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スローライフに不穏な足音
プリンプルン プリン
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レビンから昼食の後で少し時間を貰えないかと聞かれてOKの返事を返した。
可愛い店員さんはリビリィのお母さんが見てると言う事で今は大人だけのメンバーとなっている。
「あの、先ずはその、言葉の駆け引きとか下手で 直球で聞いてしまうことを先にお詫びしときます。ミホさんはその、何者ですか」
へ?そこから?
「腹の探り合いはわたしも好きでは無いので直球で行きます。嫌な思いもさせてしまう事もあると思いますが、嫌ならちゃんと言って下さい。そうですね、何者と聞かれても、普通のおばさん?」
「じゃないよねぇーーー!もぉー、みんなガッチガチになってるから笑わかそうとしても、それ笑えないよ?!お姉さんでしょう~!?」
びっくりした!突然大声で遮ってきたコウキは素でおばさん発言をした私を止めたかったみたいだ。
「お嬢さんとか言われたくないからとまだまだ若い子が自分でおばさんと言うには笑えないな」
確かにアオトの主張は分かるわぁ~。
「ミホさんはまだまだ 若いわよね、15歳なのかしら、しっかりしてるわ」
「ミホは16歳だ」
「まぁ、ごめんなさい。しっかりしてるけど 若いわねってレビンとも話してたの」
「いえ、気にしないで下さい。そうですね、普通の娘って所ですね。でも、最近 ある食材の登録をして、ちょっと 商業ギルドと縁を持ってしまったんです。そのせいで今朝はご迷惑をおかけしました。
今日も数種の商品を登録をしてきました。
その商品を是非 売ってほしいと言われてますが、私は経営には興味はありません。
でも、私はこの宿が気に入りました。美味しい料理と小さな気遣いが出来てる部屋はとても落ち着け 疲れてやって来た人達を癒してくれます。
お客が私達だけなのも納得出来ないけど、利便性を考えると到しかない事だと。
生意気かも知れませんが、冒険者の集客では無く その他の集客、しかも女性客に方向転換すれば 一気に注目される宿になるのではと考えました。
今のままでも 充分ですが、目玉 つまり付加価値が見当たらない。この宿でしかない特別なのも。
そこで、私のデザートです。
私が教える デザートをこの宿に来てくれたお客様にお出しする事です。
それだけでは 少し物足りない気もします。
そこでリビリィの出番です。
この周辺は 小さいながらも 質のいいお店がひっそりとありますよね。
そんなお店の地図を手作りして お客様に配って 隠れ家的な 宿にしてはどうでしょう。
女性は自分だけの隠れ家的な 誰にも教えたくない自分だけの特別なお店を知ってるって、嬉しくて、心の中で微笑むものでしょ」
少し長く 喋りすぎたが、皆 黙って聞いてくれた。1番伝わってほしいレビンとリビリィは、どう思ったかドキドキだ。
「レビン・・・」
リビリィはなにかを言いかけて口を閉じてしまった。
「申し訳ありませんが、私が デザートにと言っている物を食べて頂きたいので調理場をお借りしても宜しいでしょうか?」
「はい。是非 食べてみたいです。コチラこそよろしのでしょうか?」
恐縮するレビンにニッコリと笑って見せた。
使いたい 調理器具と牛乳を借りて、レビンには申し訳ないが調理場を出ていって貰った。
作るのは2種類 プリンとブリュレ、インチキになるけど夕飯の準備もあるので 魔法を使って冷やした。
粗熱が取れて冷蔵庫の中になんて していられない。
小一時間程で出来たプリンとブリュレ。
おやつの時間にはピッタリだ。リューイちゃんの素直な感想も聞きたいし、リビリィのお母さんもきっと心配してるだろうし呼んでもらった。
みんなの前にプリンとブリュレを置いて 説明した。
まぁ、説明って言ってもただひっくり返すだけの事だけどね。そのまま食べても問題無いけど、やっぱりやってもらいたいよね、
プリンプルン!大切なことだとお思って説明した。
「皆さんの前に置いてるのはプリンとブリュレの2種類になります。先ずはプリンから。
プリンはそのまま食べても美味しいですが、是非 目でも楽しんでもらいたい、プリンと器の回りに、この細い棒を刺して一周させて下さい。一周させましたらプリンの器の上にお皿を伏せて、ココから大事です!
お皿をしっかりと持って、プリンの器のごとひっくり返します。ココで失敗すると全てダメになりますからね!
しっかりと抑えてひっくり返すことが出来たなら、そっとプリンの器を上げてプリンの器の底をポンポン叩いて下さい」
私の説明を真剣に聞いて、レビンとリビリィの次はリビリィのお母さんリレンが真剣な顔つきで プリンをひっくり返してお皿に出してた。
リューイちゃんの分はユキナと一緒にやっている。
プルン プルン と出てきて 黄色い部分にキャラメルがトローと流れる。
この世界にはない見た目で 充分に楽しめると確信があるのは、聖獣の3人が初めのての時の、驚きようを覚えてる。
リューイちゃんは頬を抑えてて口いっぱい開けて固まってるし、リビリィも同じ格好で固まってるが片腕には幼子が抱かれてる。
リレンは 「まぁまぁまぁまぁまぁ・・」が、止まらない。
レビンは目を見開いて凝視してるしね。
掴みはOKって所だ。
「さぁ 食べてみて下さい」
「食べちゃうの?食べたらもったいないよ」
リューイちゃんは初めのプリンのプルンプルンがいたく気に入ったようで小刻にお皿を揺らしてる。
「食べてみろ、口いっぱいに甘さが広がるぞ」
アオトが リューイちゃんにスプーンを握らせる。
甘いの誘惑に勝てなかったのか、それぞれスプーンを握り プリンを一掬い口に入れてリューイちゃんの悲鳴があがった。
レビンは唸り、リビリィはリューイちゃんと一緒に キャーと言ってる。
お母さんのリレンは 「まあ~まぁあまぁまぁ・・・」
リューイとリビリィは親子だねぇーって微笑んで見てるコウキは自分の分のプリンをペロリと平らげブリュレに手を出そうとしてユキナにペシリと手を叩かれてる。
可愛い店員さんはリビリィのお母さんが見てると言う事で今は大人だけのメンバーとなっている。
「あの、先ずはその、言葉の駆け引きとか下手で 直球で聞いてしまうことを先にお詫びしときます。ミホさんはその、何者ですか」
へ?そこから?
「腹の探り合いはわたしも好きでは無いので直球で行きます。嫌な思いもさせてしまう事もあると思いますが、嫌ならちゃんと言って下さい。そうですね、何者と聞かれても、普通のおばさん?」
「じゃないよねぇーーー!もぉー、みんなガッチガチになってるから笑わかそうとしても、それ笑えないよ?!お姉さんでしょう~!?」
びっくりした!突然大声で遮ってきたコウキは素でおばさん発言をした私を止めたかったみたいだ。
「お嬢さんとか言われたくないからとまだまだ若い子が自分でおばさんと言うには笑えないな」
確かにアオトの主張は分かるわぁ~。
「ミホさんはまだまだ 若いわよね、15歳なのかしら、しっかりしてるわ」
「ミホは16歳だ」
「まぁ、ごめんなさい。しっかりしてるけど 若いわねってレビンとも話してたの」
「いえ、気にしないで下さい。そうですね、普通の娘って所ですね。でも、最近 ある食材の登録をして、ちょっと 商業ギルドと縁を持ってしまったんです。そのせいで今朝はご迷惑をおかけしました。
今日も数種の商品を登録をしてきました。
その商品を是非 売ってほしいと言われてますが、私は経営には興味はありません。
でも、私はこの宿が気に入りました。美味しい料理と小さな気遣いが出来てる部屋はとても落ち着け 疲れてやって来た人達を癒してくれます。
お客が私達だけなのも納得出来ないけど、利便性を考えると到しかない事だと。
生意気かも知れませんが、冒険者の集客では無く その他の集客、しかも女性客に方向転換すれば 一気に注目される宿になるのではと考えました。
今のままでも 充分ですが、目玉 つまり付加価値が見当たらない。この宿でしかない特別なのも。
そこで、私のデザートです。
私が教える デザートをこの宿に来てくれたお客様にお出しする事です。
それだけでは 少し物足りない気もします。
そこでリビリィの出番です。
この周辺は 小さいながらも 質のいいお店がひっそりとありますよね。
そんなお店の地図を手作りして お客様に配って 隠れ家的な 宿にしてはどうでしょう。
女性は自分だけの隠れ家的な 誰にも教えたくない自分だけの特別なお店を知ってるって、嬉しくて、心の中で微笑むものでしょ」
少し長く 喋りすぎたが、皆 黙って聞いてくれた。1番伝わってほしいレビンとリビリィは、どう思ったかドキドキだ。
「レビン・・・」
リビリィはなにかを言いかけて口を閉じてしまった。
「申し訳ありませんが、私が デザートにと言っている物を食べて頂きたいので調理場をお借りしても宜しいでしょうか?」
「はい。是非 食べてみたいです。コチラこそよろしのでしょうか?」
恐縮するレビンにニッコリと笑って見せた。
使いたい 調理器具と牛乳を借りて、レビンには申し訳ないが調理場を出ていって貰った。
作るのは2種類 プリンとブリュレ、インチキになるけど夕飯の準備もあるので 魔法を使って冷やした。
粗熱が取れて冷蔵庫の中になんて していられない。
小一時間程で出来たプリンとブリュレ。
おやつの時間にはピッタリだ。リューイちゃんの素直な感想も聞きたいし、リビリィのお母さんもきっと心配してるだろうし呼んでもらった。
みんなの前にプリンとブリュレを置いて 説明した。
まぁ、説明って言ってもただひっくり返すだけの事だけどね。そのまま食べても問題無いけど、やっぱりやってもらいたいよね、
プリンプルン!大切なことだとお思って説明した。
「皆さんの前に置いてるのはプリンとブリュレの2種類になります。先ずはプリンから。
プリンはそのまま食べても美味しいですが、是非 目でも楽しんでもらいたい、プリンと器の回りに、この細い棒を刺して一周させて下さい。一周させましたらプリンの器の上にお皿を伏せて、ココから大事です!
お皿をしっかりと持って、プリンの器のごとひっくり返します。ココで失敗すると全てダメになりますからね!
しっかりと抑えてひっくり返すことが出来たなら、そっとプリンの器を上げてプリンの器の底をポンポン叩いて下さい」
私の説明を真剣に聞いて、レビンとリビリィの次はリビリィのお母さんリレンが真剣な顔つきで プリンをひっくり返してお皿に出してた。
リューイちゃんの分はユキナと一緒にやっている。
プルン プルン と出てきて 黄色い部分にキャラメルがトローと流れる。
この世界にはない見た目で 充分に楽しめると確信があるのは、聖獣の3人が初めのての時の、驚きようを覚えてる。
リューイちゃんは頬を抑えてて口いっぱい開けて固まってるし、リビリィも同じ格好で固まってるが片腕には幼子が抱かれてる。
リレンは 「まぁまぁまぁまぁまぁ・・」が、止まらない。
レビンは目を見開いて凝視してるしね。
掴みはOKって所だ。
「さぁ 食べてみて下さい」
「食べちゃうの?食べたらもったいないよ」
リューイちゃんは初めのプリンのプルンプルンがいたく気に入ったようで小刻にお皿を揺らしてる。
「食べてみろ、口いっぱいに甘さが広がるぞ」
アオトが リューイちゃんにスプーンを握らせる。
甘いの誘惑に勝てなかったのか、それぞれスプーンを握り プリンを一掬い口に入れてリューイちゃんの悲鳴があがった。
レビンは唸り、リビリィはリューイちゃんと一緒に キャーと言ってる。
お母さんのリレンは 「まあ~まぁあまぁまぁ・・・」
リューイとリビリィは親子だねぇーって微笑んで見てるコウキは自分の分のプリンをペロリと平らげブリュレに手を出そうとしてユキナにペシリと手を叩かれてる。
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