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遠のくスローライフ

新たな 食材

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朝食を食べ終えた頃に帰って来た ユキナ。

朝早くに出かけるなら出かけると教えといて欲しいと注意するも ニコニコしながらすみませんと謝るだけでなので、念押しにもう一度注意した。

持って帰ってきた 実を見せてもらうと、大玉梨の実を10玉が マジックバックから出て来た。他にも 取って来たと全部で5種と山菜?となるのかな?食材を持って帰って来てくれた。

すの実・・・鑑定眼で見なくてもコレは梨なのでは?・・見た目に騙されるなだな。

ラ・フランスの様な実は紫色で カガリの実・・・アボカド

この色は食べれないのでは?と危惧する真っ青の実はそのまま アオの実・・・綿菓子?綿菓子って食材なの?

真っ白な実は・・・ババの実でクリーム?

コレも実なのよね?ブルーベリーにそっくりだけどジジの実はタピオカだった。

「実りの時期に入って色々と木に実ってましたので、収穫してきましたが?使えそうですか?」

「うん、なんか色々と面白い物が揃ってるわね」

何となくズラッと並べられた実や山菜を鑑定してたら最後のいんげんポイ 物がカカオとでた。
うっそぉ~!!アレがカカオ?いんげんか薄茶の小枝にしか見えないのに!?カカオ?何処にカカオの身が入ってるのか気になり手に取るが 裂き目も無い ただの小枝かいんげんにしか見えない。

「コレは どのように食べるものなの?」

小枝を見せて ユキナに聞くけど 首を傾げてうーん なんて唸る。可愛いけど・・・可愛くない!!
その反応はなんだ?自分で採取して来たんだろ?!

「さぁ~?食べれるので 取ってきたのですが?」

「さぁ~って、・・・どんな風に調理するか分からないものだらけなんて事 ・・・ないよね?」

えぇぇぇ~~~、首 傾げてニッコリ笑顔で乗り切るつもりか?マルっと丸投げするつもりか?マジかよぉー。

全部 使えれば欲しいよ!!でもね、手間暇かけないといけだろう。手間暇かけることは嫌では無いけど余り時間も掛けたく無いのよ。
出来るなら、宿のオープンに間に合わせたい。
答えを知ってそうな神に聞くのが手っ取り早いけどさ・・・面倒な あの儀式をしないといけないの?私の本来の年齢を知ってるなら 勘弁して欲しい。

どうするべきか・・・試して 試食して 教えて なんて 手順良く行けばいいけど 、上手くコトは運ばないしね。

仕方ない・・・私が我慢して アイツをパパと呼べば なんとかなるだろう。




『パパぁ~ 教えて欲しい事があるのぉ~』

『どうしたぁ~』

『美穂さぁ~ん』

『その声は?フリージア!?』

『はい!覚えててくれたんですね~ 嬉しいわぁ~。お元気ですか?困った事ははいですか?物資は足りてますか?お食事は食べれてますか?頼れるお仲間はお出来になりましたか?お茶を楽しめるお友達は出来ましたか?」

かなり 心配されてたんだ。それにしても、最後はお茶 友達に辿りつくのね。

『元気にしてますし、頼んだ物もしっかりと届いて 嬉しいです。っあ、でも テレビの録画が 見終わってしまってて 少し寂しく思ってた所です。少しづつですが 信用 出来る方とお茶を楽しめてますよ』

『そうですか、楽しめてますか。良かったですぅ~。本当に良かった』

泣きながら良かったと喜んでくれるフリージアに胸の中が暖かくなる。

『そんなに泣くな、美穂が困ってるだろ。それで 今回はどうした?』

『狡いと思うかも知れませんが、余り時間も掛けたくないので、この食材の正しい調理法を聞きたくて』

『なんだ、そんなことか?いいぞ、粉ミルクも上手くいってない様だしな。宿のオープンにはもう少し メニューも増やしときたいのだろう?かまわないぞ、登録をして私の星の食生活改善されるならおやすい御用だ』

・・・なんか、良く知ってんな?それにジュナイルよ、世直し しなくてもいい と約束しなかったか?食生活は世直しに入るのでは??

うーん・・・余りグダグダ言って やっぱり 辞めたなんて言われたくないし、大人しく聞いとくか。


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