5 / 12
第5話:「TS美少女コマンダーとTS金髪白ギャル空挺」
しおりを挟む
混成装脚機中隊は、その内より半数ほどをピックアップ。
2~3機で編成されるチームを3チーム程再編成。それを街の中で戦闘を展開する、第1空挺団へ向ける応援として、街へと進入した。
第1空挺団、正確にはその第1普通科大隊は街の各所に展開して戦闘行動中にある。
そのそれぞれに向かい支援を影響するため、城門を潜った後に装脚機の3チームは間もなく別れ、それぞれが独立しての索敵戦闘行動に入った。
現在、髄菩機の89AWVは。中隊長機の90MBWと芹滝機の93AWVとで、3機編制を組み。縦隊隊形を形成して街を、王都の真ん中近くを通る主要街路を。警戒索敵行動を行いながら進めている。
加えて。髄菩等の隊形は進行の途中で、配置転換行動の最中であった第1普通科大隊、第1普通科中隊の1個小隊と合流しており。
今にあってはその小隊と同行。随伴援護を受け、そして同時に随伴支援を提供し、互いを援護しながらの進行行動中にあった。
現在はさらに、第1中隊の中隊長及び本部との合流を目指して進んでいる。
「――ッー」
空挺団隊員等に合わせての徐行速度で進む3機縦隊の、2番手に位置し務める髄菩機の89AWV。その砲塔上コマンドキューポラから半身を出し、髄菩は周辺へ警戒の視線を流している。
危険をいち早く発見するために、機長にとっては不可欠な役割だが。身を晒してそれは神経を張り詰めるものだ。
《――酷いな》
その最中、身につけるヘッドセットから声が零れ届く。それは先頭を行く中隊長機の中隊長からの言葉。
前方の90MBWの砲塔上キューポラには、髄菩と同じように上半身を出して周囲の観察警戒に努める中隊長の、ボディスーツに彩られた悩ましい背中のラインやうなじが見える。
その中隊長の言葉は、損壊した街の惨状を嘆くものだ。
元は彩り豊かで平和なものであったのだろう街並みは、しかしそこかしこが崩壊し、火の手が上がっている。
そして街路の向こうには、聳え立つ立派な城――この王都の王城、王宮が見えるが。
その王宮もまたその一角が大きく崩壊して火の手が上がり、痛ましい姿を晒していた。
しかし感傷に浸ってなどいられんとでも言うように。直後にはその王城の間近を掠めて、魔帝軍の翼竜騎兵が墜ちていく姿が見え。
さらに続けては、その二重反動ローターブレードが響かせる独特の轟音を響かせてAH-92Dが飛来。その翼竜を撃ち抜き屠った張本人であるAH-92Dは、獲物の最期を確認するように、墜ちていく翼竜を見降ろすようにしながら、上空を飛び抜けて行った。
さらに今も、各所では銃撃や砲撃の音が各方から絶え間なく聞こえ届く。
《いつ接敵があってもおかしくない、油断するな》
その光景を前方上空に仰ぎつつ。中隊長からは促し忠告する言葉が無線より寄こされる。
「ッ、神経使う」
言われるまでも無く、髄菩は先程から周囲に警戒の意識を張り詰めており。そしてそれによる神経の負担に悪態を吐く。
「――ヨォっ、カワイコちゃん!身を固くし過ぎんなしッ」
そんな所へ唐突に。何か透る声でのそんな言葉が飛んできたのはその時であった。
「あん?」
唐突のそれに髄菩は訝しみ。その声の発生源を辿って、自機の右側方の地上へと視線を降ろす。
そこに、一人の金髪白ギャルが居た。
少し身長高めの、美肌とウェーブかかった金髪ロングが眩しい、いかにもギャルな美人。
しかし纏うは空挺団隊員等が纏う、迷彩戦闘服3型改。がっつり着込んだ装備でありながら、防弾チョッキが持ち上がり浮いて、その下の豊かなバストが存在感を示している。
煩わしいのか鉄帽は脱いで後ろ首に下げている。
その腕に構えられるは、20式5.56mm小銃 IAR。20式の分隊支援火器仕様。
そして袖には第1空挺団のワッペン。
それらの姿格好が、その白ギャルが第1空挺団の隊員である事を示している。現在装脚隊縦隊に随伴する、空挺団の小隊の隊員であった。
「顰めっ面じゃぁ、その魅惑のフェイスも〝ボイン〟も台無しっしょっ。優しく揉み解してやりたくなっちゃう的なっ?」
その声の主である白ギャルから。続けて上がって来たのはそんな言葉。そしてその白ギャルの美人顔には、しかし下心丸出しのやらしい顔が作られている。
それは、今はワガママボディの美少女である髄菩を揶揄う、もろセクハラ発言であった。
「自前のそれ揉みしだいて満足してろ」
しかし髄菩はそれにまともに取り合わず。白けた口調でそんな言葉を叩き返す。
示したのはセクハラ白ギャルの、しかしおそらく髄菩よりもさらに巨乳であろう、防弾チョッキの下に潜むワガママな果実。
「ありゃー、塩いじゃん――ぎゃんっ!?」
そんな髄菩の塩返答に口を尖らせた白ギャルであったが、直後にはその口から悲鳴が上がった。
見れば白ギャルの背後横には別の人影が現れている。
白ギャルよりもさらに少し高身長で、日焼けした肌に筋肉が逞しく、しかし同時に欲張りな尻腰の凹凸が主張する、逞しくも美人な女。揺れる美麗な漆黒のロング髪がその身を飾っている。
そして纏う迷彩戦闘服3型改に、ワッペンと階級章が。その女が空挺団隊員の三等陸曹である事を示している。
強靭なその腕に構え下げるは、7.62mm機関銃 M240G。おまけに陣地に据える際用の三脚を付けたままだ。
そしてその褐色美人女三曹の拳骨が、白ギャルの脳天に落ちていた。
「戦闘中のドサクサで、問題行動を起こしてるんじゃない。奈織陸士長」
その褐色美人から白ギャルに向けて、冷徹な声色でそんな咎める言葉が紡がれる。
「ちょッ、マジペインッ!。りょーちん、これヴァイオレンスな問題行動っしょッ!」
それに白ギャルはそう、泣いて発する声で不服抗議の言葉を返す。
「まず自分のセクハラ問題行動に言え」
しかしそれに取り合わず、そして褐色美人は言葉を叩き返す。
「すまない、コレは軽率な発言が多いんだ。強く言って聞かせる」
そして褐色美人は白ギャルをそれ以上は無視して。そして機上の髄菩に向けて、淡々と謝罪の言葉を代わって上げてきた。
「特に気にしてない、面倒はゴメンだ」
それに髄菩は端的に、同時に引き続きの少しシラけた色で。そうこちらの意思を表示する言葉を返して見せる。
「すまない、恩に着る」
髄菩のそれをしかし一種の配慮の形として受け取り。それに褐色美人もまたそれに端的な言葉で、礼の言葉を返した。
「あっ痛ー……ゴメンちて。イケてるアーマーガールと戦友ピになりたかっただけなんよっ」
褐色美人はそのまま警戒しつつ先行して行ってしまったが。
一方の、今に奈織とよばれた陸士長の金髪白ギャルは。89AWVと引き続き並走随伴し、周辺への警戒こそ器用に維持しながらも。同時にそんな謝罪しつつも絡む言葉を引き続き上げて来る。
「しつこいヤツだな、自分は中身は男だが?」
そんな奈織に呆れながら、髄菩はそんな自身の正体を明かす言葉を降ろして返す。
「あーっ、やっぱナチュラルレディじゃなくて、メンから変身少女系っ?ウチもウチも!やっぱ運命感じる同胞ピじゃんっ!」
しかしそれに対して、奈織は軽い調子でそんな暴露の言葉を、そして楽し気にそんな言葉を重ねて寄こす。
その言葉の通り彼女、いや彼も男性から女性への性転換者であった。
「だろうよ、そっちが空挺団の時点で想像はついてた」
しかしその暴露の言葉に対しても、髄菩は何を知った事をとシラけた色でまた返す。
今現在、髄菩等の装脚機縦隊に随伴する空挺団の小隊は、実にその半数近くに女性隊員の姿が見えた
しかし。現在の第1空挺団の事情を語れば、女性は片手で数える程しか所属していないという現状は良く知られている事であり。今の光景はその実情と反するもの。
それにあっての回答は、今に奈織が暴露した所にもある通りだ。
小隊に姿を見せる女性隊員の正体は、皆女性に性転換した空挺団男性隊員であった。
髄菩は自身も美少女に性転換している身である事から。空挺団に見える女性等が性転換した男性である事を、容易に推察していた。
ちなみに、普通科――歩兵である空挺団隊員等が戦場で女体化する意味、効果は通常であれば薄いのだが。
今に在っては、街の住民を巻き込んだ混戦状態にあり。その住民達への威圧感を低下させ、接触を少しでも柔軟な物とする事を期待して。
いくらかの空挺団の男性隊員が、女性の身体へと性転換しているとの事であった。
「同胞ピのホームは54普(第54普通科連隊)?マジヤベェのが多いって噂のヘヴィメタルチームじゃんっ!」
そんな塩い髄菩に、しかし奈織はさらに押せ押せなテンションで話しかけ絡み続ける。
「一緒くたにするな、イカれの一員になったつもりは自分は無い」
「うへぇ、マジ塩までのクールビューティーっ。イケてるけど同時にぴえんだよぉ!」
しかし髄菩も徹頭徹尾変わらぬ塩反応で、淡々と言葉を返す。
それに奈織はふざけた色で嘆く真似の言葉を上げて見せる。
「大隊本部だッ」
そんな所へ縦隊の前方より、知らせ伝える先行隊員の言葉が届く。
前方を見れば、街路の十字路が。
そして縦隊が目指していた、空挺団第1普通科大隊の臨時大隊本部が見えた。
2~3機で編成されるチームを3チーム程再編成。それを街の中で戦闘を展開する、第1空挺団へ向ける応援として、街へと進入した。
第1空挺団、正確にはその第1普通科大隊は街の各所に展開して戦闘行動中にある。
そのそれぞれに向かい支援を影響するため、城門を潜った後に装脚機の3チームは間もなく別れ、それぞれが独立しての索敵戦闘行動に入った。
現在、髄菩機の89AWVは。中隊長機の90MBWと芹滝機の93AWVとで、3機編制を組み。縦隊隊形を形成して街を、王都の真ん中近くを通る主要街路を。警戒索敵行動を行いながら進めている。
加えて。髄菩等の隊形は進行の途中で、配置転換行動の最中であった第1普通科大隊、第1普通科中隊の1個小隊と合流しており。
今にあってはその小隊と同行。随伴援護を受け、そして同時に随伴支援を提供し、互いを援護しながらの進行行動中にあった。
現在はさらに、第1中隊の中隊長及び本部との合流を目指して進んでいる。
「――ッー」
空挺団隊員等に合わせての徐行速度で進む3機縦隊の、2番手に位置し務める髄菩機の89AWV。その砲塔上コマンドキューポラから半身を出し、髄菩は周辺へ警戒の視線を流している。
危険をいち早く発見するために、機長にとっては不可欠な役割だが。身を晒してそれは神経を張り詰めるものだ。
《――酷いな》
その最中、身につけるヘッドセットから声が零れ届く。それは先頭を行く中隊長機の中隊長からの言葉。
前方の90MBWの砲塔上キューポラには、髄菩と同じように上半身を出して周囲の観察警戒に努める中隊長の、ボディスーツに彩られた悩ましい背中のラインやうなじが見える。
その中隊長の言葉は、損壊した街の惨状を嘆くものだ。
元は彩り豊かで平和なものであったのだろう街並みは、しかしそこかしこが崩壊し、火の手が上がっている。
そして街路の向こうには、聳え立つ立派な城――この王都の王城、王宮が見えるが。
その王宮もまたその一角が大きく崩壊して火の手が上がり、痛ましい姿を晒していた。
しかし感傷に浸ってなどいられんとでも言うように。直後にはその王城の間近を掠めて、魔帝軍の翼竜騎兵が墜ちていく姿が見え。
さらに続けては、その二重反動ローターブレードが響かせる独特の轟音を響かせてAH-92Dが飛来。その翼竜を撃ち抜き屠った張本人であるAH-92Dは、獲物の最期を確認するように、墜ちていく翼竜を見降ろすようにしながら、上空を飛び抜けて行った。
さらに今も、各所では銃撃や砲撃の音が各方から絶え間なく聞こえ届く。
《いつ接敵があってもおかしくない、油断するな》
その光景を前方上空に仰ぎつつ。中隊長からは促し忠告する言葉が無線より寄こされる。
「ッ、神経使う」
言われるまでも無く、髄菩は先程から周囲に警戒の意識を張り詰めており。そしてそれによる神経の負担に悪態を吐く。
「――ヨォっ、カワイコちゃん!身を固くし過ぎんなしッ」
そんな所へ唐突に。何か透る声でのそんな言葉が飛んできたのはその時であった。
「あん?」
唐突のそれに髄菩は訝しみ。その声の発生源を辿って、自機の右側方の地上へと視線を降ろす。
そこに、一人の金髪白ギャルが居た。
少し身長高めの、美肌とウェーブかかった金髪ロングが眩しい、いかにもギャルな美人。
しかし纏うは空挺団隊員等が纏う、迷彩戦闘服3型改。がっつり着込んだ装備でありながら、防弾チョッキが持ち上がり浮いて、その下の豊かなバストが存在感を示している。
煩わしいのか鉄帽は脱いで後ろ首に下げている。
その腕に構えられるは、20式5.56mm小銃 IAR。20式の分隊支援火器仕様。
そして袖には第1空挺団のワッペン。
それらの姿格好が、その白ギャルが第1空挺団の隊員である事を示している。現在装脚隊縦隊に随伴する、空挺団の小隊の隊員であった。
「顰めっ面じゃぁ、その魅惑のフェイスも〝ボイン〟も台無しっしょっ。優しく揉み解してやりたくなっちゃう的なっ?」
その声の主である白ギャルから。続けて上がって来たのはそんな言葉。そしてその白ギャルの美人顔には、しかし下心丸出しのやらしい顔が作られている。
それは、今はワガママボディの美少女である髄菩を揶揄う、もろセクハラ発言であった。
「自前のそれ揉みしだいて満足してろ」
しかし髄菩はそれにまともに取り合わず。白けた口調でそんな言葉を叩き返す。
示したのはセクハラ白ギャルの、しかしおそらく髄菩よりもさらに巨乳であろう、防弾チョッキの下に潜むワガママな果実。
「ありゃー、塩いじゃん――ぎゃんっ!?」
そんな髄菩の塩返答に口を尖らせた白ギャルであったが、直後にはその口から悲鳴が上がった。
見れば白ギャルの背後横には別の人影が現れている。
白ギャルよりもさらに少し高身長で、日焼けした肌に筋肉が逞しく、しかし同時に欲張りな尻腰の凹凸が主張する、逞しくも美人な女。揺れる美麗な漆黒のロング髪がその身を飾っている。
そして纏う迷彩戦闘服3型改に、ワッペンと階級章が。その女が空挺団隊員の三等陸曹である事を示している。
強靭なその腕に構え下げるは、7.62mm機関銃 M240G。おまけに陣地に据える際用の三脚を付けたままだ。
そしてその褐色美人女三曹の拳骨が、白ギャルの脳天に落ちていた。
「戦闘中のドサクサで、問題行動を起こしてるんじゃない。奈織陸士長」
その褐色美人から白ギャルに向けて、冷徹な声色でそんな咎める言葉が紡がれる。
「ちょッ、マジペインッ!。りょーちん、これヴァイオレンスな問題行動っしょッ!」
それに白ギャルはそう、泣いて発する声で不服抗議の言葉を返す。
「まず自分のセクハラ問題行動に言え」
しかしそれに取り合わず、そして褐色美人は言葉を叩き返す。
「すまない、コレは軽率な発言が多いんだ。強く言って聞かせる」
そして褐色美人は白ギャルをそれ以上は無視して。そして機上の髄菩に向けて、淡々と謝罪の言葉を代わって上げてきた。
「特に気にしてない、面倒はゴメンだ」
それに髄菩は端的に、同時に引き続きの少しシラけた色で。そうこちらの意思を表示する言葉を返して見せる。
「すまない、恩に着る」
髄菩のそれをしかし一種の配慮の形として受け取り。それに褐色美人もまたそれに端的な言葉で、礼の言葉を返した。
「あっ痛ー……ゴメンちて。イケてるアーマーガールと戦友ピになりたかっただけなんよっ」
褐色美人はそのまま警戒しつつ先行して行ってしまったが。
一方の、今に奈織とよばれた陸士長の金髪白ギャルは。89AWVと引き続き並走随伴し、周辺への警戒こそ器用に維持しながらも。同時にそんな謝罪しつつも絡む言葉を引き続き上げて来る。
「しつこいヤツだな、自分は中身は男だが?」
そんな奈織に呆れながら、髄菩はそんな自身の正体を明かす言葉を降ろして返す。
「あーっ、やっぱナチュラルレディじゃなくて、メンから変身少女系っ?ウチもウチも!やっぱ運命感じる同胞ピじゃんっ!」
しかしそれに対して、奈織は軽い調子でそんな暴露の言葉を、そして楽し気にそんな言葉を重ねて寄こす。
その言葉の通り彼女、いや彼も男性から女性への性転換者であった。
「だろうよ、そっちが空挺団の時点で想像はついてた」
しかしその暴露の言葉に対しても、髄菩は何を知った事をとシラけた色でまた返す。
今現在、髄菩等の装脚機縦隊に随伴する空挺団の小隊は、実にその半数近くに女性隊員の姿が見えた
しかし。現在の第1空挺団の事情を語れば、女性は片手で数える程しか所属していないという現状は良く知られている事であり。今の光景はその実情と反するもの。
それにあっての回答は、今に奈織が暴露した所にもある通りだ。
