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松編 ③
23 松 ⑧
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結局昨日は抜いてスッキリしただけだったな。龍空の好きなケーキでも買ってきて話すかそれともご飯にでも呼ぶか。あー面倒くさい。
「松永さん、今日一緒にご飯行きません?」
「すみません。この後すぐ帰ります」
「最近早いですね。何かあるんですか?」
「ペット飼ったんですよ」
「えー!見たいです。お邪魔したらダメですか?」
部屋来るとかマジ勘弁。誰かと付き合ってるともいってないし、だけどいるって言ったら今度は根掘り葉掘り追求されそうで嫌だしな。
「ああ、今しつけ中なんです。俺以外の人が触ると攻撃しちゃうんで他の人は家に入れないようにしてるんです」
「えーなに飼ってるんですか~犬ですか、猫ですか?」
「人間です」
「え!」
「冗談ですよ」
「ですよね~意外ですね~松永さんペットとか面倒臭いって言ってたのにどうしたんですか?買ったんですか?」
「保護したんです。捨てられそうな所を俺が引き取ったんです。そこから懐くようになって」
「えーすごい。わかるんですよ~命の恩人が。写真とかないんですか?」
「ありますよ。これです」
「随分ピンぼけしてるんですね(犬?猫?)ちょっと変わった毛並みですね。首輪っぽいのが見えるからこっちが頭かな」
「動くんで上手く取れないんですよ」
「名前何て言うんですか?」
「ソルトです」
「ソルトちゃんですか」
「ソルト君ですね。俺いないと体調崩しちゃうんで一人にしておけないんです。だから早く帰ってやらないといけなくて。ですからお誘いは全部断ってるんです」
「そうなんですか」
「すみません、折角誘ってくれたのに。ソルトが待ってるんでお先失礼します」
これでお誘いも減るな。
あとは龍空だがメール打って呼び出すか。
『虎、俺今週忙しい』
…だめか。と思って俺が帰宅すると今日も昼間は部屋に来ていたらしい。夜が駄目なら週末の昼間だなと思い龍空を呼び出すことに。
昼間は仕事もあるし確かにソルトを暇にさせていたので勝手に来るのを容認していた。なので二人は必然的に仲良くなる。てっきり好意の行き過ぎをまたするのかと思ったが龍空がこんなにもソルトの面倒をよく見るとは思ってもいなかった。まるで自分に小さな弟ができたように優しい一面を出していた。
「これは危ないのですね」
「そ、だから絶対逃げて」
「わかりました」
「変なこと教えるなよ」
「変じゃないし!駅で声かけてくる人なんてヤバイでしょ!そうた何も知らないから教えてあげてるだけだし。後は、何知りたい?」
「そうですね…とらの好きなものとかですかね」
「うーん、好きなことか…あんまり知らないかも」
「知らないのかよ」
「だって、いっつも適当に女と適当に遊んでたからさ」
「おい!変なこというな!」
「事実だし。男だとやまと君ぐらいだったよね一緒に遊んでたの」
「河口君は俺の癒しなんだよ。仕事もいるといないじゃ大違いだし、なんかいると楽しいんだよ」
「わかるきがする~やまと君よく思い出し笑いとかしてたよね。どうしたのって聞くとあの壁のシミが犬みたいじゃない?とかいって、何かわかんないけど幸せそうだった」
「幸せそうだったじゃなくて、今結婚してもっと幸せになってる」
「え、やまと君結婚したの!?意外過ぎる!!どんな人か見たいんだけど、虎写真とかもってないの?」
「ない」
「えーーーー!見たい。会社辞めちゃったの寿退社だっとか。でも、辞める必要ないよね」
しまった。
また、龍空の興味を引く事を言ってしまった。
「まぁ…普通ならな。だけどそうたと同じ国の人と結婚したから今は遠くに住んでる」
実際は秒でつくけど。
「えーそうだったんだ。何か寂しいな~俺、また会いたくなっちゃった。もしかして、その結婚式でそうたと会ったとか」
「そうだけど、写真はこっちと違うから撮る暇無かった」
「えー残念。そうた居たなら見たんでしょ?どうだった?」
「はぃ、とても素敵な婚姻でしたよ。国をあげての式でしたので盛大で美しかったです。口づけの場面は心にぐっとくるものがありました」
「国!?」
「あ、いえ。国を代表して…えっと」
「河口君の結婚相手は有名っていうかそんな感じで知ってる人が多いっていうか。しかもネット環境が整ってないからいろいろ規制あって大変なんだよ。国際結婚っていうのはそんな感じ」
「河口君変わってるって思ったけどやっぱそう言う人の方が合うんだな。凄いなー今度会ったらおめでとうっていっといて」
「わかった」
【アイコンタクト】
【とら様、すみません】
松は怒ってない表情をとった。
「虎、今日何だったの?俺行きたいところあるんだけど」
と龍空が言った場所は伊可神社だった。なので三人で神社に行くことに。今回はさすがにソルトに剣を持たせる事はしなかった。
この公園から神社の通りはソルトも好きみたいで安心して通れる。
「そうた~伊可神社でおみくじ引いた?」
「はぃ、その時は中身は読めませんでしたのでとらに聞いた覚えがあります」
「へー何だったの?」
「大吉だよ。だいたい良いことしか書いてなかった」
「虎は?」
「吉か何かだった気がする。てか、何で神社行きたいの?」
「へへへ~俺、縁結びで有名って知ってたんだけど行ったことなくて。あそこ、やまと君も行ったし虎も行ったから行きたいって思って」
「あーそ。河口君が行ったの結婚後だぞ」
「いいの!」
おみくじを引いて三人で見る。
「吉~普通」
「俺も」
「そうたは?」
「大吉です」
「そうたが一番いいね!読める?」
「何となく」
龍空はソルトの紙を取ると読み上げた。
『 まとまりし出来事も纏まらず
災難あれど待ち人により吉へ
賭け事 焦るべからず
探し物 見つかる
アドバイス 時には己をだして吉
縁談 良し 』
「だいたいは良さそうだけど何かあるのかな?そんな感じだよね」
「そうですか」
「ま、あんまり気にするなよ。ただのおみくじだから。くくりつけるぞ」
「はぃ」
三人でくくりつけにいくと龍空が気がつく。
「あーそうたその結び方~!」
「はぃ、違いますか?」
「虎にするの?」
「はぃ」
「それ、恋人結びでしょ?」
「なんですかそれは」
「龍空、言わなくていい」
「えーなんだよ」
「教えてください」
「言わなくていい!」
「それね~」
「教えてください!!」
やっぱり龍空には当分いいたくない。
「松永さん、今日一緒にご飯行きません?」
「すみません。この後すぐ帰ります」
「最近早いですね。何かあるんですか?」
「ペット飼ったんですよ」
「えー!見たいです。お邪魔したらダメですか?」
部屋来るとかマジ勘弁。誰かと付き合ってるともいってないし、だけどいるって言ったら今度は根掘り葉掘り追求されそうで嫌だしな。
「ああ、今しつけ中なんです。俺以外の人が触ると攻撃しちゃうんで他の人は家に入れないようにしてるんです」
「えーなに飼ってるんですか~犬ですか、猫ですか?」
「人間です」
「え!」
「冗談ですよ」
「ですよね~意外ですね~松永さんペットとか面倒臭いって言ってたのにどうしたんですか?買ったんですか?」
「保護したんです。捨てられそうな所を俺が引き取ったんです。そこから懐くようになって」
「えーすごい。わかるんですよ~命の恩人が。写真とかないんですか?」
「ありますよ。これです」
「随分ピンぼけしてるんですね(犬?猫?)ちょっと変わった毛並みですね。首輪っぽいのが見えるからこっちが頭かな」
「動くんで上手く取れないんですよ」
「名前何て言うんですか?」
「ソルトです」
「ソルトちゃんですか」
「ソルト君ですね。俺いないと体調崩しちゃうんで一人にしておけないんです。だから早く帰ってやらないといけなくて。ですからお誘いは全部断ってるんです」
「そうなんですか」
「すみません、折角誘ってくれたのに。ソルトが待ってるんでお先失礼します」
これでお誘いも減るな。
あとは龍空だがメール打って呼び出すか。
『虎、俺今週忙しい』
…だめか。と思って俺が帰宅すると今日も昼間は部屋に来ていたらしい。夜が駄目なら週末の昼間だなと思い龍空を呼び出すことに。
昼間は仕事もあるし確かにソルトを暇にさせていたので勝手に来るのを容認していた。なので二人は必然的に仲良くなる。てっきり好意の行き過ぎをまたするのかと思ったが龍空がこんなにもソルトの面倒をよく見るとは思ってもいなかった。まるで自分に小さな弟ができたように優しい一面を出していた。
「これは危ないのですね」
「そ、だから絶対逃げて」
「わかりました」
「変なこと教えるなよ」
「変じゃないし!駅で声かけてくる人なんてヤバイでしょ!そうた何も知らないから教えてあげてるだけだし。後は、何知りたい?」
「そうですね…とらの好きなものとかですかね」
「うーん、好きなことか…あんまり知らないかも」
「知らないのかよ」
「だって、いっつも適当に女と適当に遊んでたからさ」
「おい!変なこというな!」
「事実だし。男だとやまと君ぐらいだったよね一緒に遊んでたの」
「河口君は俺の癒しなんだよ。仕事もいるといないじゃ大違いだし、なんかいると楽しいんだよ」
「わかるきがする~やまと君よく思い出し笑いとかしてたよね。どうしたのって聞くとあの壁のシミが犬みたいじゃない?とかいって、何かわかんないけど幸せそうだった」
「幸せそうだったじゃなくて、今結婚してもっと幸せになってる」
「え、やまと君結婚したの!?意外過ぎる!!どんな人か見たいんだけど、虎写真とかもってないの?」
「ない」
「えーーーー!見たい。会社辞めちゃったの寿退社だっとか。でも、辞める必要ないよね」
しまった。
また、龍空の興味を引く事を言ってしまった。
「まぁ…普通ならな。だけどそうたと同じ国の人と結婚したから今は遠くに住んでる」
実際は秒でつくけど。
「えーそうだったんだ。何か寂しいな~俺、また会いたくなっちゃった。もしかして、その結婚式でそうたと会ったとか」
「そうだけど、写真はこっちと違うから撮る暇無かった」
「えー残念。そうた居たなら見たんでしょ?どうだった?」
「はぃ、とても素敵な婚姻でしたよ。国をあげての式でしたので盛大で美しかったです。口づけの場面は心にぐっとくるものがありました」
「国!?」
「あ、いえ。国を代表して…えっと」
「河口君の結婚相手は有名っていうかそんな感じで知ってる人が多いっていうか。しかもネット環境が整ってないからいろいろ規制あって大変なんだよ。国際結婚っていうのはそんな感じ」
「河口君変わってるって思ったけどやっぱそう言う人の方が合うんだな。凄いなー今度会ったらおめでとうっていっといて」
「わかった」
【アイコンタクト】
【とら様、すみません】
松は怒ってない表情をとった。
「虎、今日何だったの?俺行きたいところあるんだけど」
と龍空が言った場所は伊可神社だった。なので三人で神社に行くことに。今回はさすがにソルトに剣を持たせる事はしなかった。
この公園から神社の通りはソルトも好きみたいで安心して通れる。
「そうた~伊可神社でおみくじ引いた?」
「はぃ、その時は中身は読めませんでしたのでとらに聞いた覚えがあります」
「へー何だったの?」
「大吉だよ。だいたい良いことしか書いてなかった」
「虎は?」
「吉か何かだった気がする。てか、何で神社行きたいの?」
「へへへ~俺、縁結びで有名って知ってたんだけど行ったことなくて。あそこ、やまと君も行ったし虎も行ったから行きたいって思って」
「あーそ。河口君が行ったの結婚後だぞ」
「いいの!」
おみくじを引いて三人で見る。
「吉~普通」
「俺も」
「そうたは?」
「大吉です」
「そうたが一番いいね!読める?」
「何となく」
龍空はソルトの紙を取ると読み上げた。
『 まとまりし出来事も纏まらず
災難あれど待ち人により吉へ
賭け事 焦るべからず
探し物 見つかる
アドバイス 時には己をだして吉
縁談 良し 』
「だいたいは良さそうだけど何かあるのかな?そんな感じだよね」
「そうですか」
「ま、あんまり気にするなよ。ただのおみくじだから。くくりつけるぞ」
「はぃ」
三人でくくりつけにいくと龍空が気がつく。
「あーそうたその結び方~!」
「はぃ、違いますか?」
「虎にするの?」
「はぃ」
「それ、恋人結びでしょ?」
「なんですかそれは」
「龍空、言わなくていい」
「えーなんだよ」
「教えてください」
「言わなくていい!」
「それね~」
「教えてください!!」
やっぱり龍空には当分いいたくない。
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