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旅行編
66. 乗り越えた先で
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みんなで移動して、カフェのようなお店に入る。注文したドリンクが運ばれ、乾杯をする。
「再会に乾杯じゃな」
ほっほっと笑いながらおじいちゃんが言う。
「さて、改めて自己紹介じゃ。儂はフランクという。ライナー様には、···何十年前じゃったかの?とにかく、昔助けてもらったんじゃ」
「助けたなんてそんな···」
「ほっほっ。儂がそう言っておるなら、そうなんですじゃ」
ライは認めていない感じだが、フランクさんは助けてもらったと感じているようだ。
「ジルだ」
「うぃる」
「ファムだよー」
「···テムだぜっ」
みんなもそれぞれ名乗る。テムもちゃんと姿を見せている。声は小さいが。
「ほっほっ。ライナー様のご友人は個性的じゃの」
確かに。改めて見ると、ものすごい濃いメンツだと思う。
「ライナー様のご友人には聞いて欲しくての。儂がライナー様に助けられた話じゃ」
「ライから少し聞いていたが···。他者の視点でも聞いてみたい」
やはりジルは多少知っていたようだ。でも他の人から語られる話は、視点が違うから受ける印象なども変わるのかもしれない。
「あれは儂がまだ若かった頃の話じゃ」
フランクさんがコップをコトリと置いて回想する。
儂らは乾燥した地域に住んでおった。···今では人はおろか、植物さえも育たない場所になっておるがの。その頃は、その地域には小さな集落がいくつもあって、集落におる者同士で助け合って生きておった。
儂には妻と生まれたばかりの息子がおったが、産後の肥立ちが悪く、妻は亡くなってしまった。だから息子だけは元気に育てたいと儂は必死だった。
儂の弟や集落の皆の協力もあって、なんとか子育てをしておった。
その日を生きるのに必死だったが、それでも平和だった。···そんな日々が、ある日突然奪われた。
近くの集落の者達が、儂らの水や食料を奪って行ったのだ。
ギリギリの生活さえ送ることが難しくなり、儂らは絶望した。そして一つの結論を出した。『奪われたなら、奪い返そう』と。
こうして、儂らは地獄への扉を開けてしまった。
近くの集落から奪い奪われというのが繰り返されるようになった。
儂は息子の世話があるから直接は奪いに行ったりはしとらんかったが、儂の弟は率先して行っておった。正義感の強い男だった。人の物を奪うなんて許せんと、口癖のように言っておった。
そんな弟が、ある日奪われた物を取り返しに行ったっきり帰って来んかった。···弟は、命を奪われたのだ。
それからはあっという間だった。水と食料の奪い合いが命の奪い合いに変わるのに、そう時間はかからんかった。
あの時の儂らは、まさに獣だった。···いや、人間の皮を被った魔物だった。
そんな中、元気に育ってくれる息子だけが儂にとっての救いであり癒やしだった。
だが、争いが日常にある環境で育った息子は争うことを当たり前だと思っておった。
『僕はいつ争いに参加できるの』と聞かれたとき、儂は愕然とした。
大人の真似をして石を括り付けた木の棒を振り回して遊ぶ息子を見て悲しくなった。そんな環境にしてしまった大人として、息子に対して本当に申し訳なく思った。
ある日、儂の集落が襲われた。これまでも襲われたことは何度もあったが、この日は敵の数が段違いだった。おそらくいくつかの集落が手を組んだのだろう。
儂は背後から頭を殴られ気絶した。頭から血を流し、死んだと思われたのだろう。それ以上攻撃されることなく見逃された。
かなり出血していたようだから、そのまま放置されていたら儂は死んでいただろう。
そんな状態の儂を救ってくださったのが、ライナー様だった。傷の手当をし、儂が目覚めるまで介抱してくださったのだ。
目覚めた儂は、息子の姿を探した。息子は、すぐに見つかった。···家の近くで、腹に穴を開けて冷たくなっておった。傍らには、石を括り付けた木の棒が転がっておった。
この集落で生き残ったのは、儂一人だった。
水も食料も、そして命も空っぽになった集落で、儂は泣き叫んだ。恥ずかしいことに、ライナー様に当たり散らした。なぜ息子を助けてくれなかったのか、なぜ儂を死なせてくれなかったのかと。
そんな儂に、ライナー様は自分の力不足を謝った。ライナー様が謝ることなど、何一つないのに。
そしてライナー様は、儂に別の地で生きることを提案してくださった。水を求めて命を奪う必要のない、平和な場所があると教えてくださった。
そして連れて来てもらったのが、ここソルツァンテだ。当時は国家という形ではなかったが、開墾という大事業に多くの人が参加し賑わっておった。儂もそこに入れてもらい、ひたすら働いた。
今では自分の田んぼを持ち、美味い米を育てることが儂の生きがいだ。
命を救ってくださったライナー様と、新しい生きがいをくださったヴァーテマリーナ様には毎日感謝しておる。
そう述べたフランクさんに、ライが悲痛な表情で言う。
「···水不足が深刻な地域があるとは以前から聞いていたんだ。もっと早く行っていれば、もっと私に力があれば、違う結果になっていたかもしれないんだ」
泣きそうなライに、フランクさんは柔らかい笑顔を見せる。
「ライナー様はお優しいからの、今でもあの時のことで自分を責めていらっしゃるのじゃろう。じゃが、それは違う。争いを始めたのは儂ら自身じゃ。そしてライナー様は、儂の命の恩人なんじゃ。改めて言わせてもらいますがの、儂は助けてくださったことを本当に感謝しておりますじゃ」
ライの表情がくしゃっと歪む。
「おそらく、命を助けて良かったのかもずっと自問自答なさっていたんじゃろう。儂が八つ当たりしてしまったせいでの、本当に申し訳なく思っておりますじゃ。···ハッキリと申し上げますじゃ。儂は、生きていて良かったと、そう思っておりますじゃ」
フランクさんが力強く断言すると、ライの目から涙がこぼれ落ちた。
「···ライ、もう背負うことはないだろう」
ジルがそっと言う。
ライはこれまでずっと苦しんできたのだろう。もっと早く駆けつけていればとひどく後悔していたのだろう。
そんな苦しい思いをすぐに解消することは難しいかもしれない。でもフランクさんの言葉で、ずっと背負ってきたものが少しは軽くなっただろうか。
「かけがえのない人を失うのは心が張り裂けそうなほどつらいものですじゃ。じゃが、生き残った者はそれを乗り越えて生きる義務があると、儂は思っておりますじゃ」
フランクさんが、静かに涙を流すライの背中をさすりながら言う。
「儂は妻と弟と息子の分まで生きるつもりですじゃ。まだまだ長生きするからの、これからもよろしくお願いしますじゃ」
ほっほっと笑うフランクさんに、ライがようやく笑顔を見せる。
「···ふふ、そうだね。フランク君には、私より長生きしてもらわないと」
「ほっほっ、それはなかなか難しいの。じゃが、頑張りますじゃ」
「ふふ、期待してるよ」
涙を拭いたライの笑顔は、とても素敵だった。
「再会に乾杯じゃな」
ほっほっと笑いながらおじいちゃんが言う。
「さて、改めて自己紹介じゃ。儂はフランクという。ライナー様には、···何十年前じゃったかの?とにかく、昔助けてもらったんじゃ」
「助けたなんてそんな···」
「ほっほっ。儂がそう言っておるなら、そうなんですじゃ」
ライは認めていない感じだが、フランクさんは助けてもらったと感じているようだ。
「ジルだ」
「うぃる」
「ファムだよー」
「···テムだぜっ」
みんなもそれぞれ名乗る。テムもちゃんと姿を見せている。声は小さいが。
「ほっほっ。ライナー様のご友人は個性的じゃの」
確かに。改めて見ると、ものすごい濃いメンツだと思う。
「ライナー様のご友人には聞いて欲しくての。儂がライナー様に助けられた話じゃ」
「ライから少し聞いていたが···。他者の視点でも聞いてみたい」
やはりジルは多少知っていたようだ。でも他の人から語られる話は、視点が違うから受ける印象なども変わるのかもしれない。
「あれは儂がまだ若かった頃の話じゃ」
フランクさんがコップをコトリと置いて回想する。
儂らは乾燥した地域に住んでおった。···今では人はおろか、植物さえも育たない場所になっておるがの。その頃は、その地域には小さな集落がいくつもあって、集落におる者同士で助け合って生きておった。
儂には妻と生まれたばかりの息子がおったが、産後の肥立ちが悪く、妻は亡くなってしまった。だから息子だけは元気に育てたいと儂は必死だった。
儂の弟や集落の皆の協力もあって、なんとか子育てをしておった。
その日を生きるのに必死だったが、それでも平和だった。···そんな日々が、ある日突然奪われた。
近くの集落の者達が、儂らの水や食料を奪って行ったのだ。
ギリギリの生活さえ送ることが難しくなり、儂らは絶望した。そして一つの結論を出した。『奪われたなら、奪い返そう』と。
こうして、儂らは地獄への扉を開けてしまった。
近くの集落から奪い奪われというのが繰り返されるようになった。
儂は息子の世話があるから直接は奪いに行ったりはしとらんかったが、儂の弟は率先して行っておった。正義感の強い男だった。人の物を奪うなんて許せんと、口癖のように言っておった。
そんな弟が、ある日奪われた物を取り返しに行ったっきり帰って来んかった。···弟は、命を奪われたのだ。
それからはあっという間だった。水と食料の奪い合いが命の奪い合いに変わるのに、そう時間はかからんかった。
あの時の儂らは、まさに獣だった。···いや、人間の皮を被った魔物だった。
そんな中、元気に育ってくれる息子だけが儂にとっての救いであり癒やしだった。
だが、争いが日常にある環境で育った息子は争うことを当たり前だと思っておった。
『僕はいつ争いに参加できるの』と聞かれたとき、儂は愕然とした。
大人の真似をして石を括り付けた木の棒を振り回して遊ぶ息子を見て悲しくなった。そんな環境にしてしまった大人として、息子に対して本当に申し訳なく思った。
ある日、儂の集落が襲われた。これまでも襲われたことは何度もあったが、この日は敵の数が段違いだった。おそらくいくつかの集落が手を組んだのだろう。
儂は背後から頭を殴られ気絶した。頭から血を流し、死んだと思われたのだろう。それ以上攻撃されることなく見逃された。
かなり出血していたようだから、そのまま放置されていたら儂は死んでいただろう。
そんな状態の儂を救ってくださったのが、ライナー様だった。傷の手当をし、儂が目覚めるまで介抱してくださったのだ。
目覚めた儂は、息子の姿を探した。息子は、すぐに見つかった。···家の近くで、腹に穴を開けて冷たくなっておった。傍らには、石を括り付けた木の棒が転がっておった。
この集落で生き残ったのは、儂一人だった。
水も食料も、そして命も空っぽになった集落で、儂は泣き叫んだ。恥ずかしいことに、ライナー様に当たり散らした。なぜ息子を助けてくれなかったのか、なぜ儂を死なせてくれなかったのかと。
そんな儂に、ライナー様は自分の力不足を謝った。ライナー様が謝ることなど、何一つないのに。
そしてライナー様は、儂に別の地で生きることを提案してくださった。水を求めて命を奪う必要のない、平和な場所があると教えてくださった。
そして連れて来てもらったのが、ここソルツァンテだ。当時は国家という形ではなかったが、開墾という大事業に多くの人が参加し賑わっておった。儂もそこに入れてもらい、ひたすら働いた。
今では自分の田んぼを持ち、美味い米を育てることが儂の生きがいだ。
命を救ってくださったライナー様と、新しい生きがいをくださったヴァーテマリーナ様には毎日感謝しておる。
そう述べたフランクさんに、ライが悲痛な表情で言う。
「···水不足が深刻な地域があるとは以前から聞いていたんだ。もっと早く行っていれば、もっと私に力があれば、違う結果になっていたかもしれないんだ」
泣きそうなライに、フランクさんは柔らかい笑顔を見せる。
「ライナー様はお優しいからの、今でもあの時のことで自分を責めていらっしゃるのじゃろう。じゃが、それは違う。争いを始めたのは儂ら自身じゃ。そしてライナー様は、儂の命の恩人なんじゃ。改めて言わせてもらいますがの、儂は助けてくださったことを本当に感謝しておりますじゃ」
ライの表情がくしゃっと歪む。
「おそらく、命を助けて良かったのかもずっと自問自答なさっていたんじゃろう。儂が八つ当たりしてしまったせいでの、本当に申し訳なく思っておりますじゃ。···ハッキリと申し上げますじゃ。儂は、生きていて良かったと、そう思っておりますじゃ」
フランクさんが力強く断言すると、ライの目から涙がこぼれ落ちた。
「···ライ、もう背負うことはないだろう」
ジルがそっと言う。
ライはこれまでずっと苦しんできたのだろう。もっと早く駆けつけていればとひどく後悔していたのだろう。
そんな苦しい思いをすぐに解消することは難しいかもしれない。でもフランクさんの言葉で、ずっと背負ってきたものが少しは軽くなっただろうか。
「かけがえのない人を失うのは心が張り裂けそうなほどつらいものですじゃ。じゃが、生き残った者はそれを乗り越えて生きる義務があると、儂は思っておりますじゃ」
フランクさんが、静かに涙を流すライの背中をさすりながら言う。
「儂は妻と弟と息子の分まで生きるつもりですじゃ。まだまだ長生きするからの、これからもよろしくお願いしますじゃ」
ほっほっと笑うフランクさんに、ライがようやく笑顔を見せる。
「···ふふ、そうだね。フランク君には、私より長生きしてもらわないと」
「ほっほっ、それはなかなか難しいの。じゃが、頑張りますじゃ」
「ふふ、期待してるよ」
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