小隊に姿を見せる女性隊員の正体は、皆女性に性転換した空挺団男性隊員であった。
髄菩は自身も美少女に性転換している身である事から。空挺団に見える女性等が性転換した男性である事を、容易に推察していた。
ちなみに、普通科――歩兵である空挺団隊員等が戦場で女体化する意味、効果は通常であれば薄いのだが。
今に在っては、街の住民を巻き込んだ混戦状態にあり。その住民達への威圧感を低下させ、接触を少しでも柔軟な物とする事を期待して。
いくらかの空挺団の男性隊員が、女性の身体へと性転換しているとの事であった。
「同胞ピのホームは54普(第54普通科連隊)?マジヤベェのが多いって噂のヘヴィメタルチームじゃんっ!」
そんな塩い髄菩に、しかし奈織はさらに押せ押せなテンションで話しかけ絡み続ける。
「一緒くたにするな、イカれの一員になったつもりは自分は無い」
「うへぇ、マジ塩までのクールビューティーっ。イケてるけど同時にぴえんだよぉ!」
しかし髄菩も徹頭徹尾変わらぬ塩反応で、淡々と言葉を返す。
それに奈織はふざけた色で嘆く真似の言葉を上げて見せる。
「大隊本部だッ」
そんな所へ縦隊の前方より、知らせ伝える先行隊員の言葉が届く。
前方を見れば、街路の十字路が。
そして縦隊が目指していた、空挺団第1普通科大隊の臨時大隊本部が見えた。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
装甲列車、異世界へ ―陸上自衛隊〝建設隊〟 異界の軌道を行く旅路―
EPIC
ファンタジー
建設隊――陸上自衛隊にて編制運用される、鉄道運用部隊。
そしてその世界の陸上自衛隊 建設隊は、旧式ながらも装甲列車を保有運用していた。
そんな建設隊は、何の因果か巡り合わせか――異世界の地を新たな任務作戦先とすることになる――
陸上自衛隊が装甲列車で異世界を旅する作戦記録――開始。
注意)「どんと来い超常現象」な方針で、自衛隊側も超技術の恩恵を受けてたり、めっちゃ強い隊員の人とか出てきます。まじめな現代軍隊inファンタジーを期待すると盛大に肩透かしを食らいます。ハジケる覚悟をしろ。
・「異世界を――装甲列車で冒険したいですッ!」、そんな欲望のままに開始した作品です。
・現実的な多々の問題点とかぶん投げて、勢いと雰囲気で乗り切ります。
・作者は鉄道関係に関しては完全な素人です。
・自衛隊の名称をお借りしていますが、装甲列車が出てくる時点で現実とは異なる組織です。
―異質― 邂逅の編/日本国の〝隊〟、その異世界を巡る叙事詩――《第一部完結》
EPIC
SF
日本国の混成1個中隊、そして超常的存在。異世界へ――
とある別の歴史を歩んだ世界。
その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。
第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる――
日本国陸隊の有事官、――〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟。
歪で醜く禍々しい容姿と、常識外れの身体能力、そしてスタンスを持つ、隊員として非常に異質な存在である彼。
そんな隊員である制刻は、陸隊の行う大規模な演習に参加中であったが、その最中に取った一時的な休眠の途中で、不可解な空間へと導かれる。そして、そこで会った作業服と白衣姿の謎の人物からこう告げられた。
「異なる世界から我々の世界に、殴り込みを掛けようとしている奴らがいる。先手を打ちその世界に踏み込み、この企みを潰せ」――と。
そして再び目を覚ました時、制刻は――そして制刻の所属する普通科小隊を始めとする、各職種混成の約一個中隊は。剣と魔法が力の象徴とされ、モンスターが跋扈する未知の世界へと降り立っていた――。
制刻を始めとする異質な隊員等。
そして問題部隊、〝第54普通科連隊〟を始めとする各部隊。
元居た世界の常識が通用しないその異世界を、それを越える常識外れな存在が、掻き乱し始める。
〇案内と注意
1) このお話には、オリジナル及び架空設定を多数含みます。
