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第三章※その後
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急いで身支度を整えて屋敷に向かった。
走るのが辛かったが走った。
汗を流し息を切らせて屋敷について庭から治療用の棟に向かうと最初にお嬢様を見つけた。
今日も簡単な装いにひとつ結び。
看護に回っていたようだ。
「お嬢様、申し訳ありません。」
息を整えて頭を下げる。
「もう具合はいいの?ビスから熱だって聞いたけど。」
「あ、はい。もう、いいです。」
「おでこ、近づけて。」
手をかざすので、屈んでお嬢様に近づけると額に華奢な手が当てられる。
「まだ熱いみたいだよ。汗も。…顔色は、悪くなさそうね。でも赤いかな。」
「いや、これは、走ったせいです。」
慌てて離れようとしたらガシッと襟首を捕まれて動けない。
「ん~…。」
じぃっと顔を覗かれて顔の汗を指で拭われて見透かすような視線が居たたまれず目をそらす。
「…そうね。…ビスのせいかな。」
「は?」
「いいよ、ビスに働かせれば。こっちにおいで。私のお茶に付き合ってよ。」
手を繋いで棟じゃなくて屋敷の中へ連れていかれた。
「そうそう、何枚か修繕がすんだんだ。着せかえしようね。リザリー達も呼ばなきゃ。」
「は、はい。」
「あ、ちょうど良かった。お茶の用意と、着せ替えに参加する人に集まるように伝えて。」
通りかかったメイドに声をかけたら、あっという間に女性陣が喜んで集まった。
腰ばきひとつに剥かれて次々と衣装を広げてどれを着せるか皆が相談している。
決めてから脱がせてほしかった。
こんな格好なのにメイドと混ざってお嬢様まで衝立の裏にひょこっと顔を出して服を選んでいる。
「ねえ、ムスタファ。どれ着る?」
「ちょ!やめ!何してるんですか!?婚姻直前のご令嬢がはしたないですよ!裏に来ないでください!」
隠す布もなく慌ててメイドの背後に隠れる。
何で俺の方が慌ててるんだ。
「はーい。あ!そっちのが見たい!そっち!緑の布地と金の刺繍の奴がいい!格好よさそう!」
「こちらですね。あら、お嬢様。こちらも素敵です。」
無理やり背中を押されて、お嬢様の前に立たされて肩に衣類を当てられた。
「あー、本当だ。やっぱり緑はやめて、今見せてくれた方にして。出来たら出てきてね。こっちでお茶の支度してるから。」
そう言って衝立から離れていく。
「支度?」
お嬢様は簡素な装いが好きでお茶だからと御召し替えをされない。
なんの支度かと不思議になる。
「お茶はお嬢様がご用意されますの。屋敷の女性はほぼここに集まってますから。」
「はあ?」
「お嬢様はなんでもお出来になりますのよ?お茶もとても美味しくて私共はいつも楽しみにしております。」
「ええ、ここに参加できないから待つ間はムスタファ様のお茶をご用意すると張り切っていました。」
「あ、先生。ここからどう着せるかご存じですか?書物で調べましたが、少々違っていて。」
「あ、はい。ここは、」
教えると皆が熱心に聞いて着替え終えたのにまたいちから練習と言って脱がされた。
身の危険を感じることもなく本当に熱心に着方を覚えようとしている。
「なんで、また…。」
女性陣のあまりの熱意に戸惑っていると眺めていたリザリーがころころと笑っていた。
「お嬢様はもともとご自身を着飾るご趣味があられませんし、もうすぐご成婚されますでしょう?しばらくは本邸でお過ごし遊ばれるから私達にムスタファ様をお与えになったんですよ。」
「ええ、本当に。私共は先生の、あまりの美丈夫ぶりにお会いした時からウズウズしておりまして。うふふ、お嬢様にお願いしておりましたの。」
「まさか、こんなにご衣装もたくさん。夢みたいです。」
「楽しいですわね。ふふ。」
くすくすと皆が笑った。
「…なるほど。」
女性陣の息抜きなわけか。
やっと満足した女性陣に解放されて衝立から出ると、お茶を飲んで待っていた。
