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衝動的な想い

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少しばかり飲みすぎてしまった様で、樹杞の身体に凭れる様に肩を抱いて貰い移動する。

樹杞に連れられあるマンションの前まで来る。


「僕の家が近くて来てみたけど、少し休んでいく?このままじゃ帰れないでしょ?」
樹杞に言われて、大丈夫だから帰ると伝えようとする。


「楓…?」
後ろから呼ばれた様で振り向くと、俊樹がいた。

「俊樹…先輩…どうしてここに?」
俊樹は気が立っているのか口調が荒くなっている。

「俺はバイト終わりにいつも通りに楓を待ってたんだけど…楓は樹杞と一緒にいたんだ…」

「私を…待ってたんですか?」

「ああ。いつもと同じにな」

由希と一緒にいたくせに…私を待ってたなんて言ってほしくない。
そう思うと俊樹と話すのが辛くなってしまい、樹杞の腕を引っ張った。

「楓ちゃんは僕の所に寄って行くから…もう、行くよ。俊樹も今帰りなんでしょ?」
樹杞が話し終わらないうちに、俊樹が私の腕を掴んで樹杞の代わりに肩を抱いてきた。

そのまま、マンションのエレベーターに乗り込むと肩は抱かれたままで無言が続き…エレベーターが開く。


俊樹の家と思われる…玄関に着くと同時に、俊樹は私を引いたまま部屋に向かう。
玄関で靴だけはなんとか脱いだが、そのままの勢いで引かれていく。
リビング…ではなく、その奥の部屋。

部屋に入ると…直ぐにあった………ベッドに押し倒されていた。



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