32 / 115
最果ての森編
30. 楽しい一日の始まり
しおりを挟む
朝だ!
ライがくれたパジャマが気持ち良くて、朝までぐっすりだった。体から元気が溢れている。
よし、日課の発音練習でもするとしよう。まだ二日目だけど。
「あ、い、う、え、おー」
ふふん、完璧だ。
「きゃ、···きゃ、き、きゅ、け、きょ」
うんうん、昨日より良くなってるぞ!
ごくりと喉を鳴らす。もしかして、もしかすると、あれも言えるんじゃないだろうか。昨日は聞かれてしまったから、小声で練習だ。
「···ちる」
言えないかー!
そう簡単には言わせてもらえないのか。思わずベッドの上をゴロゴロ転がる。まだまだ練習が必要なようだ。
ゴロゴロ転がっていると、ふと気がついた。転がるの、結構簡単なんだな。体が軽いし、体調もすごくいい。あ、魔力が増えてる?どうやら寝ている間に体内魔力が回復したようだ。体調がいいってことは、体がこの魔力量に馴染んだってことなのだろうか。もう少し時間がかかるかもと思っていだが、杞憂だったようだ。
よし、魔力の消費と魔法の練習を兼ねて、投げライトをやろう。
「『灯』」
いい感じだ。魔力を固めるイメージも、スムーズに出来る。
「『灯』」
もう、投げライトマスターを名乗っていいんじゃないだろうか。
そんなことを考えながら部屋のあちこちにライトを投げていると、昨日までなかった収納家具が一つ増えているのに気づいた。何が入っているのだろうか。
疑問に思っていると、ジルが入ってきた。魔力の動きで、僕が起きたのに気づいたのだろう。
「おはよう」
「おあおー!」
朝の挨拶は元気良く!
「体調に問題はないか?」
「あう!」
ばっちりだよ!と右手を上げて答える。
「そうか」
ジルの返事にほっとしたような響きが含まれていて、体調を心配してくれていたことが分かる。
「あう?」
そのまま右手を増えた家具の方へ向けて、首を傾げる。
「ああ、あれか。ライが服を買ってくれたからな。あれに入れておいた」
どうやら僕が爆睡している間に、たくさんあった服をあの中に入れて部屋に運んでくれたようだ。全然気づかなかった···!ジルのイケメンスキルが高すぎる。いや、これはイクメンスキルなのか?
「朝食はできているが···先に着替えるか?」
「あう!」
着替える!と左手も上げて元気に答える。
「そうか」
両手を上げた僕はすぽっとパジャマを脱がせてもらい、お着替えをした。ライが買ってくれた服はサイズもちょうどいいし、着心地もいい。改めてライに感謝だ。
「よし、行くか。腹は減ってるか?」
お着替えが終わり、僕の頭を撫でながらジルが訊ねる。
「あう!」
腹ぺこだよ!と大きく頷く。
「そうか」
エメラルドの瞳が優しく揺れ、ジルが僕を抱えてくれる。あ、またベッドから降りるの忘れてた。まあ、いいんだ。
リビングに着くと、いったん椅子に降ろされる。
「少し待っててくれ」
「あう」
今日の朝ごはんはなんだろうか。こうやってわくわくしながら待つひと時も、僕は好きだ。
「待たせたな」
準備を終えたジルが、僕を抱えて膝に乗せてくれる。やっぱりいつもの場所は、落ち着くな。
あ、僕の好きなサラダがある。
「サラダか?」
「あうあう」
相変わらずイケメンな察知スキルだ。
ぱりぱり。
しゃくしゃく。
うんうん、やっぱり美味しいー!
昨日の夕飯が少なめだったから、すごくお腹がすいてたんだ。空腹状態で口にする新鮮野菜のなんと美味しいことか!野菜の瑞々しさが体の隅々まで広がるようで、食べれば食べるほど元気になれそうな気がする。
今回のドレッシングは、クリーミーだけどほんのちょっと酸味を感じるような···ヨーグルトみたいな感じだ。それにみじん切りの玉ねぎが加えられて、他にもいくつか調味料が加えられているのだろう。爽やかなドレッシングに仕上がっている。朝のサラダにぴったりだ。
僕のお皿に盛ってあったサラダは、あっという間になくなった。つい夢中になって全部食べてしまった。もう少し食べたいけど···他のも食べてみたい!
そう思って、別のお皿に目を移す。
あの黄色い半月みたいなのって···もしかしてオムレツなのかな。ほんのりバターの香りがして、食欲をそそられる。見るからにふわふわしていて、とても美味しそうだ。
「食べてみるか?」
「あうあう」
僕の期待に満ちた目を見て、ジルがオムレツのお皿を取る。
スプーンで掬った断面に、何か入っているのが見える。
ぱくり。
ジルが口元にもってきたオムレツを食べる。バターの風味と、ふわふわの卵!それに中からお肉の味。これはミートオムレツだ!トマトの酸味と玉ねぎの甘さを感じるから、お肉と一緒に炒めてあるのだろう。ふわふわで中はとろとろの部分があって、お肉の味付けが卵と合っていて、バターも香る。なんかもう、色々幸せ···!
「あうー!」
「美味いか?」
「あう!」
美味しい!と答えれば、ジルが頭を撫でてくれる。幸せ···!
オムレツを半分ほど食べたところで、パンの方に目を移す。オムレツはまた後で食べて、もう一回幸せに浸るんだ。
パンは、いつものとは違うようだ。緑色とオレンジ色の···蒸しパン?
「お前が夜中に起きたら作ろうと思っていたが···よく寝ていたからな」
···どこまでイケメンなんですか!
僕が夜少ししか食べなかったから、お夜食もちゃんと考えてくれていたようだ。なのに僕ったら、爆睡しちゃってたよ!
ちょっと悔しい気分になりながらも、緑色の蒸しパンにぱくりと食いつく。
ああー、しっとりしてる!蒸しパンって、うまくいかないと口の中の水分が全部持って行かれるパンに仕上るが、これは全然そんなことない!キメが細かいのかな?このしっとり食感!···最高!味はほんのり甘くて優しい感じ。緑色だから···ほうれん草だろうか。細かく刻んで、練り込んでくれたのだろう。じゃあこのオレンジ色は···?ぱくり。ふむふむ、ニンジンかな?こちらも優しい甘さが美味しい。ただの蒸しパンじゃなくて、野菜を細かくして練り込む手間をかけてくれるその優しさが、たまらなく嬉しい。
おっと。またじわっときそうになってしまった。すっかり涙腺が緩んでしまったようだ。
よし、スープもいただこう。これは···野菜のコンソメスープみたいだ。澄んだ琥珀色がとても綺麗だ。野菜にスープの味がちょうどよく染みていて、スープには野菜の旨味が溶け込んでいる。この世界に、コンソメスープの素ってないよね···?きっとかなり時間をかけて作ってくれたのだろう。すごく、すごく美味しい。
僕はオムレツと蒸しパンとスープのループを何周もして、何度も幸せに浸った。
朝食を終え、満腹~、満足~、とお腹を撫でながらまったりしていると、テムとファムがやって来た。
「よっ!遊びに来たぜ!」
「ジル、ウィルくん、おはよー」
今日も、楽しい一日になりそうだ。
ライがくれたパジャマが気持ち良くて、朝までぐっすりだった。体から元気が溢れている。
よし、日課の発音練習でもするとしよう。まだ二日目だけど。
「あ、い、う、え、おー」
ふふん、完璧だ。
「きゃ、···きゃ、き、きゅ、け、きょ」
うんうん、昨日より良くなってるぞ!
ごくりと喉を鳴らす。もしかして、もしかすると、あれも言えるんじゃないだろうか。昨日は聞かれてしまったから、小声で練習だ。
「···ちる」
言えないかー!
そう簡単には言わせてもらえないのか。思わずベッドの上をゴロゴロ転がる。まだまだ練習が必要なようだ。
ゴロゴロ転がっていると、ふと気がついた。転がるの、結構簡単なんだな。体が軽いし、体調もすごくいい。あ、魔力が増えてる?どうやら寝ている間に体内魔力が回復したようだ。体調がいいってことは、体がこの魔力量に馴染んだってことなのだろうか。もう少し時間がかかるかもと思っていだが、杞憂だったようだ。
よし、魔力の消費と魔法の練習を兼ねて、投げライトをやろう。
「『灯』」
いい感じだ。魔力を固めるイメージも、スムーズに出来る。
「『灯』」
もう、投げライトマスターを名乗っていいんじゃないだろうか。
そんなことを考えながら部屋のあちこちにライトを投げていると、昨日までなかった収納家具が一つ増えているのに気づいた。何が入っているのだろうか。
疑問に思っていると、ジルが入ってきた。魔力の動きで、僕が起きたのに気づいたのだろう。
「おはよう」
「おあおー!」
朝の挨拶は元気良く!
「体調に問題はないか?」
「あう!」
ばっちりだよ!と右手を上げて答える。
「そうか」
ジルの返事にほっとしたような響きが含まれていて、体調を心配してくれていたことが分かる。
「あう?」
そのまま右手を増えた家具の方へ向けて、首を傾げる。
「ああ、あれか。ライが服を買ってくれたからな。あれに入れておいた」
どうやら僕が爆睡している間に、たくさんあった服をあの中に入れて部屋に運んでくれたようだ。全然気づかなかった···!ジルのイケメンスキルが高すぎる。いや、これはイクメンスキルなのか?
「朝食はできているが···先に着替えるか?」
「あう!」
着替える!と左手も上げて元気に答える。
「そうか」
両手を上げた僕はすぽっとパジャマを脱がせてもらい、お着替えをした。ライが買ってくれた服はサイズもちょうどいいし、着心地もいい。改めてライに感謝だ。
「よし、行くか。腹は減ってるか?」
お着替えが終わり、僕の頭を撫でながらジルが訊ねる。
「あう!」
腹ぺこだよ!と大きく頷く。
「そうか」
エメラルドの瞳が優しく揺れ、ジルが僕を抱えてくれる。あ、またベッドから降りるの忘れてた。まあ、いいんだ。
リビングに着くと、いったん椅子に降ろされる。
「少し待っててくれ」
「あう」
今日の朝ごはんはなんだろうか。こうやってわくわくしながら待つひと時も、僕は好きだ。
「待たせたな」
準備を終えたジルが、僕を抱えて膝に乗せてくれる。やっぱりいつもの場所は、落ち着くな。
あ、僕の好きなサラダがある。
「サラダか?」
「あうあう」
相変わらずイケメンな察知スキルだ。
ぱりぱり。
しゃくしゃく。
うんうん、やっぱり美味しいー!
昨日の夕飯が少なめだったから、すごくお腹がすいてたんだ。空腹状態で口にする新鮮野菜のなんと美味しいことか!野菜の瑞々しさが体の隅々まで広がるようで、食べれば食べるほど元気になれそうな気がする。
今回のドレッシングは、クリーミーだけどほんのちょっと酸味を感じるような···ヨーグルトみたいな感じだ。それにみじん切りの玉ねぎが加えられて、他にもいくつか調味料が加えられているのだろう。爽やかなドレッシングに仕上がっている。朝のサラダにぴったりだ。
僕のお皿に盛ってあったサラダは、あっという間になくなった。つい夢中になって全部食べてしまった。もう少し食べたいけど···他のも食べてみたい!
そう思って、別のお皿に目を移す。
あの黄色い半月みたいなのって···もしかしてオムレツなのかな。ほんのりバターの香りがして、食欲をそそられる。見るからにふわふわしていて、とても美味しそうだ。
「食べてみるか?」
「あうあう」
僕の期待に満ちた目を見て、ジルがオムレツのお皿を取る。
スプーンで掬った断面に、何か入っているのが見える。
ぱくり。
ジルが口元にもってきたオムレツを食べる。バターの風味と、ふわふわの卵!それに中からお肉の味。これはミートオムレツだ!トマトの酸味と玉ねぎの甘さを感じるから、お肉と一緒に炒めてあるのだろう。ふわふわで中はとろとろの部分があって、お肉の味付けが卵と合っていて、バターも香る。なんかもう、色々幸せ···!
「あうー!」
「美味いか?」
「あう!」
美味しい!と答えれば、ジルが頭を撫でてくれる。幸せ···!
オムレツを半分ほど食べたところで、パンの方に目を移す。オムレツはまた後で食べて、もう一回幸せに浸るんだ。
パンは、いつものとは違うようだ。緑色とオレンジ色の···蒸しパン?
「お前が夜中に起きたら作ろうと思っていたが···よく寝ていたからな」
···どこまでイケメンなんですか!
僕が夜少ししか食べなかったから、お夜食もちゃんと考えてくれていたようだ。なのに僕ったら、爆睡しちゃってたよ!
ちょっと悔しい気分になりながらも、緑色の蒸しパンにぱくりと食いつく。
ああー、しっとりしてる!蒸しパンって、うまくいかないと口の中の水分が全部持って行かれるパンに仕上るが、これは全然そんなことない!キメが細かいのかな?このしっとり食感!···最高!味はほんのり甘くて優しい感じ。緑色だから···ほうれん草だろうか。細かく刻んで、練り込んでくれたのだろう。じゃあこのオレンジ色は···?ぱくり。ふむふむ、ニンジンかな?こちらも優しい甘さが美味しい。ただの蒸しパンじゃなくて、野菜を細かくして練り込む手間をかけてくれるその優しさが、たまらなく嬉しい。
おっと。またじわっときそうになってしまった。すっかり涙腺が緩んでしまったようだ。
よし、スープもいただこう。これは···野菜のコンソメスープみたいだ。澄んだ琥珀色がとても綺麗だ。野菜にスープの味がちょうどよく染みていて、スープには野菜の旨味が溶け込んでいる。この世界に、コンソメスープの素ってないよね···?きっとかなり時間をかけて作ってくれたのだろう。すごく、すごく美味しい。
僕はオムレツと蒸しパンとスープのループを何周もして、何度も幸せに浸った。
朝食を終え、満腹~、満足~、とお腹を撫でながらまったりしていると、テムとファムがやって来た。
「よっ!遊びに来たぜ!」
「ジル、ウィルくん、おはよー」
今日も、楽しい一日になりそうだ。
63
お気に入りに追加
5,857
あなたにおすすめの小説
称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
スキル【アイテムコピー】を駆使して金貨のお風呂に入りたい
兎屋亀吉
ファンタジー
異世界転生にあたって、神様から提示されたスキルは4つ。1.【剣術】2.【火魔法】3.【アイテムボックス】4.【アイテムコピー】。これらのスキルの中から、選ぶことのできるスキルは一つだけ。さて、僕は何を選ぶべきか。タイトルで答え出てた。
神に異世界へ転生させられたので……自由に生きていく
霜月 祈叶 (霜月藍)
ファンタジー
小説漫画アニメではお馴染みの神の失敗で死んだ。
だから異世界で自由に生きていこうと決めた鈴村茉莉。
どう足掻いても異世界のせいかテンプレ発生。ゴブリン、オーク……盗賊。
でも目立ちたくない。目指せフリーダムライフ!
のほほん異世界暮らし
みなと劉
ファンタジー
異世界に転生するなんて、夢の中の話だと思っていた。
それが、目を覚ましたら見知らぬ森の中、しかも手元にはなぜかしっかりとした地図と、ちょっとした冒険に必要な道具が揃っていたのだ。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
スキル【レベル転生】でダンジョン無双
世界るい
ファンタジー
六年前、突如、異世界から魔王が来訪した。「暇だから我を愉しませろ」そう言って、地球上のありとあらゆる場所にダンジョンを作り、モンスターを放った。
そんな世界で十八歳となった獅堂辰巳は、ダンジョンに潜る者、ダンジョンモーラーとしての第一歩を踏み出し、ステータスを獲得する。だが、ステータスは最低値だし、パーティーを組むと経験値を獲得できない。スキルは【レベル転生】という特殊スキルが一つあるだけで、それもレベル100にならないと使えないときた。
そんな絶望的な状況下で、最弱のソロモーラーとしてダンジョンに挑み、天才的な戦闘センスを磨き続けるも、攻略は遅々として進まない。それでも諦めずチュートリアルダンジョンを攻略していたある日、一人の女性と出逢う。その運命的な出逢いによって辰巳のモーラー人生は一変していくのだが……それは本編で。
小説家になろう、カクヨムにて同時掲載
カクヨム ジャンル別ランキング【日間2位】【週間2位】
なろう ジャンル別ランキング【日間6位】【週間7位】
伯爵家の三男は冒険者を目指す!
おとうふ
ファンタジー
2024年8月、更新再開しました!
佐藤良太はとある高校に通う極普通の高校生である。いつものように彼女の伶奈と一緒に歩いて下校していたところ、信号無視のトラックが猛スピードで突っ込んで来るのが見えた。良太は咄嗟に彼女を突き飛ばしたが、彼は迫り来るトラックを前に為すすべも無く、あっけなくこの世を去った。
彼が最後に見たものは、驚愕した表情で自分を見る彼女と、完全にキメているとしか思えない、トラックの運転手の異常な目だった...
(...伶奈、ごめん...)
異世界に転生した良太は、とりあえず父の勧める通りに冒険者を目指すこととなる。学校での出会いや、地球では体験したことのない様々な出来事が彼を待っている。
初めて投稿する作品ですので、温かい目で見ていただければ幸いです。
誤字・脱字やおかしな表現や展開など、指摘があれば遠慮なくお願い致します。
1話1話はとても短くなっていますので、サクサク読めるかなと思います。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる