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異世界人てやつは
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王が部屋から出てこない。拗ねているを通り越して「無」になってるに違いない。ノックをしても声をかけても返事はない。鍵もかけてしまっている。食事も食べない。どうしたらいいものか…。
やはり、やまとさんが戻るまで待つしかないのか。今頃、どこで何をしているんだろうか…。
いや、もう帰ってこないかもしれないな。
□□□
「半チャーハンとラーメン」
俺は今、自分の食べたい物を食べている。
「松君ありがと!これこれ~ずっと食べたかったんだよね!」
「向こうには無い?」
「無い、あんまり料理ピンとこないやつばかり」
「それはストレスかも」
昨日、松君に泊めてもらい今はお昼ごはんを食べる。久しぶりに外に出た感じがする~楽しいな。こっちは年末か~
「松君いいの?予定とかあるんじゃない?」
「実家に帰るか悩んだけど混むし、お金かかるしね。寝正月する予定だった」
「そっか」
何か周りが忙しく見えるのは年末だからか、仕事を辞めてしまったからなのかわからないな。
「河口君、何かしたいことある?」
「うーん、特にはないけど。もう、したいこと終わっちゃったしな~」
「じゃあ、遊びに行こう」
松君は俺をゲームセンターや買い物、近くの観光に連れて行ってくれた。
「楽しかった~」
「じゃあ、帰ろっか」
一瞬、どこに?って思ったけど松君のアパートに戻った。
「お世話になります」
「いいよ、河口君といるの別に嫌じゃないし」
「お礼に晩ごはん作るね」
「ありがとー」
これぐらいしないとね。そういえばフィグにもこうやってご飯作ってあげたな~。キッチンを借りて一人考える。このままじゃダメだよな、松君に迷惑がかかっちゃう。ビジホでも行こうかな~
「お待たせ~オムライスでごめん」
「ありがとう。美味しいよ」
「良かった~」
松君はいつも優しいな。
「河口君、もし居るとこ無いならいてもいいよ」
「え、」
松君……。
「ありがと…」
顔にでてたかな?でも、そう言ってくれてありがたかったかな。年明け迄あと少しか…。
次の日に松君と買い出しに行くが流石年末。人が多いな~
「そう言えば、前に河口君が住んでた近くに公園あったじゃん。あそこから更に先に行くと神社あるみたいだけど寄ってみない?」
「うーん」
「やだったら無理には」
「ううん、大丈夫」
フィグの事を思い出しちゃうな。
ため息の悩みは解決したかな?
神社へ着く。
「へ~ここ、伊可神社って言うんだ」
「ね、並んでるね~お参りしておみくじして帰らない?」
「うん!」
伊可神社か~知らなかったな。鳥居の奥へ進むと大きなイカを型どったイカ男君人形が飾られていた。
「河口君、それ擦ってもご利益ないよ。それゆるキャラだから」
「あ、そうなんだ」
「こっち、こっち」
松君についていき本堂へ。
イカの神様が神々しく祀られていた。
参拝を終えおみくじ広場へ。
よし、フィグの為におみくじ引いてあげようかな!もしかしたら良いこと起こるとかアドバイス書いてあるかも!
イカの足をモチーフにしたおみくじ棒を1本選び書いてある数字をイカ巫女さんに見せて紙を貰った。
「俺、大吉~大体そうだよね。河口君は何だった?」
「吉凶未分末大吉」
「何それ。みたこと無い」
「俺も~読みかたもわかんない」
流石、河口君。
神をも見方につけるとは。書いてある内容もよくわからない。おそらく、結果オーライみたいな内容だ。
「珍しいから良かったね」
「普通が良かったな。よくわからないから」
「でも、大吉だからきっと良いことあるよ」
「うん!」
今の俺には普通が一番落ち着くんだけど、おみくじですら見放されちゃったのかな?ちょっとガッカリ。すっかり辺りは真っ暗になりイカ公園を通り抜けながら帰る。
後、数時間で年が明ける。
「松君、今年もお世話になりました~!」
「うん!こちらこそ!帰ってカウントダウンしよ!」
「うん!」
と思った数秒後に低い声がした。
「やまと」
やはり、やまとさんが戻るまで待つしかないのか。今頃、どこで何をしているんだろうか…。
いや、もう帰ってこないかもしれないな。
□□□
「半チャーハンとラーメン」
俺は今、自分の食べたい物を食べている。
「松君ありがと!これこれ~ずっと食べたかったんだよね!」
「向こうには無い?」
「無い、あんまり料理ピンとこないやつばかり」
「それはストレスかも」
昨日、松君に泊めてもらい今はお昼ごはんを食べる。久しぶりに外に出た感じがする~楽しいな。こっちは年末か~
「松君いいの?予定とかあるんじゃない?」
「実家に帰るか悩んだけど混むし、お金かかるしね。寝正月する予定だった」
「そっか」
何か周りが忙しく見えるのは年末だからか、仕事を辞めてしまったからなのかわからないな。
「河口君、何かしたいことある?」
「うーん、特にはないけど。もう、したいこと終わっちゃったしな~」
「じゃあ、遊びに行こう」
松君は俺をゲームセンターや買い物、近くの観光に連れて行ってくれた。
「楽しかった~」
「じゃあ、帰ろっか」
一瞬、どこに?って思ったけど松君のアパートに戻った。
「お世話になります」
「いいよ、河口君といるの別に嫌じゃないし」
「お礼に晩ごはん作るね」
「ありがとー」
これぐらいしないとね。そういえばフィグにもこうやってご飯作ってあげたな~。キッチンを借りて一人考える。このままじゃダメだよな、松君に迷惑がかかっちゃう。ビジホでも行こうかな~
「お待たせ~オムライスでごめん」
「ありがとう。美味しいよ」
「良かった~」
松君はいつも優しいな。
「河口君、もし居るとこ無いならいてもいいよ」
「え、」
松君……。
「ありがと…」
顔にでてたかな?でも、そう言ってくれてありがたかったかな。年明け迄あと少しか…。
次の日に松君と買い出しに行くが流石年末。人が多いな~
「そう言えば、前に河口君が住んでた近くに公園あったじゃん。あそこから更に先に行くと神社あるみたいだけど寄ってみない?」
「うーん」
「やだったら無理には」
「ううん、大丈夫」
フィグの事を思い出しちゃうな。
ため息の悩みは解決したかな?
神社へ着く。
「へ~ここ、伊可神社って言うんだ」
「ね、並んでるね~お参りしておみくじして帰らない?」
「うん!」
伊可神社か~知らなかったな。鳥居の奥へ進むと大きなイカを型どったイカ男君人形が飾られていた。
「河口君、それ擦ってもご利益ないよ。それゆるキャラだから」
「あ、そうなんだ」
「こっち、こっち」
松君についていき本堂へ。
イカの神様が神々しく祀られていた。
参拝を終えおみくじ広場へ。
よし、フィグの為におみくじ引いてあげようかな!もしかしたら良いこと起こるとかアドバイス書いてあるかも!
イカの足をモチーフにしたおみくじ棒を1本選び書いてある数字をイカ巫女さんに見せて紙を貰った。
「俺、大吉~大体そうだよね。河口君は何だった?」
「吉凶未分末大吉」
「何それ。みたこと無い」
「俺も~読みかたもわかんない」
流石、河口君。
神をも見方につけるとは。書いてある内容もよくわからない。おそらく、結果オーライみたいな内容だ。
「珍しいから良かったね」
「普通が良かったな。よくわからないから」
「でも、大吉だからきっと良いことあるよ」
「うん!」
今の俺には普通が一番落ち着くんだけど、おみくじですら見放されちゃったのかな?ちょっとガッカリ。すっかり辺りは真っ暗になりイカ公園を通り抜けながら帰る。
後、数時間で年が明ける。
「松君、今年もお世話になりました~!」
「うん!こちらこそ!帰ってカウントダウンしよ!」
「うん!」
と思った数秒後に低い声がした。
「やまと」
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