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旅行編
64. おにぎり
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リーナさんとお別れした後、僕達は宿へ向かった。
「明日の朝食も、屋台で買う?お祭りの前日だし、いつもより屋台の数が増えているかもね」
「ああ、そうだな」
「ふふ、それじゃあ、また明日」
「ウィルくん、ジル、おやすみー!」
「また明日だぜ!」
部屋は昨日と同じように二部屋とっていたようだ。
「おやすみ」
「おあしゅみ!」
僕達も挨拶をして、部屋を移動する三人を見送った。
今日の夜も、昨日と同じようにジルにくっついて本を読む。ジルの落ち着いた雰囲気が心地良くて、一緒にいると穏やかな気持ちになる。
しばらく本を読んでいたが、ちょっと眠気がきた。するとジルが頭を撫でてくれて、僕はその手に安心感を感じながらすぐに眠りに落ちた。
翌朝、起きてしばらくすると昨日と同じようにライ達が呼びに来てくれた。
朝食を求めて街を歩く。お祭りはまだ始まっていないのに、街は賑やかで明るい。それだけ街の人々がこのお祭りを楽しみにしているのだろう。
朝食はどれにしようかなとキョロキョロしていると、おにぎり屋さんを見つけた。昨日ファムが美味しそうにおにぎりを食べていたなと思い出し、僕もおにぎりが食べたくなる。
「じる」
「食べたいもの、見つかったか?」
僕が呼ぶと、すぐに察してくれた。おにぎり屋さんを指差すと、僕を抱えてそちらに向かってくれる。
そこには、色んな種類のおにぎりが並んでいた。ファムが食べていたような白米のおにぎりもあるし、具材が入っているもの、そして炊き込みご飯をおにぎりにしたものもある。
う~ん、と悩んで、魚入りのおにぎりを選ぶ。ジルも、いくつか買っていた。
「坊や、可愛いのう。いくつなんじゃい?」
おにぎり屋さんのおじいちゃんが、僕達が購入したおにぎりを袋に詰めながら訊ねてきた。
「いっちゃい」
人差し指を伸ばして答える。ぴしっと伸ばすのがまだちょっと難しい。
「ほお、そりゃビックリじゃ。賢い子じゃな」
「ああ」
おじいちゃんが驚き、そしてジルは親バカだ。
「ほっほっ。お前さんも若いのに、立派な父親じゃな」
おじいちゃんが柔らかい笑顔でジルを見る。ジルは自分が褒められたことに驚いているようだ。
僕はコクコクと頷く。僕にとって、ジルは最高の父親だ。
「ほっほっ。良い親子じゃ。オマケも入れたでの、仲良く食べておくれ」
おじいちゃんは袋に二つおにぎりを追加してくれた。
「···いいのか?」
「ほっほっ。もちろんじゃ。···お前さん達、明日の祭りは見るんかの?」
「ああ」
「そりゃ良かった。明日の祭りはこの街、この国にとって大事なもんじゃからの、是非楽しんでおくれ」
「分かった」
「そいじゃの、仲良く食べるんじゃよ~」
「あいあと!」
おじいちゃんに手を振ってバイバイする。後ろから、「ほっほっ」という笑い声が聞こえた。
ライ達と合流して、みんなで朝ごはんを食べる。
おじいちゃんのおにぎり、ほくほくで美味しい。お米の良さがすごく伝わってくるおにぎりだ。
あ、テムがお粥を食べている。ちょうど昨日僕が食べていたものと似ている。
「昨日ウィルが食ってたのが美味そうだったからよ、これにしたんたぜ!」
「あはは!一口ちょうだいって、リーナがいる前では言いづらかったんだよねー」
「おわっ!なんでそれを!あ、いや、え、遠慮しただけだぜ!」
そうか、ちょっと食べてみたかったのか。そういえば、姿を現していてもほとんど喋っていなかったな。我慢して朝食でお粥を選ぶテム、可愛い。
朝食を終えたら、また街の観光だ。昨日は主に商店街を歩いたので、今日は別のエリアだ。
街を歩いていると、子ども達の元気な声が聞こえてきた。
「あれは、この街の学校だよ。初等教育を学ぶ場所なんだ」
ライがそう教えてくれた。日本でいう、小学校だろうか。子ども達が校庭で元気に走り回っている姿に、ここはいい街なんだなと感じる。
僕もあれくらいの年齢になったら、学校に通うのだろうか。
「ウィルも学校に行ってみたいか?」
「あう」
学校に行って、友達をつくりたい。色んな人と知り合って、色んなことを学びたい。
「そうか」
きっとジルは、悪いことや危険なことじゃない限り、僕がやりたいと言ったことに反対することはないだろう。優しく見守ってくれるんじゃないかなと思う。でも、だからこそ、ジルを悲しませるようなことはしないようにしようと思う。
まあ、まだ何年も先のことだけどね。
その後も街を歩いて、図書館や博物館に入ったり、食堂でお昼ごはんを食べたりした。
博物館にはソルツァンテの歴史コーナーがあって、リーナさんの大きな絵が飾られていた。ちなみに、絵のタイトルは『ソルツァンテの母』だった。
夕方、再びリーナさんと会う。昨日とは違うお店だけど、またいいお店の個室だ。
「みんな、ご機嫌よう。今日も街を楽しんでもらえたかしら?」
「今日ねー、博物館でリーナの絵を見たよー」
早速ファムが絵のことを話す。
「あっ!あれは、少々恥ずかしいわ」
「ふふ、リーナさん、『ソルツァンテの母』がすっかり定着したね」
「な、成り行きなのよ。いつの間にかそう呼ばれるようになってしまったわ」
「あはは!ぼくは素敵だと思うよー!」
「そうかしら?それなら、いいのだけれど」
みんなで和やかに夕食を楽しむ。
リーナさんって、ライとファムと喋っているのを見ると上品で穏やかな女性なんだけど、ジルに対してだけ乙女になるんだよな。恋ってすごい。そしてこんな女性を乙女にしちゃうジルってすごい。
僕も将来、モテモテじゃなくてもいいから、誰か一人くらいには好かれたいな。よし、今のうちからカッコいいセリフを練習しておこう。脳内でジルがよく言う言葉をリストアップする。むふふ、これで僕も将来は恋する乙女をゲットするんだ。
夕食後、今日はファムが何か言い出す前に、リーナさんはぴゅーんと帰ってしまった。
「き、今日は早く帰って寝るわ!みんな、今日も楽しかったわ!おやすみなさい!」
まあ、明日は大事なお祭りだからね。そういうことにしておこう。
そして次の日の朝。
今日、いよいよお祭りが始まる。
「明日の朝食も、屋台で買う?お祭りの前日だし、いつもより屋台の数が増えているかもね」
「ああ、そうだな」
「ふふ、それじゃあ、また明日」
「ウィルくん、ジル、おやすみー!」
「また明日だぜ!」
部屋は昨日と同じように二部屋とっていたようだ。
「おやすみ」
「おあしゅみ!」
僕達も挨拶をして、部屋を移動する三人を見送った。
今日の夜も、昨日と同じようにジルにくっついて本を読む。ジルの落ち着いた雰囲気が心地良くて、一緒にいると穏やかな気持ちになる。
しばらく本を読んでいたが、ちょっと眠気がきた。するとジルが頭を撫でてくれて、僕はその手に安心感を感じながらすぐに眠りに落ちた。
翌朝、起きてしばらくすると昨日と同じようにライ達が呼びに来てくれた。
朝食を求めて街を歩く。お祭りはまだ始まっていないのに、街は賑やかで明るい。それだけ街の人々がこのお祭りを楽しみにしているのだろう。
朝食はどれにしようかなとキョロキョロしていると、おにぎり屋さんを見つけた。昨日ファムが美味しそうにおにぎりを食べていたなと思い出し、僕もおにぎりが食べたくなる。
「じる」
「食べたいもの、見つかったか?」
僕が呼ぶと、すぐに察してくれた。おにぎり屋さんを指差すと、僕を抱えてそちらに向かってくれる。
そこには、色んな種類のおにぎりが並んでいた。ファムが食べていたような白米のおにぎりもあるし、具材が入っているもの、そして炊き込みご飯をおにぎりにしたものもある。
う~ん、と悩んで、魚入りのおにぎりを選ぶ。ジルも、いくつか買っていた。
「坊や、可愛いのう。いくつなんじゃい?」
おにぎり屋さんのおじいちゃんが、僕達が購入したおにぎりを袋に詰めながら訊ねてきた。
「いっちゃい」
人差し指を伸ばして答える。ぴしっと伸ばすのがまだちょっと難しい。
「ほお、そりゃビックリじゃ。賢い子じゃな」
「ああ」
おじいちゃんが驚き、そしてジルは親バカだ。
「ほっほっ。お前さんも若いのに、立派な父親じゃな」
おじいちゃんが柔らかい笑顔でジルを見る。ジルは自分が褒められたことに驚いているようだ。
僕はコクコクと頷く。僕にとって、ジルは最高の父親だ。
「ほっほっ。良い親子じゃ。オマケも入れたでの、仲良く食べておくれ」
おじいちゃんは袋に二つおにぎりを追加してくれた。
「···いいのか?」
「ほっほっ。もちろんじゃ。···お前さん達、明日の祭りは見るんかの?」
「ああ」
「そりゃ良かった。明日の祭りはこの街、この国にとって大事なもんじゃからの、是非楽しんでおくれ」
「分かった」
「そいじゃの、仲良く食べるんじゃよ~」
「あいあと!」
おじいちゃんに手を振ってバイバイする。後ろから、「ほっほっ」という笑い声が聞こえた。
ライ達と合流して、みんなで朝ごはんを食べる。
おじいちゃんのおにぎり、ほくほくで美味しい。お米の良さがすごく伝わってくるおにぎりだ。
あ、テムがお粥を食べている。ちょうど昨日僕が食べていたものと似ている。
「昨日ウィルが食ってたのが美味そうだったからよ、これにしたんたぜ!」
「あはは!一口ちょうだいって、リーナがいる前では言いづらかったんだよねー」
「おわっ!なんでそれを!あ、いや、え、遠慮しただけだぜ!」
そうか、ちょっと食べてみたかったのか。そういえば、姿を現していてもほとんど喋っていなかったな。我慢して朝食でお粥を選ぶテム、可愛い。
朝食を終えたら、また街の観光だ。昨日は主に商店街を歩いたので、今日は別のエリアだ。
街を歩いていると、子ども達の元気な声が聞こえてきた。
「あれは、この街の学校だよ。初等教育を学ぶ場所なんだ」
ライがそう教えてくれた。日本でいう、小学校だろうか。子ども達が校庭で元気に走り回っている姿に、ここはいい街なんだなと感じる。
僕もあれくらいの年齢になったら、学校に通うのだろうか。
「ウィルも学校に行ってみたいか?」
「あう」
学校に行って、友達をつくりたい。色んな人と知り合って、色んなことを学びたい。
「そうか」
きっとジルは、悪いことや危険なことじゃない限り、僕がやりたいと言ったことに反対することはないだろう。優しく見守ってくれるんじゃないかなと思う。でも、だからこそ、ジルを悲しませるようなことはしないようにしようと思う。
まあ、まだ何年も先のことだけどね。
その後も街を歩いて、図書館や博物館に入ったり、食堂でお昼ごはんを食べたりした。
博物館にはソルツァンテの歴史コーナーがあって、リーナさんの大きな絵が飾られていた。ちなみに、絵のタイトルは『ソルツァンテの母』だった。
夕方、再びリーナさんと会う。昨日とは違うお店だけど、またいいお店の個室だ。
「みんな、ご機嫌よう。今日も街を楽しんでもらえたかしら?」
「今日ねー、博物館でリーナの絵を見たよー」
早速ファムが絵のことを話す。
「あっ!あれは、少々恥ずかしいわ」
「ふふ、リーナさん、『ソルツァンテの母』がすっかり定着したね」
「な、成り行きなのよ。いつの間にかそう呼ばれるようになってしまったわ」
「あはは!ぼくは素敵だと思うよー!」
「そうかしら?それなら、いいのだけれど」
みんなで和やかに夕食を楽しむ。
リーナさんって、ライとファムと喋っているのを見ると上品で穏やかな女性なんだけど、ジルに対してだけ乙女になるんだよな。恋ってすごい。そしてこんな女性を乙女にしちゃうジルってすごい。
僕も将来、モテモテじゃなくてもいいから、誰か一人くらいには好かれたいな。よし、今のうちからカッコいいセリフを練習しておこう。脳内でジルがよく言う言葉をリストアップする。むふふ、これで僕も将来は恋する乙女をゲットするんだ。
夕食後、今日はファムが何か言い出す前に、リーナさんはぴゅーんと帰ってしまった。
「き、今日は早く帰って寝るわ!みんな、今日も楽しかったわ!おやすみなさい!」
まあ、明日は大事なお祭りだからね。そういうことにしておこう。
そして次の日の朝。
今日、いよいよお祭りが始まる。
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