42 / 76
第3章
5
しおりを挟む
帰宅後。大河は香葉来に誘われ、彼女の家に入った。
甘い柔軟剤の香りがつんと鼻につく。
香葉来は得意げな顔でスリッパを差し出してきて、大河は手洗いうがいをするように促される。
そのあとはリビングへ。
「こたつに入って」
にこにこしながら言う香葉来。
従う大河。じんじんぽかぽか。足先まで天国だ。
香葉来はコートを脱いだ。ミッフイの顔が全体にプリントされた変わった白いトレーナー姿。
「ミッフイだね」
「そうなの。アプリで見つけて、買ってもらったの。変わっててかわいいでしょ?」
「うん」
えへへへっ。
香葉来は照れ笑いしながら、ストーブをつけた。
ごおおお。
すぐに室内は春になる。極楽だ。
香葉来もこたつへ足を入れた。
で、彼女。大河がくつろいでいる横で、いっしょうけんめいスマホをいじってる。
「送った!」
ぴょんぴょんはずむうさぎのような香葉来の声。
ストーブのごおおお、を見事にかき消した。
「なんて送ったの?」
「えへへぇ~っ。はいっ!」
(香葉来)真鈴ちゃんの合格祈願に行ってきました♪ ふたりで応援してる♡♡
ちゃっかり絵馬の画像も添付されてる。
大河ははずかしい気持ち。そりゃたしかに、ぼくも応援してるけどさ、ハートマークって。
すぐに真鈴の返事は返ってこなかった。既読もない。
香葉来は落ちつきがない。そわそわうずうずと、無駄に体をよじらせる。
たぶん真鈴は勉強中なんだよ。
大河は香葉来を放っておけないから、真鈴の返事が来るまでここにいようと思った。
でも、じっと待つだけとか、なんか余計に気になってしまうし、香葉来は不安がっちゃう。
「ねえ、何かマンガ読ませて」
「え……? うん。けど、男の子が好きなのないよ」
「なんでもいいよ。香葉来の好きなマンガ」
「うんっ。わかったぁ。ちょっと待ってねえ」
ドタバタ、香葉来はせわしなく音を立ててリビングから離れる。
で、いくつか、少女漫画を持ってきた。
本当は、大河は、少女マンガが読みたいわけじゃなかった。
そうすれば香葉来がよろこんでくれると思ったからだ。
「うふふっ大河くん、そういうの好きなんだぁ」
よろこんだよろこんだ。
あふれるうれしさをこみ上げるように、くーくーとうれしそうな香葉来。
「わりと好き」
大河はこっぱずかしい気持ち。ちょっと面と向かって、香葉来に顔を見られたくなかったから、大河、人のうちのこたつの中に潜りこむっていう暴挙的な行動をとる。
ストーブもう消してもいいよ。こたつに潜ると、夏みたいに暑いもん。
そんな格好で読んでいるものだから、大河の足はこたつのヒーター部分に直撃。あつっ!
反射的に足を右側に寄せた。
すると、しなやかな感触と同時に。
「ひゃぁっ!」
と、香葉来がぶっくりとかん高い声をあげる。
「あ、ごめん!」
大河の足、香葉来の膝に覆いかかってた。
大河は慌ててこたつを抜け出しすぐに謝った。
「ううん。ちょっとビックリしただけ。気にしないで。あたしもマンガ読むとき、すっぽり潜るから。しあわせだよねぇ。えへへ」
「いや、悪いよ」
大河はかぁーっと恥ずかしくなり、顔は赤唐辛子だ。
それからは背を起こし、寝転びなんていう暴挙はよした。
香葉来もマンガに夢中モードになったので、ふたりもくもく読書タイムに突入してる。
意外と少女漫画はおもしろくて、大河はいつのまにか5巻ほど読んでた。
そのとき。ピカン! スマホが光った。
「あっ! 真鈴ちゃんからラインだ!」
香葉来が放ったきゃっきゃとした黄色い声。目が覚めるほどの大きさ。
顔、くしゃくしゃにして笑ってる。
クリスマス、サンタさんの長靴に大よろこびする幼児並みの爆発してる笑顔。
「大河くんみてみてぇ!」
スマホを向けてくる。
(真鈴ちゃん)すごいやる気出た。ふたりともありがと♡
大河はじんわりと、心の奥が熱くなった。
「よかった! 真鈴ちゃん、やる気が出たって! 真鈴ちゃん、よろこんでくれたあ!」
「そうだね! よかった! 本当によかった!」
香葉来は爆発がおさえきれない。真鈴への返信を打ってると。
「ただいまぁー。って大河くん?」
香織だ。仕事が終わって帰ってきたんだけ。
もうそんな時間!
