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最果ての森編
52. テムのカッコ良さ
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ファムが作ったポーションを、テムがくれたマジックバッグに収納する。どれだけ入れても見た目や重さに変化のないバッグに、改めて空間収納の凄さを感じる。全部入れて、リュックのようにして背負ってみる。
「ウィルくん、よく似合ってるよー」
ファムがぽよぽよと上下運動しながらそう言ってくれた。似合っていると言われてついドヤ顔をしそうになったが、これを作ってくれたのは、テムとファムだ。改めて、二人に感謝する。
「あいあと!」
「おう!」
「どういたしましてー!」
テムがちょっと照れた顔でニカッと笑い、ファムがぽんぽん跳ねながら答える。二人とも、僕の自慢の友達だ。
これから先、僕が成長して色々なことが出来るようになったら、この二人に何かしてあげられるだろうか。そしてもちろんテムとファムだけではなく、ジルとライにも。
この世界に来て、僕はみんなから溢れるほどの幸せをもらっている。だから僕もみんなに、幸せを貰ってほしい。そのためにも、出来ることはどんどんやろう。知識や魔法を習得しよう。
だからみんな、もうちょっと待っててほしい。僕は頑張って、幸せをあげられる人になるから。その時は、今の僕みたいに喜んでくれると嬉しいな。
「あ、ウィルくん、起きたー?」
ファムの声に、意識が浮上する。あれ、夢だったのかなと思ったが、腕にバッグをがしっと抱えている。良かった、現実だった。そしてそんな僕を、ジルが抱えている。
どうやら僕は、バッグを持ってポーズを決めているうちに寝てしまったらしい。そういえば、最近あまりお昼寝をしていなかったな。二人の元気な姿を見て、安心して眠気が来たのだと思う。我ながら、単純だ。
「ブハハ、急に寝始めたからびっくりしたぜ!」
「ちあわしぇ~って、寝言で言ってたよー!」
そ、それは何とも気恥ずかしい。まあ、変なことを口走ってなくて良かった。
「ウィル、そろそろ昼だが、腹は減ってるか?」
ジルは寝ている僕をずっと抱えていてくれたのだろうか。だとしたら、本当にありがたい。
寝起きだけど、今はもりもり食べられそうな気分だ!
「あう!」
元気よく返事をすると、ジルが頭を撫でてくれた。
ジルがお昼ごはんを作ってくれている間、僕はテムとファムとお喋りを楽しむ。ライは、ジルのお手伝いだ。
「ねえねえ、ウィルくん。最近はどう過ごしてたのー?」
「ブハハ!そんなの、オレ達が来なくて寂しかったに決まってんだろ!」
僕への問いかけに、なぜかテムがドヤ顔で答える。まあ、その通りだからね。コクコクと頷く。
「んな!ほ、ほんとかよ!」
テムが赤い顔で驚いている。え、君がそう言ったんだよ?
「ぼくも寂しかったよー。テムもね、『あいつ、元気にしてっかなー』ってよく言ったんだよー」
「あ、ちょ、バラすなよな!」
テム、否定はしないんだね。
「オ、オレはな、ただちょーっと気にかけてやってただけだぜ!」
「あはは!『あいつ、喜ぶかな!』って言いながら、何度も魔力が空になるまで頑張ってたよねー!」
「おわっ、ちょ、それは言わない約束だぜ!」
テムが焦って手をぶんぶん振っている。
テムの魔力はかなり多いと思う。それが何度も空になるくらい、ものすごい量の魔力を込めてくれたんだな。
「えー?そうだっけー?『オレは影で頑張る男なんだぜ!』とは言ってたけど、言っちゃだめとは聞いてないよー」
「んなー!」
ファムがどんどん暴露してテムをいじって楽しんでいる。···ファムさん、なかなかいい性格をしていらっしゃる。
「あはは!でもね、そういうことを自分で言わないところがかっこいいなって思ってるよー」
「ほ、ほんとか?オレ、カッコイイか!?」
椅子にしがみついてぷるぷるしていたテムが、がばっと顔を上げる。
「うん、かっこいいよー!」
「お、おう!やっぱファムは見る目あるぜ!ブハハハハ!」
テムが腰に手を当てて、高らかに笑う。なんかもう、この二人の仲の良さがよく分かる。性格が合うというか、上手く噛み合っている感じだ。ファムはテムをいじってはいるが、テムの純粋で無邪気で一生懸命なところが大好きなのだろう。
後でファムが僕にこっそり伝えたんだ。「テムはウィルくんのために本当に頑張ってたから、知ってほしくって」って。頑張ってくれたのは、ファムもなんだけどね。ファムも、かっこいいよ。二人とも、本当にありがとう。
テムが高笑いをしすぎて咳き込んでいると、ジルとライが料理を持って来た。お昼ごはんだ!
今日のお昼は、サラダ、野菜と大豆のスープ、それからドリアだった!
僕、ドリアは大好物なんだ!上にかけられたチーズに所々焼き目がついていて、そこから香ばしい香りが漂ってくる。そしてとろっとしたソースに絡むお米はもう、最高だ。今日のは、ホワイトソースのドリアだ。挽き肉に玉ねぎ、それからキノコが入っている。それぞれの具材の豊かな旨味を、ホワイトソースが包み込んでいる。お米からはふんわりとバターの香りがして、ホワイトソースとお米の相性を引き上げている。このちょっとした手間を惜しまずかけてくれるところが、ジルの料理スキルがイケメンたる所以だ。
スープには、同じくらいの大きさにカットされた数種類の野菜と、大豆が入っていた。大豆のスープって、なんだかほっこりするよね。それぞれの野菜の美味しさも味わいながら食べる。
大豆のスープ、美味しいなと思いながら食べていると、ライがこちらを見ていた。
「ウィル君、美味しいかい?」
「あう、おいちい!」
もちろん美味しいよ!
「ふふ、良かったあ」
ライが安心したように笑う。
あ、もしかして、このスープはライが作ってくれたのだろうか。ジルを見ると、こくりと頷いた。
やっぱりそうなのか!ジルが作ってくれる料理はもちろん美味しいが、ライのも言われないと分からないくらい美味しい!
そういえば、スープの野菜は、どれも同じくらいの大きさだ。その上でどれも同じくらい柔らかいから、野菜の固さで煮込む時間とかを変えたのだろうか。丁寧に作ってくれたんだな。そう思うと、スープがより一層美味しく感じられた。
「ぷはー!美味かったぜ!」
「ほんとだねー。ジル、ライ、ありがとー!」
「あいあと!」
お昼ごはんを食べ終わって、またお喋りを楽しむ。こうやってみんなが揃うのは久しぶりだから、なんだか嬉しい。
「ふふ、ウィル君、ご機嫌だね」
「あう!」
だってみんながいるからね。
これからも、大好きなみんなとこうやって仲良く過ごしていけたらいいな。
「ウィルくん、よく似合ってるよー」
ファムがぽよぽよと上下運動しながらそう言ってくれた。似合っていると言われてついドヤ顔をしそうになったが、これを作ってくれたのは、テムとファムだ。改めて、二人に感謝する。
「あいあと!」
「おう!」
「どういたしましてー!」
テムがちょっと照れた顔でニカッと笑い、ファムがぽんぽん跳ねながら答える。二人とも、僕の自慢の友達だ。
これから先、僕が成長して色々なことが出来るようになったら、この二人に何かしてあげられるだろうか。そしてもちろんテムとファムだけではなく、ジルとライにも。
この世界に来て、僕はみんなから溢れるほどの幸せをもらっている。だから僕もみんなに、幸せを貰ってほしい。そのためにも、出来ることはどんどんやろう。知識や魔法を習得しよう。
だからみんな、もうちょっと待っててほしい。僕は頑張って、幸せをあげられる人になるから。その時は、今の僕みたいに喜んでくれると嬉しいな。
「あ、ウィルくん、起きたー?」
ファムの声に、意識が浮上する。あれ、夢だったのかなと思ったが、腕にバッグをがしっと抱えている。良かった、現実だった。そしてそんな僕を、ジルが抱えている。
どうやら僕は、バッグを持ってポーズを決めているうちに寝てしまったらしい。そういえば、最近あまりお昼寝をしていなかったな。二人の元気な姿を見て、安心して眠気が来たのだと思う。我ながら、単純だ。
「ブハハ、急に寝始めたからびっくりしたぜ!」
「ちあわしぇ~って、寝言で言ってたよー!」
そ、それは何とも気恥ずかしい。まあ、変なことを口走ってなくて良かった。
「ウィル、そろそろ昼だが、腹は減ってるか?」
ジルは寝ている僕をずっと抱えていてくれたのだろうか。だとしたら、本当にありがたい。
寝起きだけど、今はもりもり食べられそうな気分だ!
「あう!」
元気よく返事をすると、ジルが頭を撫でてくれた。
ジルがお昼ごはんを作ってくれている間、僕はテムとファムとお喋りを楽しむ。ライは、ジルのお手伝いだ。
「ねえねえ、ウィルくん。最近はどう過ごしてたのー?」
「ブハハ!そんなの、オレ達が来なくて寂しかったに決まってんだろ!」
僕への問いかけに、なぜかテムがドヤ顔で答える。まあ、その通りだからね。コクコクと頷く。
「んな!ほ、ほんとかよ!」
テムが赤い顔で驚いている。え、君がそう言ったんだよ?
「ぼくも寂しかったよー。テムもね、『あいつ、元気にしてっかなー』ってよく言ったんだよー」
「あ、ちょ、バラすなよな!」
テム、否定はしないんだね。
「オ、オレはな、ただちょーっと気にかけてやってただけだぜ!」
「あはは!『あいつ、喜ぶかな!』って言いながら、何度も魔力が空になるまで頑張ってたよねー!」
「おわっ、ちょ、それは言わない約束だぜ!」
テムが焦って手をぶんぶん振っている。
テムの魔力はかなり多いと思う。それが何度も空になるくらい、ものすごい量の魔力を込めてくれたんだな。
「えー?そうだっけー?『オレは影で頑張る男なんだぜ!』とは言ってたけど、言っちゃだめとは聞いてないよー」
「んなー!」
ファムがどんどん暴露してテムをいじって楽しんでいる。···ファムさん、なかなかいい性格をしていらっしゃる。
「あはは!でもね、そういうことを自分で言わないところがかっこいいなって思ってるよー」
「ほ、ほんとか?オレ、カッコイイか!?」
椅子にしがみついてぷるぷるしていたテムが、がばっと顔を上げる。
「うん、かっこいいよー!」
「お、おう!やっぱファムは見る目あるぜ!ブハハハハ!」
テムが腰に手を当てて、高らかに笑う。なんかもう、この二人の仲の良さがよく分かる。性格が合うというか、上手く噛み合っている感じだ。ファムはテムをいじってはいるが、テムの純粋で無邪気で一生懸命なところが大好きなのだろう。
後でファムが僕にこっそり伝えたんだ。「テムはウィルくんのために本当に頑張ってたから、知ってほしくって」って。頑張ってくれたのは、ファムもなんだけどね。ファムも、かっこいいよ。二人とも、本当にありがとう。
テムが高笑いをしすぎて咳き込んでいると、ジルとライが料理を持って来た。お昼ごはんだ!
今日のお昼は、サラダ、野菜と大豆のスープ、それからドリアだった!
僕、ドリアは大好物なんだ!上にかけられたチーズに所々焼き目がついていて、そこから香ばしい香りが漂ってくる。そしてとろっとしたソースに絡むお米はもう、最高だ。今日のは、ホワイトソースのドリアだ。挽き肉に玉ねぎ、それからキノコが入っている。それぞれの具材の豊かな旨味を、ホワイトソースが包み込んでいる。お米からはふんわりとバターの香りがして、ホワイトソースとお米の相性を引き上げている。このちょっとした手間を惜しまずかけてくれるところが、ジルの料理スキルがイケメンたる所以だ。
スープには、同じくらいの大きさにカットされた数種類の野菜と、大豆が入っていた。大豆のスープって、なんだかほっこりするよね。それぞれの野菜の美味しさも味わいながら食べる。
大豆のスープ、美味しいなと思いながら食べていると、ライがこちらを見ていた。
「ウィル君、美味しいかい?」
「あう、おいちい!」
もちろん美味しいよ!
「ふふ、良かったあ」
ライが安心したように笑う。
あ、もしかして、このスープはライが作ってくれたのだろうか。ジルを見ると、こくりと頷いた。
やっぱりそうなのか!ジルが作ってくれる料理はもちろん美味しいが、ライのも言われないと分からないくらい美味しい!
そういえば、スープの野菜は、どれも同じくらいの大きさだ。その上でどれも同じくらい柔らかいから、野菜の固さで煮込む時間とかを変えたのだろうか。丁寧に作ってくれたんだな。そう思うと、スープがより一層美味しく感じられた。
「ぷはー!美味かったぜ!」
「ほんとだねー。ジル、ライ、ありがとー!」
「あいあと!」
お昼ごはんを食べ終わって、またお喋りを楽しむ。こうやってみんなが揃うのは久しぶりだから、なんだか嬉しい。
「ふふ、ウィル君、ご機嫌だね」
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