エリカの花嫁

うめまつ

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※グリシーヌのエリカ

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「い、痛いですっ」

胸を触るだけで痛いと泣き出した。

そうだろうね。

かなり固い。

まだ若いせい。

ジゼルとの婚約を決めるまでは年上の未亡人や遊び慣れたご夫人方と人並みに遊んでいた。

若くて男に慣れたご令嬢ともね。

彼女らのふわふわの柔らかい乳房と違ってジゼルのは肌の張りも肉の奥のしこりも固い。

胸だけじゃなくて全てが固い。

肉の花びらの固さから自分で弄ったこともないと分かって興奮した。

でもジゼルが痛みで泣くからゆっくりと、急かさないように。

秘部も胸も触るだけで痛がるならやり方を考えないと。

ああ、怒張が張りつめて痛い。

がっついてしまわないように先に抜いたのに余裕がなくなりそう。

自制になるかと思ったのに、初めて見せたジゼルの泣き顔もこんなに心踊らせるなんて。

寝台の上にお互い裸で、ジゼルは震えて涙ぐみながら僕の前にいる。

声も出さずにそんな顔で泣くんだね。

手を胸元に。足は丸めて身を縮めて静かにじっとしてる。

初めての行いをこんなに怖がってるのに僕のキスや手の触れ合いを受け入れようといじましい。

全て僕が初めてと思うと興奮する。

ツンツンとお腹や腕をつつくだけでひくんっと跳ねる。

感度が良すぎるのかもね。

ジゼルに合わせてゆっくり体を開いていくべきなんだろうけど嫌だね。

もう待てない。

やりたいことは沢山あるんだ。

僕の好きにしていいって言ってたよね?

やりたいことは沢山考えてきたよ。

まずは早急に慣らさなきゃね。

「ジゼル、ちょっと」

「はい」

素直でよろしい。

抵抗できないように手足をスカーフで縛ってるのにいつものようにぼんやり眺めてる。

時折、子首をかしげるだけでどうしてとも言わない。

拘束したら胸を隠すように折り曲げてぴったり閉じていた膝頭を掴んで左右にこじ開けた。

目を見開いてひゅっと息を飲んで固まってる。

視線まで固まってるのが可愛くて笑みがこぼれた。

ゆっくり体を撫でて痛みのない場所を探す。

全身の産毛を撫でるように、丁寧に。

大事なジゼルだから。

少しずつ、小さく息を詰まらせる喘ぎがこぼれて恥ずかしそうに顔を背け足を閉じたそうに体が強張る。

揺れる尻とくねる腰に生唾を飲んだ。

小さすぎるジゼルの喘ぎ。

しゃらしゃらと髪の毛同士の擦れる小さな音とシーツの衣擦れ。

全て聞き逃したくなくて神経を張りつめている。

足を左右に開いたせいで、肉の花びらが大きく割れて奥の赤く充血した肉を覗かせている。

朝露のようなきらめきが溢れて小さく、ひくんと体が動く度にピチャ、ピチャと勝手に肉同士の擦れと共に音が。

髪の毛と同じ黒い茂みに溢れた露が絡んで光っている。

滴る露を指に乗せて舐めた。

ジゼルの初めては全部、僕の。

本当は顔を埋めて舐めたいけど、舐めたあとにキスを嫌がる女もいる。

ジゼルが嫌がるかもしれないし、僕はキスしながら入れたい。

露まみれの顔じゃなぁ。

ジゼルの初夜に相応しくない。

キレイな思い出にしてあげなきゃ。

したいこと、させたいことは多い。

今はジゼルの中に包まれたい。

でも破瓜の痛みで閨を怖がるようになると困るから、とことんぐずぐずに溶かすんだ。

なんてったって、娼婦でさえしないようなことをさせる気だからね。

破瓜だけじゃ足りない。

口の奉仕も、このウサギの鼻のようにピクピク動く尻の穴も。

見た目より大きな胸も楽しみだ。

ぜひ挟んで遊びたい。

楽しみが多すぎる。

我慢しすぎて宛もないのに夜のオモチャも色々買ってしまったし。

買うだけで気晴らしにはなった。

でも買ったからには使う。

これからの長い人生でジゼルに使うタイミングがあるはず。

着飾らせる服や宝石だけじゃなくて夜着も。

かなり大量に。

国内もだし、異国からの品も取り寄せた。

僕が着せてやるつもりだ。

イタズラしながら。

楽しいだろうなぁ。

日常の物だけでなく卑猥な小道具や衣装を買い漁るから回りの男どもは僕がジゼルをどうするつもりだと戦々恐々としてる。

それぞれのルートから僕の買い漁ってるものは分かるからね。

そんなの僕の好みに仕込むに決まってるだろ。

僕としか満足出来ないようにしてやる。

全てだ。

生活も夜も。

僕個人の資産を使っているけど我が家のルートを使うから家族にも知られてる。

装いはともかく、卑猥な道具は自制しろと釘を刺されて、婚姻前に本人を触る代わりだと言い返したら静かになった。

どれだけジゼルを愛してるか理解したらしい。

周囲も家族も。

今、僕の愛情の深さを理解していないのは本人だけだ。

それも今夜、分からせる。

ぐったりするジゼルを横に転がして上半身をクッションの上に打つ伏せに寝かせる。

目の前にジゼルのお尻と肉壺。

これで弄りやすくなったと顔が緩む。

笑う声も漏れた。

指を当ててすりすりと外側の花びらを可愛がる。

奥を覗きたくて無理に横へ引っ張ったり、音が鳴るように入口に溜まった粘着質な露をかき混ぜたり。

知らない刺激にふるふる震えて堪えてる。

可愛くて尻たぶへキスしながらしつこく花びらを捏ねた。

「グリシーヌ様、もう、もうっ、ご、ごめんなさいぃ、ごめんなさいっ」

頭を振ってイヤイヤしてる。

鼻をすすってひっく、ひっくとしゃくりもあげて。

まだまだ。

これでへばってたら困るよ、ジゼル。

そう思いながらびしゃびしゃに濡れた固い肉壺へ指をあてがい浅い挿入。

固く閉ざしていた肉の壺に少しずつ深く刺さる。

「ああっ、」

もうすぐこの中に僕の身を沈めることが出来る。

焦る気持ちを押さえ固い果実を思わせる身を念入りにほぐし続け、部屋に響くジゼルの悲鳴のような喘ぎと涙の混じる嗚咽に幸せを感じた。







~終~
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