うちの妻はかわいい～ノンケのガチムチ褐色が食われる話～

プロローグ

ぎちぎちに絞められた腕が痛む。

「あ、ああ、」

下半身を刺激されて体が揺れる。

その度に縛られた手足の拘束が皮膚に食い込んで苦しかった。

「もう、やめてくれ」

呂律の回らない舌。

なのに許されずぐちゃぐちゃと恥ずかしいほど強く昂りと腹の中を長い指で捏ねられて悲鳴をあげた。

「ああっ、やめ、あ、あぅ」

「似合うよ。そうしてる方が」

弾む声。

理解できない。

ひと並外れたでかい体躯。

極限まで鍛えた筋肉。

蔑まされる褐色の肌。

なのに、こいつは縄が似合うと言って抵抗も虚しく手足縛り上げて俺の体を好き勝手に弄る。

力だけなら俺の方が強いのにこいつに敵わない。

ぐずぐずに溶かされて逃げたいのに。

女のように鳴かされて嫌なはずなのに気持ちよくて甘えた声しか出ない。

自然と腰をねじって突っ込まれた指を追う。

もうだめだ。

完全にメスだ。

こんなはずじゃなかった。

男になんか興味なかった。

女みたいに扱われることも、俺より細い奴に体をなぶられることも。

全部、俺は望んじゃいなかった。

いつからだ。

何を間違えた。

今、起きてることが現実で、考えても無駄だと分かってるのに。

快楽から逃げるように頭は過去を振り返っていた。