社会人が異世界人を拾いました

かぷか

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松編 ②

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「はぁ…」

「すみません」

ため息をつく松に申し訳なさそうにするソルトだが手を外せないでいた。

これを外せば松に一生触れない気がしてしまったのだ。

「許可制だろ」

「はぃ……」

 余りにも悲しげな顔に松は重いと感じる。
泣きそうになるのを堪えたソルトはゆっくり手を下ろした。

「はぁ…何て顔してんだ。楽しいんじゃねぇの?」

「もう…二度と触れれないかもしれないですから…」

「あ?どうしたらそんな考えになるんだよ」

「確定要素がないからです。とら様が触らないと言えば一生私は触れられる事がないからです」

「極端で重い。もっと楽に考えろよ。許可制にしたのはお前が暴走しないためだ。別に触らないなんて一言も言ってないだろ」

「はぃ……」

 ぐぅ~重すぎて萎える。

何でこんなつまんなくなるんだ。
もっと簡単だろ。
楽しくやって終わればいいのにこいつは~

イライラする。

「鬱陶しからその顔すんな」

「すみません…」

「やたら、謝るな」

「はぃ……すみません」


イライラ解消がイライラが募る。
こんなやつほっといて帰りたいのこの上ない。

かといってこいつをこのまままた来週までほっとけば河口君や皆に絶対迷惑がかかる……

女の後処理ですら面倒なのにこいつは女よりたちが悪い。重すぎる。


チッ、シケタ面すんな。
あとこのマイナス思考何とかしないと。

「はぁ…俺の気分は最悪だ」

「はい、責任をお取りします」

 そう言うとベッドに四つん這いになり自分で解して穴を拡げた。

「な!何してんだよ!」

「ですから責任を、もう少しだけ…ん…」

「私は初めてですが指で慣らす教育は受けております。どうぞ痛くないですから入れてください」

 そう言われるも抵抗がある松は戸惑う。

「もし、お嫌でしたら毛布でも掛けてください」

 初めてなくせにビッチがするような行動をしてきたソルトに松は苛立った。何より事を一緒に共感するのが普通と思っていたが今のこの行動は松だけ勝手にいって下さいと言われている。

 そして、そういうプレーなら自分主導権のもとで相手に羞恥させた後よがらせてからするのが俺の性癖だと松は思った。自分の性癖をずらしてくるソルトを調教する事にした。

俺の性癖を冒涜しやがって、こいつは全部ずれてんだよ。俺がそのセンスの無さ叩き直してやる。

無理やり仰向けにさせソルトを睨む。

「おい、初めての奴がそんな事すんなよ萎える。それ、お前だけが気持ちいいんじゃね?」

 残っていた酒を取り一気に飲んだ。

「ち、違います!!松君様に気持ちよくなって欲しくて!!」

 自分の思いと全く違う解釈をする松に必死で訂正するソルト。

「お前が俺にして欲しいだけだろ」

「ち、違います!」

「俺はそんなんじゃいけない」

「出過ぎた真似をしました!すぐ手でしなおします!」

「いい」

「すみません!!本当に違うんです!本当に気持ちよくなってもらいたくて。でも自分にはこれぐらいしかできなくて。すみません!嫌いにならないでください!」

松の怒りをかってしまったと思い涙目で必死に謝るソルト。

「俺、主導権は自分じゃないとやだ」

「はい」

「センスないのセックスは嫌い」

「はい」

「お前は俺にわざと嫌われるようにしてんの?」

「ち、違います!!好きなんです!本当に好きなんです!松君様が好きで仕方ないんです!うぅ……好きです。ごめんなさい……」

缶を置き前屈みになりソルトの顔に近づきゆっくり松の顔がソルトの首に埋まる。

「知ってるよ、そんな必死になんなよ」

 ちゅ~~~!

 松はソルトの首にキスをして、ちゅうちゅうと吸いついた。しっかり痕がつくとソルトの手に自分のを掴ませ上下に動かす松。

「ま、松君様!!な、何して…あぁっ!!痕が!」

それに対してソルトは顔を背けてい言った。

「…だ、駄目です!それも口づけに入りますから!やめて下さい!!」

「お前だってただしたいわけじゃないだろ。やるなら楽しみながらしろよ。ちゅ」

「松君様…やめて下さい…お願いします!」

「知るかよ、俺の国ではそんなの関係ねぇよ。キスはしたい時にすんだよ」

 背けていたソルトの顔を無理やり松に向けられソルトは思わずアイコンタクトをした。

「それ、わかんねーから。あと名前」

 アイコンタクトを無視して鎖骨やいろんな所にキスを繰り返しした。松から離れようと後退りしながら起き上がる。

「あっあの、すみませ…んん、と、とら様。やっぱり駄目です!規則を破ってます!あっ」

「俺は破ってない」

「わ、私が駄目なんです!!」

 これ以上後ろに下がれなくなり追い込まれたソルトの上に松はまたがった。反射的にまたアイコンタクトをしてしまう。

「それ、さっきから何て読むんだよ」

「っ…」

「ほら、言えよ」

 恥ずかしがり言わないソルトに顔をギリギリまで近づけた。唇にキスをされそうな距離に観念し言葉にだした。

「…幸せ過ぎて死にます…です」

頬を染めながら涙を流して言うソルトに松は言う。

「はぁ……」

「…死ぬほど好きなんです…すみません」

「重い。だから初物マジで嫌いなんだよ」

「す、すみません……」

 しょんぼりするソルトの顔を見て涙が残る目尻
にキスをした。今までで一番唇に近いキスだった。

「お前、言ってる事と思ってる事違うのな」

「はい……あの…あの規則破ったらとら様が来ないとおっしゃったので…」

「はぁ~それは行き来の話だろ」

松はゆっくり服を脱いだ。
ソルトの前に猛々しい松の姿が目に映る。

「するの、しないの?」

「それは……」

「俺と楽しくしたくねぇの?」

「えっと……」

「口で言え」

「………し、たぃ…です」

「あっそ」
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