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第六章
番外編※ジネウラ
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扉が閉まってビスとムスタファの心配そうな顔が見えなくなった。
「行くわよ。シャトン。」
二人に両方から腕をとられ連れて行かれる。
行きたくない。
怖い。
この二人、怖い。
初めて会話をした日。
あれから二人に見られると体が動かなくなる。
あれ以来、第二王子妃が少し意地悪なことを言うだけでいつもお優しいのに。
襟首の高い、袖の長いドレスを着てきた。
それでも、袖の上から二の腕を触って揉んでくる。
お二人の会話に時折頷くけど何を言ってるのかよくわからない。
緊張しすぎて言葉が聞こえない。
部屋に入ると、第二王子妃自らと侍従と一緒にクローゼットから衣装を取り出して準備してた。
その間、ソファーに王太子妃と隣同士に座ってジジがするみたいに顔を撫でて時々、唇を触って遊ばれた。
「お、王太子妃。」
「なぁに?」
「さ、触るのは、あの。や、めて、」
「んー?」
わかってるのに知らんぷりする。
本物の猫を愛でるように目を細めて口許は緩んで見つめられた。
声まで優しく甘い。
「お義姉様、どれになさいますか?」
「並べてみたけど着てみないとどんな服かもわからないわね。」
「デザインも着方も、我が国とは全く違いますから。」
第二王子妃も話ながら見もせずに私の耳を撫でてつまんて遊ぶ。
「着て見せますね。」
「あっ!」
ぷつぷつっと首のボタンが外れる感触に驚いてると、ほっぺたを王太子妃に両手で挟まれて目を見つめられて動けなかった。
「うふふ、着替えるだけよ?」
王太子妃とお互いの息がかかるのに。
「シャトン、動かないでね。」
「あ、あ。…だめ、です。男の人は、」
だって視界の端には侍従がいるのに。
私の様子にくすっと口許を緩めてついたての影に移動した。
部屋から出ないの?
ソファーの前に立たされて背中のボタンが全部外れた。
外気に当たってる。
恥ずかしくてどうしたらいいかわからない。
お二人に楽しそうにずっと微笑んでる。
着替えるだけだとなだめられて、上半身はコルセットを残して服の袖を抜かれた。
「いつも出したらいいのに。鎖骨が綺麗。この白い胸元も。」
コルセットで持ち上げた胸元を指でふにふにと押される。
顔が熱い。
触られたところも。
第二王子妃が何か話して、王太子妃も答えてる。
その間も胸元の肉をつまんで、コルセットの縁の肌をなぞってる。
「着替えるだけ、ですよね?」
「そうよ。他に何か期待してる?」
足元にドレスが落ちて、コルセットとパニエがたっぷりついたシュミーズだけ。
「このままでお人形みたい。可愛いわね。」
「私も触りたいわ。」
後ろから第二王子妃の手が伸びてコルセットと肌の隙間に。
びくっと体が動いて前のめりに逃げたら、王太子妃の体に当たった。
顔が近くになり、王太子妃の頬や鼻に顔が当たって慌てるのに、柔らかい体が後ろから被さって挟まれた。
「あっ、あ。」
やめてとぱくぱく口を動かしてるのに胸から空気が出なくて、息も吸えない。
二人とも隙間に指を深く入れて左右に撫でていく。
「すべすべね。」
「若いわ。私達より乳房が固い。」
「ああ、潤んで虹になった。」
「あら、私も見たい。私も前からがいいわ。」
「すぐに見れるわよ。もう少し、このまま。あ、見つけた。」
「あっああっ、やぁっ」
「私も。」
「んんっ、あ、や、」
二人に乳首を転がされて足が震えて力が入らない。
なんで?
なんでそんなところ触るの?
この二人になんて言えばいいの?
