夜の冒険者は牙をむく

かぷか

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「ソード…その目…」

 レイはゆらゆら光るソードの焔目に吸い込まれるように近づき目尻をペロッと舐めキスをした。入れたまま向きをかえ、自分の方へ引き寄せ対面する。下から上に突き上げられながらレイを感じ、さっきの態勢と違う感覚にビクっとソードはした。

引き寄せたソードの腰に手を回し、もう片方は頭に手を添えて目を見ながら優しくキスをした。唇を離し今度は頬に手を添えた。

「その目よく見せて」

「う…」

「レイさんの言ってた焔目ですか?」

「…そう」

横からロキがソードの目を覗く。

「キレイですね、初めて見ました」
「ソード…お前今、焔目になってる」

レイがソードを見ながら言った。しかし、ソードは少し前に理性を飛ばしてしまったのでその声は耳にはいらない。

ゆらゆら光る目でレイを見る。口は半開き、高揚した顔ではぁはぁと息をする。格別に色っぽくなったソードに二人は見惚れた。未だに返事のないソードにもう一度レイが呼び掛ける。ソードは目に映る人がレイだということだけわかっていた。

「ソード…?」
「れ…ぃ…」

「っ!」

何年も前から見惚れた焔目に見つめられ、自分の名前を呼ばれたレイの理性も飛んでしまった。それを見たロキはソードの頭にキスをしてレイから離れた。レイはソードを見ながら理性を振り絞りロキに言った。

「…ロキごめん」

それを聞かずともロキもわかっていたので、ふふふと笑ってお風呂に行った。

そのままレイはぎゅっとして腰を揺らした。

「もっと俺見て…」
「ぁあ…ぁっ……ぁう…れ…ぃ」

舌を絡め激しいキスをする。

「ん…」
「うっんっ…んっっ」

レイは焔目から目を離すことなく激しく抱いた。

「れ…ぃ…ぁっぁっ」
「ん…」

「はぅ…はぅ…き…もちぃ…ぁっぁっ」
「俺も気持ちいい…目…離すなよ…」

「ぁっぁっう…ん…ぁっれ…ぃれぃ」

「ソード愛してる…」
「ぁっぁっれ…ぃ…ぁっ…」

ロキが長いお風呂から出てからも、二人は真っ最中だった。普段見ない二人の獣のような絡みを見てロキは凄いと思った。ソードも普段言わない言葉を惜しげもなく言っていた。
ふと、窓を見ると雨は更に酷くなっていたのに気がついた。窓に打ちつける雨を眺めていたら、レイが話かけてきた。

「…はぁ…はぁ…ロキ、お前もくる?」
「え!いいんですか?」
「いい、ソードの目見たいからこいよ」

内心二人の絡みがスゴすぎて半勃ちしていた。すぐさまベッドへ行きソードの目を見ながらキスをした。

「ろ…きぃ…」

「ぐぅ…かわいい。目が光ってゆらゆらしてる」

「な、めちゃくちゃ可愛い」

ロキはソードを仰向けにして自分のモノをゆっくりと入れた。

「ヤバい…中。ヤバすぎる…熱くてとろとろ…」
「ん、すぐイってもいいけどその後もっとヤバいぞ」
「マジかぁ…」

 ロキは焔目のソードを見ながら一度早々に達した。その後すぐに後ろを向かせ入れ直した。ロキも可愛くよがるソードの声にうっとりしながら腰を激しく打ち付けた。

「ぅっあっあっ…ろ…き…あっ」
「なに?」
「はぅ…あっあっ…ろ…きぃ…あっ…ぃいい…」
「ん、どこ?」
「そ…こ…おくぅ…ぉくぅ…きもちぃ…ぁっ」
「気持ちいいんだ…良かった~可愛い。いっぱい突いてあげる」
「ぁっぁっあっあっ…あぅ…ぁ」

ロキに突かれる焔目のソードを愛おしく見ながらレイは言う。

「ソード…ずっと焔目だな。ロキにされて気持ちいい?」
 
「んっ…きもちぃ…ろきぃ…ろ…きぃぃ」
「だー!もう、かわいすぎる」

そう言うとロキは、激しくスピンし奥へ叩きつけた。ソードの声は甘くなり、自らもその気持ちよさに腰を振る。大きな快楽がソードを襲い、何度目になるだろうか達した。ソードの中はロキをもっと呑み込もうと一生懸命ヒクヒクしていた。たまらずロキもソードの一番奥へ届くように出した。

「ヤバい…はぁはぁ…抜きたくない…はぁはぁ」
「わかる」

 ぐったりしたソードの背中にキスをした。レイはソードの体を自分に抱きつかせるようにして引っ付かせ、キスをした。ロキはまたそのまま腰を動かした。こうして意識が無くなるまで二人は抱きつぶした。

いつの間にか、雨は止み静けさを取り戻していた。

□□□〈ロキとレイ〉

 昨日はヤバかった。

 あの二人の絡み…凄かった。いつもは抑えてたのか…レイさんの本気ヤバ過ぎ。 

ソードがめちゃくちゃに飛んだの焔目のせいかな?確かにあの目は他で見たことなかったな~キレイだったな。何て表現したらいいのかわからないぐらい。

それに…

…超エロかった。

レイさんは念願の焔目姿見れて理性をぶっぱなすぐらい激しく抱いてたし。やっぱりあんまり見れないんだろうな。

今もベッドにソードを全身で抱えながら寝てるしな。いつもなら、ソードの体に手をかけるぐらいだけど。すっぽりレイさんの中におさまってる。よほど嬉しかったんだな。

ソードの寝顔可愛いな~

ん、レイさん起きたかな。ふふふっ、めちゃくちゃソードの事ぎゅっとしてる。

□□□


ん…ソード好き。大好き。
離したくない。愛してる。

理性飛ばすとあんなすごいのか…焔目もヤバ過ぎだ。しかもあの状況で。眼球舐めたくなる衝動にかられて一瞬ヤバかった。

全部可愛かったな~ダメだ。そうじゃない。何で焔目になったんだ?抱いてる途中でなったんだよな。

ロキがキスをしたらなったけど、いつもしてるしな…つか、途中からめちゃくちゃ感度よくなったんだよ。

でもって、ヤってる最中も光ったままで…ダメだ顔がニヤける。…あの目でレイって呼ばれたのたまらなかったな。

はぁ…すげぇ気持ち良かった。
あーもー何なんだよ、好きすぎる。

ダメだ、余韻が…

ソードをぎゅうっとする。
ロキには悪かったな…今日1日ソード譲ろ。

「…おはよロキ」
「レイさんおはようございます」

「昨日はありがと。今日1日ソード譲る」
「あはは、いいですよ」

「…ヤバかったな」
「かなり」

「エロすぎた」
「あんなソード初めて見ました」

「俺も」

 ぎゅっとしていたソードから身を剥がし、ちゅっちゅっと顔にキスをしたらレイは名残惜しそうにベッドから離れてシャワーを浴びに行った。

 レイはシャワーを浴びた後、見たら抱きたくなるといって部屋を出ていった。

ソードはまだ寝ている。
今度はロキが抱きしめ一緒に添い寝をした。

「ん…」
「起きた?」

 ようやくソードは起きたがぼーっとしていた。昨日の情事のままだった体をロキが抱き抱え一緒にお風呂に入った。湯船に浸かってもぼーっとしていた。
お風呂からでて着替え終えたロキは、今日1日ソードを満喫できると思ったら嬉しくて自分と対面させるように抱っこをしてソファーに座った。

「まだ、ぼーっとしてる?」
「ん…」

優しいキスをした。昨日の余韻が残るソードはロキのキスに答える。腕の中の体温を感じながら愛おしと思いぎゅうっと抱き締めた。

「ロキ…ん…」
「可愛い、ソード大好き」

しばらく抱き合いながらキスを続けていたら、ソードがだんだん意識し始めた。

「ん…ろ…き?んっ」

「うん…ん…ソードはむ…昨日の事ん…あむ…んん…覚え…る?ん…ん」

「ン…ちょっと、待てキス…んっ」

「うん、覚えてる?」

 キスを止めソードの顔を見ながらロキが問いかけた。ソードはロキの胸に両手を置いた体制で見上げる。

「んー何か途中まで覚えてるけど、あんまり覚えてない」

「昨日、してる時に飛んじゃって目を見たら焔目?になっちゃってたよ」

「え!」

「んで、レイさんもぶっ飛んじゃって二人とも凄かったんだから」

「えー」

「スゲーエロかった。体調大丈夫?」

「…うん。てか…ロキ…勃ってる」

「昨日の思いだしたのと、今のキスで。俺は覚えてるほうがいいかな」

「う…ロキ…あっ」

そのままロキは気の済むまま抱いたのだった。 
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