魔王と王の育児日記。(下書き)

花より団子よりもお茶が好き。

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第一章

藁にもすがる01

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「ダメだわからん」

とある城の一室で、いかにもといった黒衣の男がそう言った。
その顔はもうあとがないといったふうだ。
男の言葉に周りにいた数人がザワザワと騒ぎ出す。

「ど、どうしますか?」
「このままでは……」
「せっかく拾ってあげられたのに」

「わかっている。わかっている」

男は焦りを隠すように下唇を噛む。
その目線の先にはクッションの上ですやすやと寝息をたてる小さき者。

「必死になって〝これ〟に関する書物や詳しい者を探した。だがそれらしいのや役に立ちそうな物は一切なかった。そうだろ? なら、もう方法は一つしかない」

「しかし」

身の丈ほどある白い髪、白いローブに身を包んだ美しい男が、渋るように呟やいたが、それを掻き消すように男の檄が飛ぶ。


「一人でいい。今すぐ人間を連れて来い」



そして静かに付け加えた「これは命令だ」と。


◇◆◇

第一章 藁にもすがる

◇◆◇

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