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第3章 無垢な罪人たち
第17話
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「あー、久々にいい運動したぜ。たまにはアクの強い性奴隷もいいな」
啓一朗が満足気に伸びをしながら、螺旋階段を降りてくる。
1階の広間に降りると、玄関の扉の前に可憐が立っていた。啓一朗を恨めしそうに睨みつけながら。今までになく瞳がギラギラと光っている。
こんな妹を見たのは初めてだった啓一朗は一瞬たじろいだ。しかし、すぐに「けっ」と言うような開き直りの表情を浮かべた。
「なんだよ。兄のすることに文句があるのか? ちょっと『借りた』だけじゃないか。それにお手本まで見せたんだから感謝されてもいいんじゃないか? お前もいつまでもレズSMプレイなんてキモイことしてないで、さっさと真っ当なアルファになれよな。お前みたいな妹もって僕は恥ずかしいんだから」
啓一朗はそう言い捨てて帰っていった。
「…………っ!!」
可憐はアルファの本能からくる殺意に震えた。華奢な体をわなわなと痙攣させる。
「お嬢様、ここは抑えて下さいまし。啓一朗様と争っても何にもなりません」
ばあやが彼女を宥めようと、後ろからその細い両肩に手を置く。
可憐は残された宏美がとにかく心配で恐る恐る見に行くことにした。不安のあまり、救急箱を持った手がガクガクと震える。
「私が代わりに行きますから、お嬢様は休んでいて下さい」とばあやに止められたが、彼女にそんなことはさせられない。宏美を守れるのは自分だけなのだから。
「宏美!!………っ…!! 」
宏美の有様を見て、また可憐は心臓を掴まれたような衝撃を受けてしまった。救急箱もガシャンと床に落としてしまう。
宏美は可憐の方を見ることもせず、黙々と自分の手首や足首をナイフで切りつけていた。彼の美しい黒髪も、白くか細い体も、精液と赤ワイン色の吐瀉物でどろどろだ。そこにまた、鮮やかな紅が加わって混沌としていく。
彼だけではなく、白いタイルを貼った床まで吐瀉物だらけだった。
「やめなさい!! 」
可憐は思わず、ナイフを持っている方の宏美の手首を掴んだ。自分も汚れてしまうのも構わずに。
か細い宏美の手首は、女性の可憐が掴んでも余裕で指がついてしまう。可憐の手も指は長いが、大分華奢だと言うのに。
「……………」
手首を掴まれ、ようやく宏美がこちらを向く。その日本人形のような美しい顔は、目も当てられないほどドロドロになっていた。宏美は息を荒らげ、可憐を睨みつける。だが、可憐を痛めつけているときのような妖気は感じない。その代わりに伝わってきたのが、親を亡くした子どもが悲しみを堪えて強がっているかのような痛ましさ。
「ほっといてくれっ! 僕も所詮アルファの肉便器に過ぎないんだよ!! 自分の意志と関係なく、アルファの種を求めて腰を振る雌犬になるしかないんだよ!! あんたも所詮アルファだろ!! あんたに何がわかるんだ!! ほっといてくれ!! 」
宏美がそう叫んで可憐を振り払おうとする。だが、可憐に両手首を掴まれて動けない。
(嘘だろ!? ビクともしない……)
オメガとはいえ、男性である宏美の方が体は大きいのに。痩せぎすとはいえ、見た目は少女にしか見えないとはいえ、手だって血管が浮き、節のたった男の手をしている。
……なのに、お人形さんのような手をしている可憐に押さえつけられて動けないのだ。彼女は今まで、宏美に暴力を振るわれてもやり返さなかったし、アルファ特有の腕力の強さを見せつけてくることはなかった。だから宏美も、可憐がアルファでないことをどこかで期待していたのかもしれない。だが、今、彼女がアルファであることを思い知らされてしまった。
「………どうしてもやめないなら、私のことも切りなさい。お返しにあなたのことも切ってあげるから。それでどう!? 」
可憐の息も荒い。また彼女の瞳がギラギラと金色に光っている。カモミールの香りが濃くなって漂う。
「……………」
呆然と彼女を見つめたまま黙り込む宏美。
「宏美ったら!! ねえ!! 」
反応のない宏美に呼びかける可憐。
すると、何を思ったのだろうか。彼女の手の力が弱まった隙をついて、宏美は床に可憐を押し倒した。
「なんでアルファなんだよ!! あんたは!! 」
その叫びは涙声にも聞こえた。
「きゃあっ!! 」
宏美は可憐のスカートをめくりあげると、下着を脱がせた。
「ちょっちょっと!! 何をするの!? 」
「あんたも僕と同じ目に合えよ!! 」
宏美が可憐のそこに顔を埋め、舌を這わせる。
「い、いや、やめて!! 」
可憐は半泣きになって首を横に振る。
「嫌なら抵抗すればいいだろ!! 前から言ってるじゃないか!! 」
「宏美……」
可憐は抵抗できなかった。なぜなら、ずっとこうされたいと思っていたから。
「……なんだ、濡れてきてるじゃないか」
宏美はそう言いつつ、可憐の秘部から口を離し、指を入れる。
「っ!!」
宏美の指さばきはとても巧く、繊細で、固く閉ざされていた可憐のそこをあっという間に解していった。……まあ、可憐が宏美にそうされることを望んでいたということもあるだろう。宏美が指を増やしていくごとに可憐の蜜壷は潤いを増していった。
「なんでこんな濡れてんの? 未開発のアルファ女って物凄く濡れにくいって聞いたんだけど。まさか自分でいじってたんじゃないだろうな? 」
宏美はそう言って、彼女の中に入っていた指を抜き、その太ももに淫液を塗りつけた。
「………っ!! 」
可憐は顔を両手で覆ったまま、何も答えない。
「黙っちゃうってことは、図星なんだな? この淫乱が!! 」
宏美は床に撒き散らされたままだった自分の吐瀉物を、手で掬って可憐の顔に投げつけた。
「ひゃっ!! 」
「お前なんか、アルファじゃなくてただの雌豚だよ!! 本当に雌豚にしてやるから、脚広げな!! 」
「宏美!? 」
宏美は可憐の両足を抑え、自身を彼女の秘部に突き立てた。
「ああああっ!! 痛い!! 痛い!! 痛いぃぃ!! 」
いくら慣らした後でも、指と勃起した男性器では体積も固さも違う。まして可憐は処女なのだから。可憐は痛みに涙を流して叫んだ。だが、宏美は容赦なく腰を振る。
「これでお前もアルファとしちゃ、おしまいだな!! オメガを犯すより先に犯されるアルファなんて救いようがないもんな!! ええ!? この雌豚!! 」
宏美は可憐を犯しながら、床の吐瀉物を掬って可憐にぶつけ、掬ってはぶつけを繰り返した。
「痛い!! 痛い痛い痛い!! 」
可憐はただ痛みを訴え続けている。
「思いっきり中出ししてやるよ!! 孕めや!! オメガ男に孕まされるアルファ女、マジで終わってんな!! 」
しかし、アルファ女性が自然妊娠する可能性はとても低い。ましてオメガ男性の精液では、自然妊娠はほぼ不可能だろう。宏美はそれを分かっていて言っているのだ。
「ひぃっ…!! 」
可憐は自分の中で宏美の熱い体液が注がれたのを感じた。
可憐の中から宏美自身がずるりと抜かれる。それと同時に中に放たれた精液も流れ出す。
「はあ……僕の精液って白くないから見栄えしないなあ」
宏美は再び可憐の秘部に顔をうずめ、溢れた自分の体液と破瓜の名残りを舐めとった。
「あっ……」
柔らかく、熱い舌の感触にピクリと反応してしまう可憐。
「……お前、アルファとして終わってるけど、僕が一人前のアルファにしてやるよ。雌豚のお前を僕が!! 」
宏美の舌が、可憐の禁断の場所に触れた。
啓一朗が満足気に伸びをしながら、螺旋階段を降りてくる。
1階の広間に降りると、玄関の扉の前に可憐が立っていた。啓一朗を恨めしそうに睨みつけながら。今までになく瞳がギラギラと光っている。
こんな妹を見たのは初めてだった啓一朗は一瞬たじろいだ。しかし、すぐに「けっ」と言うような開き直りの表情を浮かべた。
「なんだよ。兄のすることに文句があるのか? ちょっと『借りた』だけじゃないか。それにお手本まで見せたんだから感謝されてもいいんじゃないか? お前もいつまでもレズSMプレイなんてキモイことしてないで、さっさと真っ当なアルファになれよな。お前みたいな妹もって僕は恥ずかしいんだから」
啓一朗はそう言い捨てて帰っていった。
「…………っ!!」
可憐はアルファの本能からくる殺意に震えた。華奢な体をわなわなと痙攣させる。
「お嬢様、ここは抑えて下さいまし。啓一朗様と争っても何にもなりません」
ばあやが彼女を宥めようと、後ろからその細い両肩に手を置く。
可憐は残された宏美がとにかく心配で恐る恐る見に行くことにした。不安のあまり、救急箱を持った手がガクガクと震える。
「私が代わりに行きますから、お嬢様は休んでいて下さい」とばあやに止められたが、彼女にそんなことはさせられない。宏美を守れるのは自分だけなのだから。
「宏美!!………っ…!! 」
宏美の有様を見て、また可憐は心臓を掴まれたような衝撃を受けてしまった。救急箱もガシャンと床に落としてしまう。
宏美は可憐の方を見ることもせず、黙々と自分の手首や足首をナイフで切りつけていた。彼の美しい黒髪も、白くか細い体も、精液と赤ワイン色の吐瀉物でどろどろだ。そこにまた、鮮やかな紅が加わって混沌としていく。
彼だけではなく、白いタイルを貼った床まで吐瀉物だらけだった。
「やめなさい!! 」
可憐は思わず、ナイフを持っている方の宏美の手首を掴んだ。自分も汚れてしまうのも構わずに。
か細い宏美の手首は、女性の可憐が掴んでも余裕で指がついてしまう。可憐の手も指は長いが、大分華奢だと言うのに。
「……………」
手首を掴まれ、ようやく宏美がこちらを向く。その日本人形のような美しい顔は、目も当てられないほどドロドロになっていた。宏美は息を荒らげ、可憐を睨みつける。だが、可憐を痛めつけているときのような妖気は感じない。その代わりに伝わってきたのが、親を亡くした子どもが悲しみを堪えて強がっているかのような痛ましさ。
「ほっといてくれっ! 僕も所詮アルファの肉便器に過ぎないんだよ!! 自分の意志と関係なく、アルファの種を求めて腰を振る雌犬になるしかないんだよ!! あんたも所詮アルファだろ!! あんたに何がわかるんだ!! ほっといてくれ!! 」
宏美がそう叫んで可憐を振り払おうとする。だが、可憐に両手首を掴まれて動けない。
(嘘だろ!? ビクともしない……)
オメガとはいえ、男性である宏美の方が体は大きいのに。痩せぎすとはいえ、見た目は少女にしか見えないとはいえ、手だって血管が浮き、節のたった男の手をしている。
……なのに、お人形さんのような手をしている可憐に押さえつけられて動けないのだ。彼女は今まで、宏美に暴力を振るわれてもやり返さなかったし、アルファ特有の腕力の強さを見せつけてくることはなかった。だから宏美も、可憐がアルファでないことをどこかで期待していたのかもしれない。だが、今、彼女がアルファであることを思い知らされてしまった。
「………どうしてもやめないなら、私のことも切りなさい。お返しにあなたのことも切ってあげるから。それでどう!? 」
可憐の息も荒い。また彼女の瞳がギラギラと金色に光っている。カモミールの香りが濃くなって漂う。
「……………」
呆然と彼女を見つめたまま黙り込む宏美。
「宏美ったら!! ねえ!! 」
反応のない宏美に呼びかける可憐。
すると、何を思ったのだろうか。彼女の手の力が弱まった隙をついて、宏美は床に可憐を押し倒した。
「なんでアルファなんだよ!! あんたは!! 」
その叫びは涙声にも聞こえた。
「きゃあっ!! 」
宏美は可憐のスカートをめくりあげると、下着を脱がせた。
「ちょっちょっと!! 何をするの!? 」
「あんたも僕と同じ目に合えよ!! 」
宏美が可憐のそこに顔を埋め、舌を這わせる。
「い、いや、やめて!! 」
可憐は半泣きになって首を横に振る。
「嫌なら抵抗すればいいだろ!! 前から言ってるじゃないか!! 」
「宏美……」
可憐は抵抗できなかった。なぜなら、ずっとこうされたいと思っていたから。
「……なんだ、濡れてきてるじゃないか」
宏美はそう言いつつ、可憐の秘部から口を離し、指を入れる。
「っ!!」
宏美の指さばきはとても巧く、繊細で、固く閉ざされていた可憐のそこをあっという間に解していった。……まあ、可憐が宏美にそうされることを望んでいたということもあるだろう。宏美が指を増やしていくごとに可憐の蜜壷は潤いを増していった。
「なんでこんな濡れてんの? 未開発のアルファ女って物凄く濡れにくいって聞いたんだけど。まさか自分でいじってたんじゃないだろうな? 」
宏美はそう言って、彼女の中に入っていた指を抜き、その太ももに淫液を塗りつけた。
「………っ!! 」
可憐は顔を両手で覆ったまま、何も答えない。
「黙っちゃうってことは、図星なんだな? この淫乱が!! 」
宏美は床に撒き散らされたままだった自分の吐瀉物を、手で掬って可憐の顔に投げつけた。
「ひゃっ!! 」
「お前なんか、アルファじゃなくてただの雌豚だよ!! 本当に雌豚にしてやるから、脚広げな!! 」
「宏美!? 」
宏美は可憐の両足を抑え、自身を彼女の秘部に突き立てた。
「ああああっ!! 痛い!! 痛い!! 痛いぃぃ!! 」
いくら慣らした後でも、指と勃起した男性器では体積も固さも違う。まして可憐は処女なのだから。可憐は痛みに涙を流して叫んだ。だが、宏美は容赦なく腰を振る。
「これでお前もアルファとしちゃ、おしまいだな!! オメガを犯すより先に犯されるアルファなんて救いようがないもんな!! ええ!? この雌豚!! 」
宏美は可憐を犯しながら、床の吐瀉物を掬って可憐にぶつけ、掬ってはぶつけを繰り返した。
「痛い!! 痛い痛い痛い!! 」
可憐はただ痛みを訴え続けている。
「思いっきり中出ししてやるよ!! 孕めや!! オメガ男に孕まされるアルファ女、マジで終わってんな!! 」
しかし、アルファ女性が自然妊娠する可能性はとても低い。ましてオメガ男性の精液では、自然妊娠はほぼ不可能だろう。宏美はそれを分かっていて言っているのだ。
「ひぃっ…!! 」
可憐は自分の中で宏美の熱い体液が注がれたのを感じた。
可憐の中から宏美自身がずるりと抜かれる。それと同時に中に放たれた精液も流れ出す。
「はあ……僕の精液って白くないから見栄えしないなあ」
宏美は再び可憐の秘部に顔をうずめ、溢れた自分の体液と破瓜の名残りを舐めとった。
「あっ……」
柔らかく、熱い舌の感触にピクリと反応してしまう可憐。
「……お前、アルファとして終わってるけど、僕が一人前のアルファにしてやるよ。雌豚のお前を僕が!! 」
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