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2章 新生活と義兄の真意
とある男の日常の話−sideM−
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毎日が退屈だった
家は結構金を持ってたし、楽しみなんて何もなくて
ぼんやりと毎日を過ごしてた
そんなある日、突然父から告げられた
「僕ね、再婚したい人がいるんだよ」
「は、はぁ?」
「とてもね、きれいで優しい人だよ」
「ふーん…父さんはその人が好きなの?」
「うん…大好きなんだ」
父の幸せそうな顔ははじめてみたんだ…
だから叶えてやりたいと思った
俺なんかのためにいつも働いて、幸せを後回しにしててさ
俺は父さんにいいよ、と伝え部屋に帰る
男の部屋に似つかわしくない可愛らしいオルゴール、これのネジはいつの間にかなくなっていた
「これ…なんの曲が流れるんだっけ…」
そっとオルゴールを撫でる
一瞬1音だけ音がなった
その瞬間…
俺は優しく微笑む女の子を思い出した
「誰、だ、あれ」
変な感覚だった
俺なのに俺じゃない、そんな感覚
顔はわからないが、彼女に会いたい
そう思いながら、俺はオルゴールを磨き出した
そういえば父さんが言ってた再婚相手には娘がいるらしく、年齢的には俺の妹にあたるらしい
早く会いたいな…
「会ったときにこのオルゴール、あげたら喜んでくれるかな…なんてな」
そう思いながら俺は顔合わせの時までそわそわしながら過ごした…
今思うとそれは、必然の感情だったのかもしれない…
家は結構金を持ってたし、楽しみなんて何もなくて
ぼんやりと毎日を過ごしてた
そんなある日、突然父から告げられた
「僕ね、再婚したい人がいるんだよ」
「は、はぁ?」
「とてもね、きれいで優しい人だよ」
「ふーん…父さんはその人が好きなの?」
「うん…大好きなんだ」
父の幸せそうな顔ははじめてみたんだ…
だから叶えてやりたいと思った
俺なんかのためにいつも働いて、幸せを後回しにしててさ
俺は父さんにいいよ、と伝え部屋に帰る
男の部屋に似つかわしくない可愛らしいオルゴール、これのネジはいつの間にかなくなっていた
「これ…なんの曲が流れるんだっけ…」
そっとオルゴールを撫でる
一瞬1音だけ音がなった
その瞬間…
俺は優しく微笑む女の子を思い出した
「誰、だ、あれ」
変な感覚だった
俺なのに俺じゃない、そんな感覚
顔はわからないが、彼女に会いたい
そう思いながら、俺はオルゴールを磨き出した
そういえば父さんが言ってた再婚相手には娘がいるらしく、年齢的には俺の妹にあたるらしい
早く会いたいな…
「会ったときにこのオルゴール、あげたら喜んでくれるかな…なんてな」
そう思いながら俺は顔合わせの時までそわそわしながら過ごした…
今思うとそれは、必然の感情だったのかもしれない…
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