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危うく熱中症と腹痛のWパンチを食らう所だった俺はアパートに戻っていた。
フィグは釣り堀での暑さをもろともせず、普段鍛え上げたお陰なのか国が暑いのかわならないが顔色一つ変えていない。
こいつはどんな鍛え方してんだ…
と思ったが今は相談の解決が先だと涼しい部屋でお茶を片手に話の続きをした。
「さっきの愛とは…ていうのは愛の元々の理解なのか。それとも国で言い方が違うとか?」
「言語は一緒になってる。こちらに来た時に言葉が上手く理解できていた。字というのは一から覚えないと全く読めないが」
「んー」
「後、国に無いものは理解できない」
「確かに。無いならわからないよな」
てことは向こうと共通な物とか言葉は理解できてるのか。じゃあ、結婚とかキスとかそういうのも分かるんだよな。愛は…向こうにその表現がないってことか?
「文字は読めないだけ?向こうに字みたいのない?」
「手に出す」
「え?」
フィグは空に何か書くように指を動かした。空に書いた所が文字として光って見える。
「すご!!」
「これで複数に伝えれる」
「便利~」
「今はゆっくり書いたが大体の者が指でなぞるだけで文面がだせる」
「じゃあ、逆に人に見られたく無い時とかは?」
フィグは手を横にさっと一振りして文字を消すような仕草をして俺の方を向き目を見て瞬きをした。見つめられると照れるじゃん。
すると俺の目の前に何て書いてあるかわからないが文字が見えた。
「うわ!」
「これで二人しかわからない」
見たら勝手に消えていった。ヤバい!異世界人っぽい!異世界人だけど!今までで一番テンション上がった!
「これ、どうやったの!?」
「目の奥にある光に呼び掛けて、さっき指で書くのと同じように目で書いて出す。読まれたと同時に自然と消える」
「ちなみに何て書いたの?」
「やまと」
「へー!!」
魔法みたいじゃん!!しかも、これ二人にしかわかんないって内緒話しするみたいですごいドキドキする。テンションの上がりきった俺はフィグの愛だのキスだの話は後回しへ。興味の湧くまま質問をした。
こっちだと文字はペンと紙、もしくは携帯などの電子機器を使い表現するがそういうのは無いらしい。全部、空に表現するんだと。記録は紙じゃないやつがあるみたい。顔を映すのや遠くの人と常時連絡をとれるものはなく。
だから携帯を見た時に持ち運べて記録や顔が映りながら話せるのが衝撃的だったらしい。
クラムさんがペンを持てなかった理由がここで判明した。確かに書くものが元々ないなら掴めないのよくわかる。
「じゃあさ、文字が浮き上がるならお店とかの看板は何屋かわからない?」
「絵や模様でわかる」
「へー!異世界っぽい!」
何度かいろいろ書いてもらい俺の名前の文字は何となくわかるようになった。
「凄すぎ、楽しい!」
「そうか」
「皆それできるの?」
「あぁ」
「へぇ~いいな」
ちょっと待てよ…ふと思ったがクラムさんがいた時これやってたら俺にバレずに会話してたかもだよな?
「フィグ、クラムさんいた時もこれで会話した?」
「……。」
したじゃん、絶対したじゃん。
無言は認めた事になるって誰か言ってたもん!
だいたい話の内容は良いことじゃない事ぐらい察しがつきます!
「いや…」
「まて!優しい嘘はつくな!傷つく!」
そら、王に庶民の部屋はキツいよな。俺は四つん這いになりながら自分の生活に誇りを失ないかけた。
暫く庶民の良い所を想像して自我を保っているとフィグが動き出した。
「すまん。もし、嫌な気分になったならイカ公園に帰るが…」
「いや…大丈夫です。歩いてすぐコンビニに行けるとか、隅っこで寝るのが好きとか考えてただけですから。フィグこそこの部屋で大丈夫ですか?」
「大丈夫だ」
何を話したか聞いたらいけない。庶民の良い所を引き出しやっと心が落ち着いたんだ。聞いちゃいけない!
「何話したの?」
あーー!俺のバカ!
「やまと、優しいなって」
え?
フィグは釣り堀での暑さをもろともせず、普段鍛え上げたお陰なのか国が暑いのかわならないが顔色一つ変えていない。
こいつはどんな鍛え方してんだ…
と思ったが今は相談の解決が先だと涼しい部屋でお茶を片手に話の続きをした。
「さっきの愛とは…ていうのは愛の元々の理解なのか。それとも国で言い方が違うとか?」
「言語は一緒になってる。こちらに来た時に言葉が上手く理解できていた。字というのは一から覚えないと全く読めないが」
「んー」
「後、国に無いものは理解できない」
「確かに。無いならわからないよな」
てことは向こうと共通な物とか言葉は理解できてるのか。じゃあ、結婚とかキスとかそういうのも分かるんだよな。愛は…向こうにその表現がないってことか?
「文字は読めないだけ?向こうに字みたいのない?」
「手に出す」
「え?」
フィグは空に何か書くように指を動かした。空に書いた所が文字として光って見える。
「すご!!」
「これで複数に伝えれる」
「便利~」
「今はゆっくり書いたが大体の者が指でなぞるだけで文面がだせる」
「じゃあ、逆に人に見られたく無い時とかは?」
フィグは手を横にさっと一振りして文字を消すような仕草をして俺の方を向き目を見て瞬きをした。見つめられると照れるじゃん。
すると俺の目の前に何て書いてあるかわからないが文字が見えた。
「うわ!」
「これで二人しかわからない」
見たら勝手に消えていった。ヤバい!異世界人っぽい!異世界人だけど!今までで一番テンション上がった!
「これ、どうやったの!?」
「目の奥にある光に呼び掛けて、さっき指で書くのと同じように目で書いて出す。読まれたと同時に自然と消える」
「ちなみに何て書いたの?」
「やまと」
「へー!!」
魔法みたいじゃん!!しかも、これ二人にしかわかんないって内緒話しするみたいですごいドキドキする。テンションの上がりきった俺はフィグの愛だのキスだの話は後回しへ。興味の湧くまま質問をした。
こっちだと文字はペンと紙、もしくは携帯などの電子機器を使い表現するがそういうのは無いらしい。全部、空に表現するんだと。記録は紙じゃないやつがあるみたい。顔を映すのや遠くの人と常時連絡をとれるものはなく。
だから携帯を見た時に持ち運べて記録や顔が映りながら話せるのが衝撃的だったらしい。
クラムさんがペンを持てなかった理由がここで判明した。確かに書くものが元々ないなら掴めないのよくわかる。
「じゃあさ、文字が浮き上がるならお店とかの看板は何屋かわからない?」
「絵や模様でわかる」
「へー!異世界っぽい!」
何度かいろいろ書いてもらい俺の名前の文字は何となくわかるようになった。
「凄すぎ、楽しい!」
「そうか」
「皆それできるの?」
「あぁ」
「へぇ~いいな」
ちょっと待てよ…ふと思ったがクラムさんがいた時これやってたら俺にバレずに会話してたかもだよな?
「フィグ、クラムさんいた時もこれで会話した?」
「……。」
したじゃん、絶対したじゃん。
無言は認めた事になるって誰か言ってたもん!
だいたい話の内容は良いことじゃない事ぐらい察しがつきます!
「いや…」
「まて!優しい嘘はつくな!傷つく!」
そら、王に庶民の部屋はキツいよな。俺は四つん這いになりながら自分の生活に誇りを失ないかけた。
暫く庶民の良い所を想像して自我を保っているとフィグが動き出した。
「すまん。もし、嫌な気分になったならイカ公園に帰るが…」
「いや…大丈夫です。歩いてすぐコンビニに行けるとか、隅っこで寝るのが好きとか考えてただけですから。フィグこそこの部屋で大丈夫ですか?」
「大丈夫だ」
何を話したか聞いたらいけない。庶民の良い所を引き出しやっと心が落ち着いたんだ。聞いちゃいけない!
「何話したの?」
あーー!俺のバカ!
「やまと、優しいなって」
え?
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