2) 部隊規模(始めは中隊規模)での転移物となります。
3) チャプター3くらいまでは単一事件をいくつか描き、チャプター4くらいから単一事件を混ぜつつ、一つの大筋にだんだん乗っていく流れになっています。
4) 主人公を始めとする一部隊員キャラクターが、超常的な行動を取ります。ぶっ飛んでます。かなりなんでも有りです。
5) 小説家になろう、カクヨムにてすでに投稿済のものになりますが、そちらより一話当たり分量を多くして話数を減らす整理のし直しを行っています。
―異質― 激突の編/日本国の〝隊〟 その異世界を掻き回す重金奏――
EPIC
SF
日本国の戦闘団、護衛隊群、そして戦闘機と飛行場基地。続々異世界へ――
とある別の歴史を歩んだ世界。
その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。
第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる――
大規模な演習の最中に異常現象に巻き込まれ、未知なる世界へと飛ばされてしまった、日本国陸隊の有事官〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟と、各職種混成の約1個中隊。
そこは、剣と魔法が力の象徴とされ、モンスターが跋扈する世界であった。
そんな世界で手探りでの調査に乗り出した日本国隊。時に異世界の人々と交流し、時に救い、時には脅威となる存在と苛烈な戦いを繰り広げ、潜り抜けて来た。
そんな彼らの元へ、陸隊の戦闘団。海隊の護衛艦船。航空隊の戦闘機から果ては航空基地までもが、続々と転移合流して来る。
そしてそれを狙い図ったかのように、異世界の各地で不穏な動きが見え始める。
果たして日本国隊は、そして異世界はいかなる道をたどるのか。
未知なる地で、日本国隊と、未知なる力が激突する――
注意事項(1 当お話は第2部となります。ですがここから読み始めても差して支障は無いかと思います、きっと、たぶん、メイビー。
注意事項(2 このお話には、オリジナル及び架空設定を多数含みます。
注意事項(3 部隊単位で続々転移して来る形式の転移物となります。
注意事項(4 主人公を始めとする一部隊員キャラクターが、超常的な行動を取ります。かなりなんでも有りです。
注意事項(5 小説家になろう、カクヨムでも投稿しています。
恥ずかしい 変身ヒロインになりました、なぜならゼンタイを着ただけのようにしか見えないから!
ジャン・幸田
ファンタジー
ヒーローは、 憧れ かもしれない しかし実際になったのは恥ずかしい格好であった!
もしかすると 悪役にしか見えない?
私、越智美佳はゼットダンのメンバーに適性があるという理由で選ばれてしまった。でも、恰好といえばゼンタイ(全身タイツ)を着ているだけにしかみえないわ! 友人の長谷部恵に言わせると「ボディラインが露わだしいやらしいわ! それにゼンタイってボディスーツだけど下着よね。法律違反ではないの?」
そんなこと言われるから誰にも言えないわ! でも、街にいれば出動要請があれば変身しなくてはならないわ! 恥ずかしい!

基本中の基本
黒はんぺん
SF
ここは未来のテーマパーク。ギリシャ神話 を模した世界で、冒険やチャンバラを楽し めます。観光客でもある勇者は暴風雨のな か、アンドロメダ姫を救出に向かいます。
もちろんこの暴風雨も機械じかけのトリッ クなんだけど、だからといって楽じゃない ですよ。………………というお話を語るよう要請さ れ、あたしは召喚されました。あたしは違 うお話の作中人物なんですが、なんであた しが指名されたんですかね。
8分間のパピリオ
横田コネクタ
SF
人間の血管内に寄生する謎の有機構造体”ソレウス構造体”により、人類はその尊厳を脅かされていた。
蒲生里大学「ソレウス・キラー操縦研究会」のメンバーは、20マイクロメートルのマイクロマシーンを操りソレウス構造体を倒すことに青春を捧げるーー。
というSFです。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる