鬼人の姉と弓使いの俺

うめまつ

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番外編

趣味の開拓

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「お前、たまにチサキ達より化粧くさいな」

ドリアドスさんが鼻をぴくぴくさせてる。

やっぱりわかるよなー、この人なら。

「チイネェ達の趣味です」

「あ?」

「女装させるのが」

「うおお、お疲れ」

俺が二人に抵抗できないの分かってるから同情してる。

「娘がそういう趣味を開拓しないならいいですね」

「え、」

「親として気を付けてますけど母親二人がそういう趣味ですから」

「……そ、それだけは勘弁」

「女装の大蜥蜴はね。喜んだらかなりすごい趣味ですよね。娘はドリアドスさんをいたぶるのが好きだからハマりそうで心配です」

「ラ、ラオ、頼むからそれだけは」

「そういうのは本人の好みですから止めようがありません」

「いやだー!!!」

「婚約破棄します?」

「も、もっといやだ!うおおおっ」

泣く蜥蜴に気がすんだ。
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