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壺※

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どろどろに濡れほぞる花と欲に溺れた反応を気に入り夢中になって大きく口を開けて肉を食み貪った。
エヴの悲鳴のような荒い呼吸とじゅるじゅると淫靡に蜜をすする音が可愛らしい静かな部屋に似つかわしくない。
自分が息をするのも忘れる程興奮する。
わざと下品にえげつないと言いたくなる程、マナーの悪い食事のような音を部屋に響かせた。
ねっとりと舌を花びらに隙間なく満遍なく抜き差ししながら垂れる蜜壺の蜜を舌先に集めてすすり、花芯から菊門を上下に舌を動かして舐め上げるとまた小さく吹いた蜜が舌かかった。
こぼれて顔にかかり勢いに跳ねた蜜は口から滴り、太ももから持ち上げたせいで不安定に浮いた膝から下に力が入り、シーツに足の指をつんのめって耐えている。
「はっ、くっ、ううっ、やめ、やめて!
や、いや」
手が青ざめるほどシーツを握りしめて震えている。
このままとも思うがやめろと言うなら止めようと気持ちが切り替わった。
変わり身の早さに我ながら欲より番に忠実だと感心する。
「分かった、やめよう」
さっとエヴから離れて、枕元に放った手拭いを拾うと寝台の横のぬるくなった湯に浸して絞る。
振り返れば裾を足へ引き下げるのを忘れて目を丸く見開くエヴが上半身を起こして座っていた。
怯えた表情から信用ならないと言う不快感がかいま見える。
だが、まだ整わない呼吸には甘さが混ざっている。
それと強く擦り合わせる太ももと揺れる腰からどうやら終わった快楽に惜しい気持ちがあるように思えた。
にやっと笑って自分の顔を拭いた。
また寝台に登ってエヴに近づくと、怯えて尻餅をついたまま後ろへ後ずさった所を足を掴んでまた引きずる。
先程と同様に裾が捲れて腹まで晒した。
ぎこちなくうつ伏せに逃げようとするのを無理やり表にひっくり返した。
ひゅっと息を飲んで怯えている。
「拭くだけだ」
そう言うが、怯えているせいで息をひそめぴくりとも動かない。
片足を引っ張って太ももに手拭いを添えた
ぬるい手拭いは冷たかったのだろう。
触れたら小さく足が揺れた。
引っ張って伸ばした片足の太ももから足の付け根、畳んだ反対の片足も引っ張って私を挟むように伸ばした足を同じように拭ってやる。
赤ん坊のおしめ換えのようにがに股に足を開かせて、裏に畳んだ手拭いを茂みに乗せた。
「つ、めっ、」
たい、と小さく呻いた。
「すまない。もうぬるくなってしまったがもう一度絞ってこよう」
「じ、自分で、する」
ばっと手拭いを引ったくってごしごしと乱暴に拭いた。
「私がするのに」
「いい」
取ろうと手を伸ばすと片手で股を隠しながら、手拭いを掴んだ腕を遠ざけた。
「拭けてない。貸せ」
手の隙間から茂みをさわさわと撫でると粘着質な蜜の塊が残っていた。
「丁寧に拭かないから、まだ残ってる。…ああ、まだ溢れて、気持ちいいのか」
退けようと掴む手を無視して、肌にこびりついた名残を指で次々と見つけていたら、刺激のせいかまたとろとろと新しい蜜が垂れてそれを指でくるくるとなぞった。
「いいってば!いいです!」
「貸せ」
閉じようと畳む両足に割り込み、膝頭を片方掴んで腹の外に向けて押さえつければ簡単に足が開いた。
「嫌がるような触り方はしない」
「い、嫌。自分で、する」
「ふうん、そうか。なら拭け。雑だから叱られる」
鼻を鳴らして両の膝頭の裏に手を差し入れた。
肩までぐいっと強く押して身体を半分に折ると、勢いに尻がひっくり返った。
「あっ、やっ」
尻が高く天井に向いてゆらゆらと揺れる。
目の前に充血してびしゃびしゃに濡れた肉の花びらと菊門がぱっくりと開いた。
「見ててやる。下手くそならやり直しだ」
「はっ、あっ、」
羞恥に顔を染めてはくはくと魚のように口を動かす。
無理やり限界までぎちぎちに膝を肩に押し込められて足はつんのめり、圧迫された腹と胸に呼吸が浅くなる。
わざと嫌がらせに、ほら、早くしろと言いながらゆっさゆっさと反動をつけて膝裏を押さえた手に体重をかけて揺さぶれば、重さと曲げた身体の痛みで叫んだ。
頑丈さが売りの守護の紋も関節の痛みには弱い。
強化がなければ重さに圧迫される。
ひと月ばかりの付き合いで把握した。
膝裏を揺するとパクパクと咲いた花びらが物欲しそうに揺れる。
ネチャネチャと粘着質な音を大きく立てて、その花びらの奥からは、充血してらてらに濡れた蜜壺の入口が小さく閉じたり開いたり、クポクポ動いているのが見え隠れして生唾を飲んだ。
足を動かそうが肩をひねろうが、逆に凝視する私の目の前で開いた股と尻がぶらぶら揺れて、動けば動くほど勝手にいやらしい音が部屋に響いてることに気づくと慌てて拭き始めた。
「くっ、ふっ、う、う」
「尻まで拭け。漏らしたみたいに濡れている。びちゃびちゃだな」
下敷きにされても強気で、ぎろっと睨むが目元は上気し、涙に濡れた瞳は欲に潤んでいる。
旨そうだと舌舐めずりをした。
「きっ、きらいっ、いじわるだっ」
欲に溺れた顔で苦しそうに吐き捨てるのを鼻で笑った。
「なら、緩めよう」
肩に押さえつけていたのを緩めれば、天井を向いていた尻を少し下げた。
膝裏から手を外すつもりはなく次は膝を横に大きく開かせた。
太ももの筋が突っ張るほど左右に押さえつければ少しばかり腰が不安定に浮く。
開いた左右の太ももに引っ張られた花びらがぱっくりと大きく開いてとろとろ蜜をこぼす蜜壺が丸見えになった。
ひくひくと身じろぎするだけで、こぽ、こぽと蜜壺から小さな音を立ててこぼして、しかも尻にそれがたらたらと滴っているのを見れば、にぃと片頬が笑みに歪む。
エヴは不安定な態勢に起き上がれず、強く抵抗も出来ないまま目を白黒させていた。
蜜壺から垂れる蜜に涎が止まらない。
あふれた蜜がとろとろと会陰を伝い、その筋を舐めたくて、押さえつけたままゆっくり顔を下げた。
やはり、女に慣れたもので高さが足りないと膝裏をもっと強く押して簡単に腰の高さを調整し、気に入った所で茂みに鼻を埋めてふんふんと匂いを嗅いだ。
「濡れてる、れ、」
柔らかい肉を舌でべったりと撫でる。
「ひっ、」
「気持ちいいと、ここは、れ、自然、と濡れる。分かるか?どんどん蜜が溢れている、れぇ、」
指の入らなかった蜜壺に舌を差し込むと隙間に半分ほど入る。
抜き差しをして中を擦って溢れる蜜を啜った。
「ふあっ、はぁ、ひ、ひっく、ふぇ、ふええ、こ、怖いい」
「れ、ぢゅ、ずずっ、…エヴ、怖いのか?」
「怖いぃ、ひぃ、ん、ひ、ひどいぃ」
「あむ、これは気持ちいい、と言うんだ、はむ、」
ちゅぱちゅぱと開いた肉の花びらを食む。
こりこりと肉を唇で挟んで噛み、ずずっと吸い上げた。
「私が、エヴに酷いことをする、わけないだろう?こんなに、大事にしてる」
「ひんっ、嘘だ、い、いじわるだぁ」
「エヴなら、逃げるのは、簡単なのに、れろ、」
花芯を舌で転がしてちゅぷっと吸うとがくがくと痙攣した。
「はっ、くっ、あっ!」
また小さく潮を拭いてにやっと笑った。
「ほら、喜んでる。優しく、と思ったが」
ズルズルと激しく吸引だけで肉を剥いて、ちゅくちゅくと執拗に攻めるともうやだとあっという間に泣き始めた。
「ひっく、ふぇ、ふぇぇっ。もう、やらぁ、や、めてよぉ、やらぁぁ」
ふえふえと幼子のように泣いて、手の甲で顔を覆って力なくぐったりしている。
「仕方ない、れ」
「ひ、ん、」
最後に舐めて、ちゅぷっとキスをした。
「嫌ならやめよう」
膝をゆっくり下ろして、目の前にあらわれた平たい腹に口付けを落とす。
エヴの握りしめていた手拭いを取り上げて足の間を丁寧に拭い、もう一度洗ってから自分の顔を拭った。
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