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番外編
2 いか編 ②
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今、俺の手の中にある物を皆で覗く。
そして各々考えを言った。
クラム「魔石じゃないですか?」
ソルト「確かに似てますね。ただの鉱石では?」
フィグ「どちらともとれる」
松 「へぇ~スーパーボールみたい」
やまと「玉手箱じゃない?」
あれから部屋に戻り皆でお茶でもと別部屋で集まることにした。ただ、体も冷えたから各自お風呂後に集合になり俺はフィグとお風呂に入るため脱衣室で服を脱ぐとポトンと何かが落ちた。
落ちた足元を見ると小さな玉が転がった。全く見に覚えのない手のひらサイズの玉。魔石に似てるような気もした。フィグに見せるとフィグも見たことがないらしく、お茶の席で皆に見てもらうことにした。
んで、集まって今まさに5人で悩んでいる。
あれやこれやと意見を出すが答えはでなかった。ただ、俺が持っていた事でフィグはイカが入れたに間違いないと言っていた。
「光魔物ってそもそも何なんですか?」
松君が天才的な質問をした。
すると、クラムさんはスライドショーを見せるように資料を見せて説明をしてくれた。
「はい、発光する魔物を光魔物といいます。基本、攻撃的ではなく漂ったりその辺にいて害は無いですが例外も勿論あります」
「じゃあ、さっきのイカ以外にもいるんですね」
「はい。知性はほとんど無いとは言われていますが実際はわかりません。種類や個体によってはあるかもです。繁殖期などはああやって城の近くに来て光ります」
「なら、巨大化って言ってましたよね?何か突然変異的なものですか?」
「その通りです。巨大化は普通のサイズに比べて凶暴な部分があり警戒対象です。巨大化の理由はわかってはいませんが小さい魔物の近くによく居るので守ってるのかもしれません」
「なるほど」
松君が俺が知りたい事を全て聞いてくれている!ならば、妃として俺も聞かねばなるまい。
皆が感心するあっと驚く質問を!
「はい!」
大きな返事でやまとは挙手をした。
「はい、やまとさんどうぞ」
「この中であのイカ食べたことある人いますか!」
「「「……。」」」
「やまとさん、誰もいないです。食べたら光りますから」
「エー、なら食べたら光るって何でわかったのさ~!」
「昔、護衛が遊び半分で食べて光ったからです。三日間光続けたのち自然に消えました。人体に害は無かったですがどこに居てもわかりますし夜は眩しいです」
「へ~フィグ、俺がもし光ったら毎回俺の為に明かり付けなくていいから便利じゃない?」
「却下だ」
結局、誰も食べたことないのかと思ってがっかりしながら自分の部屋に戻った。玉は何かわからないからとりあえず俺の部屋の引き出しにしまって寝ることにした。
□□□〈ソルト&松部屋〉
「ねぇ、フィグ。その護衛さんに今度会わせてよ」
「何故だ」
「なに味でなに料理で食べたか知りたい~」
「却下だ」
「何でだよ~」
ソルトと廊下を歩く。
相変わらず河口君はよくわからないけど、よくわからない人と居るとよくわからない事が起こって楽しい。俺はそんな河口君達と別れてソルトの部屋に戻った。
「とら様、楽しそうですね」
「河口君と居ると楽しい」
「そうですか」
「それより、怪我は?」
「大丈夫です。本当に大した事ないですから。次は怪我しないようにがんばります」
「ふーん」
そう言えばソルトも魔石回ししてる時の玉、あんな感じだよな。何の魔石なんだ?
俺は気になり魔石回しをしだしたソルトに聞いた。
「なぁ、その魔石何の魔石?」
「子作りの魔石です」
「は?」
「前の城に居た時にいつでもできるように持たされたんです。婚約破棄されてからもこれは押収されませんでした」
「へー」
嫁入り道具的な感じなのか?
「代々伝わる魔石ですが普通のと中身は変わりません。本来なら二人で探しに行くんですがうちは先代からいくつか先に持たされるんです」
「そうなんだ」
「ちなみに、落としたり踏んだりしても割れないです。剣で斬ろうとしても無理です」
相変わらずよくわかんねー
ちょっとまてよ、そんな大事なの回していいのか?