しまった!
外出禁止中に、となりの家っていっても家を飛び出したのだから。
もっといえば、雪の中、神社に参拝だってした。
香葉来はきびきびとした動きで立ち上がり。
「ママ、違うの。退屈だったから、あたしが大河くんを誘ったの」
香織への弁明。それは、ちょっとの嘘が混ざっていた。
大河も立ち上がった。
「ごめんなさい。家を出ちゃいけないのに」
でも。
「え? ああ、全然いいじゃん、退屈なんだから。私はそれくらいで怒んないよ。だってふたりとも別にインフルじゃないんだからさ。ま、でも実歩ちゃん、もうすぐ帰ってくるから心配だったら戻ったら?」
香織は買い物袋を床に置いて、淡々とした口ぶりで言った。
「はい。戻ります。えっと、じゃあね香葉来」
「うんっ! ばいばい!」
いっぱいの笑顔の香葉来と、ちょっと名残惜しい気持ちの中、大河は別れた。
真鈴はきっと大丈夫。きっと合格する。
香葉来の家を出たとき、外はしんしんと雪が舞っていた。また積もるのだろうか。
こたつ、ストーブで真夏のように熱くなった体が、一気に冷めた。
そして、三日後だった。真鈴、運命の入試日。
大河の気持ちは落ち着かなかった。
土曜日だったけど、実歩は確定申告の時期で大忙しだったから、休日出勤していた。
大河は、ひとりで留守番。
だから、大河、実歩が会社に行った後、無断でひとり神社へ向かった。
こんこん、雪が降っていた。
積雪も、40センチはあるかもしれない。こんもり自然の雪だるまが街にあふれていた。
すぽっ、すぽっ。長靴が雪に食べられる。この長靴、もうちょっとで機能しなくなる。
時間はかかったが無事神社にたどりついた。
過剰なくらいお祈りをしよう。別に悪いことじゃない。
香葉来のスマホ越しのコミュニケーションを最後に、真鈴とは繋がりがなかった。
真鈴は入試日までじっと家の中にいたはず。
だから、絶対にインフルエンザに感染することはない。風邪だって平気さ。
それでも。
ドクリドクリ。
大河はイヤな胸騒ぎを感じた。
なんでだろうか? わからない。
でも、とてつもなく悪い予感がした。
大河は祈った。
真鈴が合格しますように。
真鈴が合格しますように。
真鈴が合格しますように。
真鈴が合格しますように……と何度も何度もしつこいくらいに。
お祈りを終えたあと、前に香葉来と書いた絵馬を見にいった。
大河の太い文字と、香葉来の可愛いクリオネのイラストつきの願い。
それには憎たらしいくらい、雪がどっと乗っていた。すぐに振るった。
手袋越しでも手が冷たくなる。かちかちかじかむ。
大河は白い雪を意味もなくにらんだ。
家に帰った。もう、試験は終わってるだろうか。
香葉来つたいで、報告があってもおかしくないはずだけれど……。
午後4時半頃。空はどんよりとした雪雲で埋まり、日の入り前でも、外は夜だった。
ピンポーン。呼び鈴が鳴った。香葉来だ!
きた! たぶん、いい知らせ。うん! 真鈴だもん! ぜったい、ぜったい大丈夫!
大河はだだぁーっと全速力に近い走りで、ドタバタうるさくして玄関へ出た。
はぁはぁ!
