75 / 115
旅行編
73. ティア
しおりを挟む
自分が生まれたとき、不思議な感覚だった。何故か、『また生を受けた』と感じたのだ。
幼い体は不自由だ。以前は木々の間を疾風のごとく駆け抜けていたはずなのに、今では木の根を越えることさえ困難だ。
···以前は?
たまに、生まれたときに感じたような不思議な感覚になる。まるで、生まれる前に自分が生きていたような、そんな感じがするのだ。
他の兄弟にそんな様子は無かった。ただ無邪気に両親に甘え、兄弟同士でじゃれ合っていた。
ワレはそんな兄弟をただ見ているだけだった。
ワレはどうやら他の兄弟とは違うようだ。親や兄弟は皆、灰色の毛を纏っている。だが、視界に入るワレの足は、真っ白だ。
一匹だけ毛色の違うワレを、皆どこか不気味に思っているようだった。
ある日、狩りから戻って来た父がワレを咥えて走り出した。どんどん遠くなる母や兄弟達からは、何の声も聞こえなかった。
しばらく走っていた父が立ち止まり、ワレを口から離す。父はそのまま一歩、ニ歩とワレから遠ざかった。
ここまで来たら、どういうことなのか嫌でも分かる。
ワレは、捨てられるのだ。
諦めきれず父に一歩近づこうとすると、「グルルルル」と歯をむき出しにして威嚇された。
ワレが立ちすくむと、父はくるりと後ろを向いて来た道を走って戻って行った。
ワレは、捨てられたのだ。
何故だ。毛色が違うからか?両親に甘えなかったからか?他の兄弟とじゃれ合わなかったからか?
疑問がいくつも浮かぶが、今さらどうにもならない。
ワレは、父とは反対の方向に進むことにした。
小川の水を飲み、落ちている木の実を食べながら命をつないだ。
あらゆる音に怯え、匂いで他の生き物を避け、視界に入る全てのものに神経を尖らせた。
そうやってなんとか生きてきたのだが、疲労は確実に蓄積していた。
以前はなんてことのなかった距離が、非常に長く感じられる。
···まただ。この不思議な感覚は何なのだろうか。
ワレはそのとき集中を欠いていたのだと思う。あろうことか、ゴブリン共に見つかってしまったのだ。
「グギャギャ、グギャ」と汚い声を上げてゴブリン共が追いかけて来る。
ワレは必死で逃げた。情けないことに、魔物の最下層にいるゴブリンにすら、今のワレは勝てないのだ。
無我夢中で逃げていると、いつの間にか森の外に出てしまっていた。隠れる場所が少なくなり、ついに見つかってしまう。
一匹のゴブリンがニタニタと汚い笑みを浮かべてワレを足蹴にする。蹴り飛ばされた先には、もう二匹のゴブリンがいた。木の棒をワレに向かって振り下ろす。
ドスッドスッと攻撃を受け、腹に血が滲む。
満足に食事も睡眠もとれていなかった日が続き、さらにはゴブリン共に追われ、いよいよ体力が限界を迎える。
ここまでか。今回の生は短かった。もし次があるのなら、···ワレは今、誰に会いたいと考えた?
