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松編 ②
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さてと、俺は豪華な部屋に案内され現実逃避の真っ最中だが夜まで暇だな。クラムさんは仕事があるって言ってたし。護衛も仕事だしな。
てことで話が気楽にできる相手
「檻の中は入れないらしいぞ」
「そんな…松君様に触れないなんて」
ソルトの檻の外に椅子を置き、お酒を片手に後ろの護衛の監視のもと話をした。どうやらお酒の差し入れは駄目なようで一人で飲む。ソルトなら面白い話が聞けそうだ。
「なぁ、この間の続きだけど。式で見た河口君がとってきたのも魔石だよな、あれとは違うのか?」
「はい、同じですがあれは格式高く特別な時しか使いません。魔石から二つの玉がでてきてお二人が食べられましたが中は清酒です。魔石としては同じですが種類が違います。なのであれを入れても子供はできません」
「へぇーじゃあ、形はあんな感じなんだ」
「はい、ほぼ同じです」
「そういや、こっちってキスしたら駄目なんだよね?」
「はい」
「したくならない?」
「……なりますが、我慢です」
フィグさんが我慢できないぐらいなんだから絶対みんなしてるよな。
護衛さんを見たが二人とも察して返事をしてくれた様子。
「してません!」
「わ、私もしてません!」
するよな~やっぱ。雰囲気がでないし、むしろそっちのが楽しかったりするしな。
「だよな~他は?」
「口づけ全般は全て駄目です」
「うわ、それも聞いたけど本当なんだ。それはマジでキツい」
結構こっちの行為は制限あるのか。じゃあ、あれはどうなんだ?
「自分でするのはどうなんですか?」
「それは、大丈夫です」
「まぁ、そうか。(この間したしな)他に違いとかある?」
考えていると護衛の1人が僭越ながらと会話に入ってきた。どうやら違いがわかる男らしい。
「あの…行為中は基本アイコンタクトで会話いたします。なので、松君様の世界のように声で会話は少ないです」
「え!そうなの?」
「はい、秘密事ですから……」
アイコンタクトって前にやられた奴か。あれで二人で会話するのか。
へー!!
何かこっちは思ったよりロマンチックとか甘美な感じなのかな~?
こっちで話ながらするの知ってるって事は誰かフィグさんと河口君の声を聞いたのか……
ああ~それで淫乱位置付けになったのか。そりゃ、秘密事の会話がだだもれだったらビックリしちゃうよね。さぞフィグさんは燃えるだろうな。
「そーいやさ、フィグさんって最強のナグマって呼ばれてる?」
「はい、二つ名です。魔物を一人で討伐してしまいましたから。功績ある方に名誉ある二つ名がつきます。王にふさわしい名だと思います!」
「じゃあ、河口君はこ……」
「あります!最強の淫乱と最強の喘ぎです!素晴らしい功績をお持ちですから」
どんな功績だよ……
いや、確かに可愛い喘ぎだったけども。
食いぎみに話してきたし。
「ソルト。お前は今、何も口出すなよ」
「はい~もう決して王妃様を蔑んだりは致しません!むしろ、尊敬と感謝しかないです。松君様を…」
「うるさい、でクラムさんは?」
「最強の説明上手です」
「納得……」
あながち間違ってないのが全否定できない理由だな。河口君が二つ名通り越して三つ名になってるのは流石だな。
全然知らないこの国の話しは嘘みたいな話ばかりだけど本当だった。魔法もあるし、文字もあるし、アイコンタクトに魔石。いろいろ聞いてて飽きない。
驚いたのは皆が外に出る事がほとんどないらしい。吹雪いているから魔物を倒したり何か大事な用事がない限り出ないらしい。隣の国までも国境はあれど繋がっているらしい。そりゃ城が広いわけだ。
そんなこんなでいろいろ教えてもらったのだがこのままソルトは牢屋を出たら城に帰るのが決まったらしい。うまく、クラムさんが手を伸ばし魔物送りは免れたらしいけど。
てことは次回俺が自分のアパートで瓶使ってもソルトが居るわけではなく、本気の犯罪者と鉢合わせになるのか。もう、絶対使わないようにしよ。
「じゃあ、これで最後か~」
「はい」
やけに素直だな。
まぁ、どうにもならないから仕方ないよな。多分、悪いやつじゃないけど行き過ぎる所が有るんだよ。
俺はソルトの顔を見て一口お酒を飲んだ。
変な間ができた。
てことで話が気楽にできる相手
「檻の中は入れないらしいぞ」
「そんな…松君様に触れないなんて」
ソルトの檻の外に椅子を置き、お酒を片手に後ろの護衛の監視のもと話をした。どうやらお酒の差し入れは駄目なようで一人で飲む。ソルトなら面白い話が聞けそうだ。
「なぁ、この間の続きだけど。式で見た河口君がとってきたのも魔石だよな、あれとは違うのか?」
「はい、同じですがあれは格式高く特別な時しか使いません。魔石から二つの玉がでてきてお二人が食べられましたが中は清酒です。魔石としては同じですが種類が違います。なのであれを入れても子供はできません」
「へぇーじゃあ、形はあんな感じなんだ」
「はい、ほぼ同じです」
「そういや、こっちってキスしたら駄目なんだよね?」
「はい」
「したくならない?」
「……なりますが、我慢です」
フィグさんが我慢できないぐらいなんだから絶対みんなしてるよな。
護衛さんを見たが二人とも察して返事をしてくれた様子。
「してません!」
「わ、私もしてません!」
するよな~やっぱ。雰囲気がでないし、むしろそっちのが楽しかったりするしな。
「だよな~他は?」
「口づけ全般は全て駄目です」
「うわ、それも聞いたけど本当なんだ。それはマジでキツい」
結構こっちの行為は制限あるのか。じゃあ、あれはどうなんだ?
「自分でするのはどうなんですか?」
「それは、大丈夫です」
「まぁ、そうか。(この間したしな)他に違いとかある?」
考えていると護衛の1人が僭越ながらと会話に入ってきた。どうやら違いがわかる男らしい。
「あの…行為中は基本アイコンタクトで会話いたします。なので、松君様の世界のように声で会話は少ないです」
「え!そうなの?」
「はい、秘密事ですから……」
アイコンタクトって前にやられた奴か。あれで二人で会話するのか。
へー!!
何かこっちは思ったよりロマンチックとか甘美な感じなのかな~?
こっちで話ながらするの知ってるって事は誰かフィグさんと河口君の声を聞いたのか……
ああ~それで淫乱位置付けになったのか。そりゃ、秘密事の会話がだだもれだったらビックリしちゃうよね。さぞフィグさんは燃えるだろうな。
「そーいやさ、フィグさんって最強のナグマって呼ばれてる?」
「はい、二つ名です。魔物を一人で討伐してしまいましたから。功績ある方に名誉ある二つ名がつきます。王にふさわしい名だと思います!」
「じゃあ、河口君はこ……」
「あります!最強の淫乱と最強の喘ぎです!素晴らしい功績をお持ちですから」
どんな功績だよ……
いや、確かに可愛い喘ぎだったけども。
食いぎみに話してきたし。
「ソルト。お前は今、何も口出すなよ」
「はい~もう決して王妃様を蔑んだりは致しません!むしろ、尊敬と感謝しかないです。松君様を…」
「うるさい、でクラムさんは?」
「最強の説明上手です」
「納得……」
あながち間違ってないのが全否定できない理由だな。河口君が二つ名通り越して三つ名になってるのは流石だな。
全然知らないこの国の話しは嘘みたいな話ばかりだけど本当だった。魔法もあるし、文字もあるし、アイコンタクトに魔石。いろいろ聞いてて飽きない。
驚いたのは皆が外に出る事がほとんどないらしい。吹雪いているから魔物を倒したり何か大事な用事がない限り出ないらしい。隣の国までも国境はあれど繋がっているらしい。そりゃ城が広いわけだ。
そんなこんなでいろいろ教えてもらったのだがこのままソルトは牢屋を出たら城に帰るのが決まったらしい。うまく、クラムさんが手を伸ばし魔物送りは免れたらしいけど。
てことは次回俺が自分のアパートで瓶使ってもソルトが居るわけではなく、本気の犯罪者と鉢合わせになるのか。もう、絶対使わないようにしよ。
「じゃあ、これで最後か~」
「はい」
やけに素直だな。
まぁ、どうにもならないから仕方ないよな。多分、悪いやつじゃないけど行き過ぎる所が有るんだよ。
俺はソルトの顔を見て一口お酒を飲んだ。
変な間ができた。
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