回る事はないよ」
「ロキにというより、私に聞こえますが」
「回りまわって君の為になる=ロキ君の幸せだろ」
「……。」
机に肘を付け顔を乗せながらソードをじーっと見つめる。
「ねぇ、ソードとしたいんだけど」
「ロキ!」
短剣を首元までもっていく。ここは依頼所でなはいが大勢の人が楽しそうにお茶をしている。わかってはいるがいちいち煽る言葉に怒りが抑えられない。
「ロキ、落ち着け。ただの会話だ」
ソードが手を掴んで剣を下ろさせた。
インセットは笑ってる。
「君も迷ったら僕と同じ方を選んだのかな?それとも別かな?答えはでてそうだけど」
「……。」
昔ロキは冒険者になる前にインセットに質問をしていた。
「誰かを守る生死の二択を迫られた時は何を基準に決めたらいいですか?」と、その時にインセットは守りたい者を基準に決め、守りたい者の意にそぐわなくても守りたいものを守ると言っていた。
自分は…
剣をしまうとすぐにソードを抱き寄せ睨んだ。ロキの腕の中にいるソードをチラリと見てお茶を飲むインセット。
「ロキを煽らないでください」
「煽ってないよ、素直な気持ち。やりたいものはやりたい。欲しいものは欲しい」
「じゃあ、俺も。ソードはあげない、レイさんと俺のもの」
「そこに俺いれてくれればいいよ。三人ですればいい、最大限の譲歩だよ」
「嫌です。レイさん以外は」
「じゃあ、三人でしてるの見せてよ」
「「は?」」
「だって、俺まざれないんでしょ。なら見てるだけならいいでしょ。ソード抱かれるの見たい」
「何言ってるんですか」
「嫌です」
「はぁ~何でそんなソード独り占めするんだよ、二人占め?俺にもソードわけてよ」
「インセットさんには…んぐ」
ソードがロキの口を押さえた。
「駄目だロキ、それは言うな」
「ソード…?」
「いいよ~覚悟だろ。欲しいと思った時点でそんなものならとっくにある。そんなんでいいなら今すぐソード頂戴、てか覚悟あるからいいよな。このまま持って帰って俺の事好きになるまでやる」
インセットの周りを黒いオーラが漂い滲みでる。空気が淀み圧力がかかる。
元々持っているそんな当たり前の事を改めて言われ、自分の愛が随分なめられたなと感じてしまいプライドにふれてしまった。とっくにそんな次元は通り越しているのにと。
そんなインセットの愛のあり方と想いにソードは気がついていたので波風をたてたくなかった。
「はぁ…辞めてください。何で俺なんですか、執着しないで下さい。その黒いのも早くしまってください。いい大人がロキの煽りにのらないでくださいよ」
スッと漂うオーラが消えた。
「何でかって言われると困るけど、ソード欲しいからとしかいえない」
「インセットさんはソードに無理矢理したから嫌です」
「じゃあ、嫌がらなかったらいい?」
「ソードがいいっていったなら」
「ソード、俺好きになった?」
「なりませんよ」
「なんで?」
しばし考える。
「年上だからです」
「……。」
「……。」
「年なんて関係ないだろ!ソード君そんな人じゃない!」
実際年は関係なかったが、覆らない事実を言えればなんでもよかった。咄嗟に思い付いた言い訳だった。
「どんな風に俺を見てんですか。何でも受け入れると思ったら大間違いですから。俺、性格めちゃくちゃ悪いです。皆、見て見ぬふりしてるだけで」
「いいよ、年下に見えればいいんでしょ!」
「無理ですよ」
「ソード君、酷すぎる!」
「10歳以上、年を誤魔化すなんて無理ですよ。ロキの肌見てください」
「ソード君のばかー」
「悪口ですそれ」
「おい、お前ら何してんの?」
「レイさん」
話が終わったらしくレイが話しかけた。
ベルもインセットに話しかける。
「何騒いでんだよ。さっきオーラ出したろ」
「いや、ついね」
「行くぞ」
「レイ君ともっといろよ。まだソードと話してるから~」
「行くぞ!」
「はぁ……わかった」
がっかりしながらスッと立ち上がった時にソードをロキから奪い腰に腕をからめ抱きしめた。耳にキスをして離れた。ロキはすぐに奪い返し、レイが魔術を出す瞬間にさっと消えた。
「油断も隙もない」
「全くだな」
「ソード?」
「…そうだな」
二人が居なくなった後もキスをされた所を手で触っていた。
カウロックの呼び出しは薬の内容を聞き出したかったのか。ルーベンから直接情報を聞きかなければならない程焦っていたともとれる。
彼の言う通りウェザー城の中に手に入れたやつがいる…そこまでは俺には探せない。後はヒューズの誰が起こしたかだが。俺なら一番にあいつを疑うが…できる事は結局カウロックで討伐依頼を多く受けて魔獣を根こそぎ止めるぐらいか。
まだ、街まで降りてきた魔獣はない。仮に5本流出したとして薄めて25体。1本で5体だとして俺とセドリックが出会ったやつを抜くと残り2体。他に冒険者が魔獣を倒したなら1本目は終了だ。2本目以降はこれからだとすると恐らく奴が死んだ冒険者から回収したに違いない。それが1体分。
「討伐依頼を受けに行く」
カウロックの宿に宿泊していた三人は依頼所へ行き国の出す上級者の依頼を全てとった。
この中に薬を打たれた奴がいるかもしれないなら討伐する以外方法はない。
「情報集めの限界だ、行動にうつる。俺らはできるだけ単体で行動する。目立つが今回はそれも目的の1つだから仕方ない」
「「わかった」」
1ヶ月ほど滞在したが強い魔獣に出会う事は無かったが別の所から情報がはいった。
目立った甲斐があり依頼所の責任者からお声がかかった。前回とは違う依頼所だったがやはり上級者を探していた。しかし、それも効果は無かった。
「なかなか受けた依頼にはいませんね」
「だな、何体か他の奴がやったのかもな」
「また必ずでてくる。一気にくるかもしれないしいつ出るかわからないから依頼をしばらく受ける」
「「了解」」
2ヶ月目に入りいつものようにカウロックとグリーンセル国境近くの依頼所を見て回っていた。
「やあ、久しぶり」
その声にレイとロキは反応しすぐに剣を向けた。
「依頼所での暴力は禁止だよ」
「レイ、ロキ」
ソードに名前を呼ばれたが二人は下ろぜずにいた。今にも首に入りそうな二人の剣に触れ下ろさせた。下げられるのを見て何事もなかったように話の続きをする。
「依頼受けるの?」
「そうですね」
「受ける依頼ないんじゃない?」
「今日は何か?」
「偶然だよ、君達を見かけたから。国からの依頼を沢山受けている冒険者がいるって噂になって…なーんてね」
「そうですか」
「ソード君は相変わらずやることが早いね、うちにこない?」
「お前が居ると話が進まない」
伝術士の後ろから話しかけたのは同じ伝術士仲間でレイのよく知る人物だった。
「ベル…」
「レイ様、お久しぶりです」
「なんだ、もう来たの?折角ソード君と話てたのに」
「今回は俺の予定だ」
「わかってるよ、前回感動の再開をぶち壊したから借りができてしまって。今日は大人しくその借りを返しにきたんだよね」
「お前があんな事しなかったらもっとちゃんとしてた」
「ごめん、ごめん」
ベルは男の肩を後ろから掴みおいやるとソードの顔を見て話した。
「すみません。レイ様と話をしてもいいですか?」
「はい。レイ、ベルさんと話を。俺はロキとここにいる」
「けど…」
伝術士に目を向ける。
「大丈夫、なにもしないよ」
ベルも大丈夫と答えたため後ろ髪引かれながらもついていった。男はにこにこと手を振りながら二人を送りだした。
「てことで三人でお茶でもしよ。すぐそこでいいからさ、待ってる間暇だしね」
二人を引っ張るように店に率いれた。戸惑いながらもそれに合わせた。1人嬉しそうにしながらお茶を飲む横でソードは無表情、ロキは警戒をとけなかった。
「そーいや、ロキ君1回会ってるよね。まだ冒険者じゃない時に」
「はい」
「あれから強くなってるね~ソード君といるからかな?」
「…自分ではよくわからないです」
「君の好きな冒険者はソード君だったんだね」
「冒険者だと思ってました」
「冒険者だよ~。一応、プレートあるし」
腕輪を振って見せた。
確かに誰もが付ける冒険者のプレートだった。
「名前…もう一度聞いていいですか?」
「あ、いいよ。インセットだよ。よろしくね。ソード君なんて名前すら聞いてくれないんだよ」
「聞いても意味はありませんから」
「ふふ」
「でも、ベルさんは?」
「あれも通称名だ、プレートにある冒険者の名前も全て仮だ。本名なんて自分以外知らなくていいからお互いも呼びあわない」
「そうだったんだ」
ソードがお茶を飲む。
そんなソードの姿を嬉しそうに眺めながら話す。
「ソード君はもう目星がついてるの?」
「いえ」
「ふーん。じゃあ、レイ君とロキ君にこの間のお詫びとして1つ情報を。ウェザー城はこちらで探すから流出したもの以外は後少ししたら出回る事はないよ」
