5 / 21
第5話:「お楽しみ後のTS防衛ガールズトーク」
しおりを挟む
「――ふぁッ……」
「――ふっえー……」
欲望、獣欲に塗れた輪姦の会は、男性達が数巡した果てにようやく終了の目途を見て。
参加者は休息の時を迎えていた。
倉庫には、まだ使えるが仮設庁舎の場所の都合で、使用されずに放置同然となっているソファが丁度あり。
髄菩と芹滝は引き続き美少女の姿のまま、そして一糸纏わぬ姿のまま。しかし構わぬ様子でリラックスした、というか体力を使い果たしたといった様子で並び座り、吐息を零している。
「お疲れ様、ずいちゃん、せりっち」
「サイッコーだったよー」
そんな二人の両脇より、様相の違う二つの透る声色が掛かった。
二人をソファの中心に、その両隣に見え座っているのは――二人の美女であった。
一人は、長身で金髪のシュートカットが映える、王子様系といった感じの美女。
もう一人は、また長身で黒髪ロングが映える、切れ者な雰囲気の美女。
どちらも麗しい顔立ちながらも、ボンキュボンなたまらない身体をしている。そして、そのたまらない魅惑の身体を見せつけるかのように、その二人の美女はまた全裸であった。
どちらも、先まではこの倉庫に居なかったはずの美女。
――いや、事実を言えば二人の美女は。この場での淫靡な輪姦の会が始まった時から、ずっとこの場に居たのだ。
明かそう――二人の美女の正体は、輪姦の会の参加者。今先まで髄菩と芹滝を犯し堪能していた男性達。
その、〝性転換して女となった〟姿。
そう、この会に参加して髄菩と芹滝を輪姦して楽しんだ男性達も皆また。女性へと「性転換する事を可能とする」性転換体質の持ち主なのであった。
詳細を言えば。
金髪ショートの王子様美女の正体は、最初と最後に髄菩を犯し楽しんだ男性。
黒髪ロングの美女の正体は、同じく最初と最後に芹滝を犯し楽しんだ男性だ。
輪姦の会が終わった後に、参加者の男性達は皆、女性へとその身を変貌させ。
その身体をもって、今回のメインディッシュとなった髄菩と芹滝へ。アフターケアを提供していたのだ。
「お盛んにも程がある」
髄菩は、先までの甘々トロトロの様子から驚きなまでの切り替えで、いつもの皮肉気な様子に戻っており。
今は見目麗しい裸体を主張する、今先まで自分の身体を犯し堪能していた張本人である、金髪ショートの王子様美女を。
一変して、まるでホストのように侍らせてながら。片手に持つ、その金髪王子様から渡された缶コーラを口につける。
実際、金髪王子様と黒髪ロング美女は。今は髄菩と芹滝へのアフターケアとして、ホストの真似事に興じていた。
「ふふんっ。それにメロメロになっちゃった、ずいちゃんの姿。とっても可愛かったよ?」
それに、金髪王子様は悪戯っぽく耳元で囁く。
「――ひゃぅっ!♡」
しかし、その金髪王子様から直後には可愛らしい悲鳴が上がった。
見れば、髄菩の片手が伸びて金髪王子様の巨乳の肩乳を鷲掴みにしている。今はホストに興じご奉仕をする側になった身で、調子に乗った金髪王子様への折檻であった。
「髄菩は意地っ張りだねー」
そんな様子を横目に見ながら、揶揄う声を飛ばすは横に座る芹滝。
その芹滝は、横にまたホストとして侍らせる黒髪ロング美女に、ぐでーと寄り掛かり。その豊満な乳房の横乳を、枕代わりにするかのように頭を埋めて、その感触を堪能していた。
「ふにゃー、きゅーちゃんのおっぱいはたまらないねー♡おチンポハメハメされた後はコレに限るよ♡」
そして黒髪ロング美女に頭を撫でられながら。ホワーとしたセックス中とは別種の幸せそうな顔で、黒髪ロング美女を「きゅーちゃん」と呼んで甘える姿を見せていた。
「よくやる――んっ♡」
その隣の芹滝の姿様子に、呆れの声を零した髄菩だが。次にその口からは、甘い一声が零れた。
「久遠君……っ、そんなに念入りにやらなくてもいいっ」
そして、髄菩は自身の足元。股下にそんな訴えの声を零した。
少し開かれた髄菩の股の間。なんとそこにはひざまづき、髄菩の股間に頭を突きこむ一人の少女の頭が、身体姿があった。
凛々しくもあどけなさを残す、黒髪ショートが映える褐色肌の美少女。
そしてその少女はなんと髄菩の股間に、おマンコに顔を突きこみ。その可愛らしい口で、舌先で髄菩のおマンコを念入りに舐めているではないか。
「んちゅっ♡ぷぁ……大丈夫です、ご遠慮しないで」
そんな美少女は一度、髄菩の股間から顔を離すと。人懐こい表情で髄菩を見上げ、そんな促す言葉を寄越した。
明かせば。その褐色黒髪ショートの美少女の正体は、髄菩がフェラチオでイかせてあげた後輩の若い男性。その性転換した姿だ。
「ほらほら、先輩っ。しっかりご奉仕してくださいねー♡」
「んんっ♡ふぁっ……芹滝くんっ、あんまり意地悪しないでくれっ……♡」
その横。芹滝の股の間では、まったく同様の光景が繰り広げられていた。
芹滝の股の間にひざますいて顔を突きこむは。銀髪にポニーテールが映え、まだ幼女の面影が残る十代前半程の外見の、気の強そうな美少女。
芹滝のおマンコを舐めさせられているその少女に、芹滝は何か加虐的で意地悪そうな声を降ろし。一方の少女はおマンコ舐めさせられながらも、加虐心をそそる上目使いで芹滝に容赦の言葉を紡ぐ。
明かせば、その幼さ残る少女の正体は。芹滝がフェラチオでイかせてあげた先輩の男性だ。
合わせて状況を説明すれば。参加者のおチンポによってザーメンを散々注がれた、二人の身を、おマンコを労い。
フェラチオをしてもらった二人が美少女に転じ、今はお礼兼お掃除のためのご奉仕クンニをしている真っ最中なのであった。
「あはは♡先輩やっぱり可愛いっ♡」
芹滝はノリノリな様子で、お願いを求めて来た美少女姿の先輩に揶揄う声を降ろし。そしてその頭を撫でて可愛がる。
「んぅ♡はぅぅ♡」
それにご奉仕お口クンニをしながらも、被虐心を刺激され甘美な声を上げてしまう先輩。
「んっ♡いっぱいしていただきましたから、ご奉仕でお返ししないと♡」
一方。後輩の褐色美少女は、いじらしい献身的な様子を見せつつ、お掃除クンニに集中している。
「適当でいい……んっ♡」
その姿から強く拒絶はできず。髄菩は遠慮の言葉を紡ぎつつも、懸命なお口ご奉仕の突当てる甘美に、また甘い声を零してしまう。
さらにソファに座る髄菩と芹滝の背後にも、女性へと性転換した参加男性が位置取り。肩を揉んだり、背後からおっぱいを押し付け抱き着いたりして、労いのご奉仕をしている。
さらには二人の足元にも、女性へと変じた男性参加者が面白がっている様子で侍っている。
そんな感じで。
今先までは雄達が二人の雌を囲って、犯し喰らう獣欲のステージであった倉庫内は。
一転して、一様に正体は男性の性転換美少女・美女達がイチャつき合う。姦しい空間へと変貌していたのだった。
「――良いリフレッシュになったな――大攻勢前に、肩が解れた」
引き続き黒髪ロング美女の乳房に頭を埋めて甘えつつ。同時にご奉仕クンニが終わった銀髪ポニテ美少女の先輩を、膝の上に座らせて愛で可愛がりながら。
芹滝がそんな一言を零したのは、その時であった。
「っ、芹滝君ッ」
その言葉に。芹滝の膝の上で可愛がられ、落ち着かなそうにしていた先輩が。様相を変えて、咎めるそれの声を上げたのはその時であった。
「すでに、神経質になる情報でもありませんよ二曹。末端まで広がり切ってる噂だ――いや、もう噂の域じゃないな」
それに擁護するような声を向けるは、黒髪ロングの美女。
芹滝が口にしたそれは。陸上防衛隊の作戦、戦略に関する噂、情報についてのもの。
陸上防衛隊が、いや防衛隊全体が。
近いうちに高確度で開始するであろう、大反抗攻勢作戦についての言及だ。
現在、陸上防衛隊が敵対する鋼獣帝国軍は、同じくこの異世界のとある国に軍事侵攻している。
そして日本国と陸上防衛隊は、その国へ防衛援助支援のために介入しており。
噂の大反抗攻勢作戦は、間違いなくその鋼獣帝国軍を。この介入中の国の領地より押し返すためのものであった。
「お上や情報関係の部署も、もう情報秘匿に比重を置いていない。力に物を言わせた、どデカイぶち返しをかますつもりだろう」
その大反抗攻勢作戦に関わる推察を、黒髪ロングの美女は静かな口調で紡いで見せる。そしてそれは明かせば、実際の所に近いものであった。
「……あまり、スマートじゃないね。好みじゃないな」
それに少し気に入らなそうな声を上げたのは、金髪王子様の美女。今は髄菩の肩に腕を回してキザなホストのような奉仕を見せ、しかし髄菩からはウザそうにされている。
「作戦が、好みだった事があったか?」
そしてそれにその髄菩が、淡々としかし皮肉気な様子で声を割り入れる。
その言葉に、髄菩の足元にお供するように侍り、言葉を聞いていた褐色美少女の後輩が。さらには周りに侍る、今は美少女の身体の男衆が。
皆一様に、様相を気を張り詰めたようなそれへと変える。
「何であれ、やって完遂するしかない――それが、俺等の役割だ」
そして再び芹滝が。黒髪ロングの美女の横乳に顔を埋めつつ。その顔を気の抜けたそれから、少し神妙なものへと変えて、そんな自らに言い聞かせるような一言を発した。
「せりっちの言う通りかな。それぞれの役割を、完璧を目指してこなすしかないのが現実か」
そしてまた金髪王子様が。場の空気を解そうとしたのだろう、少しニヒルな色を作って、そんな言葉を紡いで見せた。
「頼もしい限りだな。整備の腕には妥協を認めないお前が言うと、説得力がある」
その金髪王子様の言葉に、髄菩がまた淡々としかし揶揄うそれの言葉を向ける。
「当然。ずいちゃんや、せりっちの機体を預かってるんだからね」
それに、当然と誇るように返す金髪王子様。何を隠そう金髪王子様の彼女(彼だが)は、髄菩機の89AWVや芹滝機の93AWVの機体整備を受け持つ整備員なのであった。
「――だから、そのお礼じゃないけど。もうちょっと素直になってくれてもいいんだよ?」
そしてしかし。金髪王子様は次にはその美麗な美女フェイスを、しかし下心丸出しの綻んだものに変貌させ。
そして髄菩の肩に回していた腕の手先を、髄菩の乳房へ伸ばそうとする。
「あと、今度は薩っちんや綿ちゃんに。上っちや静りんも誘ってくれると嬉しいなー、とか――あ痛っ!」
同時に。髄菩機の搭乗員である二人や。芹滝機の砲手と操縦手である隊員の名を上げ。
次のこの秘密の会には、その彼等(彼女にもなるが)の参加を要望する言葉を紡ぐ金髪王子様。
しかしそれは途中で、締まらない悲鳴へと変わった。
「ウザいのが、玉に瑕だが」
その金髪王子様の伸ばそうとした手の甲を、先回りした髄菩の指先がツネっており。
そして髄菩は、皮肉と呆れの混じった声色で。そんなオチを付ける一言を零して見せた――
「――ふっえー……」
欲望、獣欲に塗れた輪姦の会は、男性達が数巡した果てにようやく終了の目途を見て。
参加者は休息の時を迎えていた。
倉庫には、まだ使えるが仮設庁舎の場所の都合で、使用されずに放置同然となっているソファが丁度あり。
髄菩と芹滝は引き続き美少女の姿のまま、そして一糸纏わぬ姿のまま。しかし構わぬ様子でリラックスした、というか体力を使い果たしたといった様子で並び座り、吐息を零している。
「お疲れ様、ずいちゃん、せりっち」
「サイッコーだったよー」
そんな二人の両脇より、様相の違う二つの透る声色が掛かった。
二人をソファの中心に、その両隣に見え座っているのは――二人の美女であった。
一人は、長身で金髪のシュートカットが映える、王子様系といった感じの美女。
もう一人は、また長身で黒髪ロングが映える、切れ者な雰囲気の美女。
どちらも麗しい顔立ちながらも、ボンキュボンなたまらない身体をしている。そして、そのたまらない魅惑の身体を見せつけるかのように、その二人の美女はまた全裸であった。
どちらも、先まではこの倉庫に居なかったはずの美女。
――いや、事実を言えば二人の美女は。この場での淫靡な輪姦の会が始まった時から、ずっとこの場に居たのだ。
明かそう――二人の美女の正体は、輪姦の会の参加者。今先まで髄菩と芹滝を犯し堪能していた男性達。
その、〝性転換して女となった〟姿。
そう、この会に参加して髄菩と芹滝を輪姦して楽しんだ男性達も皆また。女性へと「性転換する事を可能とする」性転換体質の持ち主なのであった。
詳細を言えば。
金髪ショートの王子様美女の正体は、最初と最後に髄菩を犯し楽しんだ男性。
黒髪ロングの美女の正体は、同じく最初と最後に芹滝を犯し楽しんだ男性だ。
輪姦の会が終わった後に、参加者の男性達は皆、女性へとその身を変貌させ。
その身体をもって、今回のメインディッシュとなった髄菩と芹滝へ。アフターケアを提供していたのだ。
「お盛んにも程がある」
髄菩は、先までの甘々トロトロの様子から驚きなまでの切り替えで、いつもの皮肉気な様子に戻っており。
今は見目麗しい裸体を主張する、今先まで自分の身体を犯し堪能していた張本人である、金髪ショートの王子様美女を。
一変して、まるでホストのように侍らせてながら。片手に持つ、その金髪王子様から渡された缶コーラを口につける。
実際、金髪王子様と黒髪ロング美女は。今は髄菩と芹滝へのアフターケアとして、ホストの真似事に興じていた。
「ふふんっ。それにメロメロになっちゃった、ずいちゃんの姿。とっても可愛かったよ?」
それに、金髪王子様は悪戯っぽく耳元で囁く。
「――ひゃぅっ!♡」
しかし、その金髪王子様から直後には可愛らしい悲鳴が上がった。
見れば、髄菩の片手が伸びて金髪王子様の巨乳の肩乳を鷲掴みにしている。今はホストに興じご奉仕をする側になった身で、調子に乗った金髪王子様への折檻であった。
「髄菩は意地っ張りだねー」
そんな様子を横目に見ながら、揶揄う声を飛ばすは横に座る芹滝。
その芹滝は、横にまたホストとして侍らせる黒髪ロング美女に、ぐでーと寄り掛かり。その豊満な乳房の横乳を、枕代わりにするかのように頭を埋めて、その感触を堪能していた。
「ふにゃー、きゅーちゃんのおっぱいはたまらないねー♡おチンポハメハメされた後はコレに限るよ♡」
そして黒髪ロング美女に頭を撫でられながら。ホワーとしたセックス中とは別種の幸せそうな顔で、黒髪ロング美女を「きゅーちゃん」と呼んで甘える姿を見せていた。
「よくやる――んっ♡」
その隣の芹滝の姿様子に、呆れの声を零した髄菩だが。次にその口からは、甘い一声が零れた。
「久遠君……っ、そんなに念入りにやらなくてもいいっ」
そして、髄菩は自身の足元。股下にそんな訴えの声を零した。
少し開かれた髄菩の股の間。なんとそこにはひざまづき、髄菩の股間に頭を突きこむ一人の少女の頭が、身体姿があった。
凛々しくもあどけなさを残す、黒髪ショートが映える褐色肌の美少女。
そしてその少女はなんと髄菩の股間に、おマンコに顔を突きこみ。その可愛らしい口で、舌先で髄菩のおマンコを念入りに舐めているではないか。
「んちゅっ♡ぷぁ……大丈夫です、ご遠慮しないで」
そんな美少女は一度、髄菩の股間から顔を離すと。人懐こい表情で髄菩を見上げ、そんな促す言葉を寄越した。
明かせば。その褐色黒髪ショートの美少女の正体は、髄菩がフェラチオでイかせてあげた後輩の若い男性。その性転換した姿だ。
「ほらほら、先輩っ。しっかりご奉仕してくださいねー♡」
「んんっ♡ふぁっ……芹滝くんっ、あんまり意地悪しないでくれっ……♡」
その横。芹滝の股の間では、まったく同様の光景が繰り広げられていた。
芹滝の股の間にひざますいて顔を突きこむは。銀髪にポニーテールが映え、まだ幼女の面影が残る十代前半程の外見の、気の強そうな美少女。
芹滝のおマンコを舐めさせられているその少女に、芹滝は何か加虐的で意地悪そうな声を降ろし。一方の少女はおマンコ舐めさせられながらも、加虐心をそそる上目使いで芹滝に容赦の言葉を紡ぐ。
明かせば、その幼さ残る少女の正体は。芹滝がフェラチオでイかせてあげた先輩の男性だ。
合わせて状況を説明すれば。参加者のおチンポによってザーメンを散々注がれた、二人の身を、おマンコを労い。
フェラチオをしてもらった二人が美少女に転じ、今はお礼兼お掃除のためのご奉仕クンニをしている真っ最中なのであった。
「あはは♡先輩やっぱり可愛いっ♡」
芹滝はノリノリな様子で、お願いを求めて来た美少女姿の先輩に揶揄う声を降ろし。そしてその頭を撫でて可愛がる。
「んぅ♡はぅぅ♡」
それにご奉仕お口クンニをしながらも、被虐心を刺激され甘美な声を上げてしまう先輩。
「んっ♡いっぱいしていただきましたから、ご奉仕でお返ししないと♡」
一方。後輩の褐色美少女は、いじらしい献身的な様子を見せつつ、お掃除クンニに集中している。
「適当でいい……んっ♡」
その姿から強く拒絶はできず。髄菩は遠慮の言葉を紡ぎつつも、懸命なお口ご奉仕の突当てる甘美に、また甘い声を零してしまう。
さらにソファに座る髄菩と芹滝の背後にも、女性へと性転換した参加男性が位置取り。肩を揉んだり、背後からおっぱいを押し付け抱き着いたりして、労いのご奉仕をしている。
さらには二人の足元にも、女性へと変じた男性参加者が面白がっている様子で侍っている。
そんな感じで。
今先までは雄達が二人の雌を囲って、犯し喰らう獣欲のステージであった倉庫内は。
一転して、一様に正体は男性の性転換美少女・美女達がイチャつき合う。姦しい空間へと変貌していたのだった。
「――良いリフレッシュになったな――大攻勢前に、肩が解れた」
引き続き黒髪ロング美女の乳房に頭を埋めて甘えつつ。同時にご奉仕クンニが終わった銀髪ポニテ美少女の先輩を、膝の上に座らせて愛で可愛がりながら。
芹滝がそんな一言を零したのは、その時であった。
「っ、芹滝君ッ」
その言葉に。芹滝の膝の上で可愛がられ、落ち着かなそうにしていた先輩が。様相を変えて、咎めるそれの声を上げたのはその時であった。
「すでに、神経質になる情報でもありませんよ二曹。末端まで広がり切ってる噂だ――いや、もう噂の域じゃないな」
それに擁護するような声を向けるは、黒髪ロングの美女。
芹滝が口にしたそれは。陸上防衛隊の作戦、戦略に関する噂、情報についてのもの。
陸上防衛隊が、いや防衛隊全体が。
近いうちに高確度で開始するであろう、大反抗攻勢作戦についての言及だ。
現在、陸上防衛隊が敵対する鋼獣帝国軍は、同じくこの異世界のとある国に軍事侵攻している。
そして日本国と陸上防衛隊は、その国へ防衛援助支援のために介入しており。
噂の大反抗攻勢作戦は、間違いなくその鋼獣帝国軍を。この介入中の国の領地より押し返すためのものであった。
「お上や情報関係の部署も、もう情報秘匿に比重を置いていない。力に物を言わせた、どデカイぶち返しをかますつもりだろう」
その大反抗攻勢作戦に関わる推察を、黒髪ロングの美女は静かな口調で紡いで見せる。そしてそれは明かせば、実際の所に近いものであった。
「……あまり、スマートじゃないね。好みじゃないな」
それに少し気に入らなそうな声を上げたのは、金髪王子様の美女。今は髄菩の肩に腕を回してキザなホストのような奉仕を見せ、しかし髄菩からはウザそうにされている。
「作戦が、好みだった事があったか?」
そしてそれにその髄菩が、淡々としかし皮肉気な様子で声を割り入れる。
その言葉に、髄菩の足元にお供するように侍り、言葉を聞いていた褐色美少女の後輩が。さらには周りに侍る、今は美少女の身体の男衆が。
皆一様に、様相を気を張り詰めたようなそれへと変える。
「何であれ、やって完遂するしかない――それが、俺等の役割だ」
そして再び芹滝が。黒髪ロングの美女の横乳に顔を埋めつつ。その顔を気の抜けたそれから、少し神妙なものへと変えて、そんな自らに言い聞かせるような一言を発した。
「せりっちの言う通りかな。それぞれの役割を、完璧を目指してこなすしかないのが現実か」
そしてまた金髪王子様が。場の空気を解そうとしたのだろう、少しニヒルな色を作って、そんな言葉を紡いで見せた。
「頼もしい限りだな。整備の腕には妥協を認めないお前が言うと、説得力がある」
その金髪王子様の言葉に、髄菩がまた淡々としかし揶揄うそれの言葉を向ける。
「当然。ずいちゃんや、せりっちの機体を預かってるんだからね」
それに、当然と誇るように返す金髪王子様。何を隠そう金髪王子様の彼女(彼だが)は、髄菩機の89AWVや芹滝機の93AWVの機体整備を受け持つ整備員なのであった。
「――だから、そのお礼じゃないけど。もうちょっと素直になってくれてもいいんだよ?」
そしてしかし。金髪王子様は次にはその美麗な美女フェイスを、しかし下心丸出しの綻んだものに変貌させ。
そして髄菩の肩に回していた腕の手先を、髄菩の乳房へ伸ばそうとする。
「あと、今度は薩っちんや綿ちゃんに。上っちや静りんも誘ってくれると嬉しいなー、とか――あ痛っ!」
同時に。髄菩機の搭乗員である二人や。芹滝機の砲手と操縦手である隊員の名を上げ。
次のこの秘密の会には、その彼等(彼女にもなるが)の参加を要望する言葉を紡ぐ金髪王子様。
しかしそれは途中で、締まらない悲鳴へと変わった。
「ウザいのが、玉に瑕だが」
その金髪王子様の伸ばそうとした手の甲を、先回りした髄菩の指先がツネっており。
そして髄菩は、皮肉と呆れの混じった声色で。そんなオチを付ける一言を零して見せた――
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
装甲列車、異世界へ ―陸上自衛隊〝建設隊〟 異界の軌道を行く旅路―
EPIC
ファンタジー
建設隊――陸上自衛隊にて編制運用される、鉄道運用部隊。
そしてその世界の陸上自衛隊 建設隊は、旧式ながらも装甲列車を保有運用していた。
そんな建設隊は、何の因果か巡り合わせか――異世界の地を新たな任務作戦先とすることになる――
陸上自衛隊が装甲列車で異世界を旅する作戦記録――開始。
注意)「どんと来い超常現象」な方針で、自衛隊側も超技術の恩恵を受けてたり、めっちゃ強い隊員の人とか出てきます。まじめな現代軍隊inファンタジーを期待すると盛大に肩透かしを食らいます。ハジケる覚悟をしろ。
・「異世界を――装甲列車で冒険したいですッ!」、そんな欲望のままに開始した作品です。
・現実的な多々の問題点とかぶん投げて、勢いと雰囲気で乗り切ります。
・作者は鉄道関係に関しては完全な素人です。
・自衛隊の名称をお借りしていますが、装甲列車が出てくる時点で現実とは異なる組織です。
―異質― 激突の編/日本国の〝隊〟 その異世界を掻き回す重金奏――
EPIC
SF
日本国の戦闘団、護衛隊群、そして戦闘機と飛行場基地。続々異世界へ――
とある別の歴史を歩んだ世界。
その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。
第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる――
大規模な演習の最中に異常現象に巻き込まれ、未知なる世界へと飛ばされてしまった、日本国陸隊の有事官〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟と、各職種混成の約1個中隊。
そこは、剣と魔法が力の象徴とされ、モンスターが跋扈する世界であった。
そんな世界で手探りでの調査に乗り出した日本国隊。時に異世界の人々と交流し、時に救い、時には脅威となる存在と苛烈な戦いを繰り広げ、潜り抜けて来た。
そんな彼らの元へ、陸隊の戦闘団。海隊の護衛艦船。航空隊の戦闘機から果ては航空基地までもが、続々と転移合流して来る。
そしてそれを狙い図ったかのように、異世界の各地で不穏な動きが見え始める。
果たして日本国隊は、そして異世界はいかなる道をたどるのか。
未知なる地で、日本国隊と、未知なる力が激突する――
注意事項(1 当お話は第2部となります。ですがここから読み始めても差して支障は無いかと思います、きっと、たぶん、メイビー。
注意事項(2 このお話には、オリジナル及び架空設定を多数含みます。
注意事項(3 部隊単位で続々転移して来る形式の転移物となります。
注意事項(4 主人公を始めとする一部隊員キャラクターが、超常的な行動を取ります。かなりなんでも有りです。
注意事項(5 小説家になろう、カクヨムでも投稿しています。
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。
―異質― 邂逅の編/日本国の〝隊〟、その異世界を巡る叙事詩――《第一部完結》
EPIC
SF
日本国の混成1個中隊、そして超常的存在。異世界へ――
とある別の歴史を歩んだ世界。
その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。
第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる――
日本国陸隊の有事官、――〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟。
歪で醜く禍々しい容姿と、常識外れの身体能力、そしてスタンスを持つ、隊員として非常に異質な存在である彼。
そんな隊員である制刻は、陸隊の行う大規模な演習に参加中であったが、その最中に取った一時的な休眠の途中で、不可解な空間へと導かれる。そして、そこで会った作業服と白衣姿の謎の人物からこう告げられた。
「異なる世界から我々の世界に、殴り込みを掛けようとしている奴らがいる。先手を打ちその世界に踏み込み、この企みを潰せ」――と。
そして再び目を覚ました時、制刻は――そして制刻の所属する普通科小隊を始めとする、各職種混成の約一個中隊は。剣と魔法が力の象徴とされ、モンスターが跋扈する未知の世界へと降り立っていた――。
制刻を始めとする異質な隊員等。
そして問題部隊、〝第54普通科連隊〟を始めとする各部隊。
元居た世界の常識が通用しないその異世界を、それを越える常識外れな存在が、掻き乱し始める。
〇案内と注意
1) このお話には、オリジナル及び架空設定を多数含みます。
2) 部隊規模(始めは中隊規模)での転移物となります。
3) チャプター3くらいまでは単一事件をいくつか描き、チャプター4くらいから単一事件を混ぜつつ、一つの大筋にだんだん乗っていく流れになっています。
4) 主人公を始めとする一部隊員キャラクターが、超常的な行動を取ります。ぶっ飛んでます。かなりなんでも有りです。
5) 小説家になろう、カクヨムにてすでに投稿済のものになりますが、そちらより一話当たり分量を多くして話数を減らす整理のし直しを行っています。

おじさんが異世界転移してしまった。
明かりの元
ファンタジー
ひょんな事からゲーム異世界に転移してしまったおじさん、はたして、無事に帰還できるのだろうか?
モンスターが蔓延る異世界で、様々な出会いと別れを経験し、おじさんはまた一つ、歳を重ねる。
異世界災派 ~1514億4000万円を失った自衛隊、海外に災害派遣す~
ス々月帶爲
ファンタジー
元号が令和となり一年。自衛隊に数々の災難が、襲い掛かっていた。
対戦闘機訓練の為、東北沖を飛行していた航空自衛隊のF-35A戦闘機が何の前触れもなく消失。そのF-35Aを捜索していた海上自衛隊護衛艦のありあけも、同じく捜索活動を行っていた、いずも型護衛艦2番艦かがの目の前で消えた。約一週間後、厄災は東北沖だけにとどまらなかった事を知らされた。陸上自衛隊の車両を積載しアメリカ合衆国に向かっていたC-2が津軽海峡上空で消失したのだ。
これまでの損失を計ると、1514億4000万円。過去に類をみない、恐ろしい損害を負った防衛省・自衛隊。
防衛省は、対策本部を設置し陸上自衛隊の東部方面隊、陸上総隊より選抜された部隊で混成団を編成。
損失を取り返すため、何より一緒に消えてしまった自衛官を見つけ出す為、混成団を災害派遣する決定を下したのだった。
派遣を任されたのは、陸上自衛隊のプロフェッショナル集団、陸上総隊の隷下に入る中央即応連隊。彼等は、国際平和協力活動等に尽力する為、先遣部隊等として主力部隊到着迄活動基盤を準備する事等を主任務とし、日々訓練に励んでいる。
其の第一中隊長を任されているのは、暗い過去を持つ新渡戸愛桜。彼女は、この派遣に於て、指揮官としての特殊な苦悩を味い、高みを目指す。
海上自衛隊版、出しました
→https://ncode.syosetu.com/n3744fn/
※作中で、F-35A ライトニングⅡが墜落したことを示唆する表現がございます。ですが、実際に墜落した時より前に書かれた表現ということをご理解いただければ幸いです。捜索が打ち切りとなったことにつきまして、本心から残念に思います。搭乗員の方、戦闘機にご冥福をお祈り申し上げます。
「小説家になろう」に於ても投稿させて頂いております。
→https://ncode.syosetu.com/n3570fj/
「カクヨム」に於ても投稿させて頂いております。
→https://kakuyomu.jp/works/1177354054889229369

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

日本VS異世界国家! ー政府が、自衛隊が、奮闘する。
スライム小説家
SF
令和5年3月6日、日本国は唐突に異世界へ転移してしまった。
地球の常識がなにもかも通用しない魔法と戦争だらけの異世界で日本国は生き延びていけるのか!?
異世界国家サバイバル、ここに爆誕!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる