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テイムスキル
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村では一人の自由時間などなく、スキル取得は難しかった。
取得できたのは、毎日仕事としてやらされていた採取のスキルだけだった。
【予知】スキルを持っていなかったら、スキルというものがなんなのか分からないまま、【採取】スキルを取得できたことには気がつけなかっただろう。
スキルが取得できてから、採取の質が変わったのだ。
虐げられ続けていた僕は、採取のスキルが取得できてからも、それまで通り採取を続けた。
オルグストンで冒険者になりパーティーを組んでから、休みの日はテイムスキルを取得するために、温和な魔物たちといたずら好きで人間に寄ってくる精霊たちに会いに、森に通った。
テイムスキル取得に関しては、限定的な精霊をテイムする方法の他には、鮮明な予知が視られなかった。
魔物でも魔獣でもなく、限定的な精霊。
土属性の精霊たちだった。
ただそのテイムの方法も、断片的に鮮明に視えるだけで、視えない部分は補う努力をしろということらしかった。
まあ、他のスキルの取得方法もだけれど、予知である程度の取得手段が視られたとしても、地道に自分で動いて取得するしかない。
予知はとても有用なスキルだけれど、万能ではない。
けれど上手く使えば、戦闘能力のない僕には、この上なく頼りになるスキルだ。
僕は彼らの好みを調べ、取引を持ちかけ続け、約半年かけてテイムスキルを取得した。
この時テイムできたのは土属性の精霊たちばかりだったけれど、それからも他の種族に取引を持ちかけ続けている。
見えない人には見えない精霊をテイムすることができるようになったのは、幸運だった。
漆黒の闇には、精霊が見えるメンバーがいなかった。
なので、野営の時などは、時々助けてもらっていた。
みんなとは持ちつ持たれつの契約だったり、条件付きの契約だったりと、一時的なテイムをしてきた。
ずっと一緒にいたいと思える仲間には、まだ出会えていない。
取得できたのは、毎日仕事としてやらされていた採取のスキルだけだった。
【予知】スキルを持っていなかったら、スキルというものがなんなのか分からないまま、【採取】スキルを取得できたことには気がつけなかっただろう。
スキルが取得できてから、採取の質が変わったのだ。
虐げられ続けていた僕は、採取のスキルが取得できてからも、それまで通り採取を続けた。
オルグストンで冒険者になりパーティーを組んでから、休みの日はテイムスキルを取得するために、温和な魔物たちといたずら好きで人間に寄ってくる精霊たちに会いに、森に通った。
テイムスキル取得に関しては、限定的な精霊をテイムする方法の他には、鮮明な予知が視られなかった。
魔物でも魔獣でもなく、限定的な精霊。
土属性の精霊たちだった。
ただそのテイムの方法も、断片的に鮮明に視えるだけで、視えない部分は補う努力をしろということらしかった。
まあ、他のスキルの取得方法もだけれど、予知である程度の取得手段が視られたとしても、地道に自分で動いて取得するしかない。
予知はとても有用なスキルだけれど、万能ではない。
けれど上手く使えば、戦闘能力のない僕には、この上なく頼りになるスキルだ。
僕は彼らの好みを調べ、取引を持ちかけ続け、約半年かけてテイムスキルを取得した。
この時テイムできたのは土属性の精霊たちばかりだったけれど、それからも他の種族に取引を持ちかけ続けている。
見えない人には見えない精霊をテイムすることができるようになったのは、幸運だった。
漆黒の闇には、精霊が見えるメンバーがいなかった。
なので、野営の時などは、時々助けてもらっていた。
みんなとは持ちつ持たれつの契約だったり、条件付きの契約だったりと、一時的なテイムをしてきた。
ずっと一緒にいたいと思える仲間には、まだ出会えていない。
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