先祖返りの三毛猫さん

第３章

夏休み 2

学校全体が少し浮かれて見えるのは明日から夏休みだと分かってるからだ。

夏休みは何して過ごすとか普段の会話の内容がやっぱり違う。

「お兄ちゃん達のグループも参加出来たって。でも、パパとママが参加出来なくて落ち込みが酷いのよね」

「あぁー、それは残念だったね。」

「今回がモニターなら次が有るわよね？なんて、前向きなのよ」

一般の応募者が多かっただけなのか？そこの所は良く分からないけど 来月のリアル脱出を楽しみに話し合うが、担任が入って来ておひらき。

「オヤジぃ～ 通知表さえ配ってさァー帰ろうぜ」

「ど阿呆！それができるなら俺が わざわざ 出てこなくても良いんだよ」

口は悪いがニコニコしながら体育館にいけぇ～と 声を張り上げる。

夏休み中の注意事項等を 受けて教室に戻り通知表を貰い解散。たったコレだけの事だけど 心が浮き立つのは明日から夏休みだから。

楽しく話し合いながらも解散して、帰ってきた。

休み間の宿題は終わらせようとせっせと半分以上終わらせてると、今日は早く帰ってくると言っていたとおり 帰ってきた怜登は朝と変わらずご機嫌だ。
そして、今日はいつもよりスキンシップが多いな。
 
「あぁっん。ちょっと まって！！」

脇腹を指の腹でスーっと撫でて来る。その間に首筋をチュッと吸い上げる怜登。

「待てって どちらを待てば良い？」

「あぁんっ」

「首筋 吸うな」

「ああ、じゃここは触ってて良いんだ」

脇腹を撫でてた手は前に周り腹からジワジワ上がってくる。

「まて！まだ、風呂も入ってないしご飯も食べてない」

「うん、まだだね。でもさ、俺はこの日を待ってたんだよ。SEXした次の日は敦 まともに立てないでしょ？立てないと学校に行けないって敦が怒るだろうから この日をずっと待ってたんだよ」

何もせずに素直に寝るって思ってたら、この日を待ってたのかよ！

「えぇって、待て待て、ああっ・・・・フッぁー・・・」

「オチンチンも触られて素直に反応してるよね。可愛い」

ズボンの上から巧みに触られて 声が出てしまった。
恥ずかしい。

「まっ・・・まって。おねがい」

「うーん。仕方ないね、待ってあげる。でも、待ってあげるんだから 今日ほ思いっきりヤルから。いい？」

涙目で睨んでも ふふっと俺の頭を撫でながら 妖艶に笑ってみせる怜登が居るだけだ。