64 / 67
第三章※その後
34のボツと後書き
しおりを挟む
~第1章34の飲み過ぎてキス魔のムスタファ~
「ムスタファ、酔ってるね。」
「ああ、かなりな。…おっと、」
倒しかけたグラスをビスが支えた。
「ふらふらだね。」
「ああ。…そうだな。」
「まだ飲みたい?」
まだ飲むつもりでビスが見せびらかす俺のグラスに手を出した。
「飲ませようか?」
「あ?」
グラスの酒をくいっと飲んで、口移しで飲まされた。
唇が柔らかくて気持ちいい。
ビスの唾液と混ざったとろとろの酒をごくごくと飲み、もっと欲しくて口の中へ舌を入れて舐める。
「ん、ふ。楽だろ?」
「ああ、そうだな。は、は」
俺もあいつに飲ませてそのまま二人で飲んだ。
楽しい、としか思ってなかった。
グラスは空だ。
瓶も。
それでも俺達はぺちゃぺちゃ音をたててお互いの口を舐めた。
「酔ってるね。かなり。」
離された唇を追いかける。
「キス、やめんな。ん、れろ、…いつもならこんなの嫌だ。」
「ん、ちゅ、だよね。僕のことも警戒してた。」
ビスは俺の唇を当てたまま話していた。
ふわふわ当たって気持ちいい。
「なんとなくな。マックスもダメなんだ。怖くなるから。」
普段なら言わないことをべらべらと。
「なんで?」
「掘られんのが嫌だ。掘るのはまだいい。はむ、」
下唇に唇で咥えてちゅう、と吸う。
「ん、そうなんだ。こういうのはいいの?」
唇をれろっと舐められた。
「あ、」
追いかけて舌を絡める。
「ん、ふ、ああ、きもちいい、から、あ、ふ、キスは、いい。」
「ん、気持ちいいならいい?」
「キスは。舌をくれ。舐めたい。」
「ん、」
~終~
あんなに守ったケツを酒で安易にヤられたら面白くない、ノンケは抵抗すべきと思い至り、ボツとしました。
このあとキス以外は嫌だという反抗の流れなら入れて良かったかもしれないですね。
それにしても本当に、処女を散らすまで長くて申し訳ないです。
他の作品の『うちの妻はかわいい~白豚と戦乙女~』第4章から二人の付き合いの続きがあります。
独立してるので、そこから読めます。
このあとの二人のことはそちらからご覧くださいませ。
後書き
最後までお読みいただきありがとうございます。
栞、お気に入り、感想に感謝です。
連載中の励みでした。
毎日の投稿と同時に栞に追われた時は喜びに悶えました。
読んでくださる方が目に見えて嬉しかったです。
本当にありがとうございました。
BL大賞を目標に五万字ほどの作品のつもりが長編になってしまいました。
反省点が多い中、プライド高いけど寂しがり屋でキス魔のムスタファと打算的なイルザンの不遇っぷり、ビスの鬼畜変態を書けておおむね満足でした。
イルザンとのじれじれやムスタファの若者らしい我が儘さも私の性癖に刺さりました。
長すぎたと反省をしつつ、モテるのに外見と中身が合致しなくて、合わない環境に苦しむムスタファが好きです。
長くなりましたのでここで。
また皆様に読んでいただけるような作品を書けたらと思います。
皆様、お元気で。
うめまつ
「ムスタファ、酔ってるね。」
「ああ、かなりな。…おっと、」
倒しかけたグラスをビスが支えた。
「ふらふらだね。」
「ああ。…そうだな。」
「まだ飲みたい?」
まだ飲むつもりでビスが見せびらかす俺のグラスに手を出した。
「飲ませようか?」
「あ?」
グラスの酒をくいっと飲んで、口移しで飲まされた。
唇が柔らかくて気持ちいい。
ビスの唾液と混ざったとろとろの酒をごくごくと飲み、もっと欲しくて口の中へ舌を入れて舐める。
「ん、ふ。楽だろ?」
「ああ、そうだな。は、は」
俺もあいつに飲ませてそのまま二人で飲んだ。
楽しい、としか思ってなかった。
グラスは空だ。
瓶も。
それでも俺達はぺちゃぺちゃ音をたててお互いの口を舐めた。
「酔ってるね。かなり。」
離された唇を追いかける。
「キス、やめんな。ん、れろ、…いつもならこんなの嫌だ。」
「ん、ちゅ、だよね。僕のことも警戒してた。」
ビスは俺の唇を当てたまま話していた。
ふわふわ当たって気持ちいい。
「なんとなくな。マックスもダメなんだ。怖くなるから。」
普段なら言わないことをべらべらと。
「なんで?」
「掘られんのが嫌だ。掘るのはまだいい。はむ、」
下唇に唇で咥えてちゅう、と吸う。
「ん、そうなんだ。こういうのはいいの?」
唇をれろっと舐められた。
「あ、」
追いかけて舌を絡める。
「ん、ふ、ああ、きもちいい、から、あ、ふ、キスは、いい。」
「ん、気持ちいいならいい?」
「キスは。舌をくれ。舐めたい。」
「ん、」
~終~
あんなに守ったケツを酒で安易にヤられたら面白くない、ノンケは抵抗すべきと思い至り、ボツとしました。
このあとキス以外は嫌だという反抗の流れなら入れて良かったかもしれないですね。
それにしても本当に、処女を散らすまで長くて申し訳ないです。
他の作品の『うちの妻はかわいい~白豚と戦乙女~』第4章から二人の付き合いの続きがあります。
独立してるので、そこから読めます。
このあとの二人のことはそちらからご覧くださいませ。
後書き
最後までお読みいただきありがとうございます。
栞、お気に入り、感想に感謝です。
連載中の励みでした。
毎日の投稿と同時に栞に追われた時は喜びに悶えました。
読んでくださる方が目に見えて嬉しかったです。
本当にありがとうございました。
BL大賞を目標に五万字ほどの作品のつもりが長編になってしまいました。
反省点が多い中、プライド高いけど寂しがり屋でキス魔のムスタファと打算的なイルザンの不遇っぷり、ビスの鬼畜変態を書けておおむね満足でした。
イルザンとのじれじれやムスタファの若者らしい我が儘さも私の性癖に刺さりました。
長すぎたと反省をしつつ、モテるのに外見と中身が合致しなくて、合わない環境に苦しむムスタファが好きです。
長くなりましたのでここで。
また皆様に読んでいただけるような作品を書けたらと思います。
皆様、お元気で。
うめまつ
10
お気に入りに追加
176
あなたにおすすめの小説
ハンターがマッサージ?で堕とされちゃう話
あずき
BL
【登場人物】ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ハンター ライト(17)
???? アル(20)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後半のキャラ崩壊は許してください;;

鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。

真面目系委員長の同室は王道転校生⁉~王道受けの横で適度に巻き込まれて行きます~
シキ
BL
全寮制学園モノBL。
倉科誠は真面目で平凡な目立たない学級委員長だった。そう、だった。季節外れの王道転入生が来るまでは……。
倉科の通う私立藤咲学園は山奥に位置する全寮制男子高校だ。外界と隔絶されたそこでは美形生徒が信奉され、親衛隊が作られ、生徒会には俺様会長やクール系副会長が在籍する王道学園と呼ぶに相応しいであろう場所。そんな学園に一人の転入生がやってくる。破天荒な美少年の彼を中心に巻き起こる騒動に同室・同クラスな委員長も巻き込まれていき……?
真面目で平凡()な学級委員長が王道転入生くんに巻き込まれ何だかんだ総受けする青春系ラブストーリー。
一部固定CP(副会長×王道転入生)もいつつ、基本は主人公総受けです。
こちらは個人サイトで数年前に連載していて、途中だったお話です。
今度こそ完走させてあげたいと思いたってこちらで加筆修正して再連載させていただいています。
当時の企画で書いた番外編なども掲載させていただきますが、生暖かく見守ってください。
美人に告白されたがまたいつもの嫌がらせかと思ったので適当にOKした
亜桜黄身
BL
俺の学校では俺に付き合ってほしいと言う罰ゲームが流行ってる。
カースト底辺の卑屈くんがカースト頂点の強気ド美人敬語攻めと付き合う話。
(悪役モブ♀が出てきます)
(他サイトに2021年〜掲載済)



家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる