ヴァーチャル美少女キャラにTSおっさん 世紀末なゲーム世界をタクティカルに攻略(&実況)して乗り切ります!

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Chapter2:「ガン&バニー」

Part18:「騎兵隊、参上」

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 先までの「望みが絶たれた」かと思えた程の状況光景は。ToBの二機のSV機の登場によって引っくり返り。
 二機のSVが行った攻撃投射によって、オータント・フォータントを中心とした軍勢は、さして掛からぬ時間の内にほぼ一掃された。

「――ハァ」

 自身等が窮地に陥った脅威を、しかしあまりにもあっさり屠り去ってしまった二機の鋼鉄の怪鳥に。
 星宇宙は救われた事をありがたく思いつつも、同時にどこか複雑な思いを浮かべてしまい。SV機を見上げながらぶっきらぼうな溜息を吐いた。

《騎兵隊の搭乗だァ!》
《マジかー》
《おいしいトコ持ってかれちゃった……(汗》

 手元の、常時表示中のコメント欄にも。星宇宙と似た思い、感想を表すコメントが流れている。

《でも、今の星宇宙おじさんの動きもかっこよかったっ!》
《まぁ、まぁ。止めは星宇宙おじさんが決めたもんね》
《むしろ主人公っぽかったのでは?》

 そしてしかし同時に、最後の止めを咄嗟の反応から見事に決めて見せた星宇宙にも。称え評価するコメントが送られる。

「ははっ、どうも」

 それに星宇宙は、どこか自嘲的に笑い零しつつも。しかしそれを素直に受け取る事にした。

 二機のSV機の内、一機は引き続きの上空警戒監視のためか。モール施設上空を低めの高度で旋回する形に移行している。
 そしてもう一機にあっては。星宇宙の視線の少し向こう、同じモール前広場の開けた一点に今まさに、ホバリングから高度を下げてくる姿を見せ。
 次には「よっこらせ」とでも聞こえて来そうな様相、動きで。広くはあるがその巨体を降ろすには慎重さを求められるモール前スペースに、しかし器用にその機体を降ろして着陸して見せた。

 SV機は基本は大型の戦闘攻撃ヘリコプターの機体形状、形態をしているが。その胴体部には限定的ではあるが兵員輸送スペースが設けられ。パイロット・ガンナーとは別に6名前後の人員を搭載輸送する事が可能であった。

 そしてそこよりまず降り立って来たのは、二名のパーワーアーマーのToB騎士。
 全身を覆い装甲する、機械の甲冑のような物々しい姿の騎士が登場――……するはずであった。
 本来(バニラ)ならば。

 しかし、現れたのは。
 何かプロテクタ類が付随する競泳水着のようなインナー姿を基本とする、美少女と美女の二名だ。
 その二名の美少女&美女は、その愛らしくも魅惑の姿に反した。厳つくメカメカしくも洗練された造形の、数々のアーマー装備に武装の類を。腕や足に、肩や背中に騒々しいまでの様相で装着している。
 おまけに美少女たちの頭部には、狐耳でも模したような耳状のパーツ、明かせばセンサー部品であるそれまで装着している。
 さらに後ろ腰、お尻付近からはアーマー・武器装備と接続するためのケーブルが、まるで可愛らしい尻尾のように伸びている。

 言ってしまえば――メカ娘。

 そんな様相の美少女たち。
 そしてしかしそのメカ娘装備には、よくよく観察すればToB騎士のパワーアーマーの特徴を、そしてエンブレムを見る事が出来た。

「あっ――あー、そうだこれも入れてた」

 そのメカ娘ToB騎士の姿を認めた星宇宙は。次には何かに気づいたように声を上げ、そして納得と「まいったな」と言った色が混ざったような言葉を零す。
 明かせばこれも最早お約束、MODの影響。
 厳つさの体現たるパワードアーマー及びその操縦者を、TS美少女及びメカ娘装備に置き換えるMODを星宇宙はまた導入しており、今に向こうに見える光景は、それを原因とするものであった。

「目に嬉しくていいんだけど――アレがかっこよかったパワーアーマーの、変わった姿と思うとなぁ……」

 そして目にフェチズム溢れる美少女メカの姿に、嬉しい色を現しつつも。星宇宙は同時にそんな複雑そうな言葉をしげしげと零す。

《いや、んだから星ちゃんおじさんよ……》
《自分でMODぶちこんどいて、何解釈違いみたいな顔しとんねんて……》
《めんどくせぇなこの美少女おじさん》
《星ちゃんおじさん、MODの管理グダグダ過ぎ問題》

 そして、そんな星宇宙の厄介おじさんムーヴに。コメントにはまたツッコミの言葉の数々が流れる。

「……ううん、こほんっ」

 そのツッコミの数々は、わざとらしい咳払いだけで見えていないフリをして。星宇宙は視線を向こうに戻す。
 パワーアーマー原形のメカ娘ToB騎士の二人は。アーマーの作動の機械音を立てながら、それぞれ各所に進み展開して、警戒及び残敵の捜索に掛かる姿を見せる。
 合わせてSV機からは三名程の、ファースと同じようなスカウトスーツを身に纏ったToB騎士の美少女&美女たちが降り立って来る。
 軽歩兵の役割を担っているのだろう、軽やかな動きで降り立つと。手早く周囲へ展開していく様子姿を見せた。

「君ッ」
「星ちゃんっ」

 そんな光景様子を眺めていた星宇宙に、背後向こうより二つの声が掛かる。振り向けば他でもない、モカとファースがそれぞれ駆け寄って来る姿が見えた。

「モカ、ファースさん、無事だね?」

 そして次には駆け寄って来て相対した二人に、星宇宙はまず二人が無事な様子である事を、二人の姿を見て確認。同時に本人たちにも確認する言葉を紡ぐ。

「あぁ、こちらは心配無い」
「星ちゃんも大丈夫みたいだねぇー、よかったぁー……っ」

 それにファースは肯定。
 モカにあっては星宇宙の方がまた無事であることが確認でき、「ふぁー」と力を抜いて胸を撫でおろす仕草を見せた。

「実際ヤバい展開で、無事ではいかないかとも思ったよ……だけど彼等――ファースさんの同胞のおかげで助かった」

 そのモカたちに、星宇宙はまず正直に思った感想を告白し。次には上空を旋回するSV機を見上げながら、そう言葉を紡ぐ。

「いいトコは持ってかれちゃったけど」

 そして合わせて、可愛らしく少し拗ねたような色を顔に作り。冗談半分にそんな言葉をファースに言って見せた。

「いや――最後のオータント・フォートの足掻き。ヤツがSVを狙い撃とうとした所を、君は咄嗟の動きで防いで見せたじゃないか。あれは見事だったよ」

 しかし対するファースは真面目な様子で。またそう星宇宙を評す言葉をくれた。
 オータント・フォートの最後のSV機を狙った足掻き、それを撃ち仕留め防いだ星宇宙の動きを。ファースはちゃんと見ていたのであった。

「――あれくらいなら、ねっ」

 それに星宇宙は謙遜の色で、僅かに照れくさそうに返して見せ。
 相棒装備であるL-39をカツンと子気味よく突き立て置いて、笑みを作って見せた。


――――――――――


 ストライク・ヴァルチャー(SV機)の外見イメージは、パトレイバーに出てくるAH-88ヘルハウンドです。それをMi-24やシコルスキー S-67みたいに強襲ヘリ化した感じの設定。
 立ち位置的にはお察しかとおもいますが、もちろんベルチバード。

 パワーアーマーメカ娘は、色んなエロ可愛いメカ娘のいいトコ取りな漠然としたイメージです。
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