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*真実
真実#3
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バンパイアと山下さんを取り逃がした後、私とリーダーは組織の緊急会議の場に報告も兼ねて参加していた
他の組織の人達やメンバーは破壊された残骸の後始末に招集されている
焔「そうか…山下は逃げたのか…」
と、重い顔付きで発した焔さん
組織としても裏切り者を野放しにしてしまった事を重く捉えてるんだろうな
依月「すいません…目の前に居たのに…」
2人の存在が黙視できていたのに…
あの時もっと早く駆けつけていれば、拳銃じゃなくて飛距離の出る銃を持っていれば、見す見す取り逃がしたりしなかったのに…!
「まさかあの男が裏切るとは…」
「山下の目的は捕らえたバンパイアの解放か?
わざわざリスクを犯して姿を見せたのか…」
山下さんはバンパイアを逃がす為に現れた…
どうゆう目的だったのか定かじゃないけど、何か荷物のようなものも持っていたし…
リーダー「山下さんは何かケースの様なものを手にしていました
あくまで可能性ですが、あのケースに俺達純血の血液サンプルが入ってるのかもしれません」
焔「そうだとすると山下は純血種を増やすのが目的ということか
増やす他にも目的がありそうだな
何せ野心が強い男だったからな」
依月「…私に山下さんを始末する許可を下さい」
私の一言に組織の研究員達がざわめいた
「依月何を考えてる!まさか山下を追う気か!?」
「馬鹿な!これ以上深追いするのは危険だ
それに奴の側には何体もの純血種が居るかもしれないんだぞ!」
依月「百も承知です
だけど組織の裏切り者をこのまま見逃す訳にもいかないでしょう?」
リーダー「俺も依月と同意見です」
「それはそうだが…っ」
「春千香まで…」
焔「お前等の意見は分かった
だが、許可はできない
陽香を拐ったバンパイアは今思えば山下によって生み出された純血種
お前等程の腕前の奴が掠り傷1つつけられず逃がしたのを忘れたか
山下の側には複数の純血種が確実に存在している
俺の言いたいことが分かるか?」
あの時、手も足も出ず取り逃がしたバンパイア…
純血種…確かにそう思わざる得ない
焔さんはみすみす死ににいくつもりかと私達に問いかけている
リーダー「どんな状況だろうが見逃すつもりはありませんよ」
依月「はい、相討ちだろうが殺ってやります
私は陽香の敵を取ると心に決めているんですから」
私達の曲がらない意見に研究員達は言葉を交えてざわざわと騒ぐ中、日景さんが言葉を発した
日景「…いいだろう
春千香と依月の山下追跡を許可する」
日景さん…?
ってきり他の研究員と同様に私達を止めるつもりなのかと思ってたけど…
「日景!何を考えている!」
「我々組織はこの子達の安全を保証する事が使命であろう!」
焔「お前は2人をみすみす死にに行かせるつもりか」
日景「死にに行かせるつもりなんて更々ありませんよ
でも俺達が何を言ったって2人は行く気です
責任は俺がとります
こいつ等に山下を始末する許可を」
日景さん…
私達の気持ちを汲んでくれた…
焔「はぁ…日景がそこまで言うなら…許可しよう
組織は裏切り者を許さない
必ず山下を始末しろ」
依月・リーダー「はい!」
焔「それから必ず生きて帰ってくること
この約束を破ったら地獄の果てまで追いかけて説教してやるからな」
リーダー「怖いこと言いますね」
依月「そんなの怖くて死にたくても死ねないですよ
勿論死ぬつもりはないですけど」
日景「組織が全面的にバックアップする
ありとあらゆる装備をすぐに準備しよう
とことんやって来るといい」
依月「ありがとう日景さんっ」
私とリーダーは装備を充分整えて、研究所を出た
リーダー「でもどうするんだ?
どこに居るかも分からないのに」
依月「…1つ気になってた事があるの
陽香があんなあっさりバンパイア捕まるわけない
つまり陽香は油断してたと思うの」
リーダー「どういう事だ?」
依月「今まで気のせいかもしれないと深く考えてなかったけど、山下さんが裏切った今1つの仮説が浮かんだ
あくまで仮説だけどあの日、山下さんが家に来ていたとしたら…?
当然組織の一員で信頼していた人物
陽香は何の疑問もなく家入れるはず
そして頃合いを見てバンパイアに襲わせたんじゃないかな」
リーダー「確かに考えられるな
陽香ほどの実力があればバンパイアに負けることはないはずだしな…
だけど油断してたとは言え、バンパイアが近くに居れば匂いで気付くだろう」
依月「山下さんが薬を撒いたんだとしたら?
嗅覚を鈍らせる薬…
対バンパイア様にあったでしょ?
だからバンパイアの存在に気付かなかった」
リーダー「…充分あり得る話だな
じゃぁまさか、今向かっている場所って…」
依月「もちろん…私達が住んでいたあの家に
何か手掛かりが見つかるかもしれない!」
絶対に手掛かりを見つけて見せる…!
他の組織の人達やメンバーは破壊された残骸の後始末に招集されている
焔「そうか…山下は逃げたのか…」
と、重い顔付きで発した焔さん
組織としても裏切り者を野放しにしてしまった事を重く捉えてるんだろうな
依月「すいません…目の前に居たのに…」
2人の存在が黙視できていたのに…
あの時もっと早く駆けつけていれば、拳銃じゃなくて飛距離の出る銃を持っていれば、見す見す取り逃がしたりしなかったのに…!
「まさかあの男が裏切るとは…」
「山下の目的は捕らえたバンパイアの解放か?
わざわざリスクを犯して姿を見せたのか…」
山下さんはバンパイアを逃がす為に現れた…
どうゆう目的だったのか定かじゃないけど、何か荷物のようなものも持っていたし…
リーダー「山下さんは何かケースの様なものを手にしていました
あくまで可能性ですが、あのケースに俺達純血の血液サンプルが入ってるのかもしれません」
焔「そうだとすると山下は純血種を増やすのが目的ということか
増やす他にも目的がありそうだな
何せ野心が強い男だったからな」
依月「…私に山下さんを始末する許可を下さい」
私の一言に組織の研究員達がざわめいた
「依月何を考えてる!まさか山下を追う気か!?」
「馬鹿な!これ以上深追いするのは危険だ
それに奴の側には何体もの純血種が居るかもしれないんだぞ!」
依月「百も承知です
だけど組織の裏切り者をこのまま見逃す訳にもいかないでしょう?」
リーダー「俺も依月と同意見です」
「それはそうだが…っ」
「春千香まで…」
焔「お前等の意見は分かった
だが、許可はできない
陽香を拐ったバンパイアは今思えば山下によって生み出された純血種
お前等程の腕前の奴が掠り傷1つつけられず逃がしたのを忘れたか
山下の側には複数の純血種が確実に存在している
俺の言いたいことが分かるか?」
あの時、手も足も出ず取り逃がしたバンパイア…
純血種…確かにそう思わざる得ない
焔さんはみすみす死ににいくつもりかと私達に問いかけている
リーダー「どんな状況だろうが見逃すつもりはありませんよ」
依月「はい、相討ちだろうが殺ってやります
私は陽香の敵を取ると心に決めているんですから」
私達の曲がらない意見に研究員達は言葉を交えてざわざわと騒ぐ中、日景さんが言葉を発した
日景「…いいだろう
春千香と依月の山下追跡を許可する」
日景さん…?
ってきり他の研究員と同様に私達を止めるつもりなのかと思ってたけど…
「日景!何を考えている!」
「我々組織はこの子達の安全を保証する事が使命であろう!」
焔「お前は2人をみすみす死にに行かせるつもりか」
日景「死にに行かせるつもりなんて更々ありませんよ
でも俺達が何を言ったって2人は行く気です
責任は俺がとります
こいつ等に山下を始末する許可を」
日景さん…
私達の気持ちを汲んでくれた…
焔「はぁ…日景がそこまで言うなら…許可しよう
組織は裏切り者を許さない
必ず山下を始末しろ」
依月・リーダー「はい!」
焔「それから必ず生きて帰ってくること
この約束を破ったら地獄の果てまで追いかけて説教してやるからな」
リーダー「怖いこと言いますね」
依月「そんなの怖くて死にたくても死ねないですよ
勿論死ぬつもりはないですけど」
日景「組織が全面的にバックアップする
ありとあらゆる装備をすぐに準備しよう
とことんやって来るといい」
依月「ありがとう日景さんっ」
私とリーダーは装備を充分整えて、研究所を出た
リーダー「でもどうするんだ?
どこに居るかも分からないのに」
依月「…1つ気になってた事があるの
陽香があんなあっさりバンパイア捕まるわけない
つまり陽香は油断してたと思うの」
リーダー「どういう事だ?」
依月「今まで気のせいかもしれないと深く考えてなかったけど、山下さんが裏切った今1つの仮説が浮かんだ
あくまで仮説だけどあの日、山下さんが家に来ていたとしたら…?
当然組織の一員で信頼していた人物
陽香は何の疑問もなく家入れるはず
そして頃合いを見てバンパイアに襲わせたんじゃないかな」
リーダー「確かに考えられるな
陽香ほどの実力があればバンパイアに負けることはないはずだしな…
だけど油断してたとは言え、バンパイアが近くに居れば匂いで気付くだろう」
依月「山下さんが薬を撒いたんだとしたら?
嗅覚を鈍らせる薬…
対バンパイア様にあったでしょ?
だからバンパイアの存在に気付かなかった」
リーダー「…充分あり得る話だな
じゃぁまさか、今向かっている場所って…」
依月「もちろん…私達が住んでいたあの家に
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絶対に手掛かりを見つけて見せる…!
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