先祖返りの三毛猫さん

丹葉 菟ニ

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第4章

2泊3日

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2日目

フレンチトーストにスクランブルエッグ ウィンナーにフレッシュサラダ ヨーグルト オレンジジュース と カフェオレ なんか完璧なんですけど。


「お昼は敦の手料理を楽しみにしてるから」

「プレッシャーかけないでよ」

「いつも通りでいい。身支度して、散歩に行こ」

旋毛にチュッキスをするとトレイを持って出ていく怜登の後を追い部屋を出た。





いつも違い 海岸を手を繋いで歩き 砂浜に座わり 押しては引く海を2人で見つめて波の音聞いてた。

言葉は無いけど 全てが満ち足りたてる。

「何も無い所だけど、隣に敦が居るだけで世界一幸せ者だと すべてが満ち足りてると実感出来る」

「怜登も?俺も幸せを感じてた」

肩を抱かれ頬にキスしてくる怜登は柔和に笑みを浮かべてる。

「困った、このまま敦を抱いたら折角の敦の手料理が食べれない可能性が出てくる。欲望を取るか手料理を取るか、究極の選択だな」

究極の選択って 可笑しくて笑ってしまった

「どっちも俺が居れば何時でも出来るのに究極の選択になるの?」

「確かに敦が居れば出来るけど、今この瞬間の敦では無い。俺は今この瞬間の敦を好きって改めて実感してる敦に今の敦しか居ないから、だから究極の選択」

「今この瞬間の。 だったら答えは1つ、かな」

「答えが一緒で光栄です」

「うわぁ!、ちょ ココ?」

後頭部に怜登の手が回ったと思ったらそのまま押し倒されてしまった。

「待てない」

そう言うと キスされてた。




腰をガッシリたも掴まれたまま 後ろから何度も突き上げられて何度 イッたかも分からない。声が枯れて声も出ないけど怜登は飢えた獣の様に何度も突き上げ俺の中で達しても辞めてくれないまま 怜登に愛され気持ちいいまま意識を手放した。




目が覚めるとベッドの上。窓から見えるのは日が沈みかけてた。
マジかよ。普段からちゃんと相手してるのに俺自信 無くすよ?欲求不満にさせてんのかって。

ベッドから降りて立ち上がるが 足腰?特に腰に力が入らない。

ベッド横に崩れ落ちベッドに顔を埋めてると怜登が入って来た。

「起きた?」

「なぁ、ひとつ聞いていい?」

「なんでもどうぞ」

「俺だけで満足してんの?」

「は?」

鳩が豆鉄砲をくらった顔って今の怜登の様な顔をなんだろうな?意味が通じ無いって 全てが語ってる。

「普段も ちゃんと相手してやってるのに もしかしたら、全く 満足させてないのかもって感じてた」

「何を言い出すのかと思えば くだらな過ぎる」

脇下と膝裏に腕を入れたかと思えばそのままお姫様抱っこしてテラスに向かうとゆったりと吸われるチェアに降ろされてしっかりと腰にはクッションを差し込んで来た。

「くだらない って、俺の質問に答えてない」

バーベキューの準備がされてて サザエやアワビにウニ 美味しそうな魚に 肉  トウモロコシに玉ねぎ エレンギ 俺の好きな物がそれとなく並んでる、トングで網にサザエやアワビにウニを乗せてた怜登が振り向く。

「ふーん、くだらない その先の話をする?」

「だって・・・」

「だって?なに?もしかして 普段満足してないなら 他でなんて考えてる?」

「そ・・・なの」

「そんな事 本気で思えないようにしてやろうか?」

ニヒルに笑う怜登の目がヤバい。

「違う!そうじゃ無くて、その、我慢させてたならちゃんと謝りたくて」

「悪かった。今、何も気にしなくて良いから型が外れてるのは認める。普段の敦にも満足してるから。それに、今から敦にお強請りされても海から戻って来たばかりだから無理」

「強請ってない。俺も腰やばいから!でも、ちょっと安心した」

怜登のこと少し疑ったけど、くだらな過ぎると一蹴してくれた怜登言葉が信じられる。
腕を伸ばせば トングを置いて直ぐに応えてくれる。

「ごめん」

「考えようによっては ヤキモチだと思えば可愛いな」

「ヤキモチとか じゃなくて」

「一つだけいい事教えてやる。敦にしか反応しなくなった俺の下半身の責任は、敦に一生 責任もってもらうから覚悟しといて」

額にキスして離れて行く怜登は 魚を網に乗せて焼き始めた。

俺と言えば 怜登の言った言葉を何度も反芻させてた。




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