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28*カナン
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貴族向けの男娼何人か呼んだが面白くなくて放っている。
最初は機嫌取りに大人しいが構うとすぐに調子に乗る。
堅物で有名だった私から囲われることに価値を見い出だす者や数ある伯爵家の中で潤沢な資金を持つ我が家に自惚れる者。
反応は様々だ。
もっと面白くないことはダグの態度だ。
しばらく休ませるつもりで、小遣いに金を持たせてご苦労と一言言うと特に気にした様子もなく黙って受け取った。
それも面白くなかったが、月に一度の鍛練の視察で見掛けて構おうとしたら不思議そうに私を見る。
新しい方がいらっしゃいますよね、と。
嫉妬でも垣間見えるならまだましなのに、別れた男が何しに来たという驚きと呆れが見えた。
私の執着を見誤ったダグに腹を立てている。
見栄も恥も捨ててこうまで構うのはお前だけだというのに。
その程度の認識かと分かると許せなかった。
変化のない私の顔をじっと見つめて段々青くなるから余計に加虐心に火が着いた。
団長室を占拠して奉仕させた。
「ん、ちゅ、ん、……んれぇ、」
執務用の椅子に腰かけて足元に膝まづかせて小さな口が私の膨らみに舌を馳せてる。
ここへ連れ込む時に鍵を閉めたのに団長がドアを蹴破って止めに来たから、ここを貸さないのなら屋敷に連れていくと脅し返した。
その方が手酷く抱くと分かっているから静かになる。
「ちゅ、……ん、ぱ、んはぁ、……はぁ、んちゅ、」
団長が蹴破ったから扉は斜めに倒れている。
外に音は漏れて通路に数人の気配とベイルの鼻をすする音が逆に聞こえている。
時折ダグの名を呼んで、ごめんとも小さく聞こえた。
無体があればその数人で踏み込むつもりなのだろう。
「れ、……あむ、……んむぅ、」
んくんくと小さな口を必死で開けて入らない膨らみを咥えた。
「……あっ!あっ!、……くっ!、うう、……ん」
靴のまま足でダグの股間を刺激して遊ぶと高く女の悲鳴のような声が漏れた。
ガタガタと慌てた足音で青ざめた団長とベイルを含めた三人が駆け込む。
以前、一緒に菓子を買いに行こうと仲良くしていた男達だった。
「無体はしとらん」
「ん、んん!」
先端を咥えたまま焦った顔でダグの視線が彼らに向いた。
じわぁっと涙が浮かぶ。
瞬きをすればポロポロとこぼれて離れた口許から脅えた吐息が漏れる。
「ベ、イルお、兄ちゃん、団長、んぶ、あ、む、んああ、」
他の男の名を呼ぶのは気に食わないがこうやってぼろぼろ泣くのは嬉しい。
喋れないように頭を押さえつけて押し込む。
「んっぐ、」
「集中しろ」
ずずっとダグから鼻をすする音。
「カナン様、もうダグを、」
「お前らはそこにいろ。反応がいい」
団長を残して通路に隠れようとした団員に声をかけた。
「特にベイル。お前は残れ」
「そ、そんな」
ベイルの悲鳴のような声。
背中を丸めて逃げていた背中を振り向かせると顔は泣きはらしていた。
そしてパッと膨らみを頬張ったままダグは顔を上げた。
驚きと羞恥心、悲痛が混じっている。
あの日、私に感動を与えた顔に似ていて高陽した。
鉄面皮の私の顔が笑みで歪む。
あの日あの時私を天使と讃えたが、今は悪魔にでも見えるか?
最初は機嫌取りに大人しいが構うとすぐに調子に乗る。
堅物で有名だった私から囲われることに価値を見い出だす者や数ある伯爵家の中で潤沢な資金を持つ我が家に自惚れる者。
反応は様々だ。
もっと面白くないことはダグの態度だ。
しばらく休ませるつもりで、小遣いに金を持たせてご苦労と一言言うと特に気にした様子もなく黙って受け取った。
それも面白くなかったが、月に一度の鍛練の視察で見掛けて構おうとしたら不思議そうに私を見る。
新しい方がいらっしゃいますよね、と。
嫉妬でも垣間見えるならまだましなのに、別れた男が何しに来たという驚きと呆れが見えた。
私の執着を見誤ったダグに腹を立てている。
見栄も恥も捨ててこうまで構うのはお前だけだというのに。
その程度の認識かと分かると許せなかった。
変化のない私の顔をじっと見つめて段々青くなるから余計に加虐心に火が着いた。
団長室を占拠して奉仕させた。
「ん、ちゅ、ん、……んれぇ、」
執務用の椅子に腰かけて足元に膝まづかせて小さな口が私の膨らみに舌を馳せてる。
ここへ連れ込む時に鍵を閉めたのに団長がドアを蹴破って止めに来たから、ここを貸さないのなら屋敷に連れていくと脅し返した。
その方が手酷く抱くと分かっているから静かになる。
「ちゅ、……ん、ぱ、んはぁ、……はぁ、んちゅ、」
団長が蹴破ったから扉は斜めに倒れている。
外に音は漏れて通路に数人の気配とベイルの鼻をすする音が逆に聞こえている。
時折ダグの名を呼んで、ごめんとも小さく聞こえた。
無体があればその数人で踏み込むつもりなのだろう。
「れ、……あむ、……んむぅ、」
んくんくと小さな口を必死で開けて入らない膨らみを咥えた。
「……あっ!あっ!、……くっ!、うう、……ん」
靴のまま足でダグの股間を刺激して遊ぶと高く女の悲鳴のような声が漏れた。
ガタガタと慌てた足音で青ざめた団長とベイルを含めた三人が駆け込む。
以前、一緒に菓子を買いに行こうと仲良くしていた男達だった。
「無体はしとらん」
「ん、んん!」
先端を咥えたまま焦った顔でダグの視線が彼らに向いた。
じわぁっと涙が浮かぶ。
瞬きをすればポロポロとこぼれて離れた口許から脅えた吐息が漏れる。
「ベ、イルお、兄ちゃん、団長、んぶ、あ、む、んああ、」
他の男の名を呼ぶのは気に食わないがこうやってぼろぼろ泣くのは嬉しい。
喋れないように頭を押さえつけて押し込む。
「んっぐ、」
「集中しろ」
ずずっとダグから鼻をすする音。
「カナン様、もうダグを、」
「お前らはそこにいろ。反応がいい」
団長を残して通路に隠れようとした団員に声をかけた。
「特にベイル。お前は残れ」
「そ、そんな」
ベイルの悲鳴のような声。
背中を丸めて逃げていた背中を振り向かせると顔は泣きはらしていた。
そしてパッと膨らみを頬張ったままダグは顔を上げた。
驚きと羞恥心、悲痛が混じっている。
あの日、私に感動を与えた顔に似ていて高陽した。
鉄面皮の私の顔が笑みで歪む。
あの日あの時私を天使と讃えたが、今は悪魔にでも見えるか?
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