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フィグの就職祝いを兼ねてご飯屋へ行く。ようやくこちらにもなれ仕事につくことに。長身とクールな出で立ちを活かした職業はホストだ。こんなにカッコいいんだからNo.1になる日も近いよね。なーんて。
「フィグ…無理なんだ」
「何故だ」
「無理なんだよ」
「俺はちゃんとしたい」
「だから、この国では身分証明書が作れないんだって!!」
帰宅した俺はこんな感じでフィグを説得した。どうやら俺だけ働かせるのは悪いと思ったらしく自分も働くと言い出した。いや、確かに異世界行ったら冒険者やらなんやらで都合よく働けたりするのよ。でも、この国は無理!
まず、異世界人不法侵入問題!勝手に人口が1人増えてるんです!それに住民票の獲得なんて宝くじ並みに無理!履歴書も無理!文字が読み書きできないのも厳しい。最終手段、偽造は犯罪です!に行き着く。
ダメだ、説明が微妙に難しい…どうしたら納得してくれるんだ。
「フィグ、大丈夫だから家にいて欲しい。暇ならゲーム機買うからRPGやっていいから」
「言っている意味がわからない」
「はぁ~どうしてそんなに働きたいの?」
「やまとの休みを多くしたくて」
何それ。
「俺は決まった時間と曜日で働く契約をしてるからこれ以上は無理に休めないんだ」
「そうか…」
「だから、気にしないでいいから。フィグが働く方が心配になる。今より仕事が手につかなくなるから、気持ちだけで十分」
フィグができる仕事、木こりぐらいしか頭に浮かばない!
「…わかった」
良かった、まだまだ危険がいっぱいの日常にフィグを一人で外になんか出せない。しかし、もう少しこの国を知ってもらわねば。車に引かれたらと信号に踏み切りは教えた。後はなんだ。
はぁ…いろいろ疲れた。ご飯は外にしよ。
「フィグ、今日は外で食べよう」
「わかった」
イカ公園からは反対側になる商店街のような通りはこの時間となると飲み屋が目立つ。まぁ、お酒好きかもしれかいから行くか。ご飯だけでも旨いし、何でもあるよな。
誰もが知るような居酒屋へ入った。フィグは目を見開いていたから驚いたのかな?とりあえず座わって注文をした。
「お酒飲める?」
「あぁ」
「飲みたかったらどうぞ。俺はほとんど飲めないから」
「そうか」
付き合いで1杯ぐらいは飲めるけど、強くないしそんなに水分飲めないしいつも2杯以上は飲まない。そんな俺だが種類をわからないなりに説明して、フィグが選んだのがピーチ酎ハイ。
「飲めそう?」
「甘いお酒か、いいな」
飲めるっぽい良かった。今度は飲み放題にしてあげようかな。食事はどれも食べれたみたいだけどやっぱり箸は無理だった。ナグマ国は肉とか魚みたいなのもあるらしいが米はないらしい。そういえば、チャーハンもオムライスも微妙な反応なのは初めて食べたから感触が独特だったらしい。
「やまと、ありがとう」
「いいよ、また来よう」
「うん」
二人で歩いているとふと思った。俺はフィグのなんだろう?今は駆け込み寺的な存在だよな。ドキドキはするけどまだ自分でもよくわからないな。好きとか愛ってなんだろう…。
「やまと、愛がある」
「え…?」
一瞬ドキッとした。
フィグは指を指してそこへ向かう。フィグが目指した先は欲にまみれた愛だった。
「…ここは愛は愛でもフィグの求める愛とはだいぶ異なります」
「一時の愛があると、あの男が道行く人に言っている。売ってるんじゃないのか?」
「売ってる…売ってるけども、基本は売ってません」
「そうか」
「知らない人には絶対ついていかないでください。絶対です」
「わかった」
あの愛は一度お世話になったな…
「フィグ…無理なんだ」
「何故だ」
「無理なんだよ」
「俺はちゃんとしたい」
「だから、この国では身分証明書が作れないんだって!!」
帰宅した俺はこんな感じでフィグを説得した。どうやら俺だけ働かせるのは悪いと思ったらしく自分も働くと言い出した。いや、確かに異世界行ったら冒険者やらなんやらで都合よく働けたりするのよ。でも、この国は無理!
まず、異世界人不法侵入問題!勝手に人口が1人増えてるんです!それに住民票の獲得なんて宝くじ並みに無理!履歴書も無理!文字が読み書きできないのも厳しい。最終手段、偽造は犯罪です!に行き着く。
ダメだ、説明が微妙に難しい…どうしたら納得してくれるんだ。
「フィグ、大丈夫だから家にいて欲しい。暇ならゲーム機買うからRPGやっていいから」
「言っている意味がわからない」
「はぁ~どうしてそんなに働きたいの?」
「やまとの休みを多くしたくて」
何それ。
「俺は決まった時間と曜日で働く契約をしてるからこれ以上は無理に休めないんだ」
「そうか…」
「だから、気にしないでいいから。フィグが働く方が心配になる。今より仕事が手につかなくなるから、気持ちだけで十分」
フィグができる仕事、木こりぐらいしか頭に浮かばない!
「…わかった」
良かった、まだまだ危険がいっぱいの日常にフィグを一人で外になんか出せない。しかし、もう少しこの国を知ってもらわねば。車に引かれたらと信号に踏み切りは教えた。後はなんだ。
はぁ…いろいろ疲れた。ご飯は外にしよ。
「フィグ、今日は外で食べよう」
「わかった」
イカ公園からは反対側になる商店街のような通りはこの時間となると飲み屋が目立つ。まぁ、お酒好きかもしれかいから行くか。ご飯だけでも旨いし、何でもあるよな。
誰もが知るような居酒屋へ入った。フィグは目を見開いていたから驚いたのかな?とりあえず座わって注文をした。
「お酒飲める?」
「あぁ」
「飲みたかったらどうぞ。俺はほとんど飲めないから」
「そうか」
付き合いで1杯ぐらいは飲めるけど、強くないしそんなに水分飲めないしいつも2杯以上は飲まない。そんな俺だが種類をわからないなりに説明して、フィグが選んだのがピーチ酎ハイ。
「飲めそう?」
「甘いお酒か、いいな」
飲めるっぽい良かった。今度は飲み放題にしてあげようかな。食事はどれも食べれたみたいだけどやっぱり箸は無理だった。ナグマ国は肉とか魚みたいなのもあるらしいが米はないらしい。そういえば、チャーハンもオムライスも微妙な反応なのは初めて食べたから感触が独特だったらしい。
「やまと、ありがとう」
「いいよ、また来よう」
「うん」
二人で歩いているとふと思った。俺はフィグのなんだろう?今は駆け込み寺的な存在だよな。ドキドキはするけどまだ自分でもよくわからないな。好きとか愛ってなんだろう…。
「やまと、愛がある」
「え…?」
一瞬ドキッとした。
フィグは指を指してそこへ向かう。フィグが目指した先は欲にまみれた愛だった。
「…ここは愛は愛でもフィグの求める愛とはだいぶ異なります」
「一時の愛があると、あの男が道行く人に言っている。売ってるんじゃないのか?」
「売ってる…売ってるけども、基本は売ってません」
「そうか」
「知らない人には絶対ついていかないでください。絶対です」
「わかった」
あの愛は一度お世話になったな…
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