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第一章※本編
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朝早くに起きて書類を整える。
あとは受付が開くのを待つだけだ。
書き終わるとイルザンが起きて後ろから覗きこんできた。
「退役の許可が降りたのか?」
耳の横からイルザンの驚いた声がする。
背中にのしかかっていた。
「ああ。」
「聞いてない。」
「昨日、部屋に戻る前に聞いた。」
後ろから顔を両手で挟まれたと思ったら、上を向かされた。
「イルザン、痛い。」
喉が仰け反って苦しい。
「帰るのか?」
「帰る。」
掠れた声しか出ない。
嫌でやめさせようと手を掴むが強く引っ張られた。
「ぐ、」
痛みで呻いた。
「ん、」
荒っぽくキスをされる。
唇を塞がれて文句を言う隙がない。
髪を掴んで引き剥がす。
首をねじってほぐす。
「痛い。やめろ。」
情けない顔を見せるのでため息をついた。
「キスはしていい。痛いのはやめろ。」
そう言うと唇を寄せてきた。
「ん、」
ぺちゃ、とお互いの舌を絡めて遊ぶ。
そろそろ朝飯の時間だと、早めに切り上げた。
「もう行く。」
「早くない?」
「フノーの所へ寄る。飯は先に行け。」
「ああ、場所取っとくよ。」
部屋を出るイルザンを見送る。
「頼む。」
俺は書類を持って医務室へ向かった。
イルザンは気づいてない。
書類を部屋に置きたくなかった。
俺の退役を嫌がるイルザンが信用出来なかった。
最近、何を考えてるのかわからない。
フノーに事情を伝えて提出を頼んだ。
「帰りに出しておきますよ。」
夜勤明けだ。
昼前に帰るはずだ
「お世話になります。」
頭を下げる。
「早く帰った方がいいです。」
「はい。」
「…団長達も、いずれ仕返ししておきます。」
「あ?」
何で知ってる?
何を知ってるのか。
体が強張る。
「見れば分かりますよ。医者ですから。」
ぽいっと小さな軟膏入れを渡された。
「体の重心がずれてます。声も歩き方も。昨日、仕事のあとに団長らに呼ばれたと話していたでしょう?」
「…はい。」
確かに昼にフノーの所へ寄ってから団長の所へ行った。
「今、様子を見ていたら分かるものがありました。…あの、下半身ども。」
めらっと怒りで目付きが変わる。
「これも飲みなさい。喉の腫れに効きます。」
「…はい。」
ずず、と薬湯を飲む。
「軟膏は体の腫れたところに塗りなさい。」
「はい。」
乳首と股間。
腫れてる。
擦れて痛い。
「君が率先して参加したとも思えません。」
「はい。」
「もう少し胸を張って重心の位置を沈めて歩きなさい。体が丸くなってます。恐らくドルなら分かります。…あとは、そう分かる人はいないでしょうね。」
「気を付けます。」
見ただけで分かるのか。
俺には無理そうだ。
食堂で飯を持ってイルザンの隣に座った。
座ると少し腫れた尻に違和感がある。
まわりと話をしていても、時折いつもより低い掠れ声が出る。
こういう気配にバレるのかと考えた。
二、三日して団長らに粉をかけられた。
無下にあしらうがしつこい。
「さっさと退役の承認が出ればやる気になるかもですね。」
「任せろ。」
代償の先払いを求められ、イルザンを理由にその場はさっさと逃げた。
いらんことを言ったかもしれんと後悔した。
イルザンはいら立っている。
「最近、団長達の呼び出し多くない?」
「書類の不備らしい。」
適当に誤魔化す。
「へぇ、…わざわざ団長が?」
「さあな、知らん。」
こっちのしつこさもうんざりした。
退役の話からしつこい。
キスを求める回数もヤりたがるのも増えた。
だが、腹一杯だ。
鬱陶しい。
巡回中に路地に連れ込まれた時は殴った。
「往来でやめろ。」
「痛いぃ。」
「痛くした。」
頬を押さえてるのを睨み付けながら応えた。
「したい。」
懲りずにまだ抱き付いてきた。
頭を掴んで力を込める。
「いだだだ!」
「仕事中だ。やめろ。」
やっと大人しくなって路地から出る。
後ろをとぼとぼと付いてきた。
「部屋でしろ。」
それは止めてない。
好きにさせてる。
なのに外で最近したがるから迷惑だった。
「だって、帰るんだろ。」
「だからなんだ。」
ヤり溜めのつもりなら構う気が失せる。
もごもごと口ごもっている。
知らんふりして足を動かした。
「辞めるなよ。」
「いやだ。絶対に帰る。」
「寂しくなる。」
ばっと振り返って睨む。
「だから、ここにいろってのか。こんなところに。」
犬と呼ばれて身の危険を感じながらか。
冗談じゃない。
「二度と言うな。」
どんな顔していたかはわからない。
見るつもりなどなかった。
どうでもいい。
帰ったら医務室へ行き、またしばらく寝泊まりさせてもらった。
あまり泊まりすぎて副団長に見咎められた。
医務室に向かう途中で止められた。
「また喧嘩か?」
「帰るなとうるさいので。」
「恋人より退役の方がいいか。なんでもいいが部屋でちゃんと寝ろ。」
「申し訳ありません。」
口先だけだ。
言うことを聞くつもりはない。
今夜も医務室を借りるつもりだ。
「それか俺達の仮眠室に来る?ベッドは広いよ。」
顔を寄せて小さくて囁く
「いえ、ケツが大事なんで。」
「喜ばせる自信はあるんだがね。イルザンとは使ってないんだろ。」
「お互い趣味じゃないんですよ。もう行きます。」
嫌になって逃げようとしたが壁に手をついて進行方向を遮られた。
後ろに下がっても腕がある。
黙って睨む。
副団長は俺より少し背が高い。
内心、舌打ちをする。
「通路です。やめてもらえますか?」
「キスでもしたら許してもいいかな。」
「ちっ。」
顔が近づいてくる。
下から逃げたいが、爪先を踏んづけられて動けない。
パウエルとドルの頭突きを思い出した。
減給か、素行不良の減点だ。
やってやろうかと頭をよぎる。
すぐ近くの医務室の扉が、ばんっと強く開いてフノーが出てきた。
「この、下半身が!」
驚く副団長のがら空きの脇腹に拳を叩き込んだ。
「いっ!」
「うちの弟弟子だ!いらんちょっかいをかけんじゃねえ!」
襟首を掴んで派手な音をたてて壁に張り付けている。
「今夜の当直はフノーだったか。ぐっ、」
ぎゅうっと強く絞めている。
苦しがってる。
「怪我して前線を引退したがまだ衰えてねぇぞ。おお?やるか?しばらく大人しくしてたからウズウズしてんだ。」
引っ張って揺さぶる。
その度にガンガンと後頭部が壁に当たっている。
見たことない光景にぽかんと口を開けたまま見つめた。
「減給も減点も怖かねぇぞ。そんなの気にしねぇの知ってんだろーが。おら、おらぁ!」
「ちょ。ちょっと待て!」
「ふざけんなよ。てめえ、こいつに何しやがった?知らねぇと思うか?」
「い、てて!」
前髪を掴んで乱暴に引きずる。
「フ、フノー!ちょ、ちょっと、副団長相手にやり過ぎですよ!」
慌てて肩を掴むとパッと手を離してこっちに向き直った。
目が合うとびびって怯んだ。
「仕返しですよ。このくらい。」
憮然とした様子でいつもの口調。
「あ、ああ。悪かった。そう怒るな。」
「はん、命拾いしたな。ムスタファが辞めたあとに仕掛けるつもりだったんだ。」
「マジかよ、やばかった。」
「団長も機会があれば。若い奴等に発情するなと釘刺しておけ。いいな?」
「分かった。もうしないよ。その、あげた拳を下げてくれ。」
「な、なんでフノーの方が偉そうなんですか?」
「もと、教育係り兼、俺達の先輩だ。しかも、機嫌を損ねると治療を突っぱねられる。」
「治療はしてやる。痛くなるようにな。」
がっと肩を掴んだと思ったら、副団長が痛みで悶えた。
「いて!いててて!やめ!それは!」
「ムスタファ、君も覚えときなさい。急所以外でもこうやって相手の自由を奪う方法があります。…ここの骨の窪み。」
副団長を悶えさせたまま、指で自身の肩へ当てて位置を教えてくれた。
「あ、はい。」
俺も自分の肩を撫でて確認する。
ドル達も、野盗を捕まえた時は実践だからとこうやって教えられていた。
「ここですかね?」
つい、昔の流れで副団長の肩の位置を握った。
「いだだだ!二人がかり!ちょっと待てぇ!」
「あ、すいません。つい昔の流れで。」
パッと手を離して謝る。
それ以来、大人しくなり承認はフノーを通して受け取った。
あとは受付が開くのを待つだけだ。
書き終わるとイルザンが起きて後ろから覗きこんできた。
「退役の許可が降りたのか?」
耳の横からイルザンの驚いた声がする。
背中にのしかかっていた。
「ああ。」
「聞いてない。」
「昨日、部屋に戻る前に聞いた。」
後ろから顔を両手で挟まれたと思ったら、上を向かされた。
「イルザン、痛い。」
喉が仰け反って苦しい。
「帰るのか?」
「帰る。」
掠れた声しか出ない。
嫌でやめさせようと手を掴むが強く引っ張られた。
「ぐ、」
痛みで呻いた。
「ん、」
荒っぽくキスをされる。
唇を塞がれて文句を言う隙がない。
髪を掴んで引き剥がす。
首をねじってほぐす。
「痛い。やめろ。」
情けない顔を見せるのでため息をついた。
「キスはしていい。痛いのはやめろ。」
そう言うと唇を寄せてきた。
「ん、」
ぺちゃ、とお互いの舌を絡めて遊ぶ。
そろそろ朝飯の時間だと、早めに切り上げた。
「もう行く。」
「早くない?」
「フノーの所へ寄る。飯は先に行け。」
「ああ、場所取っとくよ。」
部屋を出るイルザンを見送る。
「頼む。」
俺は書類を持って医務室へ向かった。
イルザンは気づいてない。
書類を部屋に置きたくなかった。
俺の退役を嫌がるイルザンが信用出来なかった。
最近、何を考えてるのかわからない。
フノーに事情を伝えて提出を頼んだ。
「帰りに出しておきますよ。」
夜勤明けだ。
昼前に帰るはずだ
「お世話になります。」
頭を下げる。
「早く帰った方がいいです。」
「はい。」
「…団長達も、いずれ仕返ししておきます。」
「あ?」
何で知ってる?
何を知ってるのか。
体が強張る。
「見れば分かりますよ。医者ですから。」
ぽいっと小さな軟膏入れを渡された。
「体の重心がずれてます。声も歩き方も。昨日、仕事のあとに団長らに呼ばれたと話していたでしょう?」
「…はい。」
確かに昼にフノーの所へ寄ってから団長の所へ行った。
「今、様子を見ていたら分かるものがありました。…あの、下半身ども。」
めらっと怒りで目付きが変わる。
「これも飲みなさい。喉の腫れに効きます。」
「…はい。」
ずず、と薬湯を飲む。
「軟膏は体の腫れたところに塗りなさい。」
「はい。」
乳首と股間。
腫れてる。
擦れて痛い。
「君が率先して参加したとも思えません。」
「はい。」
「もう少し胸を張って重心の位置を沈めて歩きなさい。体が丸くなってます。恐らくドルなら分かります。…あとは、そう分かる人はいないでしょうね。」
「気を付けます。」
見ただけで分かるのか。
俺には無理そうだ。
食堂で飯を持ってイルザンの隣に座った。
座ると少し腫れた尻に違和感がある。
まわりと話をしていても、時折いつもより低い掠れ声が出る。
こういう気配にバレるのかと考えた。
二、三日して団長らに粉をかけられた。
無下にあしらうがしつこい。
「さっさと退役の承認が出ればやる気になるかもですね。」
「任せろ。」
代償の先払いを求められ、イルザンを理由にその場はさっさと逃げた。
いらんことを言ったかもしれんと後悔した。
イルザンはいら立っている。
「最近、団長達の呼び出し多くない?」
「書類の不備らしい。」
適当に誤魔化す。
「へぇ、…わざわざ団長が?」
「さあな、知らん。」
こっちのしつこさもうんざりした。
退役の話からしつこい。
キスを求める回数もヤりたがるのも増えた。
だが、腹一杯だ。
鬱陶しい。
巡回中に路地に連れ込まれた時は殴った。
「往来でやめろ。」
「痛いぃ。」
「痛くした。」
頬を押さえてるのを睨み付けながら応えた。
「したい。」
懲りずにまだ抱き付いてきた。
頭を掴んで力を込める。
「いだだだ!」
「仕事中だ。やめろ。」
やっと大人しくなって路地から出る。
後ろをとぼとぼと付いてきた。
「部屋でしろ。」
それは止めてない。
好きにさせてる。
なのに外で最近したがるから迷惑だった。
「だって、帰るんだろ。」
「だからなんだ。」
ヤり溜めのつもりなら構う気が失せる。
もごもごと口ごもっている。
知らんふりして足を動かした。
「辞めるなよ。」
「いやだ。絶対に帰る。」
「寂しくなる。」
ばっと振り返って睨む。
「だから、ここにいろってのか。こんなところに。」
犬と呼ばれて身の危険を感じながらか。
冗談じゃない。
「二度と言うな。」
どんな顔していたかはわからない。
見るつもりなどなかった。
どうでもいい。
帰ったら医務室へ行き、またしばらく寝泊まりさせてもらった。
あまり泊まりすぎて副団長に見咎められた。
医務室に向かう途中で止められた。
「また喧嘩か?」
「帰るなとうるさいので。」
「恋人より退役の方がいいか。なんでもいいが部屋でちゃんと寝ろ。」
「申し訳ありません。」
口先だけだ。
言うことを聞くつもりはない。
今夜も医務室を借りるつもりだ。
「それか俺達の仮眠室に来る?ベッドは広いよ。」
顔を寄せて小さくて囁く
「いえ、ケツが大事なんで。」
「喜ばせる自信はあるんだがね。イルザンとは使ってないんだろ。」
「お互い趣味じゃないんですよ。もう行きます。」
嫌になって逃げようとしたが壁に手をついて進行方向を遮られた。
後ろに下がっても腕がある。
黙って睨む。
副団長は俺より少し背が高い。
内心、舌打ちをする。
「通路です。やめてもらえますか?」
「キスでもしたら許してもいいかな。」
「ちっ。」
顔が近づいてくる。
下から逃げたいが、爪先を踏んづけられて動けない。
パウエルとドルの頭突きを思い出した。
減給か、素行不良の減点だ。
やってやろうかと頭をよぎる。
すぐ近くの医務室の扉が、ばんっと強く開いてフノーが出てきた。
「この、下半身が!」
驚く副団長のがら空きの脇腹に拳を叩き込んだ。
「いっ!」
「うちの弟弟子だ!いらんちょっかいをかけんじゃねえ!」
襟首を掴んで派手な音をたてて壁に張り付けている。
「今夜の当直はフノーだったか。ぐっ、」
ぎゅうっと強く絞めている。
苦しがってる。
「怪我して前線を引退したがまだ衰えてねぇぞ。おお?やるか?しばらく大人しくしてたからウズウズしてんだ。」
引っ張って揺さぶる。
その度にガンガンと後頭部が壁に当たっている。
見たことない光景にぽかんと口を開けたまま見つめた。
「減給も減点も怖かねぇぞ。そんなの気にしねぇの知ってんだろーが。おら、おらぁ!」
「ちょ。ちょっと待て!」
「ふざけんなよ。てめえ、こいつに何しやがった?知らねぇと思うか?」
「い、てて!」
前髪を掴んで乱暴に引きずる。
「フ、フノー!ちょ、ちょっと、副団長相手にやり過ぎですよ!」
慌てて肩を掴むとパッと手を離してこっちに向き直った。
目が合うとびびって怯んだ。
「仕返しですよ。このくらい。」
憮然とした様子でいつもの口調。
「あ、ああ。悪かった。そう怒るな。」
「はん、命拾いしたな。ムスタファが辞めたあとに仕掛けるつもりだったんだ。」
「マジかよ、やばかった。」
「団長も機会があれば。若い奴等に発情するなと釘刺しておけ。いいな?」
「分かった。もうしないよ。その、あげた拳を下げてくれ。」
「な、なんでフノーの方が偉そうなんですか?」
「もと、教育係り兼、俺達の先輩だ。しかも、機嫌を損ねると治療を突っぱねられる。」
「治療はしてやる。痛くなるようにな。」
がっと肩を掴んだと思ったら、副団長が痛みで悶えた。
「いて!いててて!やめ!それは!」
「ムスタファ、君も覚えときなさい。急所以外でもこうやって相手の自由を奪う方法があります。…ここの骨の窪み。」
副団長を悶えさせたまま、指で自身の肩へ当てて位置を教えてくれた。
「あ、はい。」
俺も自分の肩を撫でて確認する。
ドル達も、野盗を捕まえた時は実践だからとこうやって教えられていた。
「ここですかね?」
つい、昔の流れで副団長の肩の位置を握った。
「いだだだ!二人がかり!ちょっと待てぇ!」
「あ、すいません。つい昔の流れで。」
パッと手を離して謝る。
それ以来、大人しくなり承認はフノーを通して受け取った。
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