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旅行編
57. ファーティスの街
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列に並んで順番を待ちながら、人々を観察する。
色々な人がいるが、顔立ちは彫りが深い人が多い。そして肌の色は健康的な褐色の人が多いようだ。髪は金髪からこげ茶くらいの髪色が多く、真っ黒な髪の人は見当たらない。
そして分かったことがあるのだが、やはりジル達の顔面偏差値はぶっちぎりで高い。その事実に、ちょっとだけ、···いや、かなりほっとする。
僕が興味深く人々を観察していると、前に並んでいる人達も、こちらをチラチラと見ていることに気づいた。そりゃ、こんな男前がいて、スライムが跳ねていて、妖精がしがみついていたら、見ちゃうよね。僕だってこんなグループがいたら、少なくとも三度見はしそうだ。
しばらくして見えてきた最前列では、門番さんに何かを渡してチェックを受け、渡した物を返却されると街の中へ入ることができるようだ。
「次、どうぞ」
やっと僕達の順番になった!
「はい、これ」
ライが門番さんに渡したのは、金属のカードだ。それを見た門番さんの顔色が変わる。
「はっ!これは、ライナー様!ようこそお越しくださいました!」
「ふふ、ありがとう。それと、こちらは私の友人なんだ」
ライの腕にファムがぽすっと飛び込み、ジルが一歩前に出る。
「ラ、ライナー様のご友人ですか。···身分証はお持ちでしょうか?」
門番さんは、緊張しているようだ。そりゃこんなイケメンがずいっと出てきたらびっくりするよね。
「···いや、通行料を払う」
そう言ってジルは門番さんにジャラッと硬貨を渡す。身分証がない場合、通行料を払う必要があるようだ。
「は、はい···。あ、あの、そちらのスライム?は、従魔でしょうか?」
うんうん、気になるよね。だってスライムって、魔物図鑑にFランクの魔物として載ってたもん。
「いや、友人だよ」
「え···あ、もしかして!ファム様ですか!し、失礼しました!」
「ぼくのこと、知ってるのー?」
「は、はひ!青龍帝のご友人と聞き及んでおりまふ!」
お、ファムも有名なのか。リーナさんの友達として知られているって、相当仲良しなんだな。そして門番さんは、緊張のためかめちゃくちゃ噛んでいる。
「ふふ、これでいいよね。お釣りはとっておいて」
ライもジャラッと硬貨を渡す。テムとファムの分かな?
「あ、は、はひ!ファーティスへようこそ!」
思っていたよりもスムーズに街に入ることができた。ライのおかげかもしれない。
後ろから、「あ、こ、こんなに!」と門番さんの声が聞こえたから、ジル達は多めに通行料を渡していたようだ。
門をくぐると、そこには多くの建物が建ち並び、たくさんの人が歩いていた。こんなガヤガヤとした空間は久しぶりだ。森の静かな雰囲気に慣れてきていたけど、こんな風に活気のある雰囲気も、僕は好きだ。
歩いていると、商店街のような区域に入った。食べ物や雑貨など、色々な商品が並べられている。店からは客を呼び込む声が飛び交い、それに応える客の声も聞こえる。
「お買い得だよー!」
「こいつは絶品だよ!試食もやってるよー!」
「お、これは美味いな!」
「今なら三つ買ったら一つおまけでついてくるよ!」
「五つ買うから、二つおまけしてくれないかしら?」
なんだか、お祭りでもやっているかのような賑わいだ。
「ふふ、ウィル君、初めての街はどうかな?」
「たのちい!」
賑やかな雰囲気にあてられて、思わずニコニコ笑う。
「それは良かったよ。ウィル君は人が多くても平気そうだね」
「あう」
前世では満員電車にも乗っていたからね。人が多いのには慣れている。
そういえば門を通り過ぎてからテムの姿が見えなくなった。きっとまたスキルを使っているのだろう。
しばらく歩くと、ライが一軒の店の前で立ち止まる。
「ここ、私のお気に入りの店なんだ」
そこには、たくさんの新鮮な果物や野菜が並べられていた。ここは青果店のようだ。店先では、三十代くらいの男性が店番をしている。
「ん?おお、ライさんじゃないか!久しぶりだな!」
「ダレン君、久しぶりだね。元気にやっているみたいだね」
このお店の男性は、ダレンさんというのか。ライと知り合いのようだ。
「おうよ!お陰さんでな!今日は果物を買いに来てくれたのか?」
「そう、私の友人がね。人に贈る果物を買いに来たんだ」
「ジルだ」
ジルが軽く自己紹介をする。
「友人さんもこりゃまた男前だな!俺はダレンっつーしがない八百屋の息子だ!よろしくな!」
「ああ、よろしく」
ダレンさんって元気でフレンドリーな人だなと思って見ていると、目が合った。
「お、こっちはジルさんの息子か?坊や、可愛いな!」
息子か?だって···!ダレンさん、いい人···!
「うぃる!」
僕も元気よく名乗る。
「おお!もう名前を言えるのか!ウィル坊だな!賢い子だなあ!」
「ああ」
ジルが上機嫌に僕の頭を撫でる。僕も嬉しくて、ジルにぎゅっとしがみつく。
「おお!仲良し親子だな!」
ダレンさん、ほんといい人!
ジルがたくさん、たくさん果物を買った。ついでにライも、自分用に買っていた。
「ウィル坊、お父さんがたくさん買ってくれたからな。これはおまけだ」
そう言ってダレンさんは袋に果物を詰めてジルに渡してくれた。
「あいあと!」
僕がお礼を言うと、ガシガシと頭を撫でてくれた。
「ふふ、ダレン君、ありがとう。またね」
「また来る」
「おお!またいつでも来てくれ!」
ダレンさんは手を振って僕達を見送ってくれた。
「ふふ、ジル、気に入ったみたいだね」
「ああ、良い奴だ」
仲良し親子って言われたら、そりゃ気に入るよね。ダレンさんのお店、また来たいな。
「さて、果物は買えたけど···せっかくだから、ここでお昼を食べて行く?」
「ああ、そうだな」
「ぼく、お腹空いたよー」
商店街ではライの腕の中でおとなしくしていたファムがぽよぽよしながら言う。
「ふふ、それじゃあ飲食店街に行こうか」
ライの先導でしばらく歩くと、あちこちからいい匂いがしてきた。
「ふわあー!いい匂いだねー!」
食欲を刺激する匂いに、お腹が鳴りそうだ。
「このお店はどうかな。個室があるから、ゆっくり食べられると思うよ」
僕達はライが選んでくれたお店に入る。店員さんに案内されて個室に入った瞬間、テムが姿を現した。
「ライ!助かったぜ!人がいるとどうしても隠れたくなるんだよなー!」
個室を選んだのは、テムのためだったようだ。
「ふふ、妖精は珍しいからね。見つかると注目を浴びるから、人前では隠れていてもいいと思うよ」
ライはそう言うが、自分も相当な注目を浴びていることに気づいていないのだろうか。もちろん、ジルもだ。···これだから無自覚なイケメンは。僕は半目になりながら、ライにおまかせして注文した料理がくるのを待った。
色々な人がいるが、顔立ちは彫りが深い人が多い。そして肌の色は健康的な褐色の人が多いようだ。髪は金髪からこげ茶くらいの髪色が多く、真っ黒な髪の人は見当たらない。
そして分かったことがあるのだが、やはりジル達の顔面偏差値はぶっちぎりで高い。その事実に、ちょっとだけ、···いや、かなりほっとする。
僕が興味深く人々を観察していると、前に並んでいる人達も、こちらをチラチラと見ていることに気づいた。そりゃ、こんな男前がいて、スライムが跳ねていて、妖精がしがみついていたら、見ちゃうよね。僕だってこんなグループがいたら、少なくとも三度見はしそうだ。
しばらくして見えてきた最前列では、門番さんに何かを渡してチェックを受け、渡した物を返却されると街の中へ入ることができるようだ。
「次、どうぞ」
やっと僕達の順番になった!
「はい、これ」
ライが門番さんに渡したのは、金属のカードだ。それを見た門番さんの顔色が変わる。
「はっ!これは、ライナー様!ようこそお越しくださいました!」
「ふふ、ありがとう。それと、こちらは私の友人なんだ」
ライの腕にファムがぽすっと飛び込み、ジルが一歩前に出る。
「ラ、ライナー様のご友人ですか。···身分証はお持ちでしょうか?」
門番さんは、緊張しているようだ。そりゃこんなイケメンがずいっと出てきたらびっくりするよね。
「···いや、通行料を払う」
そう言ってジルは門番さんにジャラッと硬貨を渡す。身分証がない場合、通行料を払う必要があるようだ。
「は、はい···。あ、あの、そちらのスライム?は、従魔でしょうか?」
うんうん、気になるよね。だってスライムって、魔物図鑑にFランクの魔物として載ってたもん。
「いや、友人だよ」
「え···あ、もしかして!ファム様ですか!し、失礼しました!」
「ぼくのこと、知ってるのー?」
「は、はひ!青龍帝のご友人と聞き及んでおりまふ!」
お、ファムも有名なのか。リーナさんの友達として知られているって、相当仲良しなんだな。そして門番さんは、緊張のためかめちゃくちゃ噛んでいる。
「ふふ、これでいいよね。お釣りはとっておいて」
ライもジャラッと硬貨を渡す。テムとファムの分かな?
「あ、は、はひ!ファーティスへようこそ!」
思っていたよりもスムーズに街に入ることができた。ライのおかげかもしれない。
後ろから、「あ、こ、こんなに!」と門番さんの声が聞こえたから、ジル達は多めに通行料を渡していたようだ。
門をくぐると、そこには多くの建物が建ち並び、たくさんの人が歩いていた。こんなガヤガヤとした空間は久しぶりだ。森の静かな雰囲気に慣れてきていたけど、こんな風に活気のある雰囲気も、僕は好きだ。
歩いていると、商店街のような区域に入った。食べ物や雑貨など、色々な商品が並べられている。店からは客を呼び込む声が飛び交い、それに応える客の声も聞こえる。
「お買い得だよー!」
「こいつは絶品だよ!試食もやってるよー!」
「お、これは美味いな!」
「今なら三つ買ったら一つおまけでついてくるよ!」
「五つ買うから、二つおまけしてくれないかしら?」
なんだか、お祭りでもやっているかのような賑わいだ。
「ふふ、ウィル君、初めての街はどうかな?」
「たのちい!」
賑やかな雰囲気にあてられて、思わずニコニコ笑う。
「それは良かったよ。ウィル君は人が多くても平気そうだね」
「あう」
前世では満員電車にも乗っていたからね。人が多いのには慣れている。
そういえば門を通り過ぎてからテムの姿が見えなくなった。きっとまたスキルを使っているのだろう。
しばらく歩くと、ライが一軒の店の前で立ち止まる。
「ここ、私のお気に入りの店なんだ」
そこには、たくさんの新鮮な果物や野菜が並べられていた。ここは青果店のようだ。店先では、三十代くらいの男性が店番をしている。
「ん?おお、ライさんじゃないか!久しぶりだな!」
「ダレン君、久しぶりだね。元気にやっているみたいだね」
このお店の男性は、ダレンさんというのか。ライと知り合いのようだ。
「おうよ!お陰さんでな!今日は果物を買いに来てくれたのか?」
「そう、私の友人がね。人に贈る果物を買いに来たんだ」
「ジルだ」
ジルが軽く自己紹介をする。
「友人さんもこりゃまた男前だな!俺はダレンっつーしがない八百屋の息子だ!よろしくな!」
「ああ、よろしく」
ダレンさんって元気でフレンドリーな人だなと思って見ていると、目が合った。
「お、こっちはジルさんの息子か?坊や、可愛いな!」
息子か?だって···!ダレンさん、いい人···!
「うぃる!」
僕も元気よく名乗る。
「おお!もう名前を言えるのか!ウィル坊だな!賢い子だなあ!」
「ああ」
ジルが上機嫌に僕の頭を撫でる。僕も嬉しくて、ジルにぎゅっとしがみつく。
「おお!仲良し親子だな!」
ダレンさん、ほんといい人!
ジルがたくさん、たくさん果物を買った。ついでにライも、自分用に買っていた。
「ウィル坊、お父さんがたくさん買ってくれたからな。これはおまけだ」
そう言ってダレンさんは袋に果物を詰めてジルに渡してくれた。
「あいあと!」
僕がお礼を言うと、ガシガシと頭を撫でてくれた。
「ふふ、ダレン君、ありがとう。またね」
「また来る」
「おお!またいつでも来てくれ!」
ダレンさんは手を振って僕達を見送ってくれた。
「ふふ、ジル、気に入ったみたいだね」
「ああ、良い奴だ」
仲良し親子って言われたら、そりゃ気に入るよね。ダレンさんのお店、また来たいな。
「さて、果物は買えたけど···せっかくだから、ここでお昼を食べて行く?」
「ああ、そうだな」
「ぼく、お腹空いたよー」
商店街ではライの腕の中でおとなしくしていたファムがぽよぽよしながら言う。
「ふふ、それじゃあ飲食店街に行こうか」
ライの先導でしばらく歩くと、あちこちからいい匂いがしてきた。
「ふわあー!いい匂いだねー!」
食欲を刺激する匂いに、お腹が鳴りそうだ。
「このお店はどうかな。個室があるから、ゆっくり食べられると思うよ」
僕達はライが選んでくれたお店に入る。店員さんに案内されて個室に入った瞬間、テムが姿を現した。
「ライ!助かったぜ!人がいるとどうしても隠れたくなるんだよなー!」
個室を選んだのは、テムのためだったようだ。
「ふふ、妖精は珍しいからね。見つかると注目を浴びるから、人前では隠れていてもいいと思うよ」
ライはそう言うが、自分も相当な注目を浴びていることに気づいていないのだろうか。もちろん、ジルもだ。···これだから無自覚なイケメンは。僕は半目になりながら、ライにおまかせして注文した料理がくるのを待った。
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