扉を開ける。
えっ……
どうしたの……香葉来。
彼女の目は大きく腫れ上がっていた。
悲しみと苦しみに、ギリギリと蝕まれたような。
得体の知れない闇で埋め尽くされていた。
すべてを物語っていた。
大好きな真鈴ちゃん。
大大大好きな真鈴ちゃん。
香葉来は。強く強く、真鈴のしあわせを願い、想い続けていたのだから。
口は開かないでほしかった。
言葉は聞きたくなかった。
現実を否定してほしかった。
残酷な現実を……。
「……ぐすっ……真鈴ちゃんが……盲腸で入院して、試験、受けられなかったって……ぐすんっ」
悪夢だった。彼女の背後に映る雪は、黒だった。
甘い柔軟剤の香りがつんと鼻につく。
香葉来は得意げな顔でスリッパを差し出してきて、大河は手洗いうがいをするように促される。
そのあとはリビングへ。
「こたつに入って」
にこにこしながら言う香葉来。
従う大河。じんじんぽかぽか。足先まで天国だ。
香葉来はコートを脱いだ。ミッフイの顔が全体にプリントされた変わった白いトレーナー姿。
「ミッフイだね」
「そうなの。アプリで見つけて、買ってもらったの。変わっててかわいいでしょ?」
「うん」
えへへへっ。
香葉来は照れ笑いしながら、ストーブをつけた。
ごおおお。
すぐに室内は春になる。極楽だ。
香葉来もこたつへ足を入れた。
で、彼女。大河がくつろいでいる横で、いっしょうけんめいスマホをいじってる。
「送った!」
ぴょんぴょんはずむうさぎのような香葉来の声。
ストーブのごおおお、を見事にかき消した。
「なんて送ったの?」
「えへへぇ~っ。はいっ!」
(香葉来)真鈴ちゃんの合格祈願に行ってきました♪ ふたりで応援してる♡♡
ちゃっかり絵馬の画像も添付されてる。
大河ははずかしい気持ち。そりゃたしかに、ぼくも応援してるけどさ、ハートマークって。
すぐに真鈴の返事は返ってこなかった。既読もない。
香葉来は落ちつきがない。そわそわうずうずと、無駄に体をよじらせる。
たぶん真鈴は勉強中なんだよ。
大河は香葉来を放っておけないから、真鈴の返事が来るまでここにいようと思った。
でも、じっと待つだけとか、なんか余計に気になってしまうし、香葉来は不安がっちゃう。
「ねえ、何かマンガ読ませて」
「え……? うん。けど、男の子が好きなのないよ」
「なんでもいいよ。香葉来の好きなマンガ」
「うんっ。わかったぁ。ちょっと待ってねえ」
ドタバタ、香葉来はせわしなく音を立ててリビングから離れる。
で、いくつか、少女漫画を持ってきた。
本当は、大河は、少女マンガが読みたいわけじゃなかった。
そうすれば香葉来がよろこんでくれると思ったからだ。
「うふふっ大河くん、そういうの好きなんだぁ」
よろこんだよろこんだ。
あふれるうれしさをこみ上げるように、くーくーとうれしそうな香葉来。
「わりと好き」
大河はこっぱずかしい気持ち。ちょっと面と向かって、香葉来に顔を見られたくなかったから、大河、人のうちのこたつの中に潜りこむっていう暴挙的な行動をとる。
ストーブもう消してもいいよ。こたつに潜ると、夏みたいに暑いもん。
そんな格好で読んでいるものだから、大河の足はこたつのヒーター部分に直撃。あつっ!
反射的に足を右側に寄せた。
すると、しなやかな感触と同時に。
「ひゃぁっ!」
と、香葉来がぶっくりとかん高い声をあげる。
「あ、ごめん!」
大河の足、香葉来の膝に覆いかかってた。
大河は慌ててこたつを抜け出しすぐに謝った。
「ううん。ちょっとビックリしただけ。気にしないで。あたしもマンガ読むとき、すっぽり潜るから。しあわせだよねぇ。えへへ」
「いや、悪いよ」
大河はかぁーっと恥ずかしくなり、顔は赤唐辛子だ。
それからは背を起こし、寝転びなんていう暴挙はよした。
香葉来もマンガに夢中モードになったので、ふたりもくもく読書タイムに突入してる。
意外と少女漫画はおもしろくて、大河はいつのまにか5巻ほど読んでた。
そのとき。ピカン! スマホが光った。
「あっ! 真鈴ちゃんからラインだ!」
香葉来が放ったきゃっきゃとした黄色い声。目が覚めるほどの大きさ。
顔、くしゃくしゃにして笑ってる。
クリスマス、サンタさんの長靴に大よろこびする幼児並みの爆発してる笑顔。
「大河くんみてみてぇ!」
スマホを向けてくる。
(真鈴ちゃん)すごいやる気出た。ふたりともありがと♡
大河はじんわりと、心の奥が熱くなった。
「よかった! 真鈴ちゃん、やる気が出たって! 真鈴ちゃん、よろこんでくれたあ!」
「そうだね! よかった! 本当によかった!」
香葉来は爆発がおさえきれない。真鈴への返信を打ってると。
「ただいまぁー。って大河くん?」
香織だ。仕事が終わって帰ってきたんだけ。
もうそんな時間!
しまった!
外出禁止中に、となりの家っていっても家を飛び出したのだから。
もっといえば、雪の中、神社に参拝だってした。
香葉来はきびきびとした動きで立ち上がり。
「ママ、違うの。退屈だったから、あたしが大河くんを誘ったの」
香織への弁明。それは、ちょっとの嘘が混ざっていた。
大河も立ち上がった。
「ごめんなさい。家を出ちゃいけないのに」
でも。
「え? ああ、全然いいじゃん、退屈なんだから。私はそれくらいで怒んないよ。だってふたりとも別にインフルじゃないんだからさ。ま、でも実歩ちゃん、もうすぐ帰ってくるから心配だったら戻ったら?」
香織は買い物袋を床に置いて、淡々とした口ぶりで言った。
「はい。戻ります。えっと、じゃあね香葉来」
「うんっ! ばいばい!」
いっぱいの笑顔の香葉来と、ちょっと名残惜しい気持ちの中、大河は別れた。
真鈴はきっと大丈夫。きっと合格する。
香葉来の家を出たとき、外はしんしんと雪が舞っていた。また積もるのだろうか。
こたつ、ストーブで真夏のように熱くなった体が、一気に冷めた。
そして、三日後だった。真鈴、運命の入試日。
大河の気持ちは落ち着かなかった。
土曜日だったけど、実歩は確定申告の時期で大忙しだったから、休日出勤していた。
大河は、ひとりで留守番。
だから、大河、実歩が会社に行った後、無断でひとり神社へ向かった。
こんこん、雪が降っていた。
積雪も、40センチはあるかもしれない。こんもり自然の雪だるまが街にあふれていた。
すぽっ、すぽっ。長靴が雪に食べられる。この長靴、もうちょっとで機能しなくなる。
時間はかかったが無事神社にたどりついた。
過剰なくらいお祈りをしよう。別に悪いことじゃない。
香葉来のスマホ越しのコミュニケーションを最後に、真鈴とは繋がりがなかった。
真鈴は入試日までじっと家の中にいたはず。
だから、絶対にインフルエンザに感染することはない。風邪だって平気さ。
それでも。
ドクリドクリ。
大河はイヤな胸騒ぎを感じた。
なんでだろうか? わからない。
でも、とてつもなく悪い予感がした。
大河は祈った。
真鈴が合格しますように。
真鈴が合格しますように。
真鈴が合格しますように。
真鈴が合格しますように……と何度も何度もしつこいくらいに。
お祈りを終えたあと、前に香葉来と書いた絵馬を見にいった。
大河の太い文字と、香葉来の可愛いクリオネのイラストつきの願い。
それには憎たらしいくらい、雪がどっと乗っていた。すぐに振るった。
手袋越しでも手が冷たくなる。かちかちかじかむ。
大河は白い雪を意味もなくにらんだ。
家に帰った。もう、試験は終わってるだろうか。
香葉来つたいで、報告があってもおかしくないはずだけれど……。
午後4時半頃。空はどんよりとした雪雲で埋まり、日の入り前でも、外は夜だった。
ピンポーン。呼び鈴が鳴った。香葉来だ!
きた! たぶん、いい知らせ。うん! 真鈴だもん! ぜったい、ぜったい大丈夫!
大河はだだぁーっと全速力に近い走りで、ドタバタうるさくして玄関へ出た。
はぁはぁ!
扉を開ける。
えっ……
どうしたの……香葉来。
彼女の目は大きく腫れ上がっていた。
悲しみと苦しみに、ギリギリと蝕まれたような。
得体の知れない闇で埋め尽くされていた。
すべてを物語っていた。
大好きな真鈴ちゃん。
大大大好きな真鈴ちゃん。
香葉来は。強く強く、真鈴のしあわせを願い、想い続けていたのだから。
口は開かないでほしかった。
言葉は聞きたくなかった。
現実を否定してほしかった。
残酷な現実を……。
「……ぐすっ……真鈴ちゃんが……盲腸で入院して、試験、受けられなかったって……ぐすんっ」
悪夢だった。彼女の背後に映る雪は、黒だった。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
人間とはなんだ?治療において『神の領域』は存在しない~遺伝子改造治療~究極の選択を迫られたとき人間であり続けますか?進化を選びますか?
常陸之介寛浩☆第4回歴史時代小説読者賞
大衆娯楽
『神の領域』と言われた遺伝子操作技術を手に入れてしまった主人公は、難病に苦しむ愛する子供たちを救うべく、遺伝子治療を行った。
そして、成功したことで世界に公表をする。
すべての病に苦しむ人を助けたくて。
『神の領域』として禁じられた技術、『遺伝子書換』『遺伝子改造』その技術を使えば全ての病を克服することが出来る。
しかし、それを阻む勢力がいた・・・・・・。
近未来、必ずやってくるであろう遺伝子治療の世界。
助からなかった病が助かるようになる。
その時あなたは、その治療法を『神の領域』と言いますか?
あなたの大切な家族が、恋人が、友人が助かる時に『倫理』と言う言葉を使って否定しますか?
これは『神の領域』に踏み込んだ世界の近未来物語です。
きっとあなたも、選択の時が来る。少しだけ本気で考えてみませんか?
人間が今の人間であり続ける理由は、どこにあります?
科学が進めばもうすぐ、いや、現在進行形で目前まで来ている遺伝子改造技術、使わない理由はなんですか?
♦♦♦
特定の病名は避けさせていただきます。
決して難しい話ではないと思います。
また、現在の時節を入れた物語ですが、フィクションです。
病名・国名・人名、すべて架空の物語です。
コンテスト中、完結します。
5月31日最終回公開予約設定済み。
アンナとハンナ
ムロヒ
ライト文芸
アンナとハンナは双子の姉妹、妹のハンナは見た目は容姿端麗でモデル級の身体の持ち主だが性格はガサツで大雑把でわがまま周りの人達を振り回し敵を作るタイプ決して性格が良いと言えない顔意外何の取り柄が無い妹ハンナ、
一方で姉は何故か100キロを超えるデブで妹の容姿端麗とは程遠い姿をしている性格は純粋で誰からも愛されるキャラ特技は天才的な歌唱力の持ち主
そんな2人は歌手を夢見て音楽業界に飛び込むがハンナは容姿端麗だが耳を塞ぐ程の音痴、アンナは見た目は酷いが人の心を魅了する天才的な歌唱力を持っているが結局妹のハンナがオーディションに合格する問題は歌が下手なことそこで音楽業界世界一の演出家ジュンが姉のアンナも合格させハンナの“ゴーストシンガー”として活躍する2人はデビューして瞬く間に音楽業界No. 1シンガーとして上り詰めた。
そんなある日周りはアンナに対して冷たい態度だがアンナに対するジュンの優しさ思いやりでアンナは密かに想いを寄せるジュンに恋をしていたがジュンの冷酷な本音を知ってしまったアンナ、アンナは一念発起して、全身整形で別人に生まれ変わる。アンナはパーフェクトボディと美貌に天才的な歌唱力を兼ね備えた新人歌手として裏舞台から華やかな表舞台に立つが…
ラストダンスはあなたと…
daisysacky
ライト文芸
不慮の事故にあい、傷を負った青年(野獣)と、聡明で優しい女子大生が出会う。
そこは不思議なホテルで、2人に様々な出来事が起こる…
美女と野獣をモチーフにしています。
幻想的で、そして悲しい物語を、現代版にアレンジします。
よろしければ、お付き合いくださいね。
働きたくないから心療内科へ行ったら、色々分からなくなった
阿波野治
ライト文芸
親に「働け」と口うるさく言われることに嫌気が差し、診療内科へ診察に赴いたニートの僕。医師から「不安を和らげるお薬」を処方されたり、祖父が入院する病院で幼女と会話をしたりするうちに、色々分からなくなっていく。
野良ドールのモーニング
森園ことり
ライト文芸
大学生の僕はある日、道で倒れている女の子を助けた。同じファミレスで働き、同じアパートで暮らしはじめた僕ら。彼女は閉店危機にあるファミレスを、特別なモーニングで活気づけようとする。謎めいた彼女の正体とは?
(※この作品はエブリスタにも投稿しています)
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
葛城依代の夏休み日記~我が家に野良猫がきました~
白水緑
ライト文芸
一人ぼっちの夏休みを過ごす依代は、道端で自称捨て猫を拾った。
二人は楽しい共同生活を送るが、それはあっという間に終わりを告げる。
――ひと夏の、儚い思い出。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる