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5,竜人とエルフ
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「おも、」
朝、目ぇ覚ますと重さで呻いた。
チイネェが昔のように俺の頭を抱えて寝ていた。
顔に乗せられた腕が重い。
母親代わりだ。
チイネェは俺をまだ子供扱い。
チイネェとは20も離れてる。
40で俺を産んだお袋が最後だからと俺を残した。
50、60が平均寿命の人族なんだからそんな歳で産めば命なんかないのに。
重いし腕をどかそうとするのに寝ぼけたチイネェはもっと抱き込む。
筋肉で硬い腕に顔を挟まれて微妙に痛いし苦しい。
唯一、ふわふわの柔らかいところが体に当たるから恥ずかしくて逃げたい。
俺も18の年頃だ。
姉とは言え女性の膨らみはだめだ。
素足同士が絡むのもだめ。
絡めてくんな。
「チイネェ、起きろ。苦しい」
「……んー、おはよぉ」
起きたくせに寝ぼけたふりして俺を構う。
「くすぐんな、やめろって」
クスクス笑いながら首や腹を掴んで遊びやがる。
「ウケるぅ」
「やめろって、バカ」
「あは、面白い」
「ふざけんな、うわっ、くそ!うはは!この!やめろ!」
体格で勝てん。
ぐるんって飛び起きて俺の上に股がったら脇に手ぇ突っ込んでくすぐられた。
バシバシ本気で叩くのにへっちゃらとかマジで悔しい。
くそ、叩いた手のひらがいてぇ。
「あー面白かった」
手拭いで顔を拭いながら満足そう。
めっちゃ声が弾んでる。
「……ふざけんな」
ぜえぜえと息を吐いて悪態をつくと満足そうなチイネェが俺の鎧を投げてくる。
「支度しな」
「誰のせいだよ」
「懐かしくなったんだもん。昔、こうやると喜んでたし」
「スッゲー昔だな、おい」
俺の記憶にねぇ赤ん坊の頃の話じゃねぇか。
たまに酒の肴に聞かされる奴。
「ごめん、ごめん」
へらっと笑ってとっとと着替えを済ませている。
俺も胸当てやら手甲とかの防具を身につけた。
チイネェは薄くて短い下着を着るだけで肌に直接、鎧を身につける。
俺は鬼人族のチイネェより肌が薄いから真似すると鎧が擦れて血が出る。
下に一枚、普通のシャツやズボンを着る。
「髪、してやるよ」
「ん」
戦いの邪魔にならないように結んでひとつまとめ。
お袋がよく使っていたという長い棒のデザイン。
それを団子に結んだ髪に三本、刺す。
鉄製でいざとなれば飛び道具になる。
チイネェとたまに庭の木に投げて練習してる。
俺も扱えるから胸当てと手甲の裏に仕込んでいた。
宿のカウンターに行くとガルーダさんが支払いを済ませたところだった。
「お前ら、夜は静かなくせに朝から騒がしい。おかげで目が覚めた」
「ごめん、面白くてつい」
「姉のせいです」
「まだその設定か」
設定じゃなくて本当だってば。
三人で宿の朝飯を食べたらギルドへ向かう。
「はよー」
ギルドの正面。先に一人来ていた。
ケロスさん。
少し細身の、目付きの鋭い犬顔の剣士。
獣人の混血。
黒と金の毛皮の尖った獣耳と細長い尻尾を揺らして立っていた。
種類はリカオンらしい。
まだ来ていないけどもう一人のドリアドスさんは蜥蜴顔のドラゴニュートで、でかい大剣を背中に背負ってるらしい。
俺は希少種のドラゴニュートに初めて会えるからわくわくしてる。
リザードとは違うって聞くけどどんなかな。
「この子は?」
「私の連れ。弓」
「後衛に一人欲しかったしちょうどいいや。チサキの紹介なら間違いないし。よろしく」
手を出すから俺も挨拶をして握手を交わす。
「姉がお世話になってます」
「え?似てないね」
「人族の母に似ました。姉は鬼人族の父親似です」
信じたかどうか分からないけど、ふぅんと軽く返事をして手を離した。
ごわごわの毛皮で覆われた固くて分厚い肉球と太い爪だった。
「まあいいや。それより経験は?」
ケロスさんから討伐経験について根掘り葉掘り聞かれた。
当たり前だよね。
ガルーダさんみたいに腕掴んで終わりってのがきっと珍しいんだ。
チイネェは壁に背中を着けてキセルをぽわーっと吹かせてる。
話す気配はないから自分で伝えた。
この三年くらいチイネェと二人で狩り場に通ったくらい。
たまに夜営も。
色々と経験あるけど、パーティーと護衛は初めてだと正直に伝えた。
「付き合い長いんだね」
長いも何も姉弟だってば。
結局、この人も信じてないんかい。
「チサキのお気に入りだ。朝からすげぇぞ。隣部屋で辟易した」
ガルーダさんがからかい混じりに横やりを入れてくる。
その横でチイネェは少し考えて頷いて、それを見たケロスさんは目を見開いて面白そうに俺とチイネェを交互に見つめた。
「……へぇ、チサキのねぇ」
母親代わりで可愛がってるもんな!
家族の中で特に愛着持ってるのは知ってる!
でも今は誤解のもとだ!
「ちが、」
「おはよ、俺が最後だったか」
話を遮られて声の方を見るとぎょっとしてしまった。
うおお。
チイネェより一回りでかい。
2,5メートルくらい?
ドラゴニュートすげえ。
「よお、ドリアドス」
「待ってたぞ」
「ごっめーん」
蜥蜴顔のドリアドスさんがにぱーっと笑うとギザギザの牙が丸見えだった。
物珍しくてつい、じろじろ見ちゃう。
顔や手から見える肌は緑と黄色の混じった爬虫類の皮と小さく擦れる鱗に覆われてる。
ちょうど引きずりそうな長さの尻尾は150歳くらいかな。
年齢と共に伸びていくらしいから。
300歳が寿命のドラゴニュートだと考えたら中年?
リザードなら鱗はないし、ドラゴニュートなら火を吹いたり羽があったりと異能持ち。
この人もチイネェくらいランクが高くて有名な冒険者。
二メートルの大剣を振り回すって噂しか聞いたことないけど、何かドラゴニュート特有の能力を持ってるのかな。
どんな能力かな。
「ドリアドス、そっちの子は何だ?」
「後衛に連れてきた。エルフのグラナラだ。経験が浅いけど軽い回復と探知魔法を使えるよ」
ドリアドスさんの巨体で気づかなかったけど小柄なエルフの女性が側にいた。
ふわふわの金の長い髪。
動きやすい短めのローブとスカートの裾から見えるロングブーツ。
身長くらいの錫杖。
全体的に大人しく白っぽい服装の見た目から僧侶なのは分かった。
「お前もか。チサキもだぜ。ほら」
ケロスさんに指をさされてすぐにお辞儀をした。
「おはようございます。ラオシンです」
「……はぁ?チサキの?……ふーん。弓か。よろしくねぇ」
一瞬、不機嫌な声と目付きだったけど丁寧に挨拶するとまたさっきみたいな笑みで対応してくれた。
そんで手を出したのに握手じゃなくて肩を軽く叩かれた。
身長さのせいだろうか。
「みなさん、よ、よろしくお願いします」
グラナラさんがエルフ特有の尖り耳を真っ赤にして俺達に頭を下げた。
「新人のサポートで拾ったん?」
「うん、新入り。まだひと月だから反応があれだけど指示すれば動けるよ。その子は?」
え、俺のセールスポイント?
なんだろ。
チイネェとしか動かないから分かんねぇ。
「お、同じかと思います。パーティーと護衛は初めてなので」
「今までソロ?」
「いえ、チイネェと三年くらい狩り場に出てました」
視線を向けるとチイネェが煙を吐きながら手を軽く振っていた。
「……はぁ?お前がチサキと組んでたのか」
「え"」
今までにこやかだったのにいきなりぎろっと睨まれて焦った。
「おい、チイネェって何だよ」
「姉です。小さい姉だから、チイネェと呼んでます。もう一人、もっとでかい姉がいるので、」
「おい!チサキ!こいつとどういう関係だ?!」
いきなり怒鳴りだしたドリアドスさんにぷわーっと大口を開けて煙を吐き出して眺めてる。
「身内」
「は?!嘘こけ!種族が違うし全然似てねぇじゃねぇか?!」
「母親似だから」
じろじろと俺とチイネェを見比べて鱗をざわざわと波立たせ音をたてる。
こ、こえぇ!
朝、目ぇ覚ますと重さで呻いた。
チイネェが昔のように俺の頭を抱えて寝ていた。
顔に乗せられた腕が重い。
母親代わりだ。
チイネェは俺をまだ子供扱い。
チイネェとは20も離れてる。
40で俺を産んだお袋が最後だからと俺を残した。
50、60が平均寿命の人族なんだからそんな歳で産めば命なんかないのに。
重いし腕をどかそうとするのに寝ぼけたチイネェはもっと抱き込む。
筋肉で硬い腕に顔を挟まれて微妙に痛いし苦しい。
唯一、ふわふわの柔らかいところが体に当たるから恥ずかしくて逃げたい。
俺も18の年頃だ。
姉とは言え女性の膨らみはだめだ。
素足同士が絡むのもだめ。
絡めてくんな。
「チイネェ、起きろ。苦しい」
「……んー、おはよぉ」
起きたくせに寝ぼけたふりして俺を構う。
「くすぐんな、やめろって」
クスクス笑いながら首や腹を掴んで遊びやがる。
「ウケるぅ」
「やめろって、バカ」
「あは、面白い」
「ふざけんな、うわっ、くそ!うはは!この!やめろ!」
体格で勝てん。
ぐるんって飛び起きて俺の上に股がったら脇に手ぇ突っ込んでくすぐられた。
バシバシ本気で叩くのにへっちゃらとかマジで悔しい。
くそ、叩いた手のひらがいてぇ。
「あー面白かった」
手拭いで顔を拭いながら満足そう。
めっちゃ声が弾んでる。
「……ふざけんな」
ぜえぜえと息を吐いて悪態をつくと満足そうなチイネェが俺の鎧を投げてくる。
「支度しな」
「誰のせいだよ」
「懐かしくなったんだもん。昔、こうやると喜んでたし」
「スッゲー昔だな、おい」
俺の記憶にねぇ赤ん坊の頃の話じゃねぇか。
たまに酒の肴に聞かされる奴。
「ごめん、ごめん」
へらっと笑ってとっとと着替えを済ませている。
俺も胸当てやら手甲とかの防具を身につけた。
チイネェは薄くて短い下着を着るだけで肌に直接、鎧を身につける。
俺は鬼人族のチイネェより肌が薄いから真似すると鎧が擦れて血が出る。
下に一枚、普通のシャツやズボンを着る。
「髪、してやるよ」
「ん」
戦いの邪魔にならないように結んでひとつまとめ。
お袋がよく使っていたという長い棒のデザイン。
それを団子に結んだ髪に三本、刺す。
鉄製でいざとなれば飛び道具になる。
チイネェとたまに庭の木に投げて練習してる。
俺も扱えるから胸当てと手甲の裏に仕込んでいた。
宿のカウンターに行くとガルーダさんが支払いを済ませたところだった。
「お前ら、夜は静かなくせに朝から騒がしい。おかげで目が覚めた」
「ごめん、面白くてつい」
「姉のせいです」
「まだその設定か」
設定じゃなくて本当だってば。
三人で宿の朝飯を食べたらギルドへ向かう。
「はよー」
ギルドの正面。先に一人来ていた。
ケロスさん。
少し細身の、目付きの鋭い犬顔の剣士。
獣人の混血。
黒と金の毛皮の尖った獣耳と細長い尻尾を揺らして立っていた。
種類はリカオンらしい。
まだ来ていないけどもう一人のドリアドスさんは蜥蜴顔のドラゴニュートで、でかい大剣を背中に背負ってるらしい。
俺は希少種のドラゴニュートに初めて会えるからわくわくしてる。
リザードとは違うって聞くけどどんなかな。
「この子は?」
「私の連れ。弓」
「後衛に一人欲しかったしちょうどいいや。チサキの紹介なら間違いないし。よろしく」
手を出すから俺も挨拶をして握手を交わす。
「姉がお世話になってます」
「え?似てないね」
「人族の母に似ました。姉は鬼人族の父親似です」
信じたかどうか分からないけど、ふぅんと軽く返事をして手を離した。
ごわごわの毛皮で覆われた固くて分厚い肉球と太い爪だった。
「まあいいや。それより経験は?」
ケロスさんから討伐経験について根掘り葉掘り聞かれた。
当たり前だよね。
ガルーダさんみたいに腕掴んで終わりってのがきっと珍しいんだ。
チイネェは壁に背中を着けてキセルをぽわーっと吹かせてる。
話す気配はないから自分で伝えた。
この三年くらいチイネェと二人で狩り場に通ったくらい。
たまに夜営も。
色々と経験あるけど、パーティーと護衛は初めてだと正直に伝えた。
「付き合い長いんだね」
長いも何も姉弟だってば。
結局、この人も信じてないんかい。
「チサキのお気に入りだ。朝からすげぇぞ。隣部屋で辟易した」
ガルーダさんがからかい混じりに横やりを入れてくる。
その横でチイネェは少し考えて頷いて、それを見たケロスさんは目を見開いて面白そうに俺とチイネェを交互に見つめた。
「……へぇ、チサキのねぇ」
母親代わりで可愛がってるもんな!
家族の中で特に愛着持ってるのは知ってる!
でも今は誤解のもとだ!
「ちが、」
「おはよ、俺が最後だったか」
話を遮られて声の方を見るとぎょっとしてしまった。
うおお。
チイネェより一回りでかい。
2,5メートルくらい?
ドラゴニュートすげえ。
「よお、ドリアドス」
「待ってたぞ」
「ごっめーん」
蜥蜴顔のドリアドスさんがにぱーっと笑うとギザギザの牙が丸見えだった。
物珍しくてつい、じろじろ見ちゃう。
顔や手から見える肌は緑と黄色の混じった爬虫類の皮と小さく擦れる鱗に覆われてる。
ちょうど引きずりそうな長さの尻尾は150歳くらいかな。
年齢と共に伸びていくらしいから。
300歳が寿命のドラゴニュートだと考えたら中年?
リザードなら鱗はないし、ドラゴニュートなら火を吹いたり羽があったりと異能持ち。
この人もチイネェくらいランクが高くて有名な冒険者。
二メートルの大剣を振り回すって噂しか聞いたことないけど、何かドラゴニュート特有の能力を持ってるのかな。
どんな能力かな。
「ドリアドス、そっちの子は何だ?」
「後衛に連れてきた。エルフのグラナラだ。経験が浅いけど軽い回復と探知魔法を使えるよ」
ドリアドスさんの巨体で気づかなかったけど小柄なエルフの女性が側にいた。
ふわふわの金の長い髪。
動きやすい短めのローブとスカートの裾から見えるロングブーツ。
身長くらいの錫杖。
全体的に大人しく白っぽい服装の見た目から僧侶なのは分かった。
「お前もか。チサキもだぜ。ほら」
ケロスさんに指をさされてすぐにお辞儀をした。
「おはようございます。ラオシンです」
「……はぁ?チサキの?……ふーん。弓か。よろしくねぇ」
一瞬、不機嫌な声と目付きだったけど丁寧に挨拶するとまたさっきみたいな笑みで対応してくれた。
そんで手を出したのに握手じゃなくて肩を軽く叩かれた。
身長さのせいだろうか。
「みなさん、よ、よろしくお願いします」
グラナラさんがエルフ特有の尖り耳を真っ赤にして俺達に頭を下げた。
「新人のサポートで拾ったん?」
「うん、新入り。まだひと月だから反応があれだけど指示すれば動けるよ。その子は?」
え、俺のセールスポイント?
なんだろ。
チイネェとしか動かないから分かんねぇ。
「お、同じかと思います。パーティーと護衛は初めてなので」
「今までソロ?」
「いえ、チイネェと三年くらい狩り場に出てました」
視線を向けるとチイネェが煙を吐きながら手を軽く振っていた。
「……はぁ?お前がチサキと組んでたのか」
「え"」
今までにこやかだったのにいきなりぎろっと睨まれて焦った。
「おい、チイネェって何だよ」
「姉です。小さい姉だから、チイネェと呼んでます。もう一人、もっとでかい姉がいるので、」
「おい!チサキ!こいつとどういう関係だ?!」
いきなり怒鳴りだしたドリアドスさんにぷわーっと大口を開けて煙を吐き出して眺めてる。
「身内」
「は?!嘘こけ!種族が違うし全然似てねぇじゃねぇか?!」
「母親似だから」
じろじろと俺とチイネェを見比べて鱗をざわざわと波立たせ音をたてる。
こ、こえぇ!
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