あの日の後悔と懺悔とそれと

ばってんがー森

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フクジュソウ

高部弘康

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「高部……弘康です……よろしく」

これが彼の最初の言葉だった。ぶっきらぼうというか、緊張しているからなのか、それとも顔が少し怖い感じだったからなのか、みんな話辛いかんじではあったかな。でも座る席が菜央ちゃんの隣だったのがよかったね!直ぐにクラスメイトと打ち解けてさ。あっ、もちろん私とも仲良くなったよ!

それから弘康君は他のクラスの人達とも仲良くなったりしてサッカーとかドッジボールとか、運動系で活躍してたっけ。もちろん菜央ちゃんも一緒に遊んでたけど(笑)。バレンタインとか毎年凄かったなぁ。でも私は知ってた。弘康君は菜央ちゃんが好きだって事。

「うす、菜央!お前からはチョコはないの?」

「はっ、普段からチョコレート強請らないくせに、こんな時だけ強請ってくんな!あ~た~し~はカワユイカワユイ雪見たんだけしかあげんのだよ!」

「あはは、菜央ちゃん……ありがとね!でも私持ってきて……」

「いいのいいの!あげたい人にあげただけなんだから!」

「じゃあ菜央ちゃん、せっかくだから帰りに食べて帰ろうよ!」

「お、いいねぇ」

「おいおい、俺も一緒に帰るから食わせろよ!」






こんな感じであっという間に小学校を卒業した。

「グスッ、小学校楽しかったね…」

「雪見!中学校も同じなんだよ?やりたい事と……も~ワクワクが止まらんよ~」

「俺はサッカー部に入っかな~。まぁ、また中学三年間よろしくな!」



私たちが行くことになったのは浦嵯峨中学。その中学は三つの小学校を卒業した人達が集まる所だった。私達の小学校は八割は別の中学校。残りの二割がこの浦嵯峨中学校に行くことになった。この「浦嵯峨中」が私達三人を大きく捻じ曲げた。
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