エリカの花嫁

うめまつ

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※味も見た目も最高の一品

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しまったなぁ。

今夜はもうむりかなぁ。

「ごめんなさいぃ、許して、ください」

ジゼルが号泣してそれしか言わない。

手足を拘束していたのにずるずると体をひねってみの虫みたいに逃げていく。

ひっくり返して顔を見ると口から涎を垂らしてうわ言を繰り返し、目の焦点が合ってない。

取り乱して半狂乱に近い。

やりすぎたと反省した。

「分かった。ごめんね」

落ち着くようにキスをしながら拘束を外したんだけどガクガクと震える体で僕から逃げようとする。

許して、怖いと繰り返し呟きながら泣いて、抱き締めた腕から逃れようと頼りなく動かす白く細い腕がシーツを泳いでるみたいだ。

力のない抵抗は僕から抜け出せずふらふらと揺れるだけ。

無駄なことをしてると思ったら口許がほころんでしまう。

「逃げたらだめだよ。君は僕のだから」

顔にキスを浴びせて怖がらせたことを何度も謝った。

そうして囲いこんだ腕の力は抜かずなだめ続けて、やっと呼吸が落ち着いて瞼がゆっくりと閉じた。

眠ったのを確認して顔に張り付いた髪の毛をよけて整える。

眠ったというより、これは失神に近いのかも。

あーあ、もう少し手加減すべきだったか。

自分の不手際に舌打ちした。

最後までたどり着かなかったなぁ。

本当に残念だ。

まだ僕の興奮は収まっていないのに。

惜しい気持ちが押さえられず潤滑油のオイルでてらてらした胸の先端をツンとつついた。

すると眠ってるのに、小さくひゅっと息を飲んで体が微かに跳ねたから、にやっと笑ってしまった。

うっすら開いた唇にキスをして、高さのある胸から平たいお腹を強弱をつけた指と手のひらでなぞると、次はオイルと露で濡れた茂みをさする。

そこに指を分け入れたら、まだ花びらの奥はオイルとは違う粘りが指に絡んでねっとりしてた。

ゆっくり動かせばまだ奥からじわじわと溢れ、会陰を伝う。

こぼれるのが惜しくてそれをまた花びらに塗って花びらを飾る先端の小さな突起に触れた。

肉を引っ張って果実の皮を向くように小さな粒を露出させる。

指にたっぷりついた露とオイル。

ちょん、と人差し指で触れるとジゼルの口から小さな呻き声がこぼれる。

目をつぶってるのに、苦しそうに眉が動く。

ぞわぞわと喜びが全身に走る。

たまらない。

ジゼルの唇にねっとりと舌をはせて食べてしまうつもりで包む。

指はとんとん、とんとん、と刺激を続けた。

塞いだ口から息を吸えない苦しみで鼻から荒く、ふぅ、ふっ、と不規則な息が漏れて楽しかった。

そうなると中も味わいたい。

二本の指を差し込んでじっくり、ねっとりと熱く弾力のある肉の壁を余すところなく全てを撫で回す。

つるんとした壁、ざらざらの壁、奥のしこり、伸縮する筋肉の圧迫。

知らないところがないように。

先端の粒は手のひらの厚みのある肉で覆ってぐにぐにと圧迫を繰り返す。

キスで塞いだ口からは、ああ、あぁ、と小さくくぐもった声が漏れて僕の口の中から、僕の脳にまで響いて感じたことのない至福と興奮を味わった。

好きだ、愛してると自覚していたが、こんな頭を揺さぶるほどとは。

頭だけでなく目の中もチカチカと何か光が白く点滅して目眩がする。

長く続けたが、もうだめだ。

自分のモノをどうにかしないと苦しい。

眠っているジゼルを寝かせてその上に覆い被さった。

腹や太ももに自身をすり付けてキスを繰り返す。

どこか借りようと思って脱力したジゼルの手や弾力の強い柔肌の太ももにするか、それともほどよくくびれた細腰か。

色々触れるけどどこにするか悩んで決まらない。

これからどこもかしこも楽しむのに、最初の一口はどこにしようか。

どんなに豪華なディナーでもここまで悩んだことはない。

結局、上からジゼルを眺めながら自身を触る。

興奮してすぐにでもいいのに、それさえもどこに初めてかけてしまおうかと悩んでしまう。

くちゅくちゅとジゼルの露の粘りと気持ちのいい肌に助けを借りて、悩みながらもはあはあと荒い息で一人遊びを満喫した。

こうして見るとジゼルが人形のように横たわるのも悪くない。

目立つ特徴のない体つき。

白すぎず、かと言って濃くもない程よい健康的な肌の色、筋肉と脂肪の肉付き、手足のバランスと細さ。

胸は大きいと言っても小さくないと言うだけで普通の膨らみ。

ジゼルらしいと言えるし、ジゼルの体と思うからいい。

おっとりとずれたテンポで反応して、小さな含み笑いが耳を楽しませる。

賢さと思慮深さ。形のよい唇は緩やかな曲線を描き、人の良さから青い瞳にはいつも愛情を映す。

虹彩の薄いよく磨かれた鏡のような瞳は見たものを映して分かりやすい。

その中に僕だけを映せばいい。

よくある黒髪も庶民的と言われるが、ジゼルの大人しい清楚さを飾るこの色だからこそ相応しい。

そしてこの艶と手触りはジゼルだけのもの。

ジゼルの見た目をつまらない、そう口にするのは価値の分からない馬鹿であり、癇に触る存在達。

しかしジゼルを好まないということが安心感でもあった。

ジゼルの美を称賛する同志は欲しいが、僕のジゼルを欲しがる馬鹿が増えるのも頭の中で言いように想像されることも受け入れがたい。

人形のように横たわるジゼルの全身を眺め、そんなことを考えて見とれている間に多少、興奮は冷めてきた。

どうせならジゼルの青い鏡のような瞳に映して体にかけたい。

結論はこれだ。

眠るジゼルもいいが、起きたジゼルの瞳の青さがいい。

そうと決まれば昂りも落ち着く。

さっさと自身とジゼルの体を布で拭ってジゼルを抱き締めて眠った。

それさえも幸せだと胸も頭もくらくらしていた。
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