30 / 76
第2章
14
しおりを挟む
秋晴れの空も、大河には暗色だ。
朝。香葉来と束の間のふたりの時間。
香葉来は背を丸めて、ずっと足元を見ていた。
体育がイヤなんだ。もしかして、何かされる。
予感してるのかもしれない。
大河は、昨日と一昨日、香葉来とはあいさつしかかわしていない。
今日も、かける言葉も、話題もなかった。
お笑いのネタで笑わせるなんて空気は一ミリもない。
大河は香葉来に少しでも安心を与えたかった。
だから。
ぎゅーっと。香葉来の左手をにぎった。
「え……?」
香葉来の黒目がちな目、ぱっちり大きくなり、足元から大河へ移る。
大河は少し、ぽっとさせながらも。
はっきり、しっかり、力強く。
「あのね、香葉来。香葉来には、ぼくと真鈴がついてるから。どんなことがあっても、ぼくと真鈴は友達だから。ずっと友達だから」
「……うん」
香葉来は、またうつむいた。背はまんまるとさせて。
でも。
手をぎゅっと、ぎゅっと。ぎゅっと、にぎり返してくれた。
大河は、それ以上は言えなかったけど、言葉には続きがあった。
『ぼくは、絶対、香葉来を守る』
妹みたいな存在だと思ってる香葉来なのに、なぜか大河は……
はずかしくて、喉がつかえてしまった。
……ま、いいや。
言葉よりも、行動することが大切だ。
大河は香葉来のもっちり熱い左手をにぎりしめ、決意した。
香葉来は人形じゃないし、おもちゃでもない。
矢崎たちの好きにさせちゃダメだ!
教室につくと真鈴がいた。
目があった。しっかりとしたまなざし。
真鈴は、小さくうなずいてきた。大河は返す。
ただそれだけで、コミュニケーションは取らなかった。
大河は真鈴の目を見るだけで、強い決意を感じた。
「まっちゃん大丈夫?」
席につくなり、優吾と陸が声をかけてきてくれた。
ふたりとも眉をハの字にして心配そう。
「うん。平気」
ぼくは本当にいいクラスにいるな。友達に恵まれているな。
大河は改めて実感していた。
時計はチクタクチクタク、時を刻む。針の回転速度は速く感じた。
朝の会が始まり、あっというまに終わり、もう図工の教室への移動。
すいすいずんずんと、いつのまにか写生の授業が始まる。
先生が「他のクラスの授業の邪魔にならないように静かにね」と号令をすると、クラスメートは声を控え気味にわさわさと動きだす。
「屋上いこうぜ」
すぐに優吾と陸がやってきた。
大河ははしゃぎ気味のふたりに誘われた。
先生監視のもと、屋上が特別に立ち入ることができるから行きたがる子は多い。
えっと……断らなきゃ。
と思っていたら、
「末岡くん」
真鈴からの声かけ。
真鈴は、優吾と陸に目を移した。
「ごめん。私、末岡くんと一緒に描くって約束してたの」
「え? そうなん? ああ……別にいいけど。じゃあなまっちゃん」
「あっ……うん」
とんとんとんと調子よく進んでく。
優吾と陸からのぎょろりとした視線を感じながら、大河は真鈴に扇動され、図画板と絵描き道具を持って外に出た。
大河は真鈴と、ふたりきり。
「ごめんね。約束あったのに」
「ううん。平気」
「そう。でも、たぶん私たち、またカップルって噂されてるよ」
「え?」
「私もね、友達に誘われたけど、『末岡くんと約束してるんだ』ってはっきり断ったの。ごめんね。私と噂になるのイヤだよね」
「……えっと、いいよ」
「ふふっ」
真鈴は目を細める。声は鼻歌を歌うように、楽しげだ。
続けて。
「あのね、こんな問題が起きてるから、周りの子が私たちのことをどう思っても、どっちでもいいって考えるようになったの。とてもちっぽけな問題よ。もうみんなの前で大河って呼んでもいい?」
「……うん。大丈夫だよ。えっと、ぼくも、気にしない」
「ふふっ。うれし」
「え? そんなことでどうして?」
「そんなことでも私にとってはうれしいの! さて、香葉来の笑顔奪還大作戦よっ!」
場違いに明るい口ぶりではりきる真鈴。
大河的に「どうして?」と思えるようなことで、真鈴はにっこにっこの笑顔を満開にさせる。
でもそのおかけで、少しだけ怖さが軽減した。
真鈴は迷いなく、ずんずん歩いた。
あっというまに昇降口。そしてグラウンド。
からりとした空の真ん中から、目をつぶりたくなる太陽の光。まぶしい。
大河は図画板を頭に乗せて日傘にした。
真鈴は女の子なのに、まぶしさなんてへっちゃらみたい。
真鈴、気合が入ってる。矢崎を懲らしめようと力んでる。
グラウンドでは、2組の児童たちがハードルの授業を受けていた。
低いハードルだけど、躊躇する児童も多いみたい。
ちょうど、一也が走り出す。
一也は恐れ知らずで、ぽんぽんハードルを跳んで走る。
大河は、ぼおっと2組の様子を見ていた。
「大河? いくよ」
「あ、うん」
ぼく、何ぼおっとしているんだ。
大河はなんともない授業風景に安心を求めていた。
止まらない真鈴の足。大河はただただ彼女についていった。
2組の児童や先生になるべく気づかれないようにと。
こそっと、そーっと。ちょっと忍び足気味で。
グラウンドのすみっこ、すくすく伸びる木々の隙間を歩いてく。
葉が影を作り、隙間からは点と線のような木漏れ日たち。
がやがやと2組児童の声が聞こえる中、ようやく真鈴は足を止めた。
そこは、グラウンドの隅にある体育倉庫の裏だ。
「ここでスタンバイ」
真鈴は小ぶりなレジャーシートを地面に広げて、体育座りをする。
「ここで?」
「そうよ。『明日の体育の時間、片付けのとき』と言ってたんでしょ?」
「うん……」
「1組は体育係はハードルの片付けをしなきゃいけないの。ハードルは、ここに戻さなきゃダメよ。矢崎十夢たちはそのとき、100%いじめをすると思う」
「うんっ……」
「だからね、私、2組の授業が終わって誰もいなくなるとき、中に隠れようと思う」
「えっ!?」
「しー。声大きいよ。ちょうどかくれんぼできそうな掃除用具があるから、そこにね。監視して、証拠を押さえて、いじめを止める」
大河は口を両手で塞ぎ、声をおさえる。
真鈴、ゆるぎのない強い口調。そして、具体的に作戦を告げてきた。
なんで、こんなにギリギリになって言うの?
ダメだよ、危険だよ。
だけど、強い決意で、ずばりと言った真鈴を。大河は止められない。
強引に止めたとしても……それじゃ香葉来を助けられない。
真鈴の計画が、証拠をつかむ唯一無二の方法だから。
少なくとも今の大河には、それ以上の策は考えられなかった。
大河はせめてもの妥協策として、
「……それじゃ、ぼくが代わりに隠れる。香葉来を助けたいけど、真鈴を危険な目には遭わせたくない」
真鈴は目をきょとんとさせ、立ったままの大河を上目遣いで見る。
「うれしいな」
うれしい?
「えっ?」
「ううん。でもね、大丈夫よ。最悪の最悪は、起きないわ。その前に、私はあんなヤツらに負けない。証拠をつかめば、怖くなって抵抗できないはず。私の方がスマホの操作だって慣れてるし、確実よ。大河は、もしも、本当に最悪の最悪が重なったときね、速い足で走って、先生を呼びにいってほしいの」
「……」
「大丈夫。私のこと、もっと信頼してよ。私も大河を信頼してるから。ね? お願い」
「わかったよ……」
あきらめた。
大河は、真鈴が空けてくれたシート半分に、お尻をつけた。
真鈴は何度も「大丈夫大丈夫」とほほえみかけてくれた。
落ち着かない気持ちを紛らわす、時間つぶしのように。
ふたりで体育倉庫裏から見える景色を写生した。
ピー、シィーを繰り返すヒヨドリのかん高いさえずり。
過ごしやすい秋。鳥たちはのほほんとしてる。
時は経った。
真鈴はそれなりの絵を描きあげていた。
大河はいまいち。
そこで、キーンコーン、カーンコーンのメロディー。
2組の児童と先生の声が、遠くに離れていく。
真鈴は立ち上がり、図画板と絵描き道具を置いたまま、そっと表の様子を見にいく。
そして。
「誰もいないから隠れてくる」
と淡々と言い残して、あっというまに姿を消した。
続々と1組の児童たちがやってきた。声がした。
大河は息を潜めた。
やっぱり、ぼくが真鈴と変わるべきだった。
ぼくは、香葉来と真鈴で。3人で笑って過ごしたいだけなのに。
なんでこんなことになったんだろう。
ヒヨドリの能天気なさえずりは、いつしか消えていた。
朝。香葉来と束の間のふたりの時間。
香葉来は背を丸めて、ずっと足元を見ていた。
体育がイヤなんだ。もしかして、何かされる。
予感してるのかもしれない。
大河は、昨日と一昨日、香葉来とはあいさつしかかわしていない。
今日も、かける言葉も、話題もなかった。
お笑いのネタで笑わせるなんて空気は一ミリもない。
大河は香葉来に少しでも安心を与えたかった。
だから。
ぎゅーっと。香葉来の左手をにぎった。
「え……?」
香葉来の黒目がちな目、ぱっちり大きくなり、足元から大河へ移る。
大河は少し、ぽっとさせながらも。
はっきり、しっかり、力強く。
「あのね、香葉来。香葉来には、ぼくと真鈴がついてるから。どんなことがあっても、ぼくと真鈴は友達だから。ずっと友達だから」
「……うん」
香葉来は、またうつむいた。背はまんまるとさせて。
でも。
手をぎゅっと、ぎゅっと。ぎゅっと、にぎり返してくれた。
大河は、それ以上は言えなかったけど、言葉には続きがあった。
『ぼくは、絶対、香葉来を守る』
妹みたいな存在だと思ってる香葉来なのに、なぜか大河は……
はずかしくて、喉がつかえてしまった。
……ま、いいや。
言葉よりも、行動することが大切だ。
大河は香葉来のもっちり熱い左手をにぎりしめ、決意した。
香葉来は人形じゃないし、おもちゃでもない。
矢崎たちの好きにさせちゃダメだ!
教室につくと真鈴がいた。
目があった。しっかりとしたまなざし。
真鈴は、小さくうなずいてきた。大河は返す。
ただそれだけで、コミュニケーションは取らなかった。
大河は真鈴の目を見るだけで、強い決意を感じた。
「まっちゃん大丈夫?」
席につくなり、優吾と陸が声をかけてきてくれた。
ふたりとも眉をハの字にして心配そう。
「うん。平気」
ぼくは本当にいいクラスにいるな。友達に恵まれているな。
大河は改めて実感していた。
時計はチクタクチクタク、時を刻む。針の回転速度は速く感じた。
朝の会が始まり、あっというまに終わり、もう図工の教室への移動。
すいすいずんずんと、いつのまにか写生の授業が始まる。
先生が「他のクラスの授業の邪魔にならないように静かにね」と号令をすると、クラスメートは声を控え気味にわさわさと動きだす。
「屋上いこうぜ」
すぐに優吾と陸がやってきた。
大河ははしゃぎ気味のふたりに誘われた。
先生監視のもと、屋上が特別に立ち入ることができるから行きたがる子は多い。
えっと……断らなきゃ。
と思っていたら、
「末岡くん」
真鈴からの声かけ。
真鈴は、優吾と陸に目を移した。
「ごめん。私、末岡くんと一緒に描くって約束してたの」
「え? そうなん? ああ……別にいいけど。じゃあなまっちゃん」
「あっ……うん」
とんとんとんと調子よく進んでく。
優吾と陸からのぎょろりとした視線を感じながら、大河は真鈴に扇動され、図画板と絵描き道具を持って外に出た。
大河は真鈴と、ふたりきり。
「ごめんね。約束あったのに」
「ううん。平気」
「そう。でも、たぶん私たち、またカップルって噂されてるよ」
「え?」
「私もね、友達に誘われたけど、『末岡くんと約束してるんだ』ってはっきり断ったの。ごめんね。私と噂になるのイヤだよね」
「……えっと、いいよ」
「ふふっ」
真鈴は目を細める。声は鼻歌を歌うように、楽しげだ。
続けて。
「あのね、こんな問題が起きてるから、周りの子が私たちのことをどう思っても、どっちでもいいって考えるようになったの。とてもちっぽけな問題よ。もうみんなの前で大河って呼んでもいい?」
「……うん。大丈夫だよ。えっと、ぼくも、気にしない」
「ふふっ。うれし」
「え? そんなことでどうして?」
「そんなことでも私にとってはうれしいの! さて、香葉来の笑顔奪還大作戦よっ!」
場違いに明るい口ぶりではりきる真鈴。
大河的に「どうして?」と思えるようなことで、真鈴はにっこにっこの笑顔を満開にさせる。
でもそのおかけで、少しだけ怖さが軽減した。
真鈴は迷いなく、ずんずん歩いた。
あっというまに昇降口。そしてグラウンド。
からりとした空の真ん中から、目をつぶりたくなる太陽の光。まぶしい。
大河は図画板を頭に乗せて日傘にした。
真鈴は女の子なのに、まぶしさなんてへっちゃらみたい。
真鈴、気合が入ってる。矢崎を懲らしめようと力んでる。
グラウンドでは、2組の児童たちがハードルの授業を受けていた。
低いハードルだけど、躊躇する児童も多いみたい。
ちょうど、一也が走り出す。
一也は恐れ知らずで、ぽんぽんハードルを跳んで走る。
大河は、ぼおっと2組の様子を見ていた。
「大河? いくよ」
「あ、うん」
ぼく、何ぼおっとしているんだ。
大河はなんともない授業風景に安心を求めていた。
止まらない真鈴の足。大河はただただ彼女についていった。
2組の児童や先生になるべく気づかれないようにと。
こそっと、そーっと。ちょっと忍び足気味で。
グラウンドのすみっこ、すくすく伸びる木々の隙間を歩いてく。
葉が影を作り、隙間からは点と線のような木漏れ日たち。
がやがやと2組児童の声が聞こえる中、ようやく真鈴は足を止めた。
そこは、グラウンドの隅にある体育倉庫の裏だ。
「ここでスタンバイ」
真鈴は小ぶりなレジャーシートを地面に広げて、体育座りをする。
「ここで?」
「そうよ。『明日の体育の時間、片付けのとき』と言ってたんでしょ?」
「うん……」
「1組は体育係はハードルの片付けをしなきゃいけないの。ハードルは、ここに戻さなきゃダメよ。矢崎十夢たちはそのとき、100%いじめをすると思う」
「うんっ……」
「だからね、私、2組の授業が終わって誰もいなくなるとき、中に隠れようと思う」
「えっ!?」
「しー。声大きいよ。ちょうどかくれんぼできそうな掃除用具があるから、そこにね。監視して、証拠を押さえて、いじめを止める」
大河は口を両手で塞ぎ、声をおさえる。
真鈴、ゆるぎのない強い口調。そして、具体的に作戦を告げてきた。
なんで、こんなにギリギリになって言うの?
ダメだよ、危険だよ。
だけど、強い決意で、ずばりと言った真鈴を。大河は止められない。
強引に止めたとしても……それじゃ香葉来を助けられない。
真鈴の計画が、証拠をつかむ唯一無二の方法だから。
少なくとも今の大河には、それ以上の策は考えられなかった。
大河はせめてもの妥協策として、
「……それじゃ、ぼくが代わりに隠れる。香葉来を助けたいけど、真鈴を危険な目には遭わせたくない」
真鈴は目をきょとんとさせ、立ったままの大河を上目遣いで見る。
「うれしいな」
うれしい?
「えっ?」
「ううん。でもね、大丈夫よ。最悪の最悪は、起きないわ。その前に、私はあんなヤツらに負けない。証拠をつかめば、怖くなって抵抗できないはず。私の方がスマホの操作だって慣れてるし、確実よ。大河は、もしも、本当に最悪の最悪が重なったときね、速い足で走って、先生を呼びにいってほしいの」
「……」
「大丈夫。私のこと、もっと信頼してよ。私も大河を信頼してるから。ね? お願い」
「わかったよ……」
あきらめた。
大河は、真鈴が空けてくれたシート半分に、お尻をつけた。
真鈴は何度も「大丈夫大丈夫」とほほえみかけてくれた。
落ち着かない気持ちを紛らわす、時間つぶしのように。
ふたりで体育倉庫裏から見える景色を写生した。
ピー、シィーを繰り返すヒヨドリのかん高いさえずり。
過ごしやすい秋。鳥たちはのほほんとしてる。
時は経った。
真鈴はそれなりの絵を描きあげていた。
大河はいまいち。
そこで、キーンコーン、カーンコーンのメロディー。
2組の児童と先生の声が、遠くに離れていく。
真鈴は立ち上がり、図画板と絵描き道具を置いたまま、そっと表の様子を見にいく。
そして。
「誰もいないから隠れてくる」
と淡々と言い残して、あっというまに姿を消した。
続々と1組の児童たちがやってきた。声がした。
大河は息を潜めた。
やっぱり、ぼくが真鈴と変わるべきだった。
ぼくは、香葉来と真鈴で。3人で笑って過ごしたいだけなのに。
なんでこんなことになったんだろう。
ヒヨドリの能天気なさえずりは、いつしか消えていた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
時のコカリナ
遊馬友仁
ライト文芸
高校二年生の坂井夏生は、十七歳の誕生日に、亡くなった祖父からの贈り物だという不思議な木製のオカリナを譲り受ける。試しに自室で息を吹き込むと、周囲のヒトやモノがすべて動きを止めてしまった!木製細工の能力に不安を感じながらも、夏生は、その能力の使い途を思いつく……。
「そうだ!教室の前の席に座っている、いつも、マスクを外さない小嶋夏海の素顔を見てやろう」
そうして、自身のアイデアを実行に映した夏生であったがーーーーーー。
薄皮ヨモギの暗中模索
渋谷かな
ライト文芸
悩み事のない人間なんていない。特に思春期の若者であれば、答えも分からずに悩み続ける。自分の悩みは他人に言うこともできず、他人に理解してもらうこともできないと、小さな悩みも大きな悩みにしてしまう。悩み、悩み、悩み事に押しつぶされそうな青春を送る10代の悩みを、幼少期に物心ついた頃から悩み事と共に生きてきた悩み事の申し子、薄皮ヨモギが一緒に悩んでくれるというお話である。おまけに運が良いと悩み事を解決してもらえる・・・らしい。
カクヨム・なろう・アルファ転載
1話1200字前後
WIKI貼り付けなし。
ニート生活5年、俺の人生、あと半年。
桜庭 葉菜
ライト文芸
27歳、男、大卒、なのに無職、そして独身、挙句に童貞。
家賃4万、1Rのボロアパート。
コンビニでバイトか家で過ごすだけの毎日。
「俺の人生、どこで狂ったんだろう……」
そんな俺がある日医者に告げられた。
「余命半年」
だから俺は決めたんだ。
「どうせ死ぬなら好き勝手生きてみよう」
その決断が俺の残り少ない人生を大きく変えた。
死を代償に得た、たった半年の本当の人生。
「生きるのってこんなに楽しくて、案外簡単だったんだな……」
パパー!紳士服売り場にいた家族の男性は夫だった…子供を抱きかかえて幸せそう…なら、こちらも幸せになりましょう
白崎アイド
大衆娯楽
夫のシャツを買いに紳士服売り場で買い物をしていた私。
ネクタイも揃えてあげようと売り場へと向かえば、仲良く買い物をする男女の姿があった。
微笑ましく思うその姿を見ていると、振り向いた男性は夫だった…
日本ワインに酔いしれて
三枝 優
ライト文芸
日本のワインがおいしくて、おいしくて。
それに合わせるおいしい料理も・・・
そんなお話です。
ちなみに、飲んだことのあるワインしか出しません。
カクヨム・小説家になろうでも連絡しています
ワケあり上司とヒミツの共有
咲良緋芽
恋愛
部署も違う、顔見知りでもない。
でも、社内で有名な津田部長。
ハンサム&クールな出で立ちが、
女子社員のハートを鷲掴みにしている。
接点なんて、何もない。
社内の廊下で、2、3度すれ違った位。
だから、
私が津田部長のヒミツを知ったのは、
偶然。
社内の誰も気が付いていないヒミツを
私は知ってしまった。
「どどど、どうしよう……!!」
私、美園江奈は、このヒミツを守れるの…?
君が大地(フィールド)に立てるなら〜白血病患者の為に、ドナーの思いを〜
長岡更紗
ライト文芸
独身の頃、なんとなくやってみた骨髄のドナー登録。
それから六年。結婚して所帯を持った今、適合通知がやってくる。
骨髄を提供する気満々の主人公晃と、晃の体を心配して反対する妻の美乃梨。
ドナー登録ってどんなのだろう?
ドナーってどんなことをするんだろう?
どんなリスクがあるんだろう?
少しでも興味がある方は、是非、覗いてみてください。
小説家になろうにも投稿予定です。
アンナとハンナ
ムロヒ
ライト文芸
アンナとハンナは双子の姉妹、妹のハンナは見た目は容姿端麗でモデル級の身体の持ち主だが性格はガサツで大雑把でわがまま周りの人達を振り回し敵を作るタイプ決して性格が良いと言えない顔意外何の取り柄が無い妹ハンナ、
一方で姉は何故か100キロを超えるデブで妹の容姿端麗とは程遠い姿をしている性格は純粋で誰からも愛されるキャラ特技は天才的な歌唱力の持ち主
そんな2人は歌手を夢見て音楽業界に飛び込むがハンナは容姿端麗だが耳を塞ぐ程の音痴、アンナは見た目は酷いが人の心を魅了する天才的な歌唱力を持っているが結局妹のハンナがオーディションに合格する問題は歌が下手なことそこで音楽業界世界一の演出家ジュンが姉のアンナも合格させハンナの“ゴーストシンガー”として活躍する2人はデビューして瞬く間に音楽業界No. 1シンガーとして上り詰めた。
そんなある日周りはアンナに対して冷たい態度だがアンナに対するジュンの優しさ思いやりでアンナは密かに想いを寄せるジュンに恋をしていたがジュンの冷酷な本音を知ってしまったアンナ、アンナは一念発起して、全身整形で別人に生まれ変わる。アンナはパーフェクトボディと美貌に天才的な歌唱力を兼ね備えた新人歌手として裏舞台から華やかな表舞台に立つが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる