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遠のくスローライフ

驚愕の真実 (3獣とジュナイル

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初めから普通では無いと分かっていたし、ジュナイル様が関わってるなら何かあると思っていた。

こちらから お前は何処から来た 何者だ!等と何度も聞くもミホを疑ってる様で 本人の意思で聞きたくて ずっとだまってたが、やっと今日 地球の星から来たものだと聞かされた時は嬉しかった。


が・・・

「聞いているのか?!」

「ええ、聞いてますよ」

「うん、しっかり聞いてる」

「ぅむ」

我々は今は絶賛 叱られ中。
この世界で我々を本気で叱ることが出来るのは、ミホかこの世界の神であるジュナイル様位だろう。

「一人歩きをさせるな!なぜ、お前達が がん首揃えて 固まって居ないといけない?そうだろ?常に誰かが傍に居れる様にお前達 3獣を認めたと思っている?頭を使わなくても解るだろ!常に1人は美穂の傍に居れる様にだ!!それを森の浅瀬だからと美穂を一人歩きさせるとは危機感がないのか?ああ!どうなんだ お前ら」

「すみません」
「すまなかった」
「ごめんなさい」

「美穂は本気をだせば強い!でもな、本人はそれも気がついてない。力の使い方を間違っては居ないが、どんどん身を守る為のものから自分の興味のある物しか力を使ってないんだ!そんな子が、もし襲われでもしたらどうする?パニックになって 力が暴走でもしたら 怖くて口にも出来ん!!そうな事にならない為にもお前達を3獣を婚約者候補と認めたというのに!!お前ら 本気で美穂に惚れてるのかも怪しく見えてきた」

「本気で愛してます」
「ミホを好いておる」
「ミホじゃなきゃ愛せない」

「だったら、出掛けた先で一人歩きさせるな!しかも 森の中など1人にするなど 考えられん、お前達!美穂の婚約者の婚約者候補だ!」

「それは、つまり 婚約者から1つ下がった位置になったと?」
「婚約者になる為の婚約者候補となるのか?」
「婚約者の婚約者?あれ婚約者になる為の婚約者候補?婚約者候補から落選したらどうなるの?」

「皇輝 いい質問だ。婚約者になる為の婚約者候補から落選したものは美穂の傍から離れろ。美穂の夫には相応しくない」

「1つハッキリさせておきたい。
ミホは地球から来たと言っていた。ジュナイル様が迎え入れたのは確かだが、人 一人をそこまで肩入れするのは何故だ?」

「碧士 それを知ってどうする?」

「どうもしないが、ただ人ひとりにそこまで肩入れするのはどうしてだと誰しも思う所だ」

「肩入れして何が悪い。あの子は私の中なの魔石とフリージアの魔石で甦った子だ。つまりだ、わたしとフリージアの子供となる。子の行く末を見守ることは神としても許されてる範囲内だ。文句あるか?」

「全くありません」
「ミホ 凄すぎる」
「まさかとは思うが、ミホの伏字になってた部分は」

「私とフリージアの子供だ!いいか?!父親は私だ、私が認めない限り 貴様らに美穂の行く末を任せられん。美穂を本気で愛してるなら美穂を一人歩きさせるな!美穂の言われた通りに動くのではなく、美穂を一人歩きさせないように気を配れ 特に結界外の外だ!!わかったな!!」

「はい」
「ぅむ」
「うん、わかった」

話は終わったとばかりに、勝手に呼ばれ
さっさと返された3人は顔を見合わせ ため息を吐いた。


深夜を周り 3人でより集まって 話そうとした所に 突然ジュナイルに呼ばれ永遠とも思える叱責を受け、婚約者からなぜか 婚約者候補にさせられてしまった。

「ミホがジュナイル様とフリージア様の子供だって知ってた?」

「知ってるわけないだろ」

「知りませんよ」

「ミホは知ってるのかなぁ?」

「知ってますね」
「知ってるだろうな」

3人のため息が 虚しく暗闇に消えて行った。






3獣が傍に着いてるから ココ最近は 適度に美穂を見守る事にしていた。が、偶然にも 美穂が1人で森の中を歩いてる姿を見た時は腹がたった。
浅瀬だろうと 誰が傍に着いてるもんだろ!

美穂はこの世界で1番強い、力を上手く使えても なぜか自分の趣とするものにしか 使わないようになってきた。それならそれで 構わない。聖獣が3獣も居るのだ。美穂を守るには十分だと思っていた所に 何故か 森の中の一人歩きを平然とさせてる3獣。

なにが、本気で愛してますだ!?愛してるなら一時も目を離さない。常に気を掛けているものだ。

コレは呼び出し 叱りつけなければ気が治まらないと 早速 3獣が集まった時に 勝手に呼び出し 怒ったのだ。
素直に頭を垂れ 反省も見て取れたので 今回は婚約者降格で許してやることにして 元の場所に戻した。

戻す前に 俺とフリージアの子だとばらしたのは 俺とフリージアの子供だと知れれば 次は間違った行動はしないと思っての事だ。
けして 俺とフリージアの子だと自慢したかった訳では無い。

そんな事を思っていれば 
「ジュナイルどうしたの?」

可愛らしい声を掛けてくるフリージア

「ああ、あのバカ者達が 美穂を森の中の一人歩きさせたものだから叱ってのだ」

「この頃 美穂さんは物作りばかりに力を使ってるから魔物に出会うと 力が暴走するかも、危険だわ」

美穂の魔力の高さを最近しっかりと 分かってきたフリージアが顔を青ざめさせる。

「しっかり 一人歩きさせるなと叱って置いたからな 次は同じ事はないだろう」

「そぉ、可哀想に 怖かったでしょうに」

フリージアは叱られた3獣の事を思っての呟きだったが、ジュナイルは美穂の事を思っての事だと思った。
はやり、俺がしっかりと美穂を見ていないと フリージアが落ち着かないのだと おもう。

「安心しなさい。私達の子だからね、ちゃんと見てるよ」

確かに 私とジュナイルの魔石で生き返った子だから、私達の子だと言っても嘘ではないが、美穂は美穂だと思ってる フリージアであった。
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