鬼人の姉と弓使いの俺

うめまつ

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41,衝立の奥

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でも仰向けに寝ると低い衝立の向こうでチイネェの世話をする女性陣と目が合って、にっこり笑って面白がってる。

「チイネェ、俺いいよ。しなくて。外で待ってる」

「おや?チサキ、どうする?なんだか嫌みたいだ」

起きて寝台から降りようとしたけどロブさんが肩を押してまた寝かされて、皆は仰向けにじたばたと慌てる俺をクスクス笑って見に来てる。

この子はシャイで可愛いですねとエルドラさんが口にしてる。

ぎしっときしんだ音がしたと思ったら衝立から渋面のチイネェがキセルを片手に、女性陣と混ざって覗いてる。

背の低い衝立はチイネェの胸より低いから、大きな房が丸見えだし、本人も隠す気なくて目の前に晒してる。

見た途端に、こっちはカァーッと頭に血が昇った。

昨日のを思い出して下半身も反応してる。

急いでロブさんの手を押し返して、寝台から飛び降りて逃げたら、他の女性達に囲まれた。

「あら、どうしました?逃げなくてもいいのに」

「大丈夫ですよ、痛くありませんから」

咄嗟にしゃがみこんで全裸を隠すんだけど、背中や肩をさすって子供をなだめる口調で話しかけてくる。

恥ずかしくてうつ向いて縮こまる俺をロブさんがいじめられてるみたいで見てられないねとクスクス笑う。

「チサキ、あの子泣いてるよ」

「でもした方がいい」

「僕もそう思う。皮膚病の予防に絶対勧める。せっかく傷もない綺麗な肌をしてるから勿体ない」

「油薬を使いますか?塗るだけで終わりますし、効果も長く続きますから」

「そうだね。チサキ、油薬は別料金だけど構わないよね?」

「いいよ。それでよろしく」

「エルドラ、一番肌に優しいのをたっぷり持っておいで。他のは皮膚が柔らかいからかぶれるかもしれない。皆、ちょっと荒っぽくいくよ。嫌がって暴れそうだからチサキも手伝って」

「分かった」

チイネェ達の話し合いを終えたと思ったら、ぐいっと後ろから持ち上げられて叫んだ。

「うわぁ!」

「暴れない。すぐ終わるから」

「やだよ!降ろせよ!」

またチイネェか!

簡単に運ばれてまた藤の寝台に乗せられた。

今度はチイネェが背中に張り付いたまま、腕を体に巻いてて動けない。

「やだってば!」

「大声を出さないでくれるかな。他の客が驚くよ」

「ならやめてください!俺はしたくない!んむっ!」

「静かにしな」

口をチイネェの片手に押さえられた。

「ん!んーっ!」

「チサキ、ありがとう。しやすくなった。刃物使うから押さえておいてね」

チイネェの両足に引っかけられて俺の足がこじ開けられた。

エルドラさん達も俺の肩を押さえて足首を掴んで固定してる。

「動かないでね、危ないから」

ロブさんがハサミをしゃきしゃきさせながら股間の茂みを触って短く切り揃えていく。

さすがに怖くて動けなくなった。

でも怖いのに背中当たるふにふにとチイネェの絡むつるつるの足。

女性達の柔らかい手と茂みを触るロブさんの丁寧な手つきで、逆に息があがってふるふると体が揺れた。

もとから固かったそれが大きく上に反るから恥ずかしくてボタボタ泣いた。

瞼を閉じて蓋になるわけなくて、目からあふれてチイネェの手を濡らしてる。

「君はこれが恥ずかしかったんだね」

「ん!」

わしっと竿を丸ごと掴まれてチイネェの手に塞がれてたけど悲鳴をあげた。

「いいんだよ?気にしなくて。皆こうなるし、こういうこともサービスでしてるよ?」

「んんぉっ!」

つるんっと滑って抜けた刺激に背中が仰け反る。

頭の中はまた同じ刺激をほしいとそれだけしかなくて、背中の肉へぎゅうぎゅう押し付けて鼻から、ふ、ふ、と空気を吸うのに苦しくて胸に入らない。

「ん!」

ぺちゃっと股間に冷たいぬるぬるの滑りを塗られた。

竿へ触れずに茂みだけ。

ロブさんの長くて細い指は丁寧でその感覚がつらかった。

「ん、んっ」

ここ、切ないよねぇ、とロブさんが一人言のように囁く。

「予約は手入れだけだったけど追加でサービスを入れるかい?」

「入れなくていい。ロブ、軟膏を貸して」

「チサキが塗る?」

「ん」

ロブさんの手が離れて手が交代した。

すぐに触るのが誰か分かった。

チイネェの手だ。

大きくて太い。

俺やロブさんよりゴツゴツした肉厚な手は昨日と同じ。

「ふ、うっ、んんっ、うんんっ」

丁寧な手つきとは違って乱暴にぐりぐりと塗り込まれてる。

竿ごと揉まれて俺の口から喘ぎがこぼれた。

「んっ」

膝にも手が這う。

今度は細くて柔らかい。

反対の足には少し固くて大きな細い指が当たる。

「あっ、はっ、はぁ、」

足の指先もふくらはぎも、太ももにも、ぬるぬると沢山の手が滑る。

チイネェの手は竿から玉、尻まで滑って、とても気持ちいい。

体をよじって、腰を揺らして逃げてるのか擦り付けてるのか分からない。

鼻にかかった声ばかりこぼす俺の口は解放されて気づけばチイネェの首にしがみついていた。

「そのまま押さえておいてね」

ロブさんの声が遠くから聞こえて、またしゃきしゃきと刻む音が聞こえた。

「髪の毛にお薬が着かないように結び直しますね」

エルドラさんの手が髪をすいて結び直すと頭にタオルを巻いてる。

「あ、」

背中からぬるんとまた滑りが手のひらで塗り広げられてあばら骨に沿って胸まで。

特に脇の下にたっぷり塗られて何度も揉み込むように擦られた。

腕も指も全身。

藤の寝台にぐったり倒れて、気持ちよさで泣きべそ。

涙を拭きたくて顔を触ろうとしたらだめだと叱られた。

「眉や睫毛が溶けますから。薬を今から拭き取るので待ってくださいね」

他の人が俺の目元を手触りのいいタオルで拭って冷えたお絞りを乗せてくれて、あとは手足をごしごしとタオルで拭いている。

「くたくたになったね。あとは拭き取って香油を塗るだけだからチサキの手入れをする?」

「よろしく」

「チサキも軟膏を使う?」

「いや、いつものでいい」

「そっちが楽だよ?」

「くすぐったいから」

カミソリでもくすぐったいからしたくないとぼやいてるのが聞こえた。

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