旦那様に言うのと勝手が違いすぎる。
高位の女性に。
男なら不埒ものと小指の1つでも折って刻むのに。
女性にされた時なんか知らない。
涙が溢れて現実が怖くて強く目をつぶったら、唇がぬるっとした感触に覆われた。
「んっ、んん。む、あ、」
ピチャピチャ水の音もぐにゃぐにゃ動くそれに、何かすぐ思い当たるけど本当にそれなのか信じられなくて目を開けられなかった。
目の前の王太子妃のものだと信じられなかった。
柔らかいものが口から離れたあとも目を開けられない。
胸の刺激が終わらない。
指が増えて挟まれてる。
「ああ、はあ、はあ。」
背中からしゅるしゅる衣擦れが聞こえてて、お腹と胸が軽くなり、足元にコルセットが落ちたのもわかったのに、まだ目を開ける勇気が出ない。
ぎゅっと強くつぶっても涙が溢れて頬が濡れてるのが分かる。
「あ、あ、」
シュミーズの上からお尻の割れ目を探られて前にも細い手が侵入してきてる。
顎に触れる手を感じたと思ったら、後ろを振り向かされてまた唇に感触があった。
今度は柔らかく啄まれ、下唇を吸われた。
先程のキスより水の音が、ゆっくり響いて恥ずかしかった。
シュミーズの肩紐の感覚も。
足の先に布が溜まって落ちたのも気づかなかった。
いつの間にか背中に布の感触に気づき、自分が横に寝かされていることにやっと思い当たる。
目をつぶってるだけなのに、上と下もわからなくなるなんて。
どこかに寝かされたんだと思ったら、全身が外気に触れていて、隠すものがないことに、仰向けのまま胸に手を交差させて足を丸めて身を縮めた。
足を丸めたせいでお尻が無防備に。
そこからお尻を撫でて花びらにするっと細い指が簡単に入った。
「ああ!」
慌ててよじると柔らかい壁に当たり、そこがソファーだとわかった。
寝転んだままソファーの背もたれと座面の隙間に顔や体を隠そうとして、指は入ったまま激しくぐにゃぐにゃ動いた。
「んん、ああ、あ、いやぁ、」
伸ばした体と足が刺激でぴんと突っ張って余計気持ちよくて背中の中から全身が硬直した。
ぎゅっぎゅっと上に持ち上げられて叫んでた。
「ああ!イッ、イク!」
ジジが教えた。
いつものように言ってしまったこともわからず口走った。
「ああ!ああ!」
ガクガク震えてるのにぐにぐに動く指が許してくれない。
今、誰に何をされてるか頭から消えた。
頭も体も指の動きを追って、お腹の中の肉が離したくないと締め付けてたのが、やっとゆっくり落ち着いてふーっと硬直が溶けた。
体がひくひくしてると指の動きが緩慢になって、ずるりと抜けた。
「…あ、あ。」
抜いただけなのに気持ちよくてぶるっと震えてまた体が動かなくなった。
少し気が遠くなってたのかもしれない。
唇の柔らかい感触。
「んん、はあ、んん」
ジジのより軟らかくて夢の中にいるみたい。
気づいたら自分で追いかけてた。
「あん、ああん。」
腕や足に柔らかい気持ちいい感触に包まれてる。
素直に声が出て喘いでた。
ピチャと、敏感な所に刺激を感じて震えた。
急に何か気になって目を薄く開けた。
つぶってるのに疲れたのかもしれない。
朝、自然と目が覚めて起きた時みたいな感覚。
やっぱり王太子妃とキスしてた。
柔らかい。
気持ちいい。
ちらっと目を動かすと胸を吸う第二王子妃。
ソファーの背もたれに背中を預けて二人が左右にいる。
座ってる裸の第二王子妃の背中に足を絡めて、王太子妃は私の足を膝に乗せて、両方から引っ張られて足を大きく開いていた。
足の間の顔に青ざめた。
「あ、ああ、なんで、だ、め。旦那様、助けて。」
侍従が花びらをつまんで繁みに顔を埋めていた。
そこからぬめる感触と水音が。
「あら、気づいた?ん、あん、」
「あむ、ああ、ん、おう、おうたいひひ、んあ、ひどい。」
弛緩した体を必死で動かすけどどうにもならなかった。
バタバタと足を揺らして逃げようとすると二人の柔らかい体に巻き付かれてお尻が揺れていた。
「オシリス、もっと鳴かせて。」
第二王子妃の言葉に侍従は嬉しそうに目元を細めて頷いた途端に、じゅぱじゅぱと激しく音をたてて舌を動かして指を中に入れてきた。
「あっんんんっひぃ、」
首も背中も仰け反らせて感覚を逃がしたいのに顔を横向きにソファーの背もたれに押さえつけられて王太子妃の唇から逃げられず、第二王子妃もさっきより激しく乳房を揉んで取れそうなほど吸って。
「んんんっんっ」
侍従はジジがいつもするように一番敏感なところの皮を剥いてじゅーっと吸った。
腰から全身に痙攣が走り無数の火花が見えた。
手足を動かすのに動いてるのかわからない。
チカチカ光る火花が体のあっちこっちで弾けた感覚だった。
力の抜けたとわかると唇が解放された。
何か言葉のやり取りが聞こえたけどまたわからない。
侍従が立ち上がって、シャツを脱いだ。
細身の体の、胸と腹に晒しを巻いてズボンにも手をかけて脱いでいく。
あうあうと口をぱくぱくさせてやめてと叫んでた。
怖い。
嫌だ。
気持ちよさに喘いだけどこの人としたくない。
こんなのやだ。
「ひっく、ああ、うぇええん!ジジがいいよぉ!」
呂律が回らない。
たいして声も出てない。
足を開いたままぼろぼろ泣いた。
「あらあら、ジニー。」
「うええん、ごめんなさい、もうやだぁ!もうやなの!ジジがいい~!うわぁぁん!」
顔を覆う力もなく背もたれに体を預けて号泣する。
「シャトン、よく見なさい。」
「ひっく、ああっん、」
ぐにぐにと両の乳首をこねられまた体がガクガクと痙攣した。
王太子妃に顔を持ち上げられて、立ちつくす侍従へ向けられる。
「わかる?」
「あ、ひっく、ぐすん。…ない。…ある。」
薄いけど胸があって男のものがない。
侍従は両手を広げてニコニコと笑ってた。
「…女性?」
「そう。」
「シャトン。泣き虫ね。」
「うわぁぁん!こわかったぁぁ!」
安心したら王太子妃に抱きついておんおん泣いた。
泣いてる私の目を冷やして、四人裸のまま過ごした。
疲れて動けない私は王太子妃の膝枕に乗せられて、第二王子妃と女性は服を着替えて遊んでいた。
「王太子妃、どうしてこんなことしたの?」
ぼんやりして敬語なんか使えない。
目に冷たいタオルを乗せて、頬に柔らかいお腹と産毛が当たってくすぐったい。
「そうね。」
「びっくりしたのに。」
「怖がってたからかしら。」
「意地悪だから、です。」
「ふふ。」
「ん、」
きゅっと乳首を摘ままれて反応する。
「ずっと怖がられるのは嫌だったのよね。でもひどい意地悪しちゃったし。」
「あ、ふぁ、はぁ。」
指でくるくると撫でられたりつつかれたり、規則的に柔らかい刺激にまたぼんやりする。
「良い感じにとけてるわね。ふふ、気持ちいい?…私達のこと好き?…そう、嬉しい。私達も好きよ。」
何と答えてるのか自分でもわからない。
「ジニーに手垢をつけたのは私達よ。私達だけ。」
「あ、んん」
頭を振ってタオルがずれて落ちた。
この人は下から見ても綺麗なんてズルい。
そんなことを思ってたら、たわわな胸の隙間から覗く瞳が細まる。
「覚えてなさい。ずっとそうだったの。あなたはジョルジャ様の。イタズラは私達。忘れたらまたしてあげる。」
きゅうっと乳房を揉まれて、手が仰向けのお腹を撫でる。
「…あ、あ」
頷いてされるままに仕草も言葉も受け入れた。
優しくて甘い。
見つめる瞳も、声も。
額から鼻筋をなぞる指も、お腹や胸をすべる爪も。
王太子妃の子猫に話すような囁きがふわふわと頭に残った。
「行くわよ。シャトン。」
二人に両方から腕をとられ連れて行かれる。
行きたくない。
怖い。
この二人、怖い。
初めて会話をした日。
あれから二人に見られると体が動かなくなる。
あれ以来、第二王子妃が少し意地悪なことを言うだけでいつもお優しいのに。
襟首の高い、袖の長いドレスを着てきた。
それでも、袖の上から二の腕を触って揉んでくる。
お二人の会話に時折頷くけど何を言ってるのかよくわからない。
緊張しすぎて言葉が聞こえない。
部屋に入ると、第二王子妃自らと侍従と一緒にクローゼットから衣装を取り出して準備してた。
その間、ソファーに王太子妃と隣同士に座ってジジがするみたいに顔を撫でて時々、唇を触って遊ばれた。
「お、王太子妃。」
「なぁに?」
「さ、触るのは、あの。や、めて、」
「んー?」
わかってるのに知らんぷりする。
本物の猫を愛でるように目を細めて口許は緩んで見つめられた。
声まで優しく甘い。
「お義姉様、どれになさいますか?」
「並べてみたけど着てみないとどんな服かもわからないわね。」
「デザインも着方も、我が国とは全く違いますから。」
第二王子妃も話ながら見もせずに私の耳を撫でてつまんて遊ぶ。
「着て見せますね。」
「あっ!」
ぷつぷつっと首のボタンが外れる感触に驚いてると、ほっぺたを王太子妃に両手で挟まれて目を見つめられて動けなかった。
「うふふ、着替えるだけよ?」
王太子妃とお互いの息がかかるのに。
「シャトン、動かないでね。」
「あ、あ。…だめ、です。男の人は、」
だって視界の端には侍従がいるのに。
私の様子にくすっと口許を緩めてついたての影に移動した。
部屋から出ないの?
ソファーの前に立たされて背中のボタンが全部外れた。
外気に当たってる。
恥ずかしくてどうしたらいいかわからない。
お二人に楽しそうにずっと微笑んでる。
着替えるだけだとなだめられて、上半身はコルセットを残して服の袖を抜かれた。
「いつも出したらいいのに。鎖骨が綺麗。この白い胸元も。」
コルセットで持ち上げた胸元を指でふにふにと押される。
顔が熱い。
触られたところも。
第二王子妃が何か話して、王太子妃も答えてる。
その間も胸元の肉をつまんで、コルセットの縁の肌をなぞってる。
「着替えるだけ、ですよね?」
「そうよ。他に何か期待してる?」
足元にドレスが落ちて、コルセットとパニエがたっぷりついたシュミーズだけ。
「このままでお人形みたい。可愛いわね。」
「私も触りたいわ。」
後ろから第二王子妃の手が伸びてコルセットと肌の隙間に。
びくっと体が動いて前のめりに逃げたら、王太子妃の体に当たった。
顔が近くになり、王太子妃の頬や鼻に顔が当たって慌てるのに、柔らかい体が後ろから被さって挟まれた。
「あっ、あ。」
やめてとぱくぱく口を動かしてるのに胸から空気が出なくて、息も吸えない。
二人とも隙間に指を深く入れて左右に撫でていく。
「すべすべね。」
「若いわ。私達より乳房が固い。」
「ああ、潤んで虹になった。」
「あら、私も見たい。私も前からがいいわ。」
「すぐに見れるわよ。もう少し、このまま。あ、見つけた。」
「あっああっ、やぁっ」
「私も。」
「んんっ、あ、や、」
二人に乳首を転がされて足が震えて力が入らない。
なんで?
なんでそんなところ触るの?
この二人になんて言えばいいの?
旦那様に言うのと勝手が違いすぎる。
高位の女性に。
男なら不埒ものと小指の1つでも折って刻むのに。
女性にされた時なんか知らない。
涙が溢れて現実が怖くて強く目をつぶったら、唇がぬるっとした感触に覆われた。
「んっ、んん。む、あ、」
ピチャピチャ水の音もぐにゃぐにゃ動くそれに、何かすぐ思い当たるけど本当にそれなのか信じられなくて目を開けられなかった。
目の前の王太子妃のものだと信じられなかった。
柔らかいものが口から離れたあとも目を開けられない。
胸の刺激が終わらない。
指が増えて挟まれてる。
「ああ、はあ、はあ。」
背中からしゅるしゅる衣擦れが聞こえてて、お腹と胸が軽くなり、足元にコルセットが落ちたのもわかったのに、まだ目を開ける勇気が出ない。
ぎゅっと強くつぶっても涙が溢れて頬が濡れてるのが分かる。
「あ、あ、」
シュミーズの上からお尻の割れ目を探られて前にも細い手が侵入してきてる。
顎に触れる手を感じたと思ったら、後ろを振り向かされてまた唇に感触があった。
今度は柔らかく啄まれ、下唇を吸われた。
先程のキスより水の音が、ゆっくり響いて恥ずかしかった。
シュミーズの肩紐の感覚も。
足の先に布が溜まって落ちたのも気づかなかった。
いつの間にか背中に布の感触に気づき、自分が横に寝かされていることにやっと思い当たる。
目をつぶってるだけなのに、上と下もわからなくなるなんて。
どこかに寝かされたんだと思ったら、全身が外気に触れていて、隠すものがないことに、仰向けのまま胸に手を交差させて足を丸めて身を縮めた。
足を丸めたせいでお尻が無防備に。
そこからお尻を撫でて花びらにするっと細い指が簡単に入った。
「ああ!」
慌ててよじると柔らかい壁に当たり、そこがソファーだとわかった。
寝転んだままソファーの背もたれと座面の隙間に顔や体を隠そうとして、指は入ったまま激しくぐにゃぐにゃ動いた。
「んん、ああ、あ、いやぁ、」
伸ばした体と足が刺激でぴんと突っ張って余計気持ちよくて背中の中から全身が硬直した。
ぎゅっぎゅっと上に持ち上げられて叫んでた。
「ああ!イッ、イク!」
ジジが教えた。
いつものように言ってしまったこともわからず口走った。
「ああ!ああ!」
ガクガク震えてるのにぐにぐに動く指が許してくれない。
今、誰に何をされてるか頭から消えた。
頭も体も指の動きを追って、お腹の中の肉が離したくないと締め付けてたのが、やっとゆっくり落ち着いてふーっと硬直が溶けた。
体がひくひくしてると指の動きが緩慢になって、ずるりと抜けた。
「…あ、あ。」
抜いただけなのに気持ちよくてぶるっと震えてまた体が動かなくなった。
少し気が遠くなってたのかもしれない。
唇の柔らかい感触。
「んん、はあ、んん」
ジジのより軟らかくて夢の中にいるみたい。
気づいたら自分で追いかけてた。
「あん、ああん。」
腕や足に柔らかい気持ちいい感触に包まれてる。
素直に声が出て喘いでた。
ピチャと、敏感な所に刺激を感じて震えた。
急に何か気になって目を薄く開けた。
つぶってるのに疲れたのかもしれない。
朝、自然と目が覚めて起きた時みたいな感覚。
やっぱり王太子妃とキスしてた。
柔らかい。
気持ちいい。
ちらっと目を動かすと胸を吸う第二王子妃。
ソファーの背もたれに背中を預けて二人が左右にいる。
座ってる裸の第二王子妃の背中に足を絡めて、王太子妃は私の足を膝に乗せて、両方から引っ張られて足を大きく開いていた。
足の間の顔に青ざめた。
「あ、ああ、なんで、だ、め。旦那様、助けて。」
侍従が花びらをつまんで繁みに顔を埋めていた。
そこからぬめる感触と水音が。
「あら、気づいた?ん、あん、」
「あむ、ああ、ん、おう、おうたいひひ、んあ、ひどい。」
弛緩した体を必死で動かすけどどうにもならなかった。
バタバタと足を揺らして逃げようとすると二人の柔らかい体に巻き付かれてお尻が揺れていた。
「オシリス、もっと鳴かせて。」
第二王子妃の言葉に侍従は嬉しそうに目元を細めて頷いた途端に、じゅぱじゅぱと激しく音をたてて舌を動かして指を中に入れてきた。
「あっんんんっひぃ、」
首も背中も仰け反らせて感覚を逃がしたいのに顔を横向きにソファーの背もたれに押さえつけられて王太子妃の唇から逃げられず、第二王子妃もさっきより激しく乳房を揉んで取れそうなほど吸って。
「んんんっんっ」
侍従はジジがいつもするように一番敏感なところの皮を剥いてじゅーっと吸った。
腰から全身に痙攣が走り無数の火花が見えた。
手足を動かすのに動いてるのかわからない。
チカチカ光る火花が体のあっちこっちで弾けた感覚だった。
力の抜けたとわかると唇が解放された。
何か言葉のやり取りが聞こえたけどまたわからない。
侍従が立ち上がって、シャツを脱いだ。
細身の体の、胸と腹に晒しを巻いてズボンにも手をかけて脱いでいく。
あうあうと口をぱくぱくさせてやめてと叫んでた。
怖い。
嫌だ。
気持ちよさに喘いだけどこの人としたくない。
こんなのやだ。
「ひっく、ああ、うぇええん!ジジがいいよぉ!」
呂律が回らない。
たいして声も出てない。
足を開いたままぼろぼろ泣いた。
「あらあら、ジニー。」
「うええん、ごめんなさい、もうやだぁ!もうやなの!ジジがいい~!うわぁぁん!」
顔を覆う力もなく背もたれに体を預けて号泣する。
「シャトン、よく見なさい。」
「ひっく、ああっん、」
ぐにぐにと両の乳首をこねられまた体がガクガクと痙攣した。
王太子妃に顔を持ち上げられて、立ちつくす侍従へ向けられる。
「わかる?」
「あ、ひっく、ぐすん。…ない。…ある。」
薄いけど胸があって男のものがない。
侍従は両手を広げてニコニコと笑ってた。
「…女性?」
「そう。」
「シャトン。泣き虫ね。」
「うわぁぁん!こわかったぁぁ!」
安心したら王太子妃に抱きついておんおん泣いた。
泣いてる私の目を冷やして、四人裸のまま過ごした。
疲れて動けない私は王太子妃の膝枕に乗せられて、第二王子妃と女性は服を着替えて遊んでいた。
「王太子妃、どうしてこんなことしたの?」
ぼんやりして敬語なんか使えない。
目に冷たいタオルを乗せて、頬に柔らかいお腹と産毛が当たってくすぐったい。
「そうね。」
「びっくりしたのに。」
「怖がってたからかしら。」
「意地悪だから、です。」
「ふふ。」
「ん、」
きゅっと乳首を摘ままれて反応する。
「ずっと怖がられるのは嫌だったのよね。でもひどい意地悪しちゃったし。」
「あ、ふぁ、はぁ。」
指でくるくると撫でられたりつつかれたり、規則的に柔らかい刺激にまたぼんやりする。
「良い感じにとけてるわね。ふふ、気持ちいい?…私達のこと好き?…そう、嬉しい。私達も好きよ。」
何と答えてるのか自分でもわからない。
「ジニーに手垢をつけたのは私達よ。私達だけ。」
「あ、んん」
頭を振ってタオルがずれて落ちた。
この人は下から見ても綺麗なんてズルい。
そんなことを思ってたら、たわわな胸の隙間から覗く瞳が細まる。
「覚えてなさい。ずっとそうだったの。あなたはジョルジャ様の。イタズラは私達。忘れたらまたしてあげる。」
きゅうっと乳房を揉まれて、手が仰向けのお腹を撫でる。
「…あ、あ」
頷いてされるままに仕草も言葉も受け入れた。
優しくて甘い。
見つめる瞳も、声も。
額から鼻筋をなぞる指も、お腹や胸をすべる爪も。
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