誰かが頭をよぎった気がするのだが、誰だか分からない。
またあの不思議な感覚だ。
だが、これももう最後だろう。何か意味があったのかもしれないし、全くないのかもしれない。最後までよく分からなかった。
目をギュッと閉じて最後の瞬間を待つ。
だが、次の攻撃が来ない。何かよく分からない音は聞こえたが、ワレへの攻撃はまだない。
どうせ動けないのだ。逃げることを諦めてそのままじっとしていると、近くにゴブリンではない者の気配を感じた。
ああ、いよいよか。情けないことに、体が震える。
するとその何者かがワレの体に液体をかけた。驚くべきことに、先ほど受けた傷が塞がっていく。
他にもいつくか気配があり、何やら会話をしているようだ。不思議なことに、彼等の言葉が分かる。
ワレの傷を治した者を見たくて、勇気を出して視線を上げる。
ニンゲンの赤子だ。
···やっと会えた。
不思議なことに、そんな思いが込み上げる。
ワレは、この赤子を知っているのか?いや、生まれて初めてニンゲンに会ったはずだ。なのに何故だか懐かしい。
人の良さそうな雰囲気を纏っていて、黒い瞳からは優しい温かさを感じる。
「うぃる」
赤子がそう言って手を伸ばしてきた。その柔らかそうな指に、衝動的にカプリと食いついてしまう。
すると次の瞬間、激しい息苦しさに襲われた。心が凍りついたような錯覚に陥るほどの恐怖がワレを襲う。
情けない叫び声を出して赤子から離れ、またブルブルと震えてしまった。
あ、あの威圧感も、知っている···!
アレは絶対強者だ。バケモノだ。
ワレが震えていると、赤子がワレの体を擦ってきた。いつの間にか息苦しさは無くなり、安心感を覚える。
赤子の手が気持ち良くて、ゴロリと転がって腹も撫でるよう催促してしまった。
その後も彼等の会話が聞こえてくる。どうやらワレを飼うつもりのようだ。
この孤高の強者であるワレを飼うだと?ふん、何を言っておるのだ。···いや、今のワレはゴブリンにすら劣るのか。ここは力をつけるまで世話になるほうが賢明か?
彼等の話題が、ワレの毛色に移った。ワレが一匹でゴブリンに追われていた理由を、髪の長い白いバケモノは察しているようだ。
···お前達も、ワレを見捨てるのか?
再び捨てられるかもしれない。そう思うと、父から威嚇されたときよりも深い悲しみを感じる。
すると、赤子が口を開いた。
「···ぼくと、かじょく」
赤子がそう言って手を伸ばしてきた。
かじょく···かぞく?
このワレに、家族になれと言っているのか?
ワレは、この赤子の家族になれるのか?
言いようのない喜びが体中を駆け抜け、思わず赤子の手にじゃれつく。こんなこと、実の両親や兄弟にすらしたことが無かったのに。
「てぃあ」
赤子が再び言葉を発する。それがワレの名だと、自然と分かった。名をもらうというのは、こんなにも嬉しいことなのか!
ワレの名は、ティアだ!
そうだ、名をくれたこの赤子を、ワレのご主人としよう。ご主人は柔らかくて弱そうだからな、ワレが守ってあげるのだ。
ご主人の柔らかな手にグイグイと頭を押し付けて、力をアピールする。
ま、まだ幼体だからな。これから強くなるのだ。そう思っていると、いい匂いが鼻孔をくすぐる。
あの黒いバケモノの仕業だ。
な、何だ?ワレを惑わせるための罠か?
「ただのミルクだ」
そ、そうなのか?そう言われてみると、確かに変な匂いはない。
一口、一口だけ、試しに舐めてみよう。
···うっまー!なにこれ、うっまー!
