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数日が過ぎた
あれから黒谷は今までと変わりなく接してくれた
友人の時と同じ態度で
伊野も変わりなく
でも、百合だけは最近は他の女子たちと楽しそうにしている
俺、百合に何かしたのだろうか?
「どうしたの?」
「おわっ!」
ガタン!と椅子から転げ落ちる
考え事をしていたらいつの間にか至近距離に春の顔があって焦ってしまった…
頭がガンガンする
落ちたときにぶつけたか?
ズキズキと痛む頭を撫で、ため息を漏らした
どうして俺はこうなのだろう
春はきっとノーマルなのに…こんな……
「大丈夫?」
「あー、うん。平気」
「すごい音だったね」
「思いっきり頭ぶつけたからな……」
春はごめんと謝りながら、俺を起こしてくれた
椅子に座りなおすと、春はなにかあったの? と声をかけてくれた
春に話すかどうか悩んでいると、それを察してなのか優しく微笑んでくれた
「話せないことなら別に無理に話さなくていいよ。話さなかったからってたくみのことを嫌いになったりしないから大丈夫だよ」
「春……お前」
「いい男でしょ、僕って」
「自分で言うなっつーの」
二人して腹を抱えるくらい笑って、落ち着いてから俺は春に話す決意をする
「あのさ、俺の友達なんだけどさ」
「伊野くんと、黒谷くんと、赤瀬さんのこと?」
さらりと春からみんなの名前が出て、少し驚いた
こいつ、皆に興味ないと思ってたけど案外人のこと見てるんだな……
ちょっと見直したかも
「そう、なんだけどさ。よく知ってるな」
「たくみのことだけだよ。たくみの友だちだから知ってただけ」
サラリと笑顔で告げる春に見直したのは間違いだったと思い知らされたが……
いい笑顔でかえされたらどうしようもない…
「…最近さ、百合に避けられてる気がしてさ」
「赤瀬さんって…たくみの彼女って噂が流れてる人でしょ?」
「あー、まぁ、うん」
ドキッとして、目線を逸らしてしまう
なんとなく春には嘘をつきたくなくて、でも、嘘をつかないと変な噂が流れてしまいそうで……
「…赤瀬さんのことは少し苦手だなぁ、僕」
「え?なんで?」
「……赤瀬さんは僕の事嫌いみたいだからね。近寄るなオーラがすごいんだ」
そうだったのか?だから百合は俺と距離を取っている…とか?
まずなんで春のこと嫌いなんだ?
「…たくみ、やっぱり本人と話すのが一番だと思うよ」
「だよな……」
「うん。大丈夫、僕が見守ってるから安心して」
その言葉で胸がドキドキする
ぎゅっと春の服の袖を握る
このまま二人だけでいれたら、こんな思いもしないのかな……
「たくみ?」
「あ、いや、何でもない。次の休憩時間にでも行ってみるよ」
「うん」
優しく微笑む春に少し不安に思いながらも、笑顔を返した
あれから黒谷は今までと変わりなく接してくれた
友人の時と同じ態度で
伊野も変わりなく
でも、百合だけは最近は他の女子たちと楽しそうにしている
俺、百合に何かしたのだろうか?
「どうしたの?」
「おわっ!」
ガタン!と椅子から転げ落ちる
考え事をしていたらいつの間にか至近距離に春の顔があって焦ってしまった…
頭がガンガンする
落ちたときにぶつけたか?
ズキズキと痛む頭を撫で、ため息を漏らした
どうして俺はこうなのだろう
春はきっとノーマルなのに…こんな……
「大丈夫?」
「あー、うん。平気」
「すごい音だったね」
「思いっきり頭ぶつけたからな……」
春はごめんと謝りながら、俺を起こしてくれた
椅子に座りなおすと、春はなにかあったの? と声をかけてくれた
春に話すかどうか悩んでいると、それを察してなのか優しく微笑んでくれた
「話せないことなら別に無理に話さなくていいよ。話さなかったからってたくみのことを嫌いになったりしないから大丈夫だよ」
「春……お前」
「いい男でしょ、僕って」
「自分で言うなっつーの」
二人して腹を抱えるくらい笑って、落ち着いてから俺は春に話す決意をする
「あのさ、俺の友達なんだけどさ」
「伊野くんと、黒谷くんと、赤瀬さんのこと?」
さらりと春からみんなの名前が出て、少し驚いた
こいつ、皆に興味ないと思ってたけど案外人のこと見てるんだな……
ちょっと見直したかも
「そう、なんだけどさ。よく知ってるな」
「たくみのことだけだよ。たくみの友だちだから知ってただけ」
サラリと笑顔で告げる春に見直したのは間違いだったと思い知らされたが……
いい笑顔でかえされたらどうしようもない…
「…最近さ、百合に避けられてる気がしてさ」
「赤瀬さんって…たくみの彼女って噂が流れてる人でしょ?」
「あー、まぁ、うん」
ドキッとして、目線を逸らしてしまう
なんとなく春には嘘をつきたくなくて、でも、嘘をつかないと変な噂が流れてしまいそうで……
「…赤瀬さんのことは少し苦手だなぁ、僕」
「え?なんで?」
「……赤瀬さんは僕の事嫌いみたいだからね。近寄るなオーラがすごいんだ」
そうだったのか?だから百合は俺と距離を取っている…とか?
まずなんで春のこと嫌いなんだ?
「…たくみ、やっぱり本人と話すのが一番だと思うよ」
「だよな……」
「うん。大丈夫、僕が見守ってるから安心して」
その言葉で胸がドキドキする
ぎゅっと春の服の袖を握る
このまま二人だけでいれたら、こんな思いもしないのかな……
「たくみ?」
「あ、いや、何でもない。次の休憩時間にでも行ってみるよ」
「うん」
優しく微笑む春に少し不安に思いながらも、笑顔を返した
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