「おい、そういうの大事に箱とかにしまっておくんじゃないのか?」
「そうですが、これはとら様専用の魔石回しの石にしたので普段のとは違います。皆さんにお見せする時は別の魔石にしてます」
「いや、そういう意味じゃなくて。それで子供できるんだろ?ぞんざいに扱うなよ」
「魔石は魔石です。この魔石に子が入ってる訳ではないです」
「そうなのか。うーん、よくわからん」
ソルトから魔石を一つ借りて空にかざして見てみるが本当にただの綺麗な丸い石のようにしか見えなかった。
「魔石ねぇ~石に力があるのかこの世界の人達がそういう能力があるのか…そういや、あの光魔物って繁殖期だったよな」
「はい、そうです」
「求愛行動とかするの?」
「光るのが求愛になりますが」
「じゃあ、違うか」
「?」
「これって魔物の中に入ってる魔石でもないのか?」
「光魔物の魔石はほんのり光ってますし、あの魔物の魔石ならそこら中で手に入ります。やまと王妃の持っているのは私も見たこと無くておそらく珍しい物です」
「そうなんだ」
もしかしたら、求愛行動で河口君に渡したりして~って思ったんだけど。まさかな。
そして各々考えを言った。
クラム「魔石じゃないですか?」
ソルト「確かに似てますね。ただの鉱石では?」
フィグ「どちらともとれる」
松 「へぇ~スーパーボールみたい」
やまと「玉手箱じゃない?」
あれから部屋に戻り皆でお茶でもと別部屋で集まることにした。ただ、体も冷えたから各自お風呂後に集合になり俺はフィグとお風呂に入るため脱衣室で服を脱ぐとポトンと何かが落ちた。
落ちた足元を見ると小さな玉が転がった。全く見に覚えのない手のひらサイズの玉。魔石に似てるような気もした。フィグに見せるとフィグも見たことがないらしく、お茶の席で皆に見てもらうことにした。
んで、集まって今まさに5人で悩んでいる。
あれやこれやと意見を出すが答えはでなかった。ただ、俺が持っていた事でフィグはイカが入れたに間違いないと言っていた。
「光魔物ってそもそも何なんですか?」
松君が天才的な質問をした。
すると、クラムさんはスライドショーを見せるように資料を見せて説明をしてくれた。
「はい、発光する魔物を光魔物といいます。基本、攻撃的ではなく漂ったりその辺にいて害は無いですが例外も勿論あります」
「じゃあ、さっきのイカ以外にもいるんですね」
「はい。知性はほとんど無いとは言われていますが実際はわかりません。種類や個体によってはあるかもです。繁殖期などはああやって城の近くに来て光ります」
「なら、巨大化って言ってましたよね?何か突然変異的なものですか?」
「その通りです。巨大化は普通のサイズに比べて凶暴な部分があり警戒対象です。巨大化の理由はわかってはいませんが小さい魔物の近くによく居るので守ってるのかもしれません」
「なるほど」
松君が俺が知りたい事を全て聞いてくれている!ならば、妃として俺も聞かねばなるまい。
皆が感心するあっと驚く質問を!
「はい!」
大きな返事でやまとは挙手をした。
「はい、やまとさんどうぞ」
「この中であのイカ食べたことある人いますか!」
「「「……。」」」
「やまとさん、誰もいないです。食べたら光りますから」
「エー、なら食べたら光るって何でわかったのさ~!」
「昔、護衛が遊び半分で食べて光ったからです。三日間光続けたのち自然に消えました。人体に害は無かったですがどこに居てもわかりますし夜は眩しいです」
「へ~フィグ、俺がもし光ったら毎回俺の為に明かり付けなくていいから便利じゃない?」
「却下だ」
結局、誰も食べたことないのかと思ってがっかりしながら自分の部屋に戻った。玉は何かわからないからとりあえず俺の部屋の引き出しにしまって寝ることにした。
□□□〈ソルト&松部屋〉
「ねぇ、フィグ。その護衛さんに今度会わせてよ」
「何故だ」
「なに味でなに料理で食べたか知りたい~」
「却下だ」
「何でだよ~」
ソルトと廊下を歩く。
相変わらず河口君はよくわからないけど、よくわからない人と居るとよくわからない事が起こって楽しい。俺はそんな河口君達と別れてソルトの部屋に戻った。
「とら様、楽しそうですね」
「河口君と居ると楽しい」
「そうですか」
「それより、怪我は?」
「大丈夫です。本当に大した事ないですから。次は怪我しないようにがんばります」
「ふーん」
そう言えばソルトも魔石回ししてる時の玉、あんな感じだよな。何の魔石なんだ?
俺は気になり魔石回しをしだしたソルトに聞いた。
「なぁ、その魔石何の魔石?」
「子作りの魔石です」
「は?」
「前の城に居た時にいつでもできるように持たされたんです。婚約破棄されてからもこれは押収されませんでした」
「へー」
嫁入り道具的な感じなのか?
「代々伝わる魔石ですが普通のと中身は変わりません。本来なら二人で探しに行くんですがうちは先代からいくつか先に持たされるんです」
「そうなんだ」
「ちなみに、落としたり踏んだりしても割れないです。剣で斬ろうとしても無理です」
相変わらずよくわかんねー
ちょっとまてよ、そんな大事なの回していいのか?
「おい、そういうの大事に箱とかにしまっておくんじゃないのか?」
「そうですが、これはとら様専用の魔石回しの石にしたので普段のとは違います。皆さんにお見せする時は別の魔石にしてます」
「いや、そういう意味じゃなくて。それで子供できるんだろ?ぞんざいに扱うなよ」
「魔石は魔石です。この魔石に子が入ってる訳ではないです」
「そうなのか。うーん、よくわからん」
ソルトから魔石を一つ借りて空にかざして見てみるが本当にただの綺麗な丸い石のようにしか見えなかった。
「魔石ねぇ~石に力があるのかこの世界の人達がそういう能力があるのか…そういや、あの光魔物って繁殖期だったよな」
「はい、そうです」
「求愛行動とかするの?」
「光るのが求愛になりますが」
「じゃあ、違うか」
「?」
「これって魔物の中に入ってる魔石でもないのか?」
「光魔物の魔石はほんのり光ってますし、あの魔物の魔石ならそこら中で手に入ります。やまと王妃の持っているのは私も見たこと無くておそらく珍しい物です」
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