お嬢様は先程の装いのままニコニコと笑って喜んだ。
「似合うね。格好いい。マックス達にも着せたいな。」
「並んで着たら壮観でしょうね。」
女性陣がキャッキャッとはしゃぐ。
「動きやすそうだし。私も着てみたいけどさすがに無理だよね。」
「あぁ、それは…ちょっと。…着丈が余りすぎますね。」
勧められて席に座り、お嬢様が注いだお茶を渡された。
飲むととても美味しかった。
おしゃべりが盛り上がるが、そろそろですねと、そう言って半数以上の女性達が仕事に戻っていった。
話をする間もひとりふたりと退出していく。
「私もそろそろ様子を見に行ってきます。」
最後にリザリーも出ていくとお嬢様と二人だった。
「いや、だから婚姻前の女性なんですから!」
男と二人はいかんと思い立ち、慌てて立ち上がるとお嬢様はニコニコと手を振った。
「いいから。気にしなくて。ついでだからこっちの書類を手伝ってよ。」
隣の空いていた椅子から書類の束を取り出して俺の目の前にドサッと置いた。
「誤字脱字の確認だけだから簡単だよ。よろしくね。私はこっち。」
ご自身の前にもドサッと手紙や書類の束を重ねた。
一緒に置いていたのだろう。
羽ペンとインク壺を乗せたトレーを取り出して仕事を始めた。
それ以上は何も仰らないので黙って従う。
半分ほど終わった辺りで日差しの暗さに顔をあげた。
「ムスタファ、今日はご飯も食べていきなよ。」
「あ、はい。」
手早く書類をひとまとめに集めてさっとお嬢様が立ち上がる。
呼び鈴を鳴らすとすぐにリザリーが部屋に入ってきた。
「棟の方は?」
「マックスが帰りましたので滞りなく。」
「ならよし。ご飯に行こう、ムスタファ。」
「この格好のままで、ですか?」
「エプロンつければいいよ。マックスのを借りれば?入るでしょ?」
屋敷の食堂に行くのかと思えば、使用人達でごった返す厨房の食堂へ連れていかれた。
「リザリー、ムスタファに沢山食べさせてあげて。」
「はい。ご用意しております。」
俺の前に飯が山盛りと種類も豊富に並べられた。
「体が資本なんだからちゃんとした食事とりなよ。肉ばっか食べるのはダメだからね。」
「はい。」
お嬢様は隣に座ってお祈りをされたらもりもりと食べ始めた。
それでも品良く、ゆっくりとナイフとフォークをお使いになる。
「あれ?ムスタファ。来てたんですか?」
後ろからマックスがお盆を持って歩いていた。
「おかえり。まだ取りに行ってないね。なら、マックスもここで食べなよ。さすがにムスタファ一人で食べれないし。」
「すごい量ですね。ムスタファにですか?」
俺の隣に座って、テーブルにまとめて置かれた匙と皿を取っている。
「ドル達が言ってたの。男の一人暮らしはちゃんとしたご飯を食べないから体を壊すって。」
「なるほど。」
だから急に食事に誘われたのか。
「マックス、今日はすまんな。」
「いいですよ。ちゃんと俺は休めましたから。それよりさっきビスが見舞いに行くって言ってましたよ。入れ違いだけどいいんですか?」
「あ、」
「ビスはいいの。放っときなさい。」
何か言う前にお嬢様が言葉を遮った。
「あの意地悪は治さなきゃダメよ。ムスタファ、今日はマックスと仮眠室に泊まんなさい。」
「え、あの、」
「どーせ、ビスに絡まれて怪我したんでしょ?マックス、喧嘩になりそうなら私が許さないって言っといて。」
「はい、お嬢様。ムスタファ、手が止まってますよ。しっかり食べてください。」
マックスが親切に皿へ料理を取り分けてくれた。
その横で俺は、ぽかんとしてお嬢様を見つめると、ちらっとこちらを見て申し訳なさそうにされた。
「ビスは喧嘩吹っ掛けてるんでしょ?腕のアザ。あんなのビスだけだもん。」
「あ、いえ、これは…えー、」
紐の跡だ。
縄とは違い目立つ跡は残らなかったのに。
あの一瞬の隙に見られたのか、それともリザリー達が目視したのか判断できなかった。
ああ、でも違うと言えない。
ビスのせいだが。
喧嘩ではない。
そうじゃない。
「ビスってちょっと陰湿なところがあるんだよね。それでもいいけど、仲間内にするのは本当に良くない。」
ぷりぷりと怒るお嬢様に何も言えなかった。
走るのが辛かったが走った。
汗を流し息を切らせて屋敷について庭から治療用の棟に向かうと最初にお嬢様を見つけた。
今日も簡単な装いにひとつ結び。
看護に回っていたようだ。
「お嬢様、申し訳ありません。」
息を整えて頭を下げる。
「もう具合はいいの?ビスから熱だって聞いたけど。」
「あ、はい。もう、いいです。」
「おでこ、近づけて。」
手をかざすので、屈んでお嬢様に近づけると額に華奢な手が当てられる。
「まだ熱いみたいだよ。汗も。…顔色は、悪くなさそうね。でも赤いかな。」
「いや、これは、走ったせいです。」
慌てて離れようとしたらガシッと襟首を捕まれて動けない。
「ん~…。」
じぃっと顔を覗かれて顔の汗を指で拭われて見透かすような視線が居たたまれず目をそらす。
「…そうね。…ビスのせいかな。」
「は?」
「いいよ、ビスに働かせれば。こっちにおいで。私のお茶に付き合ってよ。」
手を繋いで棟じゃなくて屋敷の中へ連れていかれた。
「そうそう、何枚か修繕がすんだんだ。着せかえしようね。リザリー達も呼ばなきゃ。」
「は、はい。」
「あ、ちょうど良かった。お茶の用意と、着せ替えに参加する人に集まるように伝えて。」
通りかかったメイドに声をかけたら、あっという間に女性陣が喜んで集まった。
腰ばきひとつに剥かれて次々と衣装を広げてどれを着せるか皆が相談している。
決めてから脱がせてほしかった。
こんな格好なのにメイドと混ざってお嬢様まで衝立の裏にひょこっと顔を出して服を選んでいる。
「ねえ、ムスタファ。どれ着る?」
「ちょ!やめ!何してるんですか!?婚姻直前のご令嬢がはしたないですよ!裏に来ないでください!」
隠す布もなく慌ててメイドの背後に隠れる。
何で俺の方が慌ててるんだ。
「はーい。あ!そっちのが見たい!そっち!緑の布地と金の刺繍の奴がいい!格好よさそう!」
「こちらですね。あら、お嬢様。こちらも素敵です。」
無理やり背中を押されて、お嬢様の前に立たされて肩に衣類を当てられた。
「あー、本当だ。やっぱり緑はやめて、今見せてくれた方にして。出来たら出てきてね。こっちでお茶の支度してるから。」
そう言って衝立から離れていく。
「支度?」
お嬢様は簡素な装いが好きでお茶だからと御召し替えをされない。
なんの支度かと不思議になる。
「お茶はお嬢様がご用意されますの。屋敷の女性はほぼここに集まってますから。」
「はあ?」
「お嬢様はなんでもお出来になりますのよ?お茶もとても美味しくて私共はいつも楽しみにしております。」
「ええ、ここに参加できないから待つ間はムスタファ様のお茶をご用意すると張り切っていました。」
「あ、先生。ここからどう着せるかご存じですか?書物で調べましたが、少々違っていて。」
「あ、はい。ここは、」
教えると皆が熱心に聞いて着替え終えたのにまたいちから練習と言って脱がされた。
身の危険を感じることもなく本当に熱心に着方を覚えようとしている。
「なんで、また…。」
女性陣のあまりの熱意に戸惑っていると眺めていたリザリーがころころと笑っていた。
「お嬢様はもともとご自身を着飾るご趣味があられませんし、もうすぐご成婚されますでしょう?しばらくは本邸でお過ごし遊ばれるから私達にムスタファ様をお与えになったんですよ。」
「ええ、本当に。私共は先生の、あまりの美丈夫ぶりにお会いした時からウズウズしておりまして。うふふ、お嬢様にお願いしておりましたの。」
「まさか、こんなにご衣装もたくさん。夢みたいです。」
「楽しいですわね。ふふ。」
くすくすと皆が笑った。
「…なるほど。」
女性陣の息抜きなわけか。
やっと満足した女性陣に解放されて衝立から出ると、お茶を飲んで待っていた。
お嬢様は先程の装いのままニコニコと笑って喜んだ。
「似合うね。格好いい。マックス達にも着せたいな。」
「並んで着たら壮観でしょうね。」
女性陣がキャッキャッとはしゃぐ。
「動きやすそうだし。私も着てみたいけどさすがに無理だよね。」
「あぁ、それは…ちょっと。…着丈が余りすぎますね。」
勧められて席に座り、お嬢様が注いだお茶を渡された。
飲むととても美味しかった。
おしゃべりが盛り上がるが、そろそろですねと、そう言って半数以上の女性達が仕事に戻っていった。
話をする間もひとりふたりと退出していく。
「私もそろそろ様子を見に行ってきます。」
最後にリザリーも出ていくとお嬢様と二人だった。
「いや、だから婚姻前の女性なんですから!」
男と二人はいかんと思い立ち、慌てて立ち上がるとお嬢様はニコニコと手を振った。
「いいから。気にしなくて。ついでだからこっちの書類を手伝ってよ。」
隣の空いていた椅子から書類の束を取り出して俺の目の前にドサッと置いた。
「誤字脱字の確認だけだから簡単だよ。よろしくね。私はこっち。」
ご自身の前にもドサッと手紙や書類の束を重ねた。
一緒に置いていたのだろう。
羽ペンとインク壺を乗せたトレーを取り出して仕事を始めた。
それ以上は何も仰らないので黙って従う。
半分ほど終わった辺りで日差しの暗さに顔をあげた。
「ムスタファ、今日はご飯も食べていきなよ。」
「あ、はい。」
手早く書類をひとまとめに集めてさっとお嬢様が立ち上がる。
呼び鈴を鳴らすとすぐにリザリーが部屋に入ってきた。
「棟の方は?」
「マックスが帰りましたので滞りなく。」
「ならよし。ご飯に行こう、ムスタファ。」
「この格好のままで、ですか?」
「エプロンつければいいよ。マックスのを借りれば?入るでしょ?」
屋敷の食堂に行くのかと思えば、使用人達でごった返す厨房の食堂へ連れていかれた。
「リザリー、ムスタファに沢山食べさせてあげて。」
「はい。ご用意しております。」
俺の前に飯が山盛りと種類も豊富に並べられた。
「体が資本なんだからちゃんとした食事とりなよ。肉ばっか食べるのはダメだからね。」
「はい。」
お嬢様は隣に座ってお祈りをされたらもりもりと食べ始めた。
それでも品良く、ゆっくりとナイフとフォークをお使いになる。
「あれ?ムスタファ。来てたんですか?」
後ろからマックスがお盆を持って歩いていた。
「おかえり。まだ取りに行ってないね。なら、マックスもここで食べなよ。さすがにムスタファ一人で食べれないし。」
「すごい量ですね。ムスタファにですか?」
俺の隣に座って、テーブルにまとめて置かれた匙と皿を取っている。
「ドル達が言ってたの。男の一人暮らしはちゃんとしたご飯を食べないから体を壊すって。」
「なるほど。」
だから急に食事に誘われたのか。
「マックス、今日はすまんな。」
「いいですよ。ちゃんと俺は休めましたから。それよりさっきビスが見舞いに行くって言ってましたよ。入れ違いだけどいいんですか?」
「あ、」
「ビスはいいの。放っときなさい。」
何か言う前にお嬢様が言葉を遮った。
「あの意地悪は治さなきゃダメよ。ムスタファ、今日はマックスと仮眠室に泊まんなさい。」
「え、あの、」
「どーせ、ビスに絡まれて怪我したんでしょ?マックス、喧嘩になりそうなら私が許さないって言っといて。」
「はい、お嬢様。ムスタファ、手が止まってますよ。しっかり食べてください。」
マックスが親切に皿へ料理を取り分けてくれた。
その横で俺は、ぽかんとしてお嬢様を見つめると、ちらっとこちらを見て申し訳なさそうにされた。
「ビスは喧嘩吹っ掛けてるんでしょ?腕のアザ。あんなのビスだけだもん。」
「あ、いえ、これは…えー、」
紐の跡だ。
縄とは違い目立つ跡は残らなかったのに。
あの一瞬の隙に見られたのか、それともリザリー達が目視したのか判断できなかった。
ああ、でも違うと言えない。
ビスのせいだが。
喧嘩ではない。
そうじゃない。
「ビスってちょっと陰湿なところがあるんだよね。それでもいいけど、仲間内にするのは本当に良くない。」
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