気づいたときには皿は綺麗になっていた。
ふむ、黒いバケモノは意外といい奴だったのか。ご主人の仲間として認めてやろう。
でも、ご主人を守るのはこのワレだからな。
ご主人の近くに戻って護衛をする···つもりだったのだ。
腹を満たしたワレに、強烈な眠気が襲いかかる。日頃の睡眠不足と限界まで蓄積した疲労のせいか、ワレは抗うことができなかった。
深い眠りに落ちていく中で、ご主人の柔らかな優しさに触れたような気がした。
夢を、見ていた。
木々の間を駆け抜け、強い魔物をものともせず跳ね除ける。
昔の自分だ。不思議なことだが、自然とそう感じた。
ワレはある者にずっと注意を払っていた。いや、執着していたというのが正しいだろう。
あの黒いバケモノだ。魔物の中でも上位に位置するワレでも勝てない絶対強者。
黒いバケモノをずっと観察していた。
そしてある日、赤子が現れた。
ワレの執着する相手が変わった。
あの柔らかな肉を、···ワレは自分の糧にしようとしていた。あの頃は、赤子の肉が本当に美味そうに見えていたのだ。
だが、それは叶わなかった。
あの日、赤子が魔法の練習をするのを観察していた。赤子の手がこちらを向いているのに気づき、魔法を華麗に避けようとして···。
そうか、ワレはご主人に倒されたのか。
ご主人は強かったのだ。
何の因果か、ご主人に倒されたワレは、ご主人に救われた。
昔のワレを倒すほど強いご主人に、そして捨てられたワレを受け入れてくれた優しいご主人に、ワレは敬意を抱く。
これからも、叶うのならばご主人の近くにいたい。
だが、ご主人より弱いワレが護衛など、笑止。ならば、ワレはどうすればいい?
···答えは一つ。強くなる、ただそれだけだ。
そのためならば、あの黒いバケモノに教えを乞うのもやぶさかではない。
いつの日にか、ワレを救ってくれたご主人を救えるほど強くなるのだ。そう心に誓った。
幼い体は不自由だ。以前は木々の間を疾風のごとく駆け抜けていたはずなのに、今では木の根を越えることさえ困難だ。
···以前は?
たまに、生まれたときに感じたような不思議な感覚になる。まるで、生まれる前に自分が生きていたような、そんな感じがするのだ。
他の兄弟にそんな様子は無かった。ただ無邪気に両親に甘え、兄弟同士でじゃれ合っていた。
ワレはそんな兄弟をただ見ているだけだった。
ワレはどうやら他の兄弟とは違うようだ。親や兄弟は皆、灰色の毛を纏っている。だが、視界に入るワレの足は、真っ白だ。
一匹だけ毛色の違うワレを、皆どこか不気味に思っているようだった。
ある日、狩りから戻って来た父がワレを咥えて走り出した。どんどん遠くなる母や兄弟達からは、何の声も聞こえなかった。
しばらく走っていた父が立ち止まり、ワレを口から離す。父はそのまま一歩、ニ歩とワレから遠ざかった。
ここまで来たら、どういうことなのか嫌でも分かる。
ワレは、捨てられるのだ。
諦めきれず父に一歩近づこうとすると、「グルルルル」と歯をむき出しにして威嚇された。
ワレが立ちすくむと、父はくるりと後ろを向いて来た道を走って戻って行った。
ワレは、捨てられたのだ。
何故だ。毛色が違うからか?両親に甘えなかったからか?他の兄弟とじゃれ合わなかったからか?
疑問がいくつも浮かぶが、今さらどうにもならない。
ワレは、父とは反対の方向に進むことにした。
小川の水を飲み、落ちている木の実を食べながら命をつないだ。
あらゆる音に怯え、匂いで他の生き物を避け、視界に入る全てのものに神経を尖らせた。
そうやってなんとか生きてきたのだが、疲労は確実に蓄積していた。
以前はなんてことのなかった距離が、非常に長く感じられる。
···まただ。この不思議な感覚は何なのだろうか。
ワレはそのとき集中を欠いていたのだと思う。あろうことか、ゴブリン共に見つかってしまったのだ。
「グギャギャ、グギャ」と汚い声を上げてゴブリン共が追いかけて来る。
ワレは必死で逃げた。情けないことに、魔物の最下層にいるゴブリンにすら、今のワレは勝てないのだ。
無我夢中で逃げていると、いつの間にか森の外に出てしまっていた。隠れる場所が少なくなり、ついに見つかってしまう。
一匹のゴブリンがニタニタと汚い笑みを浮かべてワレを足蹴にする。蹴り飛ばされた先には、もう二匹のゴブリンがいた。木の棒をワレに向かって振り下ろす。
ドスッドスッと攻撃を受け、腹に血が滲む。
満足に食事も睡眠もとれていなかった日が続き、さらにはゴブリン共に追われ、いよいよ体力が限界を迎える。
ここまでか。今回の生は短かった。もし次があるのなら、···ワレは今、誰に会いたいと考えた?
誰かが頭をよぎった気がするのだが、誰だか分からない。
またあの不思議な感覚だ。
だが、これももう最後だろう。何か意味があったのかもしれないし、全くないのかもしれない。最後までよく分からなかった。
目をギュッと閉じて最後の瞬間を待つ。
だが、次の攻撃が来ない。何かよく分からない音は聞こえたが、ワレへの攻撃はまだない。
どうせ動けないのだ。逃げることを諦めてそのままじっとしていると、近くにゴブリンではない者の気配を感じた。
ああ、いよいよか。情けないことに、体が震える。
するとその何者かがワレの体に液体をかけた。驚くべきことに、先ほど受けた傷が塞がっていく。
他にもいつくか気配があり、何やら会話をしているようだ。不思議なことに、彼等の言葉が分かる。
ワレの傷を治した者を見たくて、勇気を出して視線を上げる。
ニンゲンの赤子だ。
···やっと会えた。
不思議なことに、そんな思いが込み上げる。
ワレは、この赤子を知っているのか?いや、生まれて初めてニンゲンに会ったはずだ。なのに何故だか懐かしい。
人の良さそうな雰囲気を纏っていて、黒い瞳からは優しい温かさを感じる。
「うぃる」
赤子がそう言って手を伸ばしてきた。その柔らかそうな指に、衝動的にカプリと食いついてしまう。
すると次の瞬間、激しい息苦しさに襲われた。心が凍りついたような錯覚に陥るほどの恐怖がワレを襲う。
情けない叫び声を出して赤子から離れ、またブルブルと震えてしまった。
あ、あの威圧感も、知っている···!
アレは絶対強者だ。バケモノだ。
ワレが震えていると、赤子がワレの体を擦ってきた。いつの間にか息苦しさは無くなり、安心感を覚える。
赤子の手が気持ち良くて、ゴロリと転がって腹も撫でるよう催促してしまった。
その後も彼等の会話が聞こえてくる。どうやらワレを飼うつもりのようだ。
この孤高の強者であるワレを飼うだと?ふん、何を言っておるのだ。···いや、今のワレはゴブリンにすら劣るのか。ここは力をつけるまで世話になるほうが賢明か?
彼等の話題が、ワレの毛色に移った。ワレが一匹でゴブリンに追われていた理由を、髪の長い白いバケモノは察しているようだ。
···お前達も、ワレを見捨てるのか?
再び捨てられるかもしれない。そう思うと、父から威嚇されたときよりも深い悲しみを感じる。
すると、赤子が口を開いた。
「···ぼくと、かじょく」
赤子がそう言って手を伸ばしてきた。
かじょく···かぞく?
このワレに、家族になれと言っているのか?
ワレは、この赤子の家族になれるのか?
言いようのない喜びが体中を駆け抜け、思わず赤子の手にじゃれつく。こんなこと、実の両親や兄弟にすらしたことが無かったのに。
「てぃあ」
赤子が再び言葉を発する。それがワレの名だと、自然と分かった。名をもらうというのは、こんなにも嬉しいことなのか!
ワレの名は、ティアだ!
そうだ、名をくれたこの赤子を、ワレのご主人としよう。ご主人は柔らかくて弱そうだからな、ワレが守ってあげるのだ。
ご主人の柔らかな手にグイグイと頭を押し付けて、力をアピールする。
ま、まだ幼体だからな。これから強くなるのだ。そう思っていると、いい匂いが鼻孔をくすぐる。
あの黒いバケモノの仕業だ。
な、何だ?ワレを惑わせるための罠か?
「ただのミルクだ」
そ、そうなのか?そう言われてみると、確かに変な匂いはない。
一口、一口だけ、試しに舐めてみよう。
···うっまー!なにこれ、うっまー!
気づいたときには皿は綺麗になっていた。
ふむ、黒いバケモノは意外といい奴だったのか。ご主人の仲間として認めてやろう。
でも、ご主人を守るのはこのワレだからな。
ご主人の近くに戻って護衛をする···つもりだったのだ。
腹を満たしたワレに、強烈な眠気が襲いかかる。日頃の睡眠不足と限界まで蓄積した疲労のせいか、ワレは抗うことができなかった。
深い眠りに落ちていく中で、ご主人の柔らかな優しさに触れたような気がした。
夢を、見ていた。
木々の間を駆け抜け、強い魔物をものともせず跳ね除ける。
昔の自分だ。不思議なことだが、自然とそう感じた。
ワレはある者にずっと注意を払っていた。いや、執着していたというのが正しいだろう。
あの黒いバケモノだ。魔物の中でも上位に位置するワレでも勝てない絶対強者。
黒いバケモノをずっと観察していた。
そしてある日、赤子が現れた。
ワレの執着する相手が変わった。
あの柔らかな肉を、···ワレは自分の糧にしようとしていた。あの頃は、赤子の肉が本当に美味そうに見えていたのだ。
だが、それは叶わなかった。
あの日、赤子が魔法の練習をするのを観察していた。赤子の手がこちらを向いているのに気づき、魔法を華麗に避けようとして···。
そうか、ワレはご主人に倒されたのか。
ご主人は強かったのだ。
何の因果か、ご主人に倒されたワレは、ご主人に救われた。
昔のワレを倒すほど強いご主人に、そして捨てられたワレを受け入れてくれた優しいご主人に、ワレは敬意を抱く。
これからも、叶うのならばご主人の近くにいたい。
だが、ご主人より弱いワレが護衛など、笑止。ならば、ワレはどうすればいい?
···答えは一つ。強くなる、ただそれだけだ。
そのためならば、あの黒いバケモノに教えを乞うのもやぶさかではない。
いつの日にか、ワレを救ってくれたご主人を救えるほど強くなるのだ。そう心に誓った。
62
お気に入りに追加
5,853
あなたにおすすめの小説

異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。

転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。

記憶喪失の転生幼女、ギルドで保護されたら最強冒険者に溺愛される
マー子
ファンタジー
ある日魔の森で異常が見られ、調査に来ていた冒険者ルーク。
そこで木の影で眠る幼女を見つけた。
自分の名前しか記憶がなく、両親やこの国の事も知らないというアイリは、冒険者ギルドで保護されることに。
実はある事情で記憶を失って転生した幼女だけど、異世界で最強冒険者に溺愛されて、第二の人生楽しんでいきます。
・初のファンタジー物です
・ある程度内容纏まってからの更新になる為、進みは遅めになると思います
・長編予定ですが、最後まで気力が持たない場合は短編になるかもしれません⋯
どうか温かく見守ってください♪
☆感謝☆
HOTランキング1位になりました。偏にご覧下さる皆様のお陰です。この場を借りて、感謝の気持ちを⋯
そしてなんと、人気ランキングの方にもちゃっかり載っておりました。
本当にありがとうございます!

公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。

オタクおばさん転生する
ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。
天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。
投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)

悪役令息に転生したけど、静かな老後を送りたい!
えながゆうき
ファンタジー
妹がやっていた乙女ゲームの世界に転生し、自分がゲームの中の悪役令息であり、魔王フラグ持ちであることに気がついたシリウス。しかし、乙女ゲームに興味がなかった事が仇となり、断片的にしかゲームの内容が分からない!わずかな記憶を頼りに魔王フラグをへし折って、静かな老後を送りたい!
剣と魔法のファンタジー世界で、精一杯、悪足搔きさせていただきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる