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2年が経過して私は8歳になっていた
お茶会などの催しに出ても一人になるので、私は家で勉強ばかりしていた

外の世界はやっぱり私を拒絶しているのかもしれない


「レモ。いいかな?」


お父様の言葉と共にノック音が聞こえる


「はい、大丈夫です。」


扉が開くとお父様が入ってくる
少し白髪混じりの黄色がかったクリーム色の髪。金色ががった瞳
イケメンと言える部類のお父様。


「どうかしましたか?」

「いや、アンから話を聞いてね」

「……お茶会の…ことですか?」


お父様は答えあぐねているようで、苦笑いを漏らした


「いや、それもだが……外には出ないのかい?」

「……今は必要性を感じれなくて……」

「……そうか」


私の言葉にお父様は悲しげに笑った
お父様が私が楽しく過ごせるようにしてくれてるのは理解しているのだが
たまに外に出るのが怖くなる
それは前世の記憶のせいなのか


私が唇を噛み締めていると窓がいきなり開き、風が室内に入ってくる


「きゃっ…」


目を開けていられなくなり、目を閉じると温かい温もりにつつまれた


「え」

「ネーディア公爵。お嬢様を少しお借りしてもよろしいでしょうか?」


私を包み込んでいた温もりはリアだったようだ
私は少し恥ずかしくなり、目を伏せる


「君は……」

「申し遅れました。あと、窓から失礼いたします。私はリナリア・ネルトリアと申します」


リアの挨拶にお父様は少し驚いていた


「貴方が……」

「かたっ苦しいのはなしにしましょう。私は余り多くの人に私の存在が大きく認識されるのは好みませんから」


私では聞いたことないような丁寧な言葉遣いに、私は頭が混乱する


「で、レモン嬢をお借りしても?」

「はい、娘がいいのであれば」

「では、友人を借りていくよ」


私の意思は無視でそのままお姫様抱っこをされ、リアは窓から飛び出した


「り、りぁぁああ!?」

「大丈夫大丈夫。落とさないから」


窓からお父様が心配そうな顔をしているのが見える
私は息を吸い込み、お腹から声を出す


「お父様!リアと遊んできます!!」


私の声にお父様は嬉しそうに微笑み、手を振ってくれた


「いってらっしゃい」


お父様の声が聞こえ、私も笑い返す


「ねぇ。リア、どこに行くの??」

「楽しい所だよ」

「た、楽しいとこ?リアの情報はあてにならないからなぁ」

「楽しみにしててよ」


そう言ってリアは今度は木の上までジャンプすると枝を蹴りながら進んで行く

私には刺激が強すぎて頭がぐるぐるする


「ちょ、リア、もっと、ゆっくりぃぃい」

「少し我慢してよー」


そう言い、私は数時間酔うまでジャンプされたのだった……
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