夜の冒険者は牙をむく

かぷか

文字の大きさ
上 下
72 / 130

72 ★

しおりを挟む

 ロキに言われて確かめたくてゆっくりと焦らすように出し入れを繰り返した。

「あっっ…ぁ……ぁ……ん」

「ソードわかる?」

「はぁ…ぅ…」

 少し頷く。

「意識あるみたいですね」

「だな。気持ちいい?」

うんと小さく頷く。

「「可愛い」」

 レイは首から耳までベロりと舌で舐めた。更に首の辺りにちゅっちゅっとキスを繰り返し、耳を噛んで舌を入れ耳の中を犯す。

ゾクゾクゾク!

っと鳥肌が立ち甘い声が止まらない。

「ぁう…ぁう…あん…あっあん」

 一度このスイッチに入るとソードはなかなか抜けられない。

 ちゅっちゅっとロキがレイと反対側の首と耳にキスをし始める。二人からの耳への愛撫に否が応でも感じてしまい限界だった。だが、ソードはレイがゆっくり責めるのでうまくいけずにいた。

「ソード凄い感じてるのに意識あるんだ」
「前回飛んだからな…まぁ、この後はわかんないけど」

 レイは舌先を使い、ツゥ…と首から耳を舐めた。その度にぎゅっとレイを締め付けるがレイは動かない。

「はぅぁ…う…はぅ…」
「本当、耳弱いよね。鳥肌立ってる」

「っ…やめ…あぁ!!」

 二人はベロりと耳を舐めた。
ロキとレイは交互にソードの唇にキスを繰り返した。

「も…イキ…た…ぃ…」

レイがソードに質問をする

「ソード、後ろから突かれるの好き?」

 いつもは、何も言わずだったり誤魔化していたりした。ただ今日からは二人がそうさせない。ロキは首や耳をベロりと舐めた。ペロペロとずっと続ける。答えるまでロキは辞めない。

「はぅ…あぅ…はぅ」

快楽に頭が回らない。もうこれ以上の耳責めはに耐えられずレイの質問に素直に答える。

「あぅ…ぁぅっ…すき…あぅ…うしろ…す…きぃ…ぁ」
「へぇー好きなんだ」

レイはニヤリと笑ってソードに顔を近づけた。

「じゃあ、俺は?」

「っあぅ…」

 ロキがまた耳を舐める。舐められる度に締め付けて勝手にヒクヒクしてしまう。堪らず素直な言葉がでる。
ちゅっとソードの口にレイがキスをした。うるうるする焔目でレイを見る。

「…レイ…好き」

「はぁ…やっと聞けた…」

ぎゅっと抱き締める。

「すげぇ嬉しい。俺も大好き、愛してる…もうずっと俺の」

「ぅ…れぃ…すき」

 ソードの言葉にレイは幸せにそうに笑い満足した様子でもう一度、優しくソードにキスをした。

 激しく抱いた時ですらその言葉は言わなかったソード。たとえ理性がとんだとしても気持ちの無い言葉は口にはでてこない。
今こうして、抱いた時にアッサリ聞けるのはソードが本気で好きになったからこそ聞ける素直になれた言葉だった。

四つん這いにさせソードの望み通り後ろでたっぷりといかせた。

「ロキ…はぁはぁ…さっきお前がしたのしてやるよ。ヤバいから」

「はい、お願いします☆」

ロキがしたのと同じようにレイはロキが挿入した後、手でソードのお臍下辺りを圧迫させるように押した。

「やっ…それ…あぁ!!あぁっ!また…やっ…あっ」

「ヤバい…凄い」

「だろ?」

「んーこの辺、更に刺激したら…」

「あぁっ!!」

ソードは二人に外から中から押され、何度目かの中イキをした。中の痙攣がおさまらず、いきっぱなしになり止めたくても止まらず、ひたすらロキの刺激に従った。

ロキはびくびくするソードを自分の上に乗せた。腰を持ち下から突き上げた。

「っ…ぁっろ…き…ぁっぁっ」
「こうやって腰動かして」

「ぁっぁっ…な…やぁっ」
「俺の首に捕まってキスして」

ソードは言われるまま、ロキの首に両手をかけキスをした。はぁはぁと吐息混じりのキス。ソードのお尻を両手で持ち左右を拡げ、ゆるく腰を上下させソードの中を動く。

「中まで入る…ソード、んーキス上手…ん…気持ちいい」
「ぁっ…ぁっ…んっ…」

「それ、いいな、今度俺もやろ」
レイがソードの後ろに周り肩を咬み、首を舐めた。

「はぅぁ」

「うぅ…締まる…」

レイがソードの腰に手を添え持ち動かす。自分の動きではない刺激に、予想が出来ずうまく感覚が掴めない。

「ほら、ソードこんな感じ」

レイに強制的に腰を動かされる、ロキも下から激しく振る。

「…れぃ…やっ…ぁっやぁ…」
「ヤバ…い…それ可愛い過ぎ…」

「気持ちいぃ…?」

「ぁっんっん…きもちぁっあっはぐぅ…っ」

「じゃあ、俺も好きって聞きたい」
「はぅ…ぁ…」

「ほら」

キスを軽くするとレイは腰から手を離す。レイが手を離した後もソードは自ら腰を揺らした。

「ぁっ…ろ…きぃ…ろき…好き…ぁっ…す…き」

「あぁーもう、可愛いすぎ。俺も好き、全部ずっと好きだからソード愛してる」

パンパンと激しく下から突き上げた。ソードはガクガクと腰をゆらしロキの精液を受け入れた。

何度も快楽に身を委ね二人からの愛を一心に受けた。

□□□

 眠るソードを真ん中にして、お互い肘をついて横になりながらうっとりとソードを見ていた。
ずっと聞けないかもと思っていた言葉だけに、二人は感慨深げに話した。

「聞けたな」
「聞けましたね」

「案外ソードにしては早かったか?」
「そんな気もします」

「ずっと聞けなくてもいいやって思ってたから早く感じたかもな」
「確かに、何か不思議な感じします」

「そうだな」
「何て言ったらいいかわかりませんが」

二人はふふっと笑った。

「何か変わりますかね?」
「どうかな?」

「ただ、ソードの中では変わったから言ってくれたんだろうな」

「ソードの本気の好きってどんなのか知りたいです」

「ふふ、だな。何か違うんだろうな」

「今まで聞けなかった分、好きの破壊力半端ないです。一生好きでいられる自信あります」

「だな、俺も離せる気一生しない」

「ロキこれからも宜しく」
「こちらこそ、宜しくお願いします」

二人はソードにキスをして眠りについた。


ついに三人の想いがこの日一つになれたのだった。
    
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

鬼上司と秘密の同居

なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳 幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ… そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた… いったい?…どうして?…こうなった? 「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」 スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか… 性描写には※を付けております。

エリート上司に完全に落とされるまで

琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。 彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。 そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。 社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。

Take On Me

マン太
BL
 親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。  初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。  岳とも次第に打ち解ける様になり…。    軽いノリのお話しを目指しています。  ※BLに分類していますが軽めです。  ※他サイトへも掲載しています。

放課後教室

Kokonuca.
BL
ある放課後の教室で彼に起こった凶事からすべて始まる

思い出して欲しい二人

春色悠
BL
 喫茶店でアルバイトをしている鷹木翠(たかぎ みどり)。ある日、喫茶店に初恋の人、白河朱鳥(しらかわ あすか)が女性を伴って入ってきた。しかも朱鳥は翠の事を覚えていない様で、幼い頃の約束をずっと覚えていた翠はショックを受ける。  そして恋心を忘れようと努力するが、昔と変わったのに変わっていない朱鳥に寧ろ、どんどん惚れてしまう。  一方朱鳥は、バッチリと翠の事を覚えていた。まさか取引先との昼食を食べに行った先で、再会すると思わず、緩む頬を引き締めて翠にかっこいい所を見せようと頑張ったが、翠は朱鳥の事を覚えていない様。それでも全く愛が冷めず、今度は本当に結婚するために翠を落としにかかる。  そんな二人の、もだもだ、じれったい、さっさとくっつけ!と、言いたくなるようなラブロマンス。

ハイスペックED~元凶の貧乏大学生と同居生活~

みきち@書籍発売中!
BL
イケメン投資家(24)が、学生時代に初恋拗らせてEDになり、元凶の貧乏大学生(19)と同居する話。 成り行きで添い寝してたらとんでも関係になっちゃう、コメディ風+お料理要素あり♪ イケメン投資家(高見)×貧乏大学生(主人公:凛)

好きなあいつの嫉妬がすごい

カムカム
BL
新しいクラスで新しい友達ができることを楽しみにしていたが、特に気になる存在がいた。それは幼馴染のランだった。 ランはいつもクールで落ち着いていて、どこか遠くを見ているような眼差しが印象的だった。レンとは対照的に、内向的で多くの人と打ち解けることが少なかった。しかし、レンだけは違った。ランはレンに対してだけ心を開き、笑顔を見せることが多かった。 教室に入ると、運命的にレンとランは隣同士の席になった。レンは心の中でガッツポーズをしながら、ランに話しかけた。 「ラン、おはよう!今年も一緒のクラスだね。」 ランは少し驚いた表情を見せたが、すぐに微笑み返した。「おはよう、レン。そうだね、今年もよろしく。」

処理中です...