「ロキにというより、私に聞こえますが」
「回りまわって君の為になる=ロキ君の幸せだろ」
「……。」
机に肘を付け顔を乗せながらソードをじーっと見つめる。
「ねぇ、ソードとしたいんだけど」
「ロキ!」
短剣を首元までもっていく。ここは依頼所でなはいが大勢の人が楽しそうにお茶をしている。わかってはいるがいちいち煽る言葉に怒りが抑えられない。
「ロキ、落ち着け。ただの会話だ」
ソードが手を掴んで剣を下ろさせた。
インセットは笑ってる。
「君も迷ったら僕と同じ方を選んだのかな?それとも別かな?答えはでてそうだけど」
「……。」
昔ロキは冒険者になる前にインセットに質問をしていた。
「誰かを守る生死の二択を迫られた時は何を基準に決めたらいいですか?」と、その時にインセットは守りたい者を基準に決め、守りたい者の意にそぐわなくても守りたいものを守ると言っていた。
自分は…
剣をしまうとすぐにソードを抱き寄せ睨んだ。ロキの腕の中にいるソードをチラリと見てお茶を飲むインセット。
「ロキを煽らないでください」
「煽ってないよ、素直な気持ち。やりたいものはやりたい。欲しいものは欲しい」
「じゃあ、俺も。ソードはあげない、レイさんと俺のもの」
「そこに俺いれてくれればいいよ。三人ですればいい、最大限の譲歩だよ」
「嫌です。レイさん以外は」
「じゃあ、三人でしてるの見せてよ」
「「は?」」
「だって、俺まざれないんでしょ。なら見てるだけならいいでしょ。ソード抱かれるの見たい」
「何言ってるんですか」
「嫌です」
「はぁ~何でそんなソード独り占めするんだよ、二人占め?俺にもソードわけてよ」
「インセットさんには…んぐ」
ソードがロキの口を押さえた。
「駄目だロキ、それは言うな」
「ソード…?」
「いいよ~覚悟だろ。欲しいと思った時点でそんなものならとっくにある。そんなんでいいなら今すぐソード頂戴、てか覚悟あるからいいよな。このまま持って帰って俺の事好きになるまでやる」
インセットの周りを黒いオーラが漂い滲みでる。空気が淀み圧力がかかる。
元々持っているそんな当たり前の事を改めて言われ、自分の愛が随分なめられたなと感じてしまいプライドにふれてしまった。とっくにそんな次元は通り越しているのにと。
そんなインセットの愛のあり方と想いにソードは気がついていたので波風をたてたくなかった。
「はぁ…辞めてください。何で俺なんですか、執着しないで下さい。その黒いのも早くしまってください。いい大人がロキの煽りにのらないでくださいよ」
スッと漂うオーラが消えた。
「何でかって言われると困るけど、ソード欲しいからとしかいえない」
「インセットさんはソードに無理矢理したから嫌です」
「じゃあ、嫌がらなかったらいい?」
「ソードがいいっていったなら」
「ソード、俺好きになった?」
「なりませんよ」
「なんで?」
しばし考える。
「年上だからです」
「……。」
「……。」
「年なんて関係ないだろ!ソード君そんな人じゃない!」
実際年は関係なかったが、覆らない事実を言えればなんでもよかった。咄嗟に思い付いた言い訳だった。
「どんな風に俺を見てんですか。何でも受け入れると思ったら大間違いですから。俺、性格めちゃくちゃ悪いです。皆、見て見ぬふりしてるだけで」
「いいよ、年下に見えればいいんでしょ!」
「無理ですよ」
「ソード君、酷すぎる!」
「10歳以上、年を誤魔化すなんて無理ですよ。ロキの肌見てください」
「ソード君のばかー」
「悪口ですそれ」
「おい、お前ら何してんの?」
「レイさん」
話が終わったらしくレイが話しかけた。
ベルもインセットに話しかける。
「何騒いでんだよ。さっきオーラ出したろ」
「いや、ついね」
「行くぞ」
「レイ君ともっといろよ。まだソードと話してるから~」
「行くぞ!」
「はぁ……わかった」
がっかりしながらスッと立ち上がった時にソードをロキから奪い腰に腕をからめ抱きしめた。耳にキスをして離れた。ロキはすぐに奪い返し、レイが魔術を出す瞬間にさっと消えた。
「油断も隙もない」
「全くだな」
「ソード?」
「…そうだな」
二人が居なくなった後もキスをされた所を手で触っていた。
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