社会人が異世界人を拾いました

かぷか

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いつも一緒に

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 フィグと二人で過ごせた世界は楽しかった。もう少しいるかと思ったけどフィグの方から帰ると言った。

やっぱりいろいろ心配だよね。荷物をまとめ数日間楽しんだ世界からナグマに帰る。たくさん思い出も作れて良かった!

「楽しかった!」

「ああ」

 フィグは俺と手を繋ぎイカ公園を歩いた。

 手を繋ぐの何か新鮮だな。

 すぐに帰るかと思ったらベンチの前で止まったから二人で座った。

忘れもしない、ここはフィグと出会ったベンチ。星が珍しく綺麗だ。

「本当にここにフィグがいたんだよな~」

「やまと」

「はい」

「俺を助けてくれて、ありがとう」

「うん、フィグもいつも優しくしてくれてありがとう」

顔を見合せ二人は笑った。

 まさか、フィグと結婚までに至るとは。そして今まさに人口が+1されてるんだもんな~

「あ、流れ星!」

「なんだそれは」

「星が流れるから流れ星。ナグマは星は見えない?」

「見れない。星が滅多に見れない」

「吹雪いてるもんね。あれが消えるまでに願い事を言うと叶うって言われてる」

「速すぎて無理だ」

「知らない誰かが言った言葉だよ。本当かどうかはわなんない。それぐらい願い事はなかなか叶わないって事かもね」

「そうか…」

フィグが空に絵描いた。

その絵は流れ星だった。

 綺麗な綺麗な流れ星はフィグとやまとがキスを終えるまで映し出された。

 あの時、フィグを拾わなければこんな素晴らしい思いは一生できなかった。

俺は異世界人を拾って……


………フィグと出会えて本当に良かった。


 二人はベンチに肩を寄せあい空をずっと眺めた。いつかナグマでも星が見れたらいいなと思うやまととフィグだった。


数時間後


「なぁ~フィグ。帰ろうよ~」

「まだだ、もう一度見るまでだ」

「流れ星なんて滅多に出ないよ!何お願いすんの?」

「やまとと毎日できるように」

「おい!!」


 もし、どこかの公園でデカイ男が項垂れていたら異世界人かもしれないから皆も優しくしてあげてね。


「「あ!!